表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
349/796

危険な2つの理由と初めて必要とされた言葉





出来損ない2人とその部下・・リリスとリリトが捕まえた特級クラスもいる、

この2人も女性だったので計5人の女性捕虜がいる状況となったのだが・・



・・・



こいつらは民衆を散々苦しめたのは違いなさそうだ、なので・・




「面倒だから全員斬るぞ!」




とカラミティが扱いに面倒くさがり斬ろうとしたが5人は猛烈な命乞い、

あの手この手の言い訳を語り・・なんとか生きようとする執念は半端ない、

それもあり・・俺達は戦艦ビスマルクにいるヒミコに連絡をとったが・・




「そいつらは妹じゃないわ!ライバルのような存在だから好きにして!」




判決!死刑・・




「お・・お願い殺さないで!なんでもいう事聞くから~~!!」



・・・



生への執念がすざましい5人、仕方がないのでサギタァリオが質問する。




「じゃ質問するわ!あなた達民衆を殺していたの?」




「い・・いえ私達は食料を求めていただけです、その手はあの男達です」




あれ?




なんかヒミコと似たようなこと言ってるが・・




「ヒミコでご存じだと思いますが私達女性は基本食料だけ求めます、

私達は満腹になればいいので殺戮は興味ありません、それとですね・・

ご覧のように私達は美貌が優れているので男達を虜にするだけの存在です」




・・・




ここでサギタァリオはメディ達から来たメールを見る、その中には・・

ミユキ達が発言していた内容も含まれていた、それを読むと・・



・・・



・・・




「確かにヒミコ様・・いやその出来損ないは直接の攻撃命令はしていません、

そいつは食べることに夢中でめんどくさいことは他の同胞に丸投げしてました、

そういう意味では言ってる事は正しいかと思います」




「そいつをはじめ破壊神の出来損ない・・女性タイプは大食らいです、

なので戦闘系は男性タイプに任せそいつらは基本食べてばかりです、

私達がガリガリだったのはそいつらが根こそぎ食べ物を奪うからです」




それと・・この文章に注目した!




「あいつら単純に見た目がいいんです、男性タイプはある意味愛の下僕扱いです、

戦闘には参加しませんが美貌で男性タイプを虜にしひたすら食べ物を求めます、

それもあり男性タイプは各地を攻めそいつらに食べ物を貢いでいるのです」




・・・




サギタァリオは・・ものすごく複雑な顔をしていた、というのも・・

目の前のこいつらは非道ではあるが殺戮はしていない、ギリギリセーフの域、

念の為ミユキ達にも連絡を取り尋ねたが・・返事はヒミコと同じだった。




さらにアリス達を起こし詳細を尋ねたいと言うと皆は頷き闘技場に戻ってきた、

そうして出来損ない達の目の前で今迄の経緯を尋ねたが・・返事は同じだった。




・・・



さてどうするか?




アリス達はミユキ達と同じで追放を提案、だが出来損ない達は・・




「お願いです!私達をあなた達の僕、いや奴隷でもいいので置いてください、

今迄の事は謝ります、今後できる限りの償いはしますから許してください、

何卒お願いします!お願いします!どうかお願いします!!!」




猛烈に訴える・・アリス達にも必死の誤りと懇願を繰り返す出来損ない達、

今の流れだと死罪は免れそうだが・・彼女達は他に危険な2つの理由がある、

それを避けたいがために俺達に必死に懇願、その2つの理由とは・・・




● 自分達に貢いでいた男性陣が消滅したので食料確保が困難になったこと。



● 自分達に恨みを持つ部下や敵が今後攻撃してくる可能性が高いこと。




仮に俺達が彼女達を許し追放しても・・彼女達を守る後ろ盾はもういない、

そのため食料調達が困難に加え今迄の恨みを持つ者たちに殺される可能性大、

いくら神級に近い彼女達でもこのような状況では危険と隣り合わせだった。




それと・・




部下のアリス達が・・ガリガリだったのに一気に顔色が良くなっている、

これは俺達から支給された食材を食べ健康を取り戻したことに他ならない、

短期間で元気になる俺達の食材に興味深々、自分達も食べたいと考えていた。




なので・・・




死罪も追放も嫌!俺達に取り入り身の安泰を図ろうと考え必死・・



・・・



戻ってきた紅蓮と朱雀を見て・・




こいつらなら私達の色気でなんとかなりそう・・




・・・




5人は朱雀と紅蓮に近づき懇願!そしてこう叫ぶ!




