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夏姫待望の謙玄とアシュラの憑依モンスター達





俺はあらゆることを考え・・その日本人武士が憑依するカードを作る、

以前アクワリオの報告と夏姫との関連、そして武士の性格などを分析、

ひどい扱いをされたらしく望まぬ戦いで倒した相手に黙祷していたそうだ。




この辺を考え・・




俺なりに分析!



この武士はかなり義理高く優しさもあり自身の向上に積極的と考える、

夏姫に聞いたが・・常に剣の修業をしていたようで剣豪タイプと見る、

今はアシュラが持っている日本刀阿修羅を見てもその雰囲気は感じた。



なので・・



カードもそうだが・・



彼が魅力的に感じる刀を新たに作れば・・剣豪の心を刺激するかも?

そうなれば彼がカードに魂を憑依する可能性は高くなると俺は考えた、

そのためカード作成が出来た後に日本刀の作成にも取り掛かる。




翌日・・・




夏姫たちが待つ来客室に向かう俺、その手には1枚のカードと日本刀、

参考にした刀は新選組が持っていた刀「長曽祢虎徹」と「菊一文字宗則」、

この2つを融合したような刀を作成、その名は・・




「 菊一文字虎徹 (きくいちもんじこてつ)」




この刀は俺が持つ聖刀「大和」にも匹敵する雄々しさと気品を兼ね備えている、

この2つを持って俺は夏姫に渡す、ちなみにアズミは妊娠中もありギルドに戻る、

ここにはアシュラと夏姫のみ、夏姫はカードと日本刀を受け取り抱きしめ祈る!



ちなみに作成したカードは・・




● 剣豪謙玄けんごうけんげん(攻4500、守3200)!




名前の由来は・・ほぼそのまんま、剣豪は剣道や剣術の達人と言う意味、

謙玄は当時猛威を振るっていた武田信玄と上杉謙信の名前の一部を貰った、

彼はこの2人に憧れがあったらしいのでこの名前を思いついたのだ。




本人が「もう楽にしてくれ」と苦しんでいたから難しいとは感じていた、

そう考えた俺は憑依モンスターだが超イケメンの剣士を描き刺激を増やす、

例えるなら聖●士聖矢のアルパフィカのような感じの黒髪の美剣士だ。



このように剣豪の本能を刺激する刀やカードを作れば反応するはず・・




・・・




夏姫はカードと刀を抱きしめ涙を流しながら祈る、涙の雫がカードに落ちる、

次の瞬間・・・



・・・



!!!!!!!!!!




カードに光が宿り輝き出す!次の瞬間カードから憑依モンスターが現れる、

その憑依モンスターは夏姫に近づき片膝をつく、涙を流し歓喜する夏姫、

どうやら魂を呼び込むのに成功したようだ、するとモンスターが語り出す。



「お久しぶりです!夏姫様」



「あ・・ああけん・・謙玄・・謙玄なのね」



「はい、貴方の忠臣・・謙玄となり蘇りました!」



夏姫は謙玄に抱きつき号泣、謙玄は夏姫の頭をナデナデして慰める、

さすがに薔薇は咥えてはいないが漫画に劣らず美しい剣士となり憑依に成功、

そして親友のアシュラも号泣、3人は抱き合いながら喜んでいた。




3人は俺に深々と頭を下げ挨拶、この瞬間夏姫の憑依モンスターは謙玄となる、

彼女は戦闘員ではないので謙玄以外のモンスターを取り込むことは出来なかった、

だが不思議なことに謙玄は単独で動けアシュラとも連携が出来るようだ。



ここで・・俺との初対面のはずの謙玄があるお願いをしてきた。



「あ・・あなたがこ・・コウ様ですね?」



「敬語は要らないよ、コウでいい、何か用かな?」



「あっはい、初対面なのに恐縮ですがお願いがあるのです」



「出来る事ならいいぞ、具体的に話してもらいたい」



「ありがとうございます!実は・・」



謙玄が言うのには・・




彼が魂だけとなり彷徨っていた時に・・懐かしい魂を見つけていた、

それは破壊神に殺され餌食となった謙玄の幼馴染、男性2人に女性1人、

共に剣の修業に励み夏姫の家を守ろうと誓い義兄妹の契りを交わしていた。




謙玄はこの3人のカードも作ってほしいと俺に懇願、俺は了承しまた籠る、

その間謙玄、夏姫、アシュラは別室で昔話に花を咲かせおやつを食べていた、

夏姫とアシュラはともかく謙玄がおやつを食べる・・気にしないことにした。




数時間後・・・




俺は3枚のカードを作成、この3枚はアシュラの憑依モンスターとして作成した、

全員剣士タイプとして作成、これは謙玄やアシュラが熱望してことでもある、

そのカードは以下の通りとなる。



● 剣豪慶清けんごうけいせい(攻4500、守3200)



● 剣豪霧生けんごうきりゅう(攻4500、守3200)



● 剣豪彩華けんごうさやか (攻4500、守3200)




名前の由来は・・




慶清は武蔵坊弁慶と加藤清正の名前の一字を組み合わせた、

霧生に関しては・・彼らは今の三重県出身らしくその地名から、

彩華は・・適当に女性の名前を書きまくりこの名でカードが反応したから。




なぜかこの3体に関しては剣豪謙玄と同じ内容となる、理由は分からない、

たぶん・・謙玄より格下扱いが嫌で魂の状態でカード操作したと思われる、

その証拠にこのカードにはすぐ魂が宿り3体の憑依モンスターが現れた。



・・・



キラリ~~~~~~~ン!!!



