究極破壊斬の乱発と焦る天聖族達
スノードラゴンのタケシは聖刀「紀伊」を振りかざし・・
一気にタナトス級に向けて突撃、だが敵も剣を抜き激しく応戦する、
互いに剣を交えた後・・一旦離れタケシは必殺技を放つ隙を探す。
「 氷水晶!」
タケシが氷魔法を展開、水晶のような氷の槍が無数に出てきた、
そしてタケシが合図、アイスクリスタルはタナトス級に向け突撃、
だが・・
「この程度の魔法では我には届かんぞ!」
アイスクリスタルは一瞬で蒸発し全て消えた、タケシは魔法を乱射、
だが全て敵に届く前に消えた、この敵には魔法攻撃は通じないようだ、
それなら・・タケシは試しに銃を展開、タナトス級に向けて撃つ!
「ズキューーーーーーーーン!」
タナトス級は一瞬驚いたが・・すぐに銃弾を剣で切り落とした、
銃は剣のように振りかざす動作が無いのですぐに攻撃できる、
タケシはさらに銃を撃つ、だがタナトス級は全部剣で切り落とす。
これが功を奏し・・タナトス級は銃を厄介な武器と思いこんだ、
当たっても大した事は・・すぐに毒が塗られていたら厄介だと思いこむ、
というのも・・敵はミサイル攻撃を受け一瞬で魔物の大半を失っている。
そのため・・未知の武器を極度に恐れていた、それは当然だろう、
原水爆のような攻撃を受けたら過剰に警戒し・・銃でも気が気ではない、
タナトス級は未知の武器を抑えるために・・あえてタケシを挑発する。
「どうしたドラゴン?そんな武器を使わないと戦えないのか?
我はお前の攻撃など大したことは無いぞ?その剣は飾りなのか?
その武器を使わないのなら・・お前にチャンスをやろう」
「なに?どういうことだ?」
「簡単なことだ、その武器は正直厄介だ、そのため我は見たくない、
お前がその武器を使わないなら・・一撃だけ我は身構えてやろう、
お前は一度だけ剣を我に振り下ろす事が出来る・・どうだ?」
「それは・・本気なのか?」
「当然だ、我はタナトス級、破壊神様に次ぐ偉大な存在だ、
お前ごときが倒せる存在ではない・・が万一と言う事もある、
我はその武器が厄介だからな、それが無くなればお前など敵ではない」
タケシは・・心で笑う。
自分としては銃を囮として敵を身構えさせて必殺技を放つ考え、
だが敵がわざわざ身構えてくれるのなら最大のチャンスと言える、
しかし・・敵がホントに身構えるのか?
「疑うようだな・・ならこれならどうだ?」
タナトス級は・・なんと剣を収納し両手を組んで仁王立ち!
やれるものならやってみろとタケシを挑発、タケシは鼻で笑う。
「ふふ・・いいだろう?お前のその度胸試させてもらうぞ!」
タケシは銃を投げ捨てる、ニヤリと笑うタナトス級、そうして・・
「じゃあ行くぞ!怖かったら逃げてもいいぞ?」
「なめるなよ!ドラゴンごときが我に指図するな!」
ハァァァァァァァァァァ・・・・
タケシは聖刀紀伊を振りかざす、だが敵が不敵な笑みを見せている、
これでタケシは確信、敵は自分の攻撃を受け止める気は無い、
聖刀を振り降ろす瞬間に・・攻撃してくるのは間違いない。
ならば・・
タケシは瞬時に技を変える、天翔撃烈斬を一気に3発分放つ、
戦艦紀伊の主砲弾3発が同時に飛んできた、驚くタナトス級、
てっきり接近してくると・・即座に剣で天翔撃烈斬を防ぐ・・
ズガガガガガガガガ~~~~~!!!
タナトス級は天翔撃烈斬をまともに受け傷を負い怯んだ、
その隙を見逃さなかったタケシが突撃、切り札を放つ!!!
「 究 極 破 壊 斬 ! 」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!
戦艦紀伊の出力を圧力に変えたタケシの渾身の一撃が放たれる!
ぶっつけ本番の技だが・・タケシは躊躇無くタナトス級に放つ!
