小人族達の恐怖とカラミティの猛烈な必殺技
小人族・・とでも言うのかな?、その中の一人が目覚めた、
そして・・寝ぼけながら周りを見ると・・
・・・
・・・
!!!
周りには巨大な人・・人・・ひと~~~???
「う・・うわわわわわ・・・」
小人は腰を抜かして四つん這いで後ろに生えている木に急ぎ避難、
その声に反応したのか・・他も次々目覚めて同じことを繰り返す、
一本の木に百人余りの小人が群がる姿は・まるで蟻のようだ。
急いで木に登ろうとする・・
「お・・お前邪魔だ、そこから退けよ!」
「嫌よ!あんたが離れなさいよ!!!」
先に登った女性陣に蹴られ・・
次々と木から落ちる男の小人族達・・
・・・
皆呆れて・・呆れ汗が止まらなかった。
すると?小人の1人が俺達に向かって暴言を吐く!
「お・・お前達破壊神の部下だな!お・・俺達を食べる気だな!」
はぁ?
俺達は小人を食べる習慣は無い・・小人の女性陣が泣きだした!
「い・・嫌よ!もう食べられないわ!う・・ウワアアアアアア~~ン」
意味不明な言葉を発しながら猛烈に泣き出す小人族達、これを見て・・
レイナが状況を読み取りゆっくり静かに木に向かって歩き出した!
だが小人族達は・・恐怖で顔が思いっきり青ざめていた。
「く・・来るな!あっちへ行け!」
「も・・もうやめてよ~~お願い私達を食べないで!!!」
「こっちに来るな!この巨大なババアが~~~!!!」
!
1つ禁句が出たので・・レイナは思いっきり怒り小人族に近づく、
そしてどアップで・・めちゃ怖い顔で小人族を睨む!
「ねえあなたたち喧嘩売ってるの?詳細を説明してほしいんだけど?
返答次第では容赦しないからね・・うふふふふ・・」
・・・
その説得では逆効果だと思うのだが・・
だがこれが功を奏したのか小人族は観念して詳細を話し出した、
内容を簡単にまとめると・・
● 小人族はサナ達より先に侵略されほぼ絶滅。
● 生き残りはほとんど食べられ自分達は非常食扱いされた。
● 破壊神はタナトス級の首謀に自分達を預け黒い球に閉じ込めた。
● 小人族の異世界はサナ達より遙か遠くにあるらしい。
● 小人族は魔法は使えるが戦闘能力は中級が最高らしい。
● 小人族は元々の異世界でも格下で魔獣に頻繁に襲われていた。
● 理性のない魔獣達はそのままで理性のある自分達だけが狙われた。
● 小人族は空は飛べない、小さく魔法が使える以外は人間と変わらない。
・・・
要するに・・
小人族は侵略され破壊神のおやつのような扱いをされほぼ食べられた、
残る自分達は強制的に眠らされ・・1人づつ食べられていたそうだ、
そのため残るは100人ほど、自分達が食べられたら完全に絶滅となる。
なるほど!
そんなに怖い思いをされたら・・警戒は当然だろう。
恐怖で震える小人族達、ここでクリスティーナが割って入る。
「そうなの・・それは怖い思いをしたのね、でももう大丈夫よ!
あなた達が敵対しないのなら保護を約束するわ!それとね・・
ここだと敵が来るかもしれないから移動したいの・・いい?」
これを聞いた小人族達は・・
「ほ・・本当に保護してくれるの?」
「ええ約束するわ!後ろのお姉さん達もあなた達と同じよ、
私達も破壊神に狙われているの、力を合せないと勝てないわ、
だから一緒に来て!共に戦いましょう!」
この言葉を聞いた小人族は頷く、もう他に行く当てもない、
選択肢は2つ、俺達と共に行動するかここで死ぬかの2つだけ、
なら答えは決まっている、小人族は恐る恐る木から離れた。
そしてリーダーらしき小人がクリスティーナ達に挨拶。
「よ・・よろしくお願いします!」
「こちらこそ、宜しくね!」
この流れにレイナは不機嫌、美味しい所を持っていかれたからだ、
フグのように顔を膨らませ・・ヘミニがまあまあと宥めていた、
すると・・さっき暴言を吐いた小人の男がレイナに謝りに来た。
「さ・・さっきは御免なさい・・き・・綺麗なおねえさん」
この言葉を聞いてレイナは・・
「うふふ・・わかればいいのよ、これからもよろしくね!」
呆れる位切り替えの早いレイナに・・
皆は口が塞がらなかった。
「さあヘリに乗って!ここから離れるわよ!」
気持ちを切り替えろとシャーロットが掛け声、皆はヘリに乗る、
ヘリは即座に離陸、巨大な鉄の塊が浮く・・小人族は驚きを隠せない、
20分後第5艦隊が見えてきた、艦隊を見てさらに驚く小人達だった。
こうして北の地域での戦いも収まり・・残るは南地域だけとなる。
少し遡り・・
南地域ではシルヴィ・レイミ・アリエノール・タウロ、リィブラ、
カプリコルニォ・ソネット・リサが敵と遭遇し睨みあい状態が続く、
対する敵は・・タナトス級2人とオルクス級6人が身構えている。
残るタナトス級1人とオルクス級1人は漆黒の大陸で交戦中!
