株式会社Dwbの創設と大蛸の苦悩
カオス達が裏世界の・・人間の裏世界を攻めていた時俺は・・
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「背伸びの運動から~~~~~~!!!!!!!」
ブルーアイズやコロ、猫達と一緒にラジオ体操で気分転換、当然理由はある、
まず・・まだ営みには早い若妻達と会わないよう暁暉城に籠る、なので・・
時間がたっぷりあるのでSDキャラの作成やアニメ化の準備、それと・・
「 Different world High brand (異世界ハイブランド)!」
このハイブランドの商品作成に入った、まずは各大陸に秘密工場建設の準備、
これには理由がある、各地域で取れる特殊な素材をその場で加工するためだ、
そこでは部品だけ作成して組立はこの暁暉城で行いそのまま販売する。
商品まで各大陸で作成したら輸送中に目につく恐れがあるので部品で運ぶ、
届いた部品を熟練のライアンやジェニー達が組立て商品として販売する、
具体的には腕時計、指輪、ドレス、魔法のアイテム、特殊な武器等だ。
現時点はまだ商品を絞り時間をかけて作成、一品ものなので手間がかかる、
ある程度用意出来たら新たな商品を別途に作り販売する計画だ、尚・・
これらの販売や管理等は全部デーモン達の元執事と側近が行ってくれる。
んで・・
このDwbブランドは・・
「異世界株式会社Dwb」
と命名、俺が筆頭株主で株の45%を所持する、ブルーアイズは各10%
ホーリキマイラ猫とオス猫2匹とコロが各5%、残りは執事たちが所持する、
尚株はオリハルコンや金等高価な金属を混合してカード状にして作っている。
電子化にすると妻達にハッキングされる恐れがあるので現物化にした、
ちなみにカード状にした株券には株主全員の名前が刻印してあるので・・
新たな者は全部のカードに名前を刻印しないと株主にはなれない。
この株カードは100枚のみ、追加発行はしない。
尚・・
新たに株主になる場合は一度株券・・
いや株カードを一度集め新たに刻印した後保持する事が条件となる、
初めての試みなので制限を設けたが基本俺が住んでいた元の世界、
この株式の方式と基本変わりなく運営することにした。
ちなみにこの異世界でも会社として運営することは既に行っている、
ただ株式ではなく有限会社のような感覚で運営されていることが多い、
その理由は現時点小規模・・特に家族や友人だけといった感じだからだ。
例えば俺の妻の中に現地で居酒屋兼弁当屋を運営しているラミアがいる、
彼女は親しい友人たちと資金を集め店舗を展開し昼は弁当、夜は居酒屋、
この店舗を5人程度の友人と交代しながら運営し利益をあげている。
ここで問題となったのが利益配分、単純に均等すると利益が手元に残らない、
そこでラミアは俺達の会社方式を参考にして運営、自分が社長となっている、
友人たちは役員となり必要経費を除いた利益に応じて現金配分を貰っている。
今迄は現物支給しか出来なかったがギルドが発行した通貨で状況が一変、
現金での運営が可能になった事でこの有限方式の運営をする住民が増えた、
今では各地に似たような小規模会社が設立され運営されていた。
株式にしなかったのは・・見知らぬ者が運営に関わるのを嫌がったから、
この異世界にもインターネットがあるので株式も可能だが誰も行わない、
大きな理由として任期や決算報告、株の譲渡等の問題があったからだ。
大規模運営に関しては各地の幹部が関わり運営しているので会社は無い、
カオス達が株式会社方式を検討したことはあったが上下問題で中断した、
会社にすると格下が幹部に口出しが出来るのでそれが問題となった。
カオスやレイナ達は高い才能を持つ人材を発掘採用したかったのだが・・
幹部のほとんどは自ら最前線に出向き戦い傷つきながら今の地位を得た、
それもあり幹部達は株式方式に大反対、カオス達も黙るしかなかった、
なので現時点この異世界には株式会社は無い、Dwbが初となる。
話をもどして・・
俺達は新規事業に向けて商品開発やアニメの放送に向けての準備を急ぐ、
まだ戦争中ということもありオープンは戦争終結後となる、なので・・
俺達は前倒しで備えを増やす、何度もチェックして問題が無いかも調べた。
そのころ・・・
海底に潜りイルカ達に先導されながらサギタァリオ達はサウスの都市に急ぐ、
途中イルカの子供達が酸素ボンベを連結してるホースに噛みつき遊んでいた、
そのため紅蓮が酸欠で溺れそうになり・・イルカの子供達は親に怒られていた。
移動の途中ピィシィズが異変に気付く、大渦がなぜ不定期に出没するのか?
