表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/792

西の大陸の農業開拓




ルーム王国島では各種族がそれぞれの役割を担っていた、

皆は笑顔で与えられた作業や訓練をこなしドラゴンに備えてた、

同時に国の復興にも真剣に考えてくれていた。


それはいいんだが・・


俺コウの机の上には山のように懇願や提案書が届いていた。


・・・


本来この手の対応は国王が対応するんじゃないのか?

ルーム国王にこのことを急ぎ報告した。


「その辺は君に一任する、頑張ってくれたまえ」


・・・


押し付けたな~~~(国王は肩の荷が下りて快適だった)



デーヴィド達にも協力を仰いだ。



「すまんな、俺は今から西の大陸に行くんだ」


「ゴメンね、私はこれから各種族の女性陣とお茶会なの」


「すみません、私は西の大陸から来た女の子達を指導しないと」


・・・


俺コウは部屋に引き籠り懇願と提案書の処理に追われた。



ここからは俺デーヴィドの話となります。


「気をつけて載せるんだ~はみ出すと海に落ちるぞ~!」


木人形たちがショベルカー、クレーン付きトラック・コンバイン、

トラクター・田植え機等農業作業用の重機を複数輸送艦に乗せる、

輸送艦は空母瑞鳳の後部を改造したもので多数載せれる仕様だ。


それに加え大型の冷蔵庫や発電機・脱穀機など様々な物を積む、

本格的な工場を造るため鉄骨や溶接機など必要な物をどんどん搬入、

これらをどうやって造ったのかは謎だが・・今は事を急ぐ。


瑞鳳の腹の中はこれらで満杯となった。


護衛に駆逐艦島風・雪風・矢矧・酒匂・最上・古鷹が同行した、

ただ俺が乗るには旗艦が戦艦でないといけないと言われた、

大和は整備でドックに入ったので戦艦オクラホマを使うことにした。


ちなみに・・


戦艦伊勢と日向は双子の特級ガルーダが自家用車のように使ってる、

この2隻は後部甲板が広く航空機も載せれる仕様となっている、

それが気に入ったようで航空戦艦ならぬガルーダ戦艦と化していた。



まず瑞鳳が港を出てその後に矢矧たちが続く、オクラホマは最後だ、

その後矢矧と酒匂が前に出て左右に雪風と島風が左右を守る、

瑞鳳を中心としてオクラホマが隣、後ろに最上と古鷹が控えた。


上空はガルーダとグリフォンがしっかり護衛、時々瑞鳳に降りる、

その際おやつをもらいまた飛び立つ、それを全員が行っていた。


・・・


ちゃっかりしてるな。


護衛のおかげで魔物と遭遇することもなく各艦は港に到着、

瑞鳳からトラックたちがどんどん出てきて新たな道を走る、

グリフォン達が約束通り陸路を整備してくれていた。


トラックは各地の森の腐葉土を積みながら魔族の村に移動する、

まずは各地の食糧不足を軽減するための作物を作る行動を取る、

木人形たちは急ぎ鋼材を造り組み立て巨大なガラス屋根を造る。


それに土魔法でレンガ状の壁を造り即席のハウスを造る、

その中に腐葉土を盛りトマトやメロン等の野菜果物の種を蒔く、

木人形が成長魔法をかけると一気に育ち多数の食糧が収穫できた。


休む間もなく俺たちは人間の村に移動、同じ工程を繰り返す、

こちらも成長魔法で一気に実り多数の食糧が収穫できた。


どちらの村も必要分だけ確保、残りは無償で各村に送った、

輸送はガルーダとグリフォンが各地に無償で運んでくれた、

おかげで食糧不足が軽減されたと各地から感謝の言葉を頂いた。


次に木人形たちが行動したのは農地の大改革!


さらに広範囲から森を痛めない程度に腐葉土を集め平地に蒔く、

それをトラクターでしっかり掻き混ぜ痩せた土に活力を与える、

魔族と人間から借りた土地は見違えるほど活気にあふれていた。


「まだまだこれからだ!」


木人形たちが別に工場を造りそこに冷蔵庫などを設置する、

これらは燃料ではなく魔力で動くように改良されている、

ちなみにトラクターなども魔力で動く環境に優しい仕様だ。


電源となる魔力は村人から日々少しづつ自動的に補給される、

当然そのことは事前に伝えていて快諾をもらっている、

ここまでにかかった日数は3日、驚異のスピードに皆驚いてた。


「はじめるぞ!」


木人形たちが一気に成長魔法を発動すると膨大な作物が育つ、

米・麦・サトウキビ・トウモロコシ・大豆・枝豆等々・・・

これらが一気に育ち村人たちは歓喜を挙げ収穫に取り組んだ。


それらを脱穀等の加工を行い醤油や砂糖などの造り方を教える、

合間にトラクターなどの運転や点検整備も合わせて教えていた、

さらに料理教室を開き村人たちに料理の仕方を細かく教えた。


「ありがとうございます、これで食糧には困りません」


魔族と人間の村人から感謝を頂いた。


当初の約束の作物を分けることに関しては当面保留となった、

しばらくは各地の救援を優先とし落ち着いたら分けることにした。


そうして・・


予定の工程を済ませた俺たちはルーム島に帰る準備をした。


していたんだが・・・


「我らにも教えてください」


ガルーダとグリフォンが各地の種族を連れてきていた。


ミノタウルス・ケンタウルス・エルフ・ドワーフ・・・


・・・


俺達がルーム王国に帰れたのは一か月後のことだった。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