カウノス達の帰郷と宇宙へ旅立つ第7艦隊
俺をモデルにしたパピータ大魔王は各地で大きな影響を与えた、
崇拝する者がどんどん増えゲン担ぎや縁起物として棚などに飾ったり・・
過激なのはレイナ、真っ裸で人形に襲いかかり蹴りや関節技を決める!
・・・
あの~~・・一応悪の大魔王なんですけど・・
俺に似ているからと言って崇拝や鬱憤晴らしはやめてほしいのですが・・
「どう扱えばいいのですか?」
メイドさんが俺に尋ねてくるので俺は考え・・
・・・
悪の大魔王なんだからバイ●ンマンのような扱いをすれば・・
その都度必殺技を浴びボコボコに負け続ければ・・
多分皆さん呆れと飽きで崇拝は消え元に戻るでしょう!
と俺は考えメイドさんにそのように伝えたら・・・
「承知しました!」
以降番組のエンディング間近になるとSDキャラたちが必殺キック!
その都度まともに受けて吹き飛ばされ遠くで光るパピータ大魔王だった、
これを繰り返せば大魔王の崇高さは消えて単純な悪のキャラになるはず・・
・・・
「パピータ大魔王!今日も商売繁盛お願いします!
「あっパピータ王よ!あれに拝むと願いが叶うのよ!」
「ぱぴ~た~だいまおう~おはようございます~」
「うりゃ!どりゃ!!!」
、、、
放送が流されるたびにパピータ―大魔王の崇拝はさらに加速していく!
なぜか崇拝する関連はどんどん繁盛して活気が沸き皆は生き生き、
さらにパピータ―大魔王の評判は爆上がりして人形が次々と売れた。
まあ・・
そこまではいいんだが・・
「うりゃ!おりゃ!!!」
「はあああ~~~!!!」
バシィイイイイイイイイイン~~!!
なぜかレイナはパピータ―大魔王の人形を風呂上りにフルボッコにしている、
まあ買ったものだからどう扱おうが・・なんで全裸で蹴りまくるんだ?
いくら自分の部屋で人の目が無いからと言っても・・
「入浴の後の運動に丁度いいのよ!」
・・・
なんで汗落とした後でまた汗をかくんだ?
それも過激な姿でなぜ関節技まで?
その都度ボコボコにしては修理しては・・またなぜボコボコにする?
大魔王に似ている俺になにか恨みでもあるのか?
「なぜかは知らないけどボコボコにするとスッキリするのよ!」
・・・
レイナとは付き合いは長いが・・未だにわからない所が多すぎる。
それはさておき・・
転送の鏡が4つ揃い神族達は徹底的に調査、相性等を調べている、
その結果・・どの組み合わせでも問題ないとわかると神族は意気消沈、
特別な何かかあると思い夢中で調べていたようで・・
・・・
俺達は当面の間不機嫌な神族に近寄るのは避けた!
これもさておき・・
ある日ヘイゾウお兄さまとナターシャお姉さまに呼ばれた俺達、
それは第7艦隊の乗組員たち、タケシや妊娠中のサユミもいた、
全員なぜか真剣な顔つきで席に座る、ちなみに俺達は何も聞いていない。
「忙しいところ集まってくれてありがとう!では会議を始める!」
なぜかヘイゾウお兄さまの隣に座る光輝・聖皇族のカウノスとビュブリス、
その横にはサナとサキ、彼女達はなにやら・・わくわくしているようだ、
その顔を見た皆は瞬時に理解、彼らの異世界に帰れる目途がついたのだ。
「みなさまご存じだと思いますが・・私達の故郷に帰れる目途がつきました、
つきましては今後の事をお話ししたいと思いお集まりいただきました」
「まずはこちらをご覧ください!」
大型モニターが複数現れ画像が映し出される、なぜかBGMはZA●D、
そこにはサナとサキ達がイラスト得意なジェニー達に描かせた故郷の光景、
破壊神の侵略前の画像らしくのどかな風景と街並みが描かれていた。
サナとサキは壇上に立ち故郷の環境を細かく説明、皆は静かに聞いていた、
ある程度の説明が済んだ後サユミ等妊婦達はここで退席、無理はさせない、
俺達はその後休憩を挟んで・・カウノスが代表して壇上に立つ!
「今後我々は一度故郷に戻り転送の鏡を使ってこちらとの貿易を希望します、
つきましては皆様今後とも同じように接していただくことをお願いします、
勿論皆様がこちらに来て頂いた際には大歓迎します!」
つづけて・・
「つきましては皆様には我らが戻るまでの護衛と付添いをお願いします!
神族に守られるとはいえかなりの長旅であるので皆さまの援助は必須です、
しばらくの間密室での共同生活となりますがご理解の程お願いします」
はい?
言ってる意味が理解できないのですが?
神族が転送の鏡を君達の世界まで運び以降はそれを使い往来する、
ここまでは全員理解しているが・・なぜ俺達が同行する必要があるのだ?
それも第7艦隊全員に対して・・多すぎませんか?
それと・・
大和・武蔵・信濃・紀伊・モンタナには空を飛ぶ能力は・・当然無い、
宇宙●艦ヤマトじゃあるまいし空を飛び宇宙を駆けるのは不可能だ、
この異世界で各艦は何度も改造を受け極度にパワーアップはしているが・・
・・・
ヘイゾウお兄さま達がその都度高度な改造を施しているとは聞いている、
だが港の傍で待機している5隻は最新の装備だが空を飛ぶ仕様ではない、
どー見ても海に浮かぶ艦で漫画のように空を飛ぶ・・様には全然見えない。
・・・
状況が理解できない俺達は目が点になりうわの空だった、
そうなることを予期していたヘイゾウお兄さまが次の言葉を発する!
