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共食いの危険と魔物の謎の雄叫び




戦艦モンタナと紀伊は次から次へと集まってくる魔物を迎撃、

約8万・・いや10万はいるかもしれない魔物を次々撃ち落とす!

2艦のその姿は・・まるで戦神のようで荒々しく魔物を打ち砕く!




「主砲弾撃て~~!あの左のデカいのを撃ち落とせ!!!」




グォム!!!!!グォム!!!!!




「副砲旋回!横から来る魔物の群れを集中砲火しろ!!!」




グィイイイイイイイ~~~ン!!ズガーーーーン!!!




「機銃で上から来る敵を攻撃しろ!!!」




グウウウウウウウウウ~~~ン!!ズガガガガガガガガ!!!!




現場は大忙しだが混戦の訓練を頻繁に行っていたせいか慌てない、

魔物達は魔法結界を展開するが俺達の実射弾には効果なく被弾、

それもありほとんどの魔物は悲鳴すらあげられず瞬時に息絶えた。




「グ・・グアアアアア・・」




モンタナと紀伊の激しすぎる攻撃に・・一部の魔物が怯み始めた、

時ほぼ同じ頃光輝族と聖皇族が艦から次々出撃、魔物を斬り落とす、

それを見た・・後ろの方にいた魔物の一部は・・




・・・



こいつらには勝てないと本能的に感じたようで次々と逃げ出した!

それを追いかける光輝族と聖皇族達、大陸の方に飛んでいく・・




・・・




放置は出来ないと判断したデーヴィドとタケシ、自分達も追う事にした、

モンタナと紀伊は全速前進!自分達も追うと大和・武蔵・信濃に打電!

この時点では大和と武蔵は戦ってない、信濃は戦闘機隊と敵をボコってた。




分散する形にはなるが・・




どの道破壊神が残していった魔物を殲滅しなければサナ達は落ち着けない、

コロが言うには理性が無い魔物を放置しておくと・・共食いが一番危険らしい、

現時点その感じは無いそうだが・・獲物を喰い尽くすと共食いを始めるらしい。




俺は不思議に思った、魔物が共食いをするのなら・・むしろ好都合では?

ほっといても数は減るから残りを俺達で攻撃して滅ぼせばいいのでは?

そうコロに質問すると・・驚くべき返事が返ってきた!




「確かに数はある程度減る、だが生き残った魔物はパワーアップする、

どうかしたら聖級以上の力を身に着け・・たまに突然変異が出てくるんだ、

それは我らのように感情や知識が芽生える、それが厄介なのはわかるだろう?」




それは恐ろしいな・・




信濃・モンタナ・紀伊が攻撃しているのは理性や感情が無く本能で動く魔物、

数は多いが単調な動きのため的になりやすく囲まれても余裕で撃ち落とせる、

だが感情を持った魔物だと・・そうはいかないだろう。




例えば洞窟に入られるとレーダーには反応しない、待ち伏せの可能性もある、

さらに狭い洞窟でブレスをされると・・瞬時に酸素が無くなり煙に包まれる、

そうなると大概の生物は死ぬ、そのような危険は何としても避けなければ・・




大和と武蔵は前進して遠くに見える大陸を目指す、魔物もこちらに気付く、

俺達を獲物だと思ったのか一目散に飛んできた、すぐに2艦は戦闘態勢、

それぞれの46センチ主砲が角度を変え・・即座に砲撃!




「主砲!撃て~~~~!」




「撃ち方はじめ!」




ズガガガガガガガガガガガガガガ~~~~~~~~~ン!!!!!!




大和と武蔵の46センチ3連装主砲・・2艦計18問が一斉に火を噴く、

それは魔物達の目の前で・・大破裂!!!!!!




バシィ~~~~~~~~~~~~~ン!!!!




2隻の破裂弾が魔物達に炸裂、瞬く間に魔物の5分の一が消滅した、

驚いた魔物達は結界を展開し再攻撃、だがその結界は役に立たない、

と言うのも・・猛烈な機銃弾の嵐が2艦から放たれているからだ!




ズガガガガガガガガガガガガガ!!!!!




ギャアアアアア~~~~~!!!!!




