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大食いに慣れた俺達とイルカ達との侵入作戦





今迄の恨みを晴らさんとばかり・・



ミユキ達は無気味な笑顔でヒミコを縛り悶えさせていた!



部下のミユキ達の亀甲縛りで散々辱めを受けていたヒミコだったが・・




・・・




そんな屈辱はなんのその!ビスマルクの食堂に籠り猛烈に食べる、

ミユキ達はその図太い神経と食欲に呆れが止まらない、それも・・

恥かしい姿そのもので食堂に行こうとするその図太さにも呆れてた。




ちなみに彼女ヒミコは素っ裸で食堂に行こうとしていたらしい、

恥かしい所は濡れまくっていたのに本人はそんなもんどこ吹く風、

さすがにこれはと・・カンセェ達が大急ぎで服を着させていた。




尚・・




俺達は神族の猛烈な食欲を見ているのでこの程度はもう慣れていた。




ちなみにビスマルク始め各艦には倉庫に加え神族が備えた収納魔法がある、

この中には・・東京ドームでも入る位の倉庫があり食糧が山ほどある、

なのでヒミコ一人程度・・8畳部屋分の大食らいなど何ともなかった。




「あ~~美味しかったわ~~!」




満足したようで・・デザートのプリンを見つけ追加で食べていた。




さて・・



ここからはヒミコを檻に戻す、これから尋問して情報を聞き出す・・



・・・



ヒミコは紙と鉛筆を求め・・それに自分の知ってる情報を細かく記載、

それに加えて地図まで書いている、今迄行ったことのある異世界全てだ、

詳細で充実すぎる内容を見た俺達は・・彼女を追い出す理由が無くなった。




それと・・




俺達の食事の味を覚えた彼女も・・、もう俺達から離れたくないらしい、

一応俺達がヒミコの仲間を倒したことに関しても尋ねたが・・




「あんなのはどうでもいいのです!」




・・・



本人がそういうのなら・・関わらないようにした。




「今覚えている情報です!質問があればわかる範囲でお答えします!」




A4サイズの紙約500枚、さらにジグゾーパズルのように地図を分割、

見事なまでの詳細地図と様々な情報は驚愕レベルだった、さらに・・

なんとこの裏世界の転送の鏡の場所まで把握していた。




「珍しく大きな石があったから・・ついでに書きました!」




・・・



ヒミコって・・



めちゃくちゃ優秀じゃないのか?