「聞いての通りだ!明日行動するから全員それぞれの艦に乗船せよ!
集合は朝10時!無断で欠勤した場合夏冬ボーナス没収とする、尚・・
3か月ほど留守をするから身の回りは整理しておくこと!!!」
「以上!解散!」
俺達は強制的に解散され・・訳わからぬまま急ぎ自宅に帰り身の整理、
ガスの元栓を閉めたり腐りそうな食品は急ぎ食べ洗濯物を洗いまくる、
どう動くかはわからないが・・とりあえず3か月留守にするのは間違いない。
なので・・
考えられる用意を行い荷物は即座に艦に運んだので各部屋荷物で満載となる、
各艦で移動するのは間違いない・・どうするのかわからず不安で眠れなかった、
翌日朝9時、朝食を済ませた全乗組員がそれぞれの艦に乗り込んでいた。
今回妊娠中のサユミ等は除外、信濃の艦長は臨時にサナとサキが対応する、
彼女達は俺の妻ではあるが営みはしていない、現時点形だけの夫婦である、
これは彼女達が望んだ事、故郷に戻るまではと言われたので俺は応じた。
大和には俺、武蔵にはエリーナ、紀伊にはタケシ、モンタナにはデーヴィド、
それぞれが艦を指揮、ちなみにクリスティーナ等は子供のお守りで除外、
アシュラ達遊撃隊も除外、ただし仙嶽と翡翠は道案内もあり乗り込んできた。
アリエス達天聖族もお留守番、リィブラ達が気になるからと言うので除外となる、
ちなみにヒミコとミユキ、ブルーアイズやコロ、なぜか猫達も乗り込んでいる、
他には・・神族のアルテミスとアフロディーテが転送の鏡を運ぶようだ。
神族のアポロン・ハーデス・ポセイドン・ゼウスは聖域のベットで大爆睡、
転送の鏡に魔力を限界まで注いだようで疲れ果て猛烈に食べた後寝込んだ、
アテナが介護する・・邪魔者は消えたとばかりにおやつを独占していた。
・・・
神族だから・・魔力では無く神力だと思うのだが?
・・・
皆疑ってはいたが関わるとやばいと見て・・見ぬふりをしていた。
朝10時となり全員集合、各地にこの状況は生放送され全員が見守る、
聖域からアルテミスとアフロディーテが転送の鏡を2つ静かに降ろした、
うち一つをルーム国の・・なんで暁暉城の敷地内に置くんだよ!
「ここに置いたほうが何かと都合がいいのよ!」
俺達の城を番犬扱いにするのはやめてくれ!
さて・・
アルテミスが合図をすると各艦動き出す、大和を先頭に右に武蔵、
左にモンタナ、右後ろに紀伊、そして左後ろに信濃が動いていく、
その形は5角形、その中央に転送の鏡がゆっくりと降りてきた。
そうして・・
「はああ~~~~~!!」
アルテミスとアフロディーテが同時に両手を空にかざした!
グゥゥゥゥゥゥゥゥゥ~~~~
腹の虫・・ではなく海が鳴り響き・・
!!!
なんと巨大なシャボン玉のような球体が展開し5隻を取り囲んでいる、
すると2人はすぐさま大和と武蔵に移動し球体はさらに大きくなる・・
・・・
アルテミスは俺を押しのけ艦長席に座る、武蔵はアフロディーテが・・
静かにエリーナにお辞儀、エリーナは頷き艦長席をアルテミスに譲った、
俺への扱いが雑なのが腹立ったが2人は無視して席から号令を発する!
「第7艦隊浮上!これよりカウノス達の異世界に向かいます!」
バッシャ~~~~~~~~~~ン!!!!!
なんと巨大な球体は第7艦隊の周りまで丸ごと囲みそのまま浮上!
半径約5kmの巨大な球は海水ごとくみ上げ宙に浮かび始めた!!!
「ふぎゃああああああああああ~~~~~~!!!!!!!」
乗組員たちが・・猛烈に驚き悲鳴をあげる!
俺達は周りの海水ごとくみ上げられ・・球体はどんどん浮上していく、
それは成層圏を超えて宇宙空間へ!第7艦隊の乗組員はさらに驚く、
まさか周りの海水ごと艦隊を空に浮かせ宇宙に行くとは・・
・・・
「いってらっしゃ~~~~~~い!!!!!!!!!!」
地上にいる良い子達は全然動じず皆球体に手を振りバイバイしている、
乗組員達も当初は驚いたがすぐに慣れ地上に向かって急ぎバイバイ、
巨大な球体は一気に加速してカウノス達の異世界に向かっていった!
・・・
こうして俺達は・・
巨大な球体の中で・・
3か月間過ごすことになった!
いつもご覧いただきありがとうございます。
毎日暑いですね~私のいる地域も連日33度を超えています、
暑さに弱く寒さに弱い私は日々疲れ果てています(笑)
早く涼しくなるよう・・毎日祈っていますw
あなたも無理せず疲れた時は休んでくださいね。
これからも頑張りますので応援宜しくお願いします!