タナトス級はカラミティが応戦、オルクス級には首領はじめ兄妹達、
総出動でオルクス級と交戦、リリスとリリトも参加していた。
首領達は連携しオルクス級を攻める、その後ろにはリリスとリリト、
共に戦闘機に乗り援護射撃、そのためかオルクス級は大苦戦している、
というのも・・オルクス級は戦闘機の実弾が気になってしょうがない・・
先般俺達が魔物に向けてイージスミサイルを放ち魔物をほぼ全滅した、
その威力を目の当たりに見ていた敵は戦闘機の攻撃を極度に恐れた、
そのせいもあり・・援護弾が飛んでくる度恐れ気を逸らしていた。
隙を突いて首領達が攻撃、格下とはいえ数が多いので戸惑うオルクス級、
巨大な魔法を展開・・の前にエニウェア達が四方から総攻撃を仕掛ける、
囲まれたオルクス級は首領に向けて攻撃を仕掛けるが・・
「隙あり!」
ズシューン!!!
リリトがミサイルを放つ!それを恐れ即座に離脱するオルクス級、
ミサイルは追尾式のためオルクス級を追いかける、それを見た首領、
即座にミサイルに向けてブレス!ミサイルはブレスを受け爆発!
ズガガガガ~~~~ン!!!!!
猛烈な煙が辺りを覆い・・即座にリリスがレーダでオルクス級を探す、
敵は真上に避難していた、すかさず機体を上空に向けて機銃を撃つ!
ズガガガガガ・・
敵は銃弾を足に受ける、その隙を見て首領たちが一斉ブレスを放つ!
ブォオオオオオオオオオオオオオオ~~~!!!
猛烈なブレスがオルクス級を襲う、ブレスが直撃した敵は怯んだ、
そして総攻撃、猛烈なブレスとミサイル・機銃が放たれ敵に直撃、
これらの攻撃を受けたオルクス級・・瀕死の状態となり逃げる・・
「逃がすか~~~~!」
首領達がオルクス級を囲む、このオルクス級はサナ達の同胞ではない、
ならば遠慮は無用とばかりに首領達は渾身のブレスを敵に浴びせた!
ブォオオオオオオオオオオオオオオ~~~!!!
ぎ・・ギャアアアアアアアア~~!!
オルクス級は・・
ブレスをまともに受け消滅した。
これに驚いたタナトス級、怒り首領達に向かって攻撃・・
「どこ見てるんだ?お前の相手は俺だ!」
「ほざくな~~この下等ドラゴンが~~!!」
カラミティは俺から受け取った剣を最大展開、巨刀として敵に攻撃、
対するタナトス級も剣を展開、お互い剣を交える時間が続く、
リリスとリリトが援護・・それは首領が止めた。
「見ているがいい、我が息子の頼もしい姿を!」
首領は笑いながら見守る、これを感じたカラミティは苦笑い、
そして気合いを入れる、他の兄妹達も見ているからさらに気合い、
猛烈な剣攻撃を繰り出すカラミティ、たまらず敵は距離を置く。
「わが友コウよ!この技使わせてもらうぞ!」
カラミティは居合の構え、即座に技を繰り出した!
「 龍閃疾風斬 !!!!!」
なんと龍閃疾風斬を瞬時に5連発!5つの高速の光がタナトス級を襲う、
即座にタナトス級は剣で防御。4発は防いだが一つは足に直撃して苦しむ、
バランスを崩し隙が出来た、カラミティはすかさず次の攻撃!
「 天翔撃烈斬 !!!」
こちらも同時に3連発!猛烈な光がタナトス級に直撃して猛烈な煙!
タナトス級は急ぎ煙の中から出てきた、だが相当のダメージのようだ、
カラミティは薄ら笑い、怒ったタナトス級は怒涛の猛反撃!
「いい気になるなよ~~この低級ドラゴンが~~~~~!!!」
「 喰らえ!メガフレイム!!!!!」
タナトス級が猛烈な炎を展開、即座に攻撃してきた、だが・・
カラミティはなんと両手を炎・・アームブレスを展開する、
そして剣を構える、不敵な笑みで混合の必殺技を繰り出した!
「喰らえ!!!アームブレス&究極破壊斬!!!」
炎と大和の圧力が混合した必殺技を放つ!それが中央で衝突する!
ドギュゥゥゥゥゥゥ~~~~~~!!!
互いの必殺技が激突、だが瞬時にカラミティの技が敵の技を蹴散らす、
猛烈な勢いで究極破壊斬がタナトス級を襲う、恐怖顔のタナトス級、
次の瞬間・・
ズグァ~~~~~~~~~~~ン!!!!!
猛烈な爆発音が鳴り響く・・
・・・
敵のタナトス級は・・跡形もなく消滅した!
勝者はカラミティ!
そのカラミティはなぜかポーズを取り英語で語る!
「 It's not an eye! (目じゃないぜ!)」
これを聞いた首領や兄妹達は・・
「オオオオオオオオ!!!」
なぜか感心し・・軽く拍手をしていた。
リリスとリリトは・・
「もう兄さんカッコつけすぎよ!」
「ほんとにね・・少し呆れるわ!」
2人の乗る戦闘機は・・
なぜかポーズを決めるカラミティのバックとばかりに後ろを飛んでいた、
それを兄妹達が・・
・・・
スマホカメラで撮影していた。