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ヴァレットの接客と逆恨みする妻達




株式会社Dwbがオープンした時各地の王や重鎮に招待状を送った、

これに素早く反応したのがガルーダの王カオス、即予約を入れていた、

彼は広大な西の大陸を統括する王としてその優れた能力を発揮していた。




当初彼は部下を労う景品を購入するのに最適だと考えDwbに予約していた、

だが商品の写真を見ていくうちに・・ある考えが浮かび妻達と電話で相談する、

彼の妻はレイナ・アデール・シルヴィ・ソフィア、そして天聖族のアクワリオだ。




レイナ達も妊娠していることもあり・・なぜか俺の妻達と生活を共にしている、

妻達は一旦それぞれの部屋に戻りカオスとグループ電話を行う。




「どうしたのあなた?何かあったの?」




「ああ招待状が来ている、データを送るからまずそれを見てくれ!」




「ふんふん・・すごい商品だらけだね、んでどうしたいの?」




「見ての通り魅力的な商品ばかりだ、出来れば全部抑えたい」




「それは難しいんじゃない?他も狙うし単価も高いから数は無理よ」




「ああその通りだ、なので一度この会社に行き話をしたい、なので・・

君達には俺と同行して交渉の手助けをしてもらいたい」




「それは構わないけど・・具体的にはどうしたいの?」




「可能な限り品を手に入れたい、それと・・」




「それと・・なに?」




「経営権を手に入れたい、一部でも構わないから関わりは持ちたいんだ、

今後の事も考えるとこのシステムは俺達の発展に大きく影響するだろう、

貧困から富裕に舵を切っている今経験不足を補う方法は多い方がいい」




「わかったわ!準備するから暁暉城で落ち合いましょう!」




「ああ頼む、だが無理はするなよ、キツイ時は休んでくれ!」




こうしてレイナ達は急ぎ準備をして暁暉城に向かう、その時・・

エリーナやリィブラ、サユミ達が詳細を聞きたいと懇願してきた、

レイナ達は了承、戻ったら説明すると約束しホテルを出た。




レイナ達5人はヘリで移動し暁暉城に到着、既にカオスが待っていた、

6人は暁暉城の中にある控室に案内されお茶菓子等を飲んでいた、

準備が整ったので専用室に案内される6人、デーモンの執事が待っていた。




「ようこそDwbへ!私が案内役を務めるヴァレットと申します」




「早速だが商品を全部見せてほしい、新商品も頼む」




「かしこまりました!こちらへどうぞ」




ヴァレットは指を鳴らしカーテンを広げさせる、そこには多数の高級商品、

光のドレスや王者の剣、ショパンのオルゴールやアクアマリンの指輪、

クリスタルの腕時計やダイヤモンドのネクタイピンなど多数の商品が並ぶ。




なぜかカオスとその妻のSDキャラぬいぐるみも展示してあり6人は興奮、

これは絶対手に入れるとばかり即座にお買い上げカードを置き商品をGET、

購買力を高騰させるために来賓客のぬいぐるみは全部用意してある。




即座にレイナはエリーナはじめホテルにいる妻達のぬいぐるみを全部購入、

お土産に丁度いいと爆買い、これだけでも相当の金額となったがお構いなし、

なぜかパピータ大魔王の2mサイズも購入、これは鬱憤晴らしに使うらしい。




・・・




なにに使うのかは気になるが・・それは一旦置いといた。




カオスは王者の剣、これは色違いが複数ありカオスは紺碧の剣を購入、

アクワリオ達はオルゴールや指輪などアクセサリー関連を大量購入、

アデールは自分の店の商品の参考にしようと関連品を買い漁っていた。




ちなみにSDキャラぬいぐるみを含む全商品は専用色で加工している、

これは高級車などの特殊色のような感じで専門工場で独自に製造している、

そのため一般で使っている色とは異なり独特の光沢を放っている。




勿論安全にも抜かりはない、子供が関わる品は口に入れても問題ない、

さすがに食べるまでにはいかないが厳重な検査を何度も行っている、

そのため単価が高くなり通常品の10倍から100倍の値がついている。




カオス達6人は気にせず次々と商品を購入、5億ギルを超える額となっていた、

さすがは西の大陸を統治する王達なので・・この程度の額は大した事は無い、

展示品のほとんどを購入、お買い上げいただきありがとうございました!




