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メイドさんたちの焦りと新たに増えた婚約者たち




メイドさんたちはなぜか俺を睨み腕を組み周りを囲む、

俺は作業を一旦中止、なぜかメイドさんたちは俺を担ぐ、

そして皆が座れる会議室に移動、婚姻届も一緒に持ってきた。



「コウさんひどすぎますよ!」



メイドさんたちは一斉に俺に不満を訴える!



なんでだよ!!



俺は彼女達には何もしていない、リィブラのような悪夢も聞いていない、

おまけに豪雪で皆を実家に帰らせている、その間誰にも手を出していない、

むしろほったらかしの状況だ、こっちが文句言いたいよ!




「私達の立場も考えてください!!」




えっ?どういうことだ?



実は・・・



メイドさんたちは一斉に実家に帰った時身内から・・



「孫の顔はいつ見られるのかね〜!!」



と催促のような呟きを何度も聞いている、特に祖父祖母、

俺との間に出来た子供を早く抱きたいと呟きを繰り返す、

そのせいで自分達は肩身が狭い思いをしていたそうだ。



「早く私達と婚約してください!」



「おい!ちょっと待て!」



「なんですか?」



「君達は全員未婚のはずだよな?」



「そうですよ!バリバリの処女です!」



他に言い方があるだろう・・・



「それなら俺じゃなく他の男性と婚約すればいいだろう、

君達ほどの美貌なら相手に困ることはないはずだ!」



この異世界では既婚の女性は敬遠されるが未婚は花形、

特にメイドさんは美人が多く男性たちの憧れてもある、

その気になればよりどりみどりなのだが・・・



「それじゃ困るのです、コウさんでないと困るのです!」



「どうして俺に拘るんだ?」



「玉の輿になるために決まっているからですよ!」



・・・



「それにコウさんが死んだらライアンさん達か消えます、

それを防ぐための多妻でしょ?子供か沢山必要なのです、

だから私達が産むのです、ありがたく思いなさい!」



単刀直入すぎるたろ・・・




「コウさんは深く考えずに私達とヤリまくればいいのです」




俺は呆れながらメイドさんたちに問いかける・・




「君たち・・そこに愛はあるのかい?」




次の瞬間メイドさんたちは部屋の中を探しまわる・・



・・・



5分後・・・




「残念ながらこの部屋に愛はありませんでした!」




あるわけないだろう・・・



ごほん!



「とにかくコウさんは早く私達と婚約して子作りに専念してください、

前のように強大な敵が現れたら万一ということもあります、なので・・

それを防ぐためにも次の世代を養う必要かあります」



「それはわかっている、だからまず天使族と・・」



「それはダメです!」



「えっ、なんで?」



「コウさんの性格からして14天王さんとだけ婚約する気でしょう?

他の私達はなんだかんだ後回しにして諦めさせ他の方に譲る気ですよね?

それじゃ困るので今回希望者と一斉に婚約して頂きます!」



見抜かれていたか・・・



「いい加減割り切ってください、皆待っているのですよ!」



・・・



俺は観念して・・婚約を受け入れることにした。



「わかった!もう一度希望者の数と意思を確認してくれ!」



「わかりました〜!」



メイドさんたちは一目散に各地に走る、俺は作業に戻った、

あの婚姻届の数からして100人はいるだろう、急ぎ作業を進める、

差別化すると怒られそうなので同じ贈り物を大量に作った。



翌日・・・



俺と婚約したい女性の婚姻届を持ってメイドさんたちが部屋に来た、

すでに女性側はサイン済、俺がサインすれば婚約成立となる、

ちなみに俺に拒否権はない、サイン後聖堂で誓えば結婚となる。



100枚を越える婚姻届に俺は目を通す、その中には・・



・・・



予想すらしていなかった名前が複数あった!



● 天使族14天王。


● 天聖族リィブラ、タウロ、カプリコルニォ。


● フェニックスのユイ。


● エニウェアのサーラとエマツー。


● スノードラゴンのレイミとセーラー。


● 光輝族・聖皇族のサナとサキ。


● アースドラゴンのシュメール。


● フォレストドラゴンのディアーナ。


● 地底人のホノカ。


● ブルーデーモンのアレスの従妹。


● ホワイトデーモン王の娘。


● イエローデーモン王の姪っ子。


● メイドさんたち約50人。


● 各種族の一般女性約30人。



・・・



ちなみにレイナやアデール等も名前を書こうとしたが中断、

カオス達が猛烈に反対したので笑いながら婚姻届を破り捨てる、

他にもメディが書こうとしたがアグニが泣きながら止めさせた。



・・・



なんでこんなに集まったのだろう?



今まで関心かなかったシュメールやディアーナ、さらにサキとサナ、

なぜかセーラーやホノカなどの未成年までいる、そして一番驚いたのは・・

俺を嫌う天聖族リィブラともう2人がいることだ!



・・・



あっけにとられる俺の顔を見てメイドさんたちが呆れながら語る。



「それは当然ですよ!コウさんのあの姿を見たら!」



「えっ?なんで?」



「分身とはいえあの強大な破壊神をほぼ無傷で倒しましたよね?、

強い男性に心惹かれる女性ならあの姿を見たらときめきは止まりません、

さらにあの指輪の数・・全員を受け入れる宣伝にしか見えません」



そういう意味ではないのだが・・



ここで俺はある疑問が頭をよぎる!



「聞きたいことがある!!」



「なんですか?」



「それならなんで君たちは俺に冷たいんだ?」



「コウさんは単純に扱いやすいからです、深い意味はありません、

私達としては必要なときに居てくれればいいので基本放置です、

ほったらかしにしても勝手に何か造るので手間か無いだけです」



・・・



君達は本当に俺に惚れてるのか?



「営みの時は意識します」



・・・



俺は観念して婚姻届にサインを書きまくった。



その頃・・



エリーナの屋敷には婚姻届にサインした女性陣が集結していた、

そしてエリーナが意思確認をしていた。



「あなた達本当にいいの?無理する必要はないのよ?」



これには天聖族のリィブラが代表として語る。



「ご心配なく、私達は自分の意思でサインしていますから・・」



エリーナは静かに頷き・・



聖堂では・・



結婚式の準備か進められていた。
















































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― 新着の感想 ―
[一言] 本妻としては気になるだろうねぇ。しかし一夫多妻にしても妻の数が多すぎる。
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