ハイパーレールガンでの先制攻撃と破壊神の切り札
大和・武蔵・信濃・紀伊・モンタナの5隻が破壊神を狙う、
約150km離れていても感じる猛烈な殺気を皆が感じていた、
こいつが都市部に紛れ込んだら・・想像するだけでゾッとする。
なんとしても・・
ここで叩かなければ・・
各艦は即座に攻撃体制、このハイパーレールガンは3発まで連射が可能、
強大な敵という事もあり各艦3発を連続発射する・・
・・・
言うまでもなく各艦その体勢に入っていた!
「全艦ハイパーレールガン発射!!!!!」
ズシュウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーン!!!!!
「さらに次!放て!」
ズシュウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーン!!!!!
「次!放て~~~!!!!!」
ズシュウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーン!!!!!
5隻の艦首から放たれたハイパーレールガンが破壊神に向かって飛ぶ、
その破壊神は・・先般俺達の放ったイージスミサイルを意識して・・
・・・
上空を警戒していた、そのため直線的に来る攻撃に関しては無防備、
思った以上にイージスミサイルは破壊神たちの脅威と化していた、
まあ確かに原水爆レベルの攻撃は破壊神も軽視できないだろう。
それと同等以上の・・
驚異の破壊力のハイパーレールガンが飛んでくるとは完全に想定外、
とにかく破壊神は上空が気になるらしく頻繁に上を向いていた、
次の瞬間・・正面から閃光が飛んできて・・
!!!!!!!
破壊神たちは驚く・・もう遅かった!
「な・・なんだこの光は?」
「よ・・避けるんだ!」
「も・・もう遅い・・ウァアアアアアアアア!!!!!!!」
ドッガーーーーーーーーーーーン!!!!!
ドガガガガガガガガガーーーーーーーーーン!!!!!!
ズグワーーーーーーーーーン!!!!!
猛烈なキノコ雲が辺りを覆う、全弾命中、破壊神を貫き大爆発!
分身7体のうち5体は各艦のハイパーレールガンが直撃、その後爆発、
破壊神の身体の中にある原子核は・・瞬時に吹き飛び消滅した。
すると・・・
「グガガガガガ・・・グェエエエエエエエエエエ!!!!!」
神族のアテナ達と戦っていた破壊神の本体が苦しんでいる、
どうやら原子核を隠して分身に送っていたらしい、その後・・
バシィーーーーーーーーーーーン!!!!!
身体を構築・維持をする原子核が砕けたので・・
5体の破壊神が砕け散った!!!!!
驚くアテナ達、いや・・それよりも驚いているのは2体の破壊神、
まさか自分の分身が格下種族に倒されることは絶対ないと確信していた。
だが・・
俺達という特殊な異世界人は・・
完全な想定外だった。
残る2体は青ざめる、それを見たアテナ達は勝利を確信した、
だが念には念を入れて・・残る2体を一気に片付けようとする・・
・・・
2体の破壊神は・・苦し紛れの策を思いつく!
それは意識の送信、本体を捨て分身に乗り移りこの場を離れること、
力は極度に落ちるが・・今のままだと確実に神族にやられてしまう、
これしか逃れる術は無い、残りの2体は急ぎ分身に意識を移した。
次の瞬間!!!!!!!!
「もらった~~~!」
ザシュ~ザシュ~ザシューーーーー!!!
ゼウスたちが一斉に剣で破壊神の本体を切り裂く、そして消滅させた、
本体は倒したが・・肝心の破壊神の意識は自分達の世界に逃げ込んだ、
このままではまずい・・ゼウスたちは急ぎ異世界に戻る。
その頃・・
「ぐ・・ググ・・い・・一体どんな攻撃を受けたんだ?」
「あ・・ああものすごい威力だ、仲間が5体もやられるなんて・・」
実射弾に免疫が無い破壊神は重傷、何とか海の上を飛べてはいるが・・
動く2体をレーダーで感知した第7艦隊、だがハイパーレールガンは弾切れ、
イージスミサイルも撃ち尽くしている、敵は逃げ約170km離れた。
第7艦隊は急ぎ他の艦隊に連絡、破壊神を撃てと指示を送るが・・
どの艦隊も相当距離があり攻撃は無理、一番近いのが第7艦隊だった、
現時点この距離で破壊神を狙える装備は12ミリレールガンのみ、
俺は即座に攻撃指示、ここで逃がすと後が厄介だからだ。
「全艦レールガンで攻撃せよ!絶対破壊神を逃がすな!」
「了解!レールガンで攻撃します!」
ズシューーーーーーーーン!!!!
