傾いた珠玉城と激しく迫るカプリコルニォ
神族は本格的に転送の鏡を探し始めたが・・自分達は動かず指示を出す、
これは異なる異世界も絡むため他の神の逆鱗に触れないようにするため、
神族の指示を聞いた各地の幹部は動きだし転送の鏡を探し始めた。
まず西の大陸のカオスはレイナ達に指示を出し各地を捜索するよう命じた、
レイナ達は魔法を駆使して転送の鏡を探す・・西の大陸には無かったようだ、
ついでとばかりに北の大陸も探す・・大きくても駆逐艦程度の石だけだった。
漆黒の大陸にはハーデスがカラミティ達に指示、彼らは頷き領地を探していた、
だが残念ながら軽巡位の大きさの石が最大、削ってみたが本当に単なる石だった、
さらに南の大陸も探し回る・・手応えは無くここも残念ながら空振りだった。
ゼウスはクラーケン達を呼び海中探索を指示、クラーケンは配下も加え捜索した、
さらにクラーケン達は他の地域の魔物にも頼み捜索を手伝わせたが・・
だが広範囲に探してもそのような巨大な石は無く海底も空振りだった。
次に東の大陸、ここはヤマダさんとメディが探しまくったが手応えは無かった、
アグニが地底の配下を使いまくり・・さらに毒のある魔物達にも探させる、
だが東の大陸にも・・そもそもそんな巨大な石は無かった。
アルテミスは白の大陸とブラック領地、さらにフェニックスの島や海賊、
商人達にも協力を仰ぎ大陸と島中を探させたが見当らなかったと連絡が入る、
そこでアルテミス達は目線を変える、残ったルーム国だけを探すことにした。
なぜルーム国に限定したのか・・
理由は大きく2つ、まずルーム国には他では希少な天然石がなぜか山ほどある、
もう一つは召喚魔法、前にサマンヌが召喚した時なぜかゾンビと謎の艦が召喚、
他の地域もなぜか希望とは程遠い得体のしれないものばかりが召喚されていた。
だがルーム国では・・得体のしれないものもあったが俺達が丸ごと召喚された、
それを境にルーム国は驚異的な発展を遂げ異世界一の強大国に進化している、
神族は・・偶然にしてはあまりにも極端すぎるので前から違和感は感じていた。
ルーム国には何かがある・・
と感じたようだ。
そこで神族はルーム国王たちに捜索を指示、国王は幹部を集め捜索を命じた、
だが神族は指示を追加、それは気になるものがあれば分野問わず報告すること、
なにか気になるので気がついたものは報告するように指示していた。
そうして・・
なぜか俺が建てた珠玉城に狙いを定める、当然だがこれには訳がある、
建設に携わったライアン達が基礎の杭を打つ時何かに当たったらしい、
その時は単純に岩盤に当たったと思い深く考えなかったそうだ。
だが各部の担当者に尋ねたところ・・杭打ちの時全部岩盤に当たったらしい、
それぞれが独立して動いていたのでこの事は気づかず工事を進めたそうだ、
この事を神族に報告すると・・転送の鏡の可能性が高いと判断したようだ。
だが地上には既に珠玉城が建っている、俺は新妻達との営みの最中なので留守、
留守を任されたブルーアイズ達は小人族のゴーレムを本城で造っている最中、
だが神族はそれらを無視して強制的に下の岩盤を丸ごと取り出した。
まずアテナが念力で岩盤を取り出す、杭は岩盤は貫けず乗っていただけだった、
そのため岩盤はあっさり取り出され・・城の下は大きな穴が開いた状態となる、
すぐさまアルテミスがその辺の土や岩をその穴に押し込んだのだが・・
・・・
ガクゥ~~~~~~~ン!!!!!
