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共同作戦の打ち合わせと浮上する最強5艦




敵のグリム・ヘル級が次々と降伏してくる、もう戦意は無いようだ、

だが破壊神の従属である彼ら彼女達を安易に信用はできない、

そのため臨時の牢屋を用意、戦闘力を封じた後全員幽閉した。



その少し前・・



俺達第7艦隊は南の大陸付近の海底に身を潜めていた、

どうやら主力はここらしくオルクス級以上も多数後方にいた、

敵の主力部隊は南の大陸奥で密集、かなりの数がいた。



先般海底にいる第7艦隊を除き全艦がイージスミサイルを発射!

約800万の魔物を駆逐したこともあり・・敵は距離を取っていた、

想像を超える攻撃を見せつけられてるから当然の判断だろう。



おそらく・・



俺達の村や町に不用意に近づくと・・



猛烈な奇襲・反撃を受けると肌で感じたようだ。



実際西・北・東の大陸では俺達の猛攻に遭い囮部隊はほぼ全滅、

主力部隊は無事とはいえ・・どこから攻撃を受けるかはわからない。



敵主力部隊は・・



奥にいるであろう幹部達を隠す為魔物達が周りを旋回していた、

分散したこともありここには残り約300万の魔物達が密集している、

その遙か先では・・第2・第6艦隊がルーム国付近で待機していた。



漆黒の大陸ではエニウェアドラゴンとその配下達が身構えてる、

その数約30万、いつでも出れるとエニウェアの首領の連絡が来た、

ここで俺とカラミティ・首領の3人でオンライン会議を行う。



「こっちはいつでも出れるぞ!そっちはどうなんだ?」



「こちらも攻撃は可能だ、だが用心したい事がある」



「用心したい事?何だそれは?」



「レーダーには中級以下の魔物しか反応していない、それと・・

先程西の大陸から緊急連絡が来た、敵の一部には他の異世界人がいる、

彼ら彼女達は要人を捕らえられ無理やり戦わされているそうだ」



「なるほど・・そいつらは味方になる可能性があると?」



「西の大陸で何人か捕らえている、その中の聖級クラスが友好的らしい、

聞いた話だと俺達より先に攻撃され無理やり配下にさせられたそうだ、

となると・・破壊神の詳細を知っている可能性が高い」



「それはあり得るな、君はどう考える?」



「彼ら彼女達を助け仲間にしたい、未知の情報が入る可能性がある、

逆にその異世界人を攻撃すると他の大陸にいる仲間たちが激怒する、

仲間になるかもしれない異世界人との戦いは避けたいんだ」



「そうだな・・ならどうする?我らには見分けがつかんぞ?」



「その異世界人は・・強烈な光を浴びるとしばらく輝くらしい、

西の大陸では照明弾を使い敵の視力を錯乱し麻酔で捕獲したそうだ、

この方法なら今の俺達でも出来る、照明弾は各艦にあるからな」



「なら・・その後に我らが総攻撃すると?」



「その流れが妥当だと思う、お願いしてもいいか?」



「それは任せてもらおう、我らは漆黒の大陸方面の敵の相手をする、

君達はその異世界人を保護した後にあのミサイルの準備をしてくれ、

発射の準備が出来たら合図を送れ、すぐに離れる」



「わかった!ミサイル発射前にそちらの幹部全員に緊急メールを送る」



「わかった、頼んだぞ!それとカラミティ・・」



「何でしょうか?」



「お前は一旦こっちに帰ってこい、成長した姿を見たい」



「お気づきでしたか?」



「お前の考えてる事はわかる、一応我はお前の実親だからな」



「・・・」



カラミティは少し照れた顔をしていた。



・・・



首領は凶暴だと聞いていたが・・愛息には優しいようだ。



その後通信は切れ・・



カラミティは妹・・いや妻候補の2人を呼んだ。




「え~~~~~?私達も帰るの?」



「当然だろ?お前たちも呼ばれているんだぞ?」



「嘘言わないで!首領様が呼んだのは兄さんだけよ!」



「そうよそうよ!兄さんだけ帰ればいいのよ!」




3人は口論を始める、リリスとリリトは帰りたくないらしい、

その理由は娯楽、艦内のジェニー達とゲームをして遊んでいた、

なぜか戦闘機ゲームに熱中、ステージ3で呼ばれ一時停止状態。



これに未練がたっぷりあるのと・・



最近カラミティが相手しないのでかなりの欲求不満だったようだ、

これに対してカラミティは・・俺達の事で頭が一杯だったらしい、

まあ当然だろう、最強の自分達があっさり俺達に抜かれたからな。



短期間に自分より遙かに強くなっていく俺達に・・



外見は普段通りだが、疑問と妬み、羨ましさの感情が心で入り乱れる、

そのこともあり・・いつでも相手出来る妹達に構う気持ちは薄れていた、

それを敏感に感じていた妹たち、嫉妬心が芽生え反抗的な態度をとる。




「いいから帰るぞ!」



「嫌よ!兄さんだけ帰りなさいよ!」



「そうよ!さっさと帰ったら?」




あまり感情を顔に出さないカラミティが・・明らかに怒っている、

これに対して妹たちも一歩も引かない、一触即発の雰囲気が漂う!