一息ついて・・




ヴァレットは昼食を用意させた、献立は漆黒の大陸で採れるクジラのステーキ、

北の大陸の氷山を溶かした水で造った高級ワインと新潟の高級ササニシキ米、

各地の野菜サラダ、これは空輸で届けさせた新鮮度抜群の高級サラダだ。




他にも要望に応じ握りずしやラーメン等食べ放題、ちなみに全部無料扱い、

1億ギル以上お買い上げの客限定ではあるか・・全員余裕で買うので問題なし、

喜びながら食べるアデール達、それを見たヴァレットは一旦席を外す・・




「ちょっと待って!貴方と話がしたいのよ!」




「かしこまりました、私でよければお相手します!」




シルヴィがヴァレットを呼び止めた、これには全員頷いて・・食べている、

ヴァレットは下座に座り自分には特注烏龍茶を用意させ口を潤す、なお・・

それを見たソフィアたちは同じ品を注文、美味しそうに飲んでいた。




ある程度落ち着いた後・・ヴァレットが尋ねる。




「どのようなご質問でしょうか?」


 


「ああこの店舗に俺達も関わりたい、どうすればいい?」




「そうですね・・株式会社のシステムはご存じですか?」




「ああ大体理解している、なので株を売却してもらいたい」




「申し訳ありませんがDwb株の売却は行っておりません」




「どうしてだ?理由が聞きたい」




「単純に数を抑えているのです、既に全株所有者が決まっております、

それとDwbのコンセプトとしてハイブランド商品を追及しております、

その為には少数精鋭で経営を行う必要があり規模拡大は論外なのです」




「でも株主が増えれば予算の確保は容易よ?それは考えないの?」




「ライアンさん達の世界では株を上場させ不特定多数の株主から資金調達、

この方法は我らも熟知しております、ですが非上場の会社も数多くございます、

これらは株主を家族などに限定し独自の技術を構築、我らはこの考えです」




「そうなると・・私達は関与出来ないというの?」




「現時点ではそうなります、逆をお考え頂ければ幸いでございます、

例えば私がカオス様達の組織に株で無理やり入ると必ず衝突が起こります、

変革を望む私と既存が望ましい皆様方の考えは水と油なのです」




「それはわかるわ、でも私達は貧困から富裕に変革しているのよ、

それは未知の領域だから新たな知識が欲しいの、その一端がDwbよ、

だから経営に携わりたいのよ、それにはどうしたらいいの?」




「お気持ちはわかりました、ですが我々もハイブランドを追及しています、

そのためあまり会社を大きくすると利益を追求するため妥協してしまいます、

それはDwbのコンセプトに反します、なので現状を保持する必要があります」




さらに・・




「新たな知識を得たい貴方方の身持ちは理解できます、なので提案があります、

分野が異なる株式会社を構築されてはいかがですか?それなら協力できます、

例えばスポーツや芸術関連、漫画で見た宝塚のような感じはどうでしょうか?」




この言葉を聞いてカオス達は考える、確かにDwbだけに拘る必要は無い、

自分達が欲しいのは富裕への知識であって分野は他でも構わないからだ、

Dwbを参考に習い別分野の会社を新たに造る・・悪い話ではなかった。




こうして・・




カオス達は一応納得しDwbを後にする、レイナ達もホテルに戻りお土産配り、

そして妻達は一同に集まり緊急会議、レイナ達の詳細を聞き妻達は深く考えた、

ヴァレットの考えには異論はないが・・なぜか心の底には不満が募っていた。




というのも・・




俺やブルーアイズ、猫やコロは脅して睨めば玉砕は容易で根こそぎ奪えていた、

だがヴァレットはじめ精鋭達が全権を関与しているDwb等は手出しできない、

さらに配当金などは別口座、備えは万全で隙が無いからだ。




妻達にしてみれば・・・




今迄は分野問わず俺の関連は・・手軽に奪えて自分達の益となっていた、

だがDwbの管理は俺達ではない、そのため手が出せない事が歯痒かった、

その合間にも俺は・・黙っていても益を得る、それが悔しいらしい。




・・・




その頃俺達は・・




妻達の恐怖から解放され・・




「ハア~~~~」




お茶を飲みながら・・




城の桜を見ながら・・



・・・



幸福感に浸っていた。


























御閲覧頂きありがとうございます。



まだ口の中に苦みが残るなど影響はありますが日々過ごせております、

あなたの閲覧が励みとなりなんとかこの小説が書けています。




ありがとうございます!!!




これからも応援宜しくお願いします。

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