「お願いです!私達をあなたの妻・・いえ愛人でも構いません!

傍に置いてください!もちろん夜の営みは好きなだけご奉仕します!」




と・・



色気モード満載にして紅蓮と朱雀に抱きつき懇願、2人は赤面となり・・



・・・



!!!



次の瞬間2人はサギタァリオとピィシィズにボコボコにされていた。




「だ・・大丈夫?」



「き・・傷は浅いわ、しっかりして!」




ボコボコにされた朱雀と紅蓮に抱きつく出来損ない達!そしてこう訴える!




「どうしてこんなひどいことするのよ!彼らが何したと言うの?」



「そ・・それは・・」




サギタァリオとピィシィズは戸惑う、婚約者が浮気をしようと・・

だが彼らは何もしていない、出来損ない達が勝手に抱きついただけだ、

早とちりだと少し反省する2人、それを感じ出来損ない達は・・




「みなさま!ひどすぎるとは思いませんか!彼らは何もしていませんよ?

彼らは優しいから私達を助けようとしてくれただけです!なのに・・

ここまでボコボコにするのは筋違いです!なので私達に介護させてください」




渡りに船とばかりにボコボコにされた紅蓮と朱雀を抱きしめる出来損ない達、

どー見てもその場しのぎの言い訳にしか見えないのだが・・ここでマイラが語る!




「あなた達にお尋ねします!」




「な・・なんでしょう?」




「先ほど僕でも奴隷でもいいと仰られましたね、それは間違いないですか?」




「えっ?ええ・・助けて頂けるのなら・・」




「それなら私の部下になりなさい、身の安全は保障します!」




「い・・いいのですか?」




「もちろんタダではありません、まずは被害を受けたこの街を直す事、

迷惑をかけた民衆に謝罪すること、理不尽な行動は慎むこと、そして・・

私達と一緒に皆が笑顔で過ごせる世の中を構築すること!誓えますか?」



・・・



「誓えないのであれば・・」




「い・・いえいえそうではありません!あまりにも素晴らしく・・」




マイラの言葉は・・出来損ない達には超感激の内容だった、というのも・・

今迄出来損ない達は忌み嫌われてばかりで必要とされる事が無かったのだ、

間接的ではあるがこれが初めての・・自分達が必要とされた言葉だった。



マイラのこの言葉は・・




「う・・ウエエエエエエエエエエ~~~~ン!!!!!」




奴隷以下の扱いも覚悟していた出来損ない達、それが必要とされた、

あまりの感激に涙が止まらない5人、これを見てカラミティも剣を降ろす、

他のメンバーも攻撃解除、ここはマイラに任せた方がいいと考え一任した。



そしてマイラが確認の一言!




「どうですか?私達と共に歩み共存する事を誓えますか?」




「も・・もちろん誓います!!!!!」




「わかりました!あなた達を私の部下として歓迎します!」




「あ・・ありがとうございます」




この言葉を聞いたアリス達!急ぎマイラの元に駆け付け懇願する!




「わ・・私達もあなたの部下にしてください!」




アリス達は・・どー見てもマイラは皆の世話役なのを感じたので即懇願、

彼女の傍にいれば常識的な扱いはほぼ間違いないと直感し駆け込んだ、

勿論マイラは快諾、皆の了承を得て全員マイラの監視下に置くこととなった。



マイラは早速・・




「では街の補修をします!それが済んだら食事にしましょう!」




「わかりました!!!!!!!!!!!」




出来損ない達は・・



マイラの指示に従い驚くべき速さで穴だらけの街を補修していった。



補修が済んだ後マイラ達は街から撤退、イーストと同じように静観の構え、

意識を戻した王達が小国に対してどのような対応をするか見極めるためだ、

そのため自分達は撤退して小国の幹部や冒険者達に交渉させることにした。



尚・・



王達が理不尽な対応をした場合・・



・・・




ある種族に依頼して・・




お灸を据えてもらうことにしている。























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