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神族の脳天気な脅迫とデーヴィドに狙われた猫たち





巨大な球体は俺達が住んでいた星を飛び出し宇宙空間を漂っている、

その星は・・まるで地球のように青く光り輝く美しい星だった、

ただ異なるのは地形の形、俺達の世界とは全然異なっていた。




球体の下半分は海水が満ちていてその上に第7艦隊5隻が浮かんでいた、

海水は何らかの力が働いているのか流れがあり艦はその中を巡航する、

どうやら水は動かないと腐るかもしれないので流れを造っているのだろう。




海水の流れと艦のスピードはほぼ同じになっていて艦隊は常に中央にいる、

誤差が出ると艦は加速・減速を繰り返して常に球体の中央に位置を構える、

驚くことに球体の中は明るいがその外は宇宙を猛スピードで突き進んでいる。




第7艦隊の5隻は動いてはいるがほとんど揺れないので港に停泊してる感じ、

全砲は封印され弾薬は一旦取り外したがすぐに装填できるようにしてある、

乗組員たちは暇なので身体を鍛えたり勉強したりと時間を過ごしていく。




既に宇宙空間を漂っているので逃げ道はない、球体が割れると全滅となる、

だが全員怖さは・・正直あるけど今更暴れても意味が無いことを悟っている、

なので全員艦の整備等・・基本作業以外は自由時間として過ごしている。




だが・・




いくら巨大とはいえ酸素には限りがある・・の対策はされていた!

なんと付近の無人島まで球体に取り込みそこには無数の植物がある、

それらには念の為の酸素製造装置や浄水・浄化槽等も備えていた。




各艦は交代で無人島に行き水等の補給を無人島で行っている、

その時5角形は崩れるが・・ただ単に中央に置いただけなので問題なし、

出発の際神秘的に魅せる為だけに巨大な浮き袋の上に置いただけらしい。




・・・




ややこしい事はやめてくれ!




あと・・




どうしても気になることがある、なぜ第7艦隊まで同行するんだ?

神族と転送の鏡、あとサナやサキ達が居住する空間だけでいいだろう?

なんで俺達まで・・その答えはアルテミスか艦内放送で理由を語る!




ピンポンポンポ~~ン!!!




「みなさまお疲れ様です!これから重大なことをみなさまにお伝えします!

みなさまが疑問に思われていること・・なぜ自分達まで同行するのか?と・・

その理由は簡単です!私達が移動中暇だからみなさまに同行して頂きました!」




さらに・・




「ご存じの通り私達は膨大な力を備えていますが疲れるしお腹もすきます!

なので艦隊も同行して頂き私達の身の回りの世話をお願いしたい・・

そう考え便利な第7艦隊に同行してもらいました!今後ともよろしくね!」





ピンポンポンポ~~~~~ン!!!




・・・



要するに・・・




俺達第7艦隊は神族のホテル兼・・レストラン兼・・娯楽兼・・話し相手、

その他ストレス解消や暇つぶしの相手として無理やり連れてこられたのか?





「ピンポンピンポ~~ン!!大正解で~~~す!」





・・・




確かにこれだけの人数や・・




様々な設備を備えた大型艦が5隻もあれば当分退屈はしないだろう。




「あっ!ちなみに私達の管理が疎かになり球が割れると全員死にます~!

だからみなさま私達の管理を・・特に食事と娯楽をお願いしま~す!

私達気まぐれだから飽きたら球から離れるかも・・では宜しくね!」




・・・





俺達は思いっきり呆れ・・そして割り切って日々を過ごすことにした。




この日から第7艦隊の乗組員は2時間程度の軍務作業・・弾の点検や整備等、

艦の運行に必要な作業が済んだら自由・・と言う名の暇つぶし相手の時間、

具体的には神族や光輝・聖皇族のカウノスとビュブリス達の食事の支度!




それが済んだら・・信濃の甲板でミニサッカーや盆踊りなど娯楽開催!、

他の艦の艦尾では力試し・・例えば相撲や空手の組手などを行っている、

さらにカラオケ大会やマジックショーなどを各艦の会議室などで開催!