・・・



ここで喧嘩されたら困る、もし空気玉に穴が空いたら大和は溺れてしまう、

だが・・目の前の3人は言葉では止まりそうもない、俺は急ぎ考える、

カラミティもリリス・リリトが納得して漆黒の大陸に帰る方法を・・



・・・





俺は・・閃いた!




「3人とも喧嘩やめ~~!」



「うるさいわね!引っ込んでなさいよ!!!」




ドラゴン3体の迫力に一瞬ビビったが・・すぐに元通りの俺、

3人を手招きして・・あることを提案する!




「えっ?いいの?」



「ま・・マジで?」



「それは嬉しいが・・いいのか?」




「ここで喧嘩されたら困る!大事な作戦の前だから自重してくれ!

その代わり君達にはあるモノを使わせてやる!急ぎ訓練してこい!」




「わ・・わかった・・」



「やった~~!」



「わ~~~い!」



3人は急ぎ艦尾に走る、俺はライアン達に急ぎ連絡する、

ライアン達は頷き・・急ぎ3人にある教育を始めた、すると・・



・・・



2時間後教官ライアンが俺に報告してきた。




「いゃ~驚きました!3人ともあっという間にマスターしましたよ!」




だろうな・・




ピンポンポンポ~~~~~ン!!!




「大和より午後12時をお知らせします!よいこのみなさま~~

ごはんの時間ですよ~~手を洗いうがいをして食堂にきてね!」




なんだこの子供じみたアナウンスは・・




「は~~~~~~い!!!!!!!!!!!!!!」




艦内のあちこちで爽やかな返事が響く、皆なぜか手を繋ぎ食堂に急ぐ、

カラミティと妹2人も手を繋ぎ食堂に急ぐ、すっかり機嫌はなおっていた。



・・・




「は~~~~~~い!」




俺も爽やかに返事をしたが・・誰も手を繋いでくれなかった。




2時間後・・



敵が動き出した、俺達を絶滅させるのが目的だから・・

さすがに・・いつまでもじっとするはずはない。



敵は2手に分かれた、一つはルーム国、もう一つは漆黒の大陸、

ルーム国の先に各地の大陸があると見たようで約200万が向かう、

残りの100万は漆黒の大陸方面に動き出した。



俺達が隠れている海底は・・



ちょうど敵が分かれた境目の真下、相手は俺達に全く気づいていない、

浮上すればどちらも攻撃できるが・・だが挟み撃ちでないと意味が無い、

まだ第2・6艦隊の射程外だし漆黒の大陸からも離れている。



最低でも・・あと10kmは離れてもらわないと効果は薄い、

俺達はじっと息を潜めてその時を待つ、皆に緊張が走る、

各艦砲撃体制、艦載機はいつでも出れる状態だ。



だが・・



敵の動きが思ったより遅い、1時間経過してもまだ2km先だ、

これだと引き返されたら俺達が挟み撃ちにされてしまう。



いくら最強の5艦でも・・



別の異世界人を救いながら敵を攻撃するのは無理がある、と言うか無理、

今は静観してその時を待つしかない、皆不安とイライラで焦りが出る、

カラミティ達も・・まだかまだかとその時を待っていた。



30分後・・・



やっと敵が動き出した、海底で待機していたクラーケン達が動く、

俺達が浮上して・・まず全艦照明弾を放ち艦載機は全機出撃、

時間が無いので天使族はそのまま戦闘機の背中に乗り離陸する。



その20分後・・



「敵が目標地点まで移動しました!」



これを聞いた俺は・・総司令官として命を出す!



「全艦錨を上げろ!浮上して即座に照明弾を発射せよ!」



「了解!!!!」



ガキィーーーーーーーン!!!!!



海底に打ち込んでいた錨が外され・・



最強5隻・・



大和・武蔵・信濃・紀伊・そしてモンタナは・・



・・・



ゆっくりと浮上していった。















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