ドラゴンへの備えと連合艦隊の結成
ルーム島では鉄道に続き各地の空港も完成したと報告が入った、
空港は４つ造られガルーダ・グリフォン・ワイバーン・俺たちが管理する、
空を飛べる種族が管理するのでエルフ・人間や魔族等は対象外となった。
が・・・
ものすごく寂しい顔をされたので後日西の大陸に造ることになった。
それはさておき・・
４つの空港にはそれぞれ２基のカタパルトが備わっている、
これは敵が来たときすぐに離陸できるよう空母のを応用した、
他にも対空バルカンやロケットランチャー等も装備している。
ドラゴンの奇襲に備え照明弾や煙幕弾なども備えられた。
ドラゴンの攻撃で一番怖いのが口から吐き出すブレスらしい、
これは戦艦でも一発で粉々になる威力があると聞かされた、
この攻撃は防げないので煙幕等で照準を逸らすしかないそうだ。
他には・・
ドラゴンが住んでいた鍾乳洞の中に大量の鱗があった、
この鱗は非常に硬く軽いので守りに応用出来ないか検討していた、
結果収納魔法を使い普段は収め緊急時に自動で出し盾にする。
一応壁に置き銃弾やバズーカ等で攻撃してみたが傷一つなかった。
これでブレスを防げればいいが・・
これは試す方法が無いので過信せず使うようにと全種族に伝えた。
ちなみに鱗は大人の人間位の大きさなので俺達も全員備えた、
戦艦等には大量の鱗を並べ巨大な盾にして魔法で制御する。
他にも各施設や戦闘機・列車等にも同じように備えた、
それでも余ったので西の大陸にも送っておいた。
一週間後・・
信濃を除く航空母艦・巡洋艦・駆逐艦が改装完了したそうだ、
各艦魔法弾・拡散弾・装甲弾を備え追尾式ロケットランチャー、
対空バルカンなど近代兵器を満載してパワーアップしていた。
艦載機もプロペラ機に加えジェット戦闘機も新たに追加された、
先般の小型試作機を量産して各艦に配備している。
あとは金剛・比叡・霧島・榛名・扶桑・山城の戦艦陣、
謎の改造を受けている大和・武蔵・そして信濃だけとなった。
「大和と武蔵はいつ出せるんだ？」
俺たちの疑問に祖父と祖母木人形が言葉を逸らす。
「孫よ焦るな、ドラゴン以外なら今の戦力で十分戦える、
先を見据え大和・武蔵・信濃には今以上の攻撃力を備えたい、
それとここだけの話だが・・別に２隻新たに造る」
「それは・・どういう艦なんだ？」
「今は戦艦１、空母１としか答えられん、この２隻は極秘だ、
これらにはわしらが描いていた装備を試す実験艦として使う、
大和達の改造と並行して建造しているから表には出さない」
さらに言葉は続く・・
「孫よこの５隻は・・今は無い物と考えてくれ、時間が欲しい、
この異世界はわしらの想像を超えた魔物がまだまだ沢山おる、
嫌な予感がするんだ、今備えないと間に合わないとな」
「わかった、聞かれたら長引いてると答えるよ」
「頼むぞ」
俺達は軍港を離れルーム王国城の会議室に列車で移動した。
会議室にはカオス達ガルーダ、レイナたちグリフォンと魔族と人間、
ワイバーンのアデールとマイラ・エルフのエマたち、それと国王、
アレクサンドやアイザック、それとエリーナとクリスティーナがいた。
俺とデーヴィドは大和と武蔵は改装が長引くと最初に伝えた、
当面この２隻と信濃は使えない事を前提に戦術を練ると皆に報告、
皆はこの言葉に頷き話を進めることとなった。
改装が済んだ他の艦は各種族に振り分け戦力として使ってもらう、
各種族の希望や性質を考慮の上話し合いながら艦を振り分けた、
その結果各艦の配備先は以下のようになった。
ルーム国王軍！
戦艦 長門・陸奥。
航空母艦 赤城・加賀。
重巡 古鷹・加古・青葉。
軽巡 天龍・龍田・球磨。
駆逐艦 秋月・霜月・初月・陽炎。
ガルーダ軍！
戦艦 伊勢・日向。
航空母艦 大鳳・千歳・千代田。
重巡 衣笠・妙高。
軽巡 多摩・北上・大井。
駆逐艦 磯風・浜風・睦月・如月。
グリフォン軍！
戦艦 金剛・比叡（予定）
航空母艦 鳳翔・龍驤・雲龍。
重巡 那智・足柄。
軽巡 長良・名取・由良・鬼怒。
駆逐艦 弥生・卯月・望月・吹雪。
ワイバーン軍！
戦艦 霧島・榛名（予定）
航空母艦 天城・葛城。
重巡 羽黒・高雄・利根。
軽巡 川内・那珂・神通・夕張。
駆逐艦 白雪・東雲・不知火・水無月。
魔族・人間友好軍！
戦艦 扶桑・山城（予定）
航空母艦 瑞鳳・レキシントン。
重巡 鳥海・鈴谷・熊野。
軽巡 川内・那珂・神通。
駆逐艦 白雲・磯波・綾波。
エルフ軍！
戦艦 オクラホマ。
航空母艦 ホーネット・ヨークタウン。
重巡 筑摩・三隈、
軽巡 夕張・能代・大淀・五十鈴。
駆逐艦 暁・響・雷・電。
異世界人と木人形軍！
戦艦 大和・武蔵（予定）※アリゾナ、
航空母艦 信濃（予定）蒼龍・飛龍・翔鶴・瑞鶴。
重巡 最上・愛宕・摩耶。
軽巡 阿賀野・矢矧・酒匂。
駆逐艦 雪風・島風。
※大和と武蔵の改装後戦艦アリゾナはエルフ軍の配備となる。
ルーム国王軍は城付近の海、ワイバーンは島の中心を主に守る、
ガルーダとグリフォン・魔族人間軍は島の西と西の大陸を守る、
エルフ軍は基本遊撃で各部隊が戦闘になったら援護に向かう。
各艦には木人形も多数乗り込み各種族をサポートする。
俺達異世界軍はドラゴンの住んでいた島の裏側に配備となる、
範囲が広いので航空母艦を多めに備え上空の攻撃力を高めた、
ここでは言ってないが極秘艦２隻も俺たちの配備となる。
艦の配備に関しては概ね合意を貰い状況に応じて配備転換する、
新装備は大和・武蔵等で実験、採用になれば各艦に装備する。
その場合各部隊の状況に応じて順番を決めることで合意した。
「ところで・・異世界では我らの集まりをどう言うんだ？」
カオスの質問に祖父木人形が答える。
「連合艦隊だ！」
納得したかはわからないが・・
一応皆頷いた。