疑問に思っていた彼女は移動中地形を調べながら移動していた、すると・・
ある大穴を見つけ・・2匹の大蛸が海底の穴を岩で塞いでる姿だった。
大蛸が穴を塞ぐと水の流れは止まるが、すぐに他の穴が出来てまた流れる、
その近くにはたくさんの蛸の子供がいた、どうやらこの2匹は親のようだ、
子供達が海底の穴に落ちないように岩で穴を塞いでいるらしい。
ピィシィズは話が出来ないかイルカ達に尋ねる、ちなみにイルカ語を習得、
彼女はうお座ということもあり・・あるのかどうかわからないが獲得している、
すると一匹が大蛸に近づく、どうやら顔見知りらしく蛸も攻撃しなかった。
大蛸は話に応じピィシィズと会話、ちなみにイルカが通訳として仲介、
それによると・・
● この辺りは地盤が弱く頻繁に海底に穴が開き海水が流れる。
● 親は子供達が穴に吸い込まれないよう岩を置き穴を塞ぐ。
● 穴を塞ぐと一時的にだが海上の渦は消える。
● しばらくすると穴が開き渦が出現、岩を探し塞ぐことを繰り返す。
● 他に移動したいが移動すると子供達が天敵に襲われ動けない。
● 渦のおかげで天敵はこの付近には近づかない。
● そのためかカニや貝が多いので食べ物には困らない。
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要するに渦が出現したり消えたりするのは大蛸が原因だと?
・・・
ピィシィズは大蛸に質問、穴が開き海水が流れる先には何があるのか?
大蛸はそれはわからないと言っている、ただ子供を守りたいだけだと・・
後から調べたが穴の先には大きな断層がありそこに海水が流れるようだ。
ちなみに大渦が出現するようになったのが2年程前、それまでは穏やかだった、
突然大地震が来て断層が出現、そこに海水が流れ大渦の原因となったらしい。
ピィシィズは状況を理解、偵察後大岩を陸から運んで蓋をすることにした、
そうすれば艦隊は迂回せずに都市に向かうことが出来ると考えたようだ、
だが問題もある、渦が消えたら天敵も戻り大蛸達が危険なのではないか?
これに対しての大蛸の返事は・・
陸地から大岩を運んで蓋をしてもらえるのなら大歓迎と答えていた、
渦は自分達も巻きこまれるので大量の岩で塞ぎ消して欲しいらしい、
岩が多ければ隙間も出来そこに隠れるから是非にと要望された。
ピィシィズ達は了承、この地域が落ち着いたら実行すると大蛸と約束、
一旦大蛸と離れ陸地に急ぐ、2時間後彼女達は都市に流れる川に到着、
潜航して川を上り人気のない所で上陸、そのまま夜まで待つことにした。
夜になり・・
ピィシィズ達は闇に紛れ都市に侵入、意外と落ち着いた感じだった、
民衆は家に籠り通り道には人影はない、時々警備兵を見る程度だった、
これなら王城への侵入も容易い・・一行は王城へ急いだ。
その王城の中には・・
破壊神の出来損ないが4人、うち2人はヒミコのような女性がいた、
それらを守護する聖級騎士が4人、特級クラスが3人テーブルに座る、
なにやら話し合いをしているようだ、なぜかニヤニヤ笑っている。
その足元には・・
意識を失い地面に倒れている王達がいた。