タナトス級は新たな剣を展開して防ぐ・・防げるわけはなかった。
「な・・なんだ~~~~この技は~~~~~!!!!」
猛烈な圧力がタナトス級を襲う!剣は即座に砕かれ技は脳天に直撃、
次の瞬間・・
ズグワァァァァァァァァァ~~~~~~~!!!
タナトス級は猛烈な圧力に耐え切れず・・
・・・
影形が残っていない・・圧力爆発をまともに受け消滅したようだ、
勝者はタケシ・・
だがタケシも全力を出し・・力尽き地面に落ちて気を失っている。
すぐさま憑依モンスター達がタケシを抱えその場から離れる、
他では・・タケシがあの切り札を使ったことを察知した天聖族、
これに焦ったのがビィルゴ、すぐさまカンセェとピィシィズを呼ぶ。
「カンセェ、ピィシィズ・・まずいことになったわ」
「ええこちらも感じたわ、タケシ君がアレを使ったみたいね」
「そうよ!これが敵に知られるとまずいわ・・」
「なら・・私達も使わざるを得ないわね・・」
カンセェとピィシィズはすぐさまアデール・レティシア・サマンヌ
この3人に緊急テレパシー、切り札で一気に敵を倒すように指示を送る、
これに応答したのがアデール、なぜかと尋ねたら・・
「タケシ君が切り札を使ったわ、これが敵に知られるとまずいのよ、
幸い近くの敵は私達が戦っているからまだ敵は気づいていない・・
でも仲間がやられた事はわかるはず・・残像でも見られたら厄介よ!」
「わかったわ、出し惜しみせずにあの技で敵を倒します!」
「急いで!気づかれる前に全員倒すのよ!」
「了解!!!!!!」
アデール・レティシア・サマンヌはオルクス級を一気に攻める!
「 疾風飛翔剣!」
「 龍閃疾風斬!」
「 天翔撃烈斬!」
3人はなりふり構わず技を繰り出す、オルクス級を一気に追い詰める、
どうやらオルクス級達も仲間がやられた事は感じているようで・・
強大なタナトス級がどうやってやられたか・・調べようとしていた。
「そうはさせるかよ!」
アデールが持つ技を次々繰り出し敵に間を与えない、さらに!
憑依モンスターのヌーベル・イリュージョンがある技を放つ!
「オーロラ・トルネード!」
オーロラのように輝いた氷の竜巻が現れオルクス級の動きを止める、
すぐさまオルクス級はそれを砕いたが・・一秒あればアデールには十分!
聖刀「扶桑」を展開し・・間髪入れず切り札を放つ!
同時に・・レティシアとサマンヌも切り札を放った!
「 究 極 破 壊 斬 ! ! !」
ズグワァァァァァァァァァ~~~~~~~!!!
ギャアアアアアアアアアアアアアア・・・・・
究極破壊斬の威力はものすごく・・オルクス級は3人とも消滅した、
だが・・この技は威力が激しすぎるので使い手にも相当な負担がある・・
アデール・レティシア・サマンヌも力尽き戦闘不能となる。
憑依モンスターが急ぎアデール達を避難、戦闘地域から急ぎ離れる、
これを確認したカンセェ・ビィルゴ・ピィシィズはタナトス級を見る、
そうして・・
「お遊びは終わりよ!一気にカタをつけるわ!」
「ち・・調子に乗るなよ~~下級民族が偉そうに・・」
敵のタナトス級3人は・・仲間がやられた事は感じていたが・・
どのような技でやられたのかはわからない・・だがある能力がある、
それは・・仲間が断末魔を放った時の瞬間がわかるそうだ。
これは天聖族も感じていた、彼女達も似たような能力があるからだ、
そのため間を与えない、一気に憑依モンスターと攻撃を繰り返し・・
・・・
カンセェ・ビィルゴ・ピィシィズは一気に切り札を放つ!
「 究 極 破 壊 斬 !!!」
3人が同時に放ったこの技は・・さらに破壊力を増していた!
技に加えゴールドソードと天聖族の猛烈な魔法を混ぜ合わせていた、
破壊斬が敵の結界を砕き・・さらに天聖族の混合魔法を付け加えた。
「 究 極 魔 法 破 壊 斬 !!!」
ズグワァァァァァァァァァ~~~~~~~!!!
ギャアアアアアアアアアアアアアア・・・・・
敵のタナトス級は・・
・・・
その場から消滅していた。