勘違いして石の向きを逆にして穴を埋める、そのため本城は重みで傾いた、
焦ったアルテミスはすぐさま修正して本城以外は元通りにしたのだが・・
・・・
本城はピザの斜塔のように傾いたまま、杭が引っ掛かり傾きが直せない、
無理やり杭を曲げる・・本城の石垣が崩れますます不安定となっていた、
ある程度は戻したが・・だが城は10度位傾いたまんまだった。
・・・
・・・
「それじゃ!あとはよろしくね!」
アルテミス達は飽きたのか城の傾きを無視して岩盤を聖域に持ち帰る、
足場が不安定となったブルーアイズ達は苦情を訴えたが神族は知らん顔、
なにもなかったかのような顔で空を飛び笑顔で手を振り帰っていった。
・・・
その後・・・
崩れそうな石垣を整えながら・・・
必死で城を直すブルーアイズたちがいた。
ちなみに岩盤は神族の予想通り転送の鏡であることが判明した、
ここから微妙だがすごく澄んだ魔力が放出されていて驚く神族達、
よくわからないが・・とにかくこの魔力は凄いとだけ言って絶賛していた。
俺達の世界で例えると・・
・・・
神族はしばらく考えた後レギュラーガソリンとハイオクガソリンを例に挙げた、
魔力をオクタン価に例えて・・転送の鏡から出る魔力は異常が少ない魔力らしい、
これならルーム国に天然石が溢れ幸運も導いた理由が解明したと喜んでいた。
・・・
無理やり感満載の説明だが・・
神族が言うので皆深く考えないことにした。
それはさておき・・
俺はカプリコルニォと一緒に食事、同じランチをお喋りしながら食べている、
彼女は例えるなら20代後半ごろの山●梓さんのような感じの美しい女性だ、
ここに来る前の事を細かく聞いてくるので恥ずかしくない範囲で答えていた。
具体的には・・
俺が大学受験に落ちて父母の勧めでアメリカの軍隊に入って過ごしたこと、
勉学で進路が決まる俺達の世界は彼女には魅力らしく細かく尋ねてきた。
というのも・・
カプリコルニォは読書や執筆など文字系が大好きらしく暇見ては勉強していた、
俺達が召喚される前は各地の監視ばかりで本を読むことも難しかったらしい、
事務系の仕事に憧れてはいたが12天聖という立場上それは叶わなかった。
だが・・
俺達が召喚されライアンやジェニー達が様々な物語やアニメを描き本にした、
それを見たカプリコルニォは内心歓喜に包まれていたそうだ、そのため・・
俺達と共に行動すれば自分の夢が叶うと秘かに期待していたそうだ。
実際に彼女はスマホはじめ各分野の専門知識を取得し技術を向上している、
戦いを減らし勉学に集中できる時間をもっと増やし知識を得たいらしい、
そのためには俺と結婚するのが一番手っ取り早いと考えたそうだ。
・・・
あれ?
それなら俺と結婚する必要はないんじゃないかな?
既に友好関係は築いているし他の世界から来た破壊神たちも駆逐した、
食糧もたくさんあるし頼れる仲間達も各地にいる、さらに設備も整っている、
今の環境なら別に結婚しなくても余裕で望みは叶うはず、今なら営みの前に・・
・・・
別に俺でなくても・・
・・・
!
俺の心中を察したカプリコルニォは驚異の速さで俺の横に座る、
そして・・なぜか俺の首根っこを掴み猫のように持ち上げる、
俺を睨むその眼は・・猛獣のようでめちゃ怖かった。
「コウさん・・もう私達は結婚しています、もう引き返せないのです!
私達・・いえ私はあなたの子を産み地位をさらに向上させ安泰を望んでいます、
だから営みは必須なのです!いいですか?わかりましたね?」
なんなんそれ・・
次の瞬間カプリコルニォは俺に猛烈なキス!さらに舌を入れてきた!
さらに俺をベットに投げ・・俺はベットに横たわりすかさず彼女が襲う、
一気にお互い裸になり営み開始!まだ休憩中なのだが・・
「コウさん深く考える必要はありません!うふふ・・」
カプリコルニォはまるで別人のようになり激しく営みを求める、
それを感じたメイドさん達は七色の真珠の粉だけ置いて部屋から去る、
それを見たカプリコルニォは・・その粉と水を口に入れた。
そうして・・
口移しで俺に七色の真珠を飲ませる、なぜか効果がすぐ現れ俺も興奮モード!
「あっ・・ああ・・ああああ・・・」
「うっ・・」
激しく抱き合いながらお互いを求める俺達、もう止まらない!
休憩時間や仮眠を無視して俺達は激しく抱き合い息遣いが荒くなる、
とても口では説明できないような激しい営みの時間となっていた。
そうして・・
汗まみれの俺達はベットで抱き合い・・そのまま眠りについた、
出来ればこのままで過ごしたかったが・・
チャ~~ララララ~ララン! チャラチャ~チャチャン!!!
ここで時間切れとなり営み終了、即座にメイドさんが現れ俺達をタオルで包む、
カプリコルニォは俺にキスした後そのままシャワー室で汗を落していた、
俺は再び東の部屋に戻り汗を落していた。
そうして・・
4人目の女性が現れた・・・
・・・
その女性は・・
天使族のアリエノールだった。




