表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/792

激戦の中の信頼




上空を見ると黒くウヨウヨした物体が無数に飛んでいる、

正直見ていて気持ち悪い、あれに絡まれるとマジで危険だ、

射程内に入ったら一気に叩き落とす!。


射程内に入った!


「全艦・全機・全ガルーダ・全グリフォン攻撃開始!」


「了解!」


皆が気合いを入れ攻撃を始める、すぐに大半のヒドラは落ちた、

次々と急所を狙われ砕けるヒドラ、これなら楽勝かもしれない、

と思ったが・・背筋が凍りそうな殺気が身体をよぎる。


「皆気をつけろ!嫌な予感がする」


この殺気を皆が感じたようで緊張が高まる。


ヒドラの色が変わる、今までは黒かったが赤く染まってきた、

どうやら怒ったようだ、体を広げ触手から魔法を乱発してきた。

その威力はすざましく個々が上級魔法レベルの破壊力だ。


ズガーン!


駆逐艦磯風と浜風が大破した、魔法の盾の限界を超えたらしい、

すぐに撤退させ代わりに雪風と島風がフォローに入る、

被弾した2隻は急ぎ退却し後方にいる空母艦隊が応急処置した。


他にも青葉・衣笠・大井・龍田・秋月・陽炎が被弾した、

これらは走行・攻撃がやや落ちたが奮起してその場を守る。


「これでも食らえ~~!」


双子の特級ガルーダが磯風と浜風を攻撃したヒドラに集中攻撃、

2人は特大の光の球を放つ、直撃を受けたヒドラは跡形もなく消滅、

改めて思うがスゴイ威力だ、味方でほんとよかったよ。


左前方にいる長門と陸奥が旋回しながら対空砲火を繰り返す、

はじめての実戦とは思えないほど2隻の連携は見事だった、

ヒドラは近づく間もなく急所を貫かれ次々と堕ちてゆく。


右側ではオクラホマを中心に各艦と円陣組みながら対空砲火、

その上空では航空機がミサイルを発射後すぐに離脱していた、

後方にいる各母艦に戻りミサイルを再装填して出撃を繰り返す。


絡まれたら危険になるのは皆が熟知しているようで・・


近づく触手をガルーダとグリフォンが魔法で焼き払う、

彼らに攻撃するヒドラを各艦と航空機が各種砲撃で援護、

攻撃を受け落ちたガルーダ達をすぐ救助し回復魔法をかける。


重傷者が出た時は転移魔法を使い後陣にいる航空母艦に送る、

治療後出陣可能な者はすぐに飛び立ち各艦の援護に向かう。


「誰一人死なせない」


これを合言葉のように皆が奮起しヒドラを次々と落としていく、

驚いた事にルーム王国の少年少女たちは皆眠りを拒否していた、

それぞれが銃を持ち2人一組でバズーカを使い攻撃をしていた。


戦場の恐怖で皆涙を流し震えてたが銃はヒドラを狙っていた、

この場の恐怖よりも今までの無力が余程悔しかったんだろう、

悲鳴を押し殺して銃を的確に撃ちまくる姿は頼もしかった。


その上から・・


ヒドラが艦にむかって攻撃してきた、対空砲火で応戦するが・・

それをかいくぐり上空から少女たちに襲いかかる。


「いやあああああああああああ」


襲われるその瞬間ガルーダがヒドラを蹴り艦から遠ざけた、

次の瞬間上級魔法を放ちヒドラを焼き尽くした。


「大丈夫か?」


「あ・・ありがとう」


涙を拭い笑顔でガルーダに改めてお礼を言う。


「助けてくれて本当にありがとう!愛しているわ!」


この言葉を聞いたガルーダが笑みを浮かべ返答する。


「我もだ、落ち着いたら一緒に食事でもしよう!」


「うん!約束よ!」



こんな言葉のやりとりが各艦で繰り広げられていた。



今迄争っていたガルーダとグリフォンに敬意を払う少年少女、

ガルーダとグリフォンも我が子を守るように彼ら彼女らを守る、

隙のない見事な連携で次々とヒドラを駆逐していった。


数は多いが単調な攻撃ばかりのヒドラに皆は慣れてきた、

攻撃パターンを読み取り先手をうって攻撃を仕掛ける、

魔法攻撃さえ気をつければ距離を取りながら退治できた。


徐々にヒドラの数が減り目で数えられるほど少なくなった、

その奥にいるのがボスらしい、一匹だけ黄色っぽい色している、

不利と見たのか残りを引き連れ逃げていく。


「深追いはするな!距離を保つんだ」


皆は了解とばかりに距離を保ちながら様子を見る。


すると・・


逃げた先から黒いドラゴン?らしき生き物が複数飛んできた、

それらが逃げていたヒドラのボスたちに一斉に襲いかかる、

まるで敵討ちのようにヒドラ達を引き千切り殲滅させた。


俺達は謎の生物と距離を置きながら厳戒態勢に入る、

すると後方から特級ガルーダ・グリフォン・大和達が来た、

戦闘力ではこちらが有利になったが・・


「あの生き物はなんなんだ?」


「あれは・・ワイバーンです!」


南の大陸にいる奴だな・・


「話は通じるのか?」


「たぶん大丈夫でしょう、彼らも人間に変化できますから」


するとワイバーンの方からテレパシーのようなものが頭に響く。


「攻撃はしないでくれ、君たちと話がしたい」


「わかった、場所を用意するからしばらく待ってほしい」


「了解した」


俺は急ぎ大鳳をこちらに呼び寄せ話し合いの準備をした。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