光の中から3体の人型憑依モンスターが現れた!!!



一応これらも美男美女のカードを描く、魔物だと魂が逃げると感じたから、

予想通り謙玄の幼馴染たちはすぐ意中のカードに憑依して姿を現した、

4人は・・正確には4体なのだが・・まあいいか!!!!




しばらくするとその輪に夏姫とアシュラも混ざって皆は抱き合い再会を喜ぶ、

それを端から見ていた俺、落ち着くまでお茶を飲みのんびり待っていた、

ある程度落ち着いたら・・俺を見て急ぎ頭を下げお礼を言ってきた。




「この度はありがとうございます!」



「感謝と言う言葉だけでは足りません・・」



「本当に・・なんと言ったらいいのか・・」




この言葉に関しての俺の返答は・・




「気にする事は無いぞ!これから君達は己が望む道を歩んでくれ!」




「はい!わかりました!!!!!」




今後の事はアズミ達と相談するそうなので・・彼らは城を後にした、

俺は気づかなかったが・・神級クラスが4人増えた事で状況は変化する、

彼らは北東の大陸にいるアズミと話し合い・・そして裏大陸に向かった。




と思ったら・・




すぐ引き換えし俺の部屋に空から突入!窓を開けて入ってきた!

そして慶清、霧生、彩華がものすごい表情で俺に訴える!!!




「コウ様!!!私達の武器もお願いします!!!」




・・・



俺は仕方なく3体・・いや3人の武器も造る、騒ぐので謙玄と同じ刀にした、

菊一文字虎徹を追加で3本・・なぜかアシュラと夏姫も欲しがりさらに追加、

アシュラが他のメンバーのも欲しがる・・面倒なので10本作成して渡した。




「ありがとうございました!!!!!!」




6人は窓から外に出て北東の大陸・・ではなく港に移動、輸送重巡に乗る、

そのまま東の大陸に移動し高速列車と船で北東の大陸に戻りなぜか満喫、

移動中駅弁や立ち食いソバなどを食べまくり昔話で大盛り上がりだった。



・・・



これに関してはノーコメントで!




その頃・・・




決闘を明後日に控えたエスコルピォ達、予測に夢中だった彼女が部屋を出る、

ちなみにサギタァリオ達は侵入時各場所に盗聴器などを複数仕掛けてあった、

それを聞いた彼女は幹部全員を集め・・自分が考えた今後の行動を語り出す!



それによると・・



● 敵は約束通り明後日に決闘する気でいるのは間違いない。



● その間大蛸との約束である大岩を陸から運び渦を防ぐ。



● 渦さえ消えれば艦隊は最短距離で敵の本丸を攻撃できる。



● 各地の要塞は後回しにしてまずは出来損ない達を叩く!



● 敵が卑劣な手を使うこともあり得るので艦隊は狙撃体制で待機。



● 戦闘機隊は状況に応じて離陸、裏手に回り挟み撃ち攻撃を仕掛ける。



● 決闘は自分も含め11人で向かう、カラミティ達も参加する。



・・・



皆黙り込む、反論できないほどエスコルピォがまともな行動を語ったから、

今迄は・・ある程度理解できるが自己主張が強く偏りがちが多かったそうだ、

この辺はアイザックが調整したらしく・・その分彼は疲れていた。




ピィシィズ達は頷き・・




まずは大蛸との約束を実行、ちなみに陸地からは見えないように霧を発生、

艦隊の中に霧を発生させる魔法を使える種族が複数いたのですぐ展開した、

渦があることもあり・・陸地からはこの様子は全く見えず関心もなかった。




艦にいた上級以上の種族が我先にと飛び近くの無人島から岩を次々と運ぶ、

大蛸の指示に従い岩は次々と所定の位置に沈め渦がどんどん小さくなった、

さらに周りにも沢山岩を沈める、天敵が戻った時に備え隠れ場所を増やした。




そうして・・




渦は完全に消え新たな穴も出来なくなりこの周辺は穏やかな海に戻った、

これなら艦隊も移動でき・・大蛸達は大喜び!艦の周りを及び大歓喜!

その姿を見た乗組員はなぜかポテチを海に蒔く、小蛸達は喜んで食べていた。



・・・



餌付けしているのかな?



それはさておき・・



艦隊は渦が消えてもそのままの位置で待機、これ以上近づくと陸地から見える、

既に打ち上げた人工衛星のおかげで上空から決闘場所の様子が見えている、

見た感じだと・・どうやら街のあちこちに罠が仕掛けられているようだ。




だが闘技場になりそうな場所には罠はない、俺達に疑われるため避けたようだ、

民衆はいつもの通りの行動、決闘に関しては皆知らないらしい、というのも・・

闘技場の上空には結界が展開されており民衆は近づくことも出来ないようだ。



だが・・



侵入する際ピィシィズ達は闘技場にも盗聴器を仕掛けていた、これは正常に作動、

どうやらこの結界は電波は防げないらしく・・出来損ない達の声が聞こえてきた、

すぐさま乗組員がこれを録音、放送し全乗組員が作業を中断しこれを聞いていた。




その内容は・・



・・・



2対2の決闘に持ち込むための作戦会議だった。






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