第7艦隊5隻は横向きとなりレールガンを構える、即座に発射!
信濃から戦闘機隊が出撃・・即座に俺が中止命令を出し出撃は中止、
下手に艦載機を近づけると破壊神がパイロットにとりつく可能性がある。
そうなるとパイロットもそうだが・・
関連する・・例えば家族や友人などに分離してとりつくかもしれない、
そうなると手に負えないので俺が戦闘機の出撃を中止させた。
これを理解した信濃は戦闘機の出撃を中止、他の艦載機も出撃を見送る、
即座に信濃も横向きとなりレールガンを乱射、5隻は連射を繰り返す、
その甲斐あってか・・一体の破壊神に弾が当たり手傷を負わせる。
「ガハ~~~~!」
「おい大丈夫か?、まだ飛べるか?」
「だ・・大丈夫だ、だがこのままではやられる・・」
「ド・・どうする?切り札を使うか?」
「あ・・あれか?確かにあれしかない、だが戦う必要がある」
「それは大丈夫だろう、力はあっても人間なら今の俺達でも倒せる、
すぐに該当する人間を探すんだ、このままだとヤバい・・」
「ああわかった、すぐ探す」
破壊神の切り札・・・
それは・・
この異世界の中に特殊な異空間を造ること、これは破壊神しか入れない、
外からの攻撃は全く届かないが、反面破壊神からも攻撃はできない、
スクリーンのように見ることは出来るが手出しできない安全地帯だ。
だがこの異空間を展開するには膨大な生命エネルギーを必要とする。
破壊神は・・
膨大な力を維持するため普段でも大量の生命エネルギーを必要とする、
これを維持するために・・各異世界を攻め生命エネルギーを求め彷徨う、
そのため体調が万全な時でもこの異空間の展開はほどんど行わない。
だが・・
俺達の攻撃を受け弱った状態では・・神族に見つかると殺されてしまう、
そこで考えたのがこの異空間の展開、それと同時に生贄と一緒に入る、
誰にも手出しされずに・・生贄を喰い体力を回復させることだった。
ちなみに人間を狙うのは・・
他の種族だと魔力や身体が大きく身体も固いので取り込みにくい、
体調が万全ならそれらでも大丈夫だが・・今は瀕死に近い状態、
手っ取り早く体力を回復させるには柔らかい人間が最適らしい。
そういえば・・
小人族が捕らえられ・・おやつのように食べられたのはそのため、
破壊神にしてみれば柔らかい人間は俺達の世界で例えるとサプリ感覚、
ある程度の魔力がある小人族はまさに破壊神の栄養剤とされていた。
しかし今は・・
力のない人間だと意味が無い、力が小さいと喰っても回復はわずか、
それもあり焦って探していた、強大な力を持つ人間を・・
だが寝ているとわからないらしいが・・
・・・
破壊神は2人該当する人間を探し当てる!
1人は・・この俺だ!
もう1人・・それは俺の親友デーヴィド・クロフォード!
・・・
彼は確か12天聖に叩かれ気を失い・・ドワーフの家で目覚めていた!
村長と雑談しながらお茶を飲んでいる、破壊神はデーヴィドを見つけた、
先程攻撃を受けた破壊神が目を光らせ・・デーヴィドを転送した。
同時に・・
大和にいた俺も強制転送、破壊神の異空間の中に送り込まれた!
破壊神は異空間を既に展開、俺とデーヴィドはその中にいる、
だが一緒ではない、それぞれ別々の破壊神と1対1の状態だ。
「し・・しまった~~~~!!!!!!!」
ゼウスたちが悔しがる、全速力で飛んできたが一歩間に合わなかった、
こうなると手も足も出せない、ただ静観することしか出来ない、
破壊神と対峙する俺とデーヴィド、状況はすぐに理解できた。
そうして・・・
俺とデーヴィドは・・
破壊神と一戦交えることとなった。