・・・



驚愕する俺達をポカンと見ているミユキ達、彼女達にはこの情報は・・

特に興味はないらしい、なぜなら生きるための食べ物の方が最重要、

その都度ヒミコが没収していたので情報より食糧探しが先だからだ。




念の為ヒミコが書いた情報をミユキ達に尋ね真実かどうか確かめた、

その返事は・・情報に関しては間違いないと言うので急ぎデーターに収める、

そして各地にいる各艦隊に転送、各艦隊はこの情報に驚いていた。




そうして・・




イーストの王城を制圧したメディ達は・・




王達の目の届かない所まで艦隊は移動、その後ヒミコが王達を正気に戻した、

俺達の存在は王達には伝えていない、それにはある理由があるからだ、

今後の王達の行動と・・その本性を見極めるためあえて距離をとったのだ。




特攻艦隊は撤退し民衆を守る艦隊と合流、こちらは一度交戦があったそうだ、

だがアリゾナ・オクラホマはじめ各艦の艦砲射撃で敵は一目散に逃げた、

ルミナ達は深追いはせずそのまま留まりメディ達を待っていたそうだ。




イーストの大陸を担当した艦隊は一度クレール国に戻る、ヒミコも一緒だ、

だが間接的とはいえ攻撃してきたヒミコやミユキ達は艦内に閉じ込めた、

本人たちも今はクレール国には関わらない方がいいと考え了承した。




当分の間第1、第8艦隊の各艦に分乗して図書室などで時間を費やす、

俺達の技術や歴史を知りたいらしく資料を見させてほしいと懇願してきた、

こちらも今後彼女達とは長く付き合いそうなので了承した。




第1、第8艦隊は当面クレール国の東側の海を監視する役割を担う、

すでにイーストは制圧しているが王達がどう行動するかわからない。




なので・・




ここから先は小国の幹部と冒険者等が動き王達に国の返還と賠償を求める、

経緯はどうであれイーストの大国が各地の小国を攻めたのは事実なのだが・・

俺達の歴史を見ても・・大国が小国に謝罪する事は稀でほとんどあり得ない。




なので希望は薄いが・・




一応小国達は行動してみて王達が・・ある程度の誠意が見えれば・・

俺達も再度伺い援助の手伝いを行う予定ではあるが・・




大国が拒否した場合、ある種族に動いてもらいお灸をすえてもらう!




・・・



この話は一旦置いといて・・




ここからは南の大陸を攻める部隊の話、時間は少し遡って経緯を伝える、

この大陸を攻めるのは第2・第6艦隊、ちなみに南は英語でサウス、

なので今後南の大陸はサウスの大陸、都市はサウスの都市と呼ぶことにした。



第2艦隊!


戦艦 扶桑・山城。


航空母艦 鳳翔・龍驤・雲龍。


重巡洋艦 衣笠・妙高・那智・足柄。


軽巡洋艦 天龍・龍田・球磨・多摩。


駆逐艦 不知火・水無月・白雲・磯波・綾波。




第6艦隊!



戦艦 陸奥・長門。


航空母艦 赤城・加賀。


重巡洋艦 三隈・利根・鈴谷。


軽巡洋艦 神通・夕張・能代・大淀。


駆逐艦 望月・吹雪・白雪・東雲。




クレール王国を守るため・・



戦艦扶桑、空母龍驤・雲龍、重巡三隈・利根・衣笠、軽巡神通・夕張・龍田、

駆逐艦白雪・東雲・白雲・磯波・綾波が南方面に残ることになった、そのため・・

第2・6艦隊は混合艦隊として一時的に解体、再結成されることになった。



こうして・・



サウスの大陸を攻める艦隊は以下の通りとなった。



戦艦    長門・陸奥・山城。


航空母艦  赤城・加賀・鳳翔。


重巡洋艦  妙高・那智・足柄・鈴谷。


軽巡洋艦  能代・大淀・天龍・球磨・多摩。


駆逐艦   望月・吹雪・不知火・水無月




この艦隊の旗艦は戦艦陸奥、理由は天聖族のエスコルピォがいるから、

陸奥の艦長アイザックの妻兼軍師として周りに指示の嵐を出している、

生真面目で校則・・いや軍則を重んじる彼女に誰も逆らえなかった。




ちなみにこの艦隊には朱雀と紅蓮、ピィシィズとサギタァリオも乗っている、

彼女達は長門の艦橋で艦長のリシャールと道案内の冒険者たちと話し合い、

その後方ではしんがりを務める戦艦山城の艦長マイラが周りを警戒していた。




サウスの大陸はイーストと異なり首都らしき街は海岸沿いにあるらしい、

例えるならアメリカのサンフランシスコのような感じの都市らしい、

だが妙だ、それならこの都市が一番攻めやすいのではないか?




この疑問には・・冒険者が答えてくれた。




「この都市の近辺は大きな渦が不定期に出現し船を飲みこむのです、

そのためわざわざ遠くの川から迂回して都市に入るしかありません、

川沿いの山には敵に備えての要塞が複数あり侵入は困難なのです」




なるほどな・・



この艦隊で大きい長門や陸奥・赤城等でも渦に巻き込まれるヤバいそうだ、

渦は複数展開され・・それらが融合して巨大な渦になりすべてを飲みこむ、

その大きさは500m程になるそうだ、確かにそれだと船では通れない。



だが・・



ここで長門艦長リシャールが冒険者にある質問をする。




「尋ねたい事がある、都市からその渦まではどの位離れているんだ?」



「大体10km前後ですね、渦から完全に離れるにはさらに2kmです」



えっ?