全員割り切った顔をして日々を楽しむ、いつ死んでも悔いが無いように・・

この球体が何らかの形で割れると俺達は宇宙空間に放り出され木端微塵となる、

それは第7艦隊も同じ、いくら強大な艦でも宇宙空間では耐えられない。




・・・




気のせいかもしれないが・・




大和・武蔵・信濃・紀伊・モンタナはこの言葉以降から調子が良い、

特にトラブルも起きないし艦の揺れはさらに穏やかになり爽やかな感じ、

まるで意志を持ってるかのように艦内は俺達に優しい雰囲気が漂っていた。




・・・




気のせいだと思うことにした。





「わあ~~~面白いわ~~!!」




アルテミスとアフロディーテは交代で俺達が開催している娯楽を楽しむ、

ちなみに球体の操作はそれぞれが交代で行い神力を球体に注ぎ加速させる、

2人が飽きたり寝たりすると道案内人の仙嶽と翡翠が代理で操作する。



・・・




俺達は神族以上に・・仙嶽と翡翠を大事にした。




こうして・・




俺達は思いつく娯楽を各艦で常に開催し・・




とても軍艦の中とは思えないほど内部はカラフルな装飾を施している、

そのほとんどは手作りで学芸会のような雰囲気を演出し神族をもてなす、

神族2人はなぜかセーラー服を着て各艦を周る、しかし違和感は全然ない。




幹部は各艦の艦橋室で麻雀大会を開催、適度な広さなのでこれを考えた、

当初こそアルテミスが通っていたがすぐに飽き別の催しに参加している、

アフロディーテは興味が無いらしく現場の様子見だけですぐ離れた。




それもあり艦橋室には各艦の幹部や麻雀好きが集まり牌を静かに打っている、

サナ達も興味は無いらしく信濃の艦橋室から離れ別の催しを楽しんでいる、

そのため信濃にはコロとブルーアイズ達が出向き初心者教室を開いている。




俺はエリーナに誘われ武蔵の艦橋室で麻雀を楽しんでいた、それと・・

なぜかエリーナが俺の傍にベッタリ、まあ夫婦だから当然ではあるけど・・

だが時々彼女は目を光らす、その理由はその時の俺にはわからなかった。




大和にはデーヴィド、タケシが来て猫2匹と卓上を囲んで麻雀をしている、

この2匹の猫は以前フェニックス島で親達が天敵に襲われ危険な状態だった、

幸いブラックエンジェル達が見つけ艦に運び保護、以降俺達と共にする。




今の見た目は・・少し太った・・4kg位かな?




少し大柄になったこの2匹のオス猫は器用でマジックハンドを使いこなす、

そのためか様々な商品を作成でき俺達の言語や慣習等もある程度理解、

そのこともあり俺は各種族と同格に扱い一部だが株も持たせている。




俺に似て調子に乗る癖があるが性格は真面目で涙もろい面がある、

最近ではDwbの経営方式を理解する等どんどん賢くなっていく、

ホントに猫なのか?と思う位人間のような仕草や行動が増えている。




ちなみにエリーナ達が管理しているrcブランドに移った2匹のメス猫、

こちらは神族が人間姿にしてから交流がほとんど無くなり独自路線を歩む、

ホーリーキマイラ猫のメスも人間姿に固定されエリーナ達と過ごしている。




現時点俺の傍には2匹のオス猫とホーリーキマイラ猫のオスの3匹、

それと柴犬のコロ・・まあ中身は破壊神なのだが普段は大人しい柴犬だ、

この4匹が俺のお供のような存在となりブルーアイズ達と過ごしている。




あと名前をつけようかと本猫達と相談したが現時点猫のままでいいそうだ、

これはホーリーキマイラ猫も同じ、名前をつけられると何かと困るらしい、

猫だとペットの存在になるが名前をつけられると仕事が増えるのが嫌らしい。




・・・




俺は猫達の気持ちを尊重し・・名前は現時点タブーとした。




その猫達は俺が留守なので大和の艦橋室で遊びに来たデーヴィド達のお相手、

デーヴィド達もなぜか猫達と遊ぶことを希望しており一緒に麻雀を楽しむ、

猫2匹が東と南、デーヴィドが西、タケシが北の位置に座っている。



ホーリーキマイラ猫はブルーアイズ達に呼ばれ信濃の艦橋に移動、なので・・



・・・



猫達はデーヴィド達が仲間なので気づかなかったが・・



・・・



いつの間にか艦橋室の周りはデーヴィド達の部下達が囲んでいた。



・・・



猫達はいつの間にか・・・




アウェー状態となりデーヴィド達に囲まれていた。




そのデーヴィド達は表見は笑顔だが・・



・・・



何かを狙っているようで・・



・・・



秘かに目を光らせていた。












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