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ワイバーンとの同盟と各種族の要望



今後に向けての話し合いをするべく集まった各種族だが・・



「あたいも人間の名前がほしい~~」



特級ワイバーンが涙浮かべ地団駄踏む、子供かと言いたい。



「お嬢様!はしたないですよ!」



ワイバーンのメイドさんが襟を正そうとするが収まらない、

それを見てレイナが勝ち誇ったように薄ら笑いをしている、

悔しいのか特級ワイバーンはさらに地団駄踏む。



「考えてやれよ!」



カオスが呆れ声で言う、その瞬間皆の目線が俺達に向けられる。



俺達は紙を用意してもらい思いつく名前を書きまくった、

いい加減候補名を書いた紙は残してほしいもんだ、

候補外は彼らが没収し魔法で消すからその都度書いている。



「これがいい!」



特級ワイバーン(女性)命名!



「アデール・ザラ・フレシィティ」



いつものように言葉の意味も伝えた。



アデールはフランス語で「気高い」、ザラは英語で「王女」、

フレシィティは英語で「至福」を表すと伝える。



気高いワイバーン達の王女のような存在で皆の大切な存在、

その行動は皆を至福に導く希望だとなんとか言葉を並べた。




「ありがとう!これからあたいにはアデールと呼んで!」




気に入ってもらえてよかった。



一息ついた俺たちにさっきのメイドさんが耳打ちする。



「私の名前も考えてください」



・・・



さっき書いた候補名の一覧を・・・すぐにアデールが魔法で消した、

自分のために考えた名前が候補でも他で使われるのが嫌なようだ。



仕方なく俺たちは白紙の紙に新たに思いつく名前を書いた。



「これでお願いします」



メイドさんは上級ワイバーンらしい。



上級ワイバーン(女性メイド)命名!



「マイラ・アナ・ヴィクトリア」



こちらにも名前の意味を伝えた。



マイラは英語で「勤勉」アナは英語で「上品」を表し、

ヴィクトリアはフランス語で「勝利」と伝えた。



勤勉なワイバーン達をさらに磨くため上品さを教える存在、

戦いに優れ弱きを助け関わるものを勝利に導くと・・

無理やり歯が浮くような言葉を並べた。




「ありがとうございます、今後はマイラとお呼びください」




なんとか次の話に進むことが出来そうだ。



ちなみに他の候補名を書いた紙はマイラがすぐ魔法で消し去った。



とりあえず各種族の考えを代表者に発言してもらうことにした。



まずアデールとマイラから受け入れに感謝すると礼を貰う、

南の大陸はヒドラが占領して帰れずここに置いてほしいと懇願、

その代わりヒドラやドラゴン等が攻めてきた時は一緒に戦うと。



「同盟と解釈していいの?」



「もちろん」



ワイバーンも俺たちの同盟仲間に加わった。



次にガルーダの考えをカオスから説明してもらう。



自分たちはそのまま西の大陸の山脈を拠点として行動する、

ルーム王国島には交代で精鋭を置きドラゴン等に備えさせる、

貿易は引き続き行う、あと異世界の武器を提供してほしいそうだ。



続いてレイナからグリフォンたちの考えを伝えてもらう。



グリフォンも魔族と人間と共に西の大陸を拠点として行動する、

こちらもルーム島には精鋭を置くがそれ以外は開拓優先とする、

しばらくは西の大陸の食糧難に対応したいと言ってきた。



こちらも俺達異世界人の武器が欲しいと言ってきた。



ルーム王国としてはドラゴンの襲撃に備え攻撃力を強化したい、

俺達異世界人の兵器の提供を希望してきた。他には都市開発、

交通網の整備や安定した食料の供給を熱望している。



俺達は各種族から人材と資源を提供してもらい総合的に備えたい、

具体的には軍事の増強・生活環境・食糧難対策・新兵器の開発などだ。



「思惑がほぼ一致したようだな」



カオスの締めに皆が頷いた。



次に俺たちがそれぞれ種族に提案する。



まずワイバーンには希望通りルーム島に滞在してもらう、

住家は当面ルーム島の各地にある鍾乳洞を整備しそこに住む、

精鋭には島の守りをお願いし女性や子供には雑用をお願いする。



具体的には畑の管理や精米・脱穀等食糧に関する作業などだ。



次にガルーダには山脈にある様々な資源を提供してもらう、

その対価として異世界の食品や武器・設備等を提供する。

当面は今迄通りで島に空港等が出来たらそちらで貿易を行う。



グリフォンには約束通り西大陸での食糧の養殖や栽培工場を建設する、

具体的には軍艦でトラクターやショベルカー等工作機械を輸送する

鉄や銅は提供してもらうが他はそれらを使い責任もって建設を進める。



ルーム王国には戦艦長門・陸奥はじめ何隻かの軍艦を譲渡する、

これらの訓練は木人形が行い他の武器も状況に応じて支給する、

その対価として手の空いた者には畑作業等の手伝いを希望した。



他にもルーム王国には必要に応じて土地の提供もお願いした、

これに関しては一部(墓場や町中心部等)を除いた上での話だ。



俺達異世界の武器に関しては種族に合わせた装備を新たに開発する、

それらを試しながら実戦導入し希望に適した兵器を各種族に提供、

対価として資源や労働力等で払ってほしいと提案した。



この提案は各種族から概ね合意を貰えた。



後は状況次第で臨機応変することで話がまとまった。










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