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ルーム国王の覚悟の決断



ワイバーン達は千歳・千代田・鳳翔・龍驤・雲龍の甲板に降りた、

各空母はすぐに一杯になり大人たちが交代で場所を変わり休んでる、

子供たちは次々と人間の姿になり食べ物をねだってきた。


ガルーダやグリフォンは他の空母で休んでいるがこちらも一杯、

体力のある者は戦艦や巡洋艦などの空いた甲板の上で休んでる、

艦載機は全機ルーム王国城傍の簡易飛行場に移動させた。


各艦の料理人木人形はおにぎりやお茶、ハンバーガを急ぎ作る、

それらをワイバーンの子供たちに与え彼らはある程度落ち着いた、

だが上空にはまだ休めないワイバーンも多く現場は騒がしかった。


大鳳には俺達や帰ってきたデーヴィド、ガルーダとグリフォンたち、

それにルーム国王も駆け付けワイバーンの話を聞いていた、

話をするワイバーンも疲労は隠せないが急ぎ話をしてくれた。



「南の大陸はほぼヒドラが掌握し他は駆逐されました、

我らも応戦しましたが数がものすごく徐々に押され・・

やむなく住家を捨て一族でこちらに逃げてきました」


「ヒドラなら先ほど俺たちが倒したが?」


「あれはほんの一部、南の大陸にはあの10倍以上はいます、

他の種族を食らいつくす姿はまさに天災、驚異の相手です、

逃げていた数程度なら倒せますが大陸の数となると・・」



あれが10倍以上もいるのか・・



「頼みます、我らを助けてください、まだ幼い子供もいます、

我らの代表が本来話をするべきですが子供を乗せてるので・・」


外を見ると特級らしいワイバーンの背中に沢山の子供がいた、

すでに空母はじめ各艦は満杯だ、あれが降りる場所はない、

ルーム島に降ろしたいが・・結界があるから無理だ。


ちなみに前にガルーダ達がルーム王国を攻撃したのは魔法、

結界があるので上空から魔法を乱射して攻撃したらしい、

魔力が無くなる前に西の大陸に戻り休憩していたそうだ。


だが今は・・


皆激戦の後でヘトヘトだ、西の大陸に戻る力はなさそうだ、

一部は戻れるかもしれないが距離があるから難しそうだ。



どうしたらいいのか・・・



ここでルーム国王が声を出す!



「結界を解除する!各種族は島に上陸してほしい」



皆が驚いた。



「いいのですか?」


「君たちには何度も助けてもらった、今度は我々の番だ!

ここで君たちを見捨てるわけにはいかない」



「ドラゴンの怒りを買うことになります!」



「構わん、我らは君たちがいなかったらすでにこの世にいない、

ドラゴンが我らを攻撃するなら反撃する、死ぬまで戦うまでだ!」



ドラゴンの驚異に震えながらも決断を下す国王に俺は感激した。



「死なせはしませんよ、全員で戦って皆生きるんです!」


デーヴィドが国王を励ます。



その言葉に国王は頷く、他の種族も同じ決意を固める。



国王はすぐに島と連絡を取り結界を解除するように命じた、

すでにその覚悟があったようで結界はすぐに消え無くなった、

急ぎワイバーンやグリフォン達を島の空き地に誘導する。


島にいた木人形たちが総出でワイバーンの衣食住を用意する、

やっと大地に降りれたワイバーン達に安堵の表情が浮かぶ、

グリフォンやガルーダも久々のルーム島に降り感激していた。


後日・・・


特級ワイバーンが王城に挨拶に来た、お礼が言いたいらしい、

俺とデーヴィド・エリーナとクリスティーナ、ジセルにルミナ、

それと特級ガルーダたち、特級グリフォンのレイナも出席した。


王城からは国王とアレクサンド・アイザックが出席、

丸いテーブルにそれぞれ座りワイバーンに目線を向ける・・


「久しぶり~元気だった??」


緊張感が一気に冷める言葉で挨拶する特級ワイバーン!

紙は短くイケイケギャルのような雰囲気漂う元気な女性だ、

どうやらレイナと顔見知りらしい、2人の因縁?の会話が続く。


「あら?生きてたの?しぶといわね~~」


「まあヒドラには参ったけどね、なんとか生きてるよ」


「なら前に貸したお宝を返してちょうだい」


「あれは全部無くなった!ヒドラから逃げるのに使った」


「そう・・その分働いて返してもらおうかしら?」


宝は気になるが・・この辺で止めてもらうよう頼んだ。


「レイナさんはワイバーンと知り合いだったのですね」


クリスティーナが場を和まそうと声をかける。


「ちょっと待って!レイナって誰だよ?」


「私の名に決まってるわ!私の人間姿の名前よ、素敵でしょ?」


「それずるいぞ!」


「悔しかったら自分も考えたら?」


・・・


話し合いをしたいんですけど・・・









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