おおよそ10~12km位なの?



・・・



十分砲弾が届くんじゃないか?




ちなみに長門型戦艦の主砲の射程距離は・・建造時約38kmだったそうだ、

その後この異世界に召喚され大幅な改造を行い射程距離は約50kmに伸びた、

他の艦船も同様に改造され駆逐艦でも30km位まで射程距離は伸びている。




冒険者たちは当然知らないが・・




俺達の艦なら渦の外側からでも都市に向かって攻撃できる、さらに・・

射程距離が約200kmのレールガンをはじめイージスミサイル、

これらで艦砲射撃すればサウスの都市は翌日には壊滅出来るのだ。




当然・・




そんなことはしない!




あくまでもそれは最終手段!救いようのない敵にだけに行う戦術だ!

まだ敵の詳細がわからないのに・・そんな過激な事は出来ない!




なので・・




冒険者たちの情報と人工衛星からの画像を見ながら作戦会議、

迂回ルートには大きな川があり長門でも通れる位の大きな川だ、

だが艦隊が横並びになることは出来ない、縦並びで進むしかない。




途中の要塞は5つ、何でも海に一番近い要塞の司令官は優しい方らしい、

小国の民衆はこの要塞が用意した小舟を使いクレール国に逃げていた、

何故そんなことが出来たのか?その疑問に冒険者はこう答える。



「海に一番近い要塞は人里離れた場所にあって重要人物が住んでいます、

その方はサウス大陸の王の実の兄なのです」




「王の兄がなぜそんな所に住んでいるの?」




「王の兄は派閥争いを嫌がり王城を出て僧侶のような生活をしています、

王は目障りだから殺そうとしましたが反対者が多くそれは断念しました、

以降王は兄の要塞に関しては見て見ぬふりをしているのです」




話からすると・・




その王の兄はかなりの常識人のようだ、ぜひ一度お会いしたいと俺は思った、

それはリシャール達も同じのようでその要塞に使者を送ろうと作戦を練る、

ここエスコルピォが進言!自分が海の上を飛んで潜入すると言い出した。



なぜかこれには全員が反対!



特にピィシィズとサギタァリオが怖い顔をして訴える!



「ダメです!」



「エスコルピォ、あなたは軍師なのです、なので艦にいなさい!」



「どうしてよ?私が行けばすぐに解決するわ!」



「ダメなのはダメ、あなたはアイザックさんの傍にいなさい!」




ピィシィズとサギタァリオが猛反対、2対1なのでエスコルピォは黙り込む、

その理由は簡単、生真面なエスコルピォは曲がったことが大嫌いだからだ、

なので王達の理不尽を見ると瞬時にその都市を破壊するかもしれない・・



・・・



確かに行かせると一番ヤバすぎるな・・




「私達が海底から侵入して偵察するわ!あなたはお留守番してなさい!」




ピィシィズとサギタァリオが一喝、エスコルピォは静かに頷いた、

2人は朱雀と紅蓮を引き連れ先頭の駆逐艦不知火に移動した、

そこで鱗の名刺を燃やす、するとイルカ達が海から飛び跳ねていた。




通訳のハイゴブリンを通じてピィシィズがイルカ達に質問、言語を習う、

渦を避けて都市に入るルートが無いかイルカ達に尋ねた、すると・・

船は無理だが人間位の大きさなら通れる洞窟が近くにあるらしい。




それを聞いたピィシィズ達はウェットスーツに着替え武器等は収納した、

そして酸素ボンベを・・10本以上連結してそのまま海に飛び込んだ、

ちなみにピィシィズ達は飛べるが監視の目を避けるため海底から忍び込む。




艦隊はここに留まり・・




4人はイルカ達に引っ張られ海底から都市に向かった。






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