この2隻は戦時中航空機に対抗するために大幅に機銃を増やしていた、

この異世界に召喚され何度も改造を繰り返し・・さらに対空兵器を増やす、

そのため攻撃力は桁外れ、大雑把に見ても5倍以上の攻撃力となっている。




ちなみに大和武蔵始め艦の主砲発射後衝撃波が発生し兵が吹き飛んでいた、

そのためこの異世界では爆裂魔法を圧縮して火薬は超最小限だけ使う、

さらに砲身に工夫、サイレンサーのように改良し発射音と衝撃波を抑えた。




これにより・・・




主副砲はじめ各砲の爆音はかなり小さくなり衝撃波はほぼ無くなった、

今では主砲が発射されても兵は吹き飛ぶこともなく近くを歩く事も可、

だが砲の旋回時にぶつかる危険があるので・・それは気をつけている。





ズガガガガガガガガガガガガガ!!!!!




ギャアアアアア~~~~~!!!!!




隙のない対空砲火の嵐になす術もなく次々と落ちていく魔物達、

戦いは30分が経過、魔物の数は半分以下に減っている、だが?

レーダーで大陸を調べると・・所々複数の反応が出てきた。




「グォオオオオオオオオオオおおおおオ~~~~~!!!!」




突然どこからかわからないが・・雄叫びのような鳴き声が聞こえた、

それを聞いた魔物たちは顔色を変え急ぎ引き返す!だが・・




「逃がすか~~~!!!」




ズグヮ~~~~~~~~~~~ン!!!




グィイイイイイ~~ン・・ガガガガガガガ!!!!




ギャアアアアア~~~




大和と武蔵の各砲が火を噴き逃げる魔物達を次々落としていく、

背中を向けた敵を撃つのは気がひけ・・他はお構いなしに撃ちまくる、

ここで一匹でも落とさないと後が厄介と乗組員達の気持ちは一致していた。




大半は落としたが・・3万程の大群は大陸の山の中に逃げていく、

相当奥の山の中に逃げたようで肉眼では見えない、なので・・

乗組員のほとんどはイージスミサイルで駆除するべきだと訴えた。




この時紀伊、モンタナ、信濃から連絡、魔物の生き残りは逃げたらしい、

なにか雄叫びのような声が聞こえた後魔物は逃げたらしい、ここと同じだ、

ということは・・感情や理性がある魔物のボスがいるようだ。




各艦はリモートで話し合う、ちなみに全艦艦内のスピーカーで同時放送、

乗組員たちは警備を除き作業を一旦中断、艦長たちの会話を聞いていた。




「こちらモンタナ、現時点魔物は近くにいない、大陸の山に逃げたようだ、

光輝族と聖皇族が追ったが雄叫びの後俺が呼び戻した」




「こちら紀伊、大体はモンタナと同じです、現時点魔物は近くにいません、

大陸を攻撃する案も出ましたが・・皆さんと話し合ってからにしました」




「こちら信濃、故郷の大陸は中心部を制圧、ですが魔物は逃げました、

こちらも同じように雄叫びが聞こえた後魔物が一目散に逃げました、

こちらとそちらは反対なので・・魔物のボスは複数いるようですね」




「こちら武蔵、大和と共に魔物を迎撃しましたが途中逃げられました、

こちらも大陸の奥に魔物は逃げたもよう、現時点静観しています」




俺は・・エリーナが遮ったのでまた無視扱い・・悲しくなってきた、

だが皆は俺を無視して話を進める、その内容は・・




「今攻撃するべきか?」




で・・散々悩んだ!



というのも・・



大陸の山の中に家畜やペットが逃げ生き残っているかもしれない、

他にもこの星独特の生き物が残っているかもしれない、なので・・

イージスミサイルでの攻撃は中止、しばらく様子を見ることにした。




その間にサナ達のペットや家畜、希少動物を救出することにした、

かなりの日時が過ぎているので絶望に近いが広範囲に探すことを決める、

危険ではあるが・・何もしないよりマシだと皆は決め急ぎ捜索を始めた。




俺達は臨時の港を造りそこに艦を待機、希少動物たちの野戦病院を開設、

あらゆる医療機器を用意しスタンバイ、その間もレーダーで監視は続ける、

戦闘機隊はスクランブル待機、いつでも離陸できるよう用意はしている。




だが・・




3日様子を見ていたが・・




・・・



魔物達は一切姿を現さなかった。



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