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カラミティの憑依モンスターとリィブラの涙の訴え




天聖族のタウロ・リィブラ・カプリコルニォが俺の部屋に入ってきた、

3人は・・なぜかわからないが俺をにらんだまま動かない、だけど・・

この3人は俺の好みのタイプなので悪い気はしない。



・・・



睨んでいるのに自分達に見惚れている俺コウに呆れる3人だった。




「はぁ~~~~!!!」




大きなため息の後リィブラが語り出す。




「コウさん・・何か隠し事してるでしょ?それと昨夜・・

どうしてあんなことをしたんですか?ひどすぎますよ!」






俺リィブラに何かしたか?



チーム編成してからもこの3人とは会話していない、なぜなら・・

俺はカラミティが要望したので一緒に訓練していたからだ、そのため・・

挨拶すらしていない、女性陣は女性陣だけで訓練していたからだ。



ちなみにカラミティは俺と別れた後憑依モンスターと訓練していた、

カラミティに渡した憑依モンスターは以下の通り。



● ブラックアイズ・グリームドラゴン(攻4500、守3200)



● アイアン・ブラックナイト(攻2500、守1800)




ついでにカラミティの妻・・妹たちに渡したカードは・・




● ブラック・シルフィード(攻2800、守2100)



● 炎の黒馬騎士(攻1400、守1000)




リリスとリリトは上級エニウェアドラゴンなので上級用カードだ、

それでも特級レベルと十分戦える強さを会得しすごく喜んでいた、

今なら特級のフレイとフレイアと戦っても互角以上の戦いが出来る。




カラミティは表情は変えないが・・声が喜んでいたので嬉しいんだろう、

彼は慣れる為しばらく憑依モンスターとだけ訓練すると言って単独行動、

他のメンバーも気持ちを察知して頷いた。




話は戻り・・




俺はベットから出て床に座りあぐら、リィブラ達もあぐら・・



・・・



3人ともスカートだったのであぐらをすると下着が見えるかもしれない、

俺は内心期待していたが・・彼女達はハンカチを出して正座の姿勢、

すぐにハンカチでスカートを隠したので下着は見えなかった。



残念!



心の中でそう思いながら・・俺はリィブラ達に尋ねる。




「俺が君達に隠し事?特に無いが・・それと俺が何かしたか?」




「じゃあどうして鼻歌なんかして機嫌が良かったのですか?」




それだけで察知したの?



・・・



下手に誤魔化すとあとがうるさいので・・単刀直入に話す。




「それは・・俺専用の技がかすかに見えたんだ、だが今は出来ない」



「それは・・どういう技なのですか?」



「俺の艦・・大和の兵器を使った技だ、そのため大和が無いとできない、

あくまでも可能性がある程度だから・・今は皆に話すレベルではない、

俺自身も出来るかどうかわからない、そのため保留扱いにしたんだ」



「そうですか・・それはわかりました、出来るようになったら・・

包み隠さず教えてください、私達も興味がありますから・・」




「わかった、・・それと俺が君達に何かしたのか?」



・・・



リィブラは赤面と・・ものすごい涙眼で俺に訴えてきた!




「コウさんひどすぎます!あなたは昨夜私の寝床に忍び込み・・

それもあんなに激しく・・私の身体の中に・・覚えていないのですか?」




なんなんそれ?




俺はここに来てからずっと食事の支度で疲労が溜まっているんだ、

寝床に忍び込むどころかトイレすら苦しみながら行ってる始末、

いくらリィブラが魅力的とはいえ・・あれ?



・・・



待てよ?



天聖族でも最強クラスのリィブラなら俺なんか軽く吹き飛ばせる、

いくら夢の中でも嫌ならその程度は余裕・・のはずなんだが?



・・・



リィブラは涙目で俺を睨んでいる!



・・・



この展開で考えられることは・・



おそらくリィブラは・・



俺に気があるのは確かだろう、そうでないと泣いて訴えたりはしない、

天聖族はたしか・・



● 神に使える私達は暴飲暴食を控え無駄なく食を取ること。



● 一日3回神に祈りを捧げる事。



● 地上を監視し危険な輩に天誅を加える事。



● 規律正しく日々を過ごし各種族の模範となること。



● 贅沢は厳禁、最小限の衣食住で日々を過ごす事。



● 色恋事は厳禁、神が認めた相手と子孫を残す事。




などなど・・



と聞いた事がある。



天聖族は規律に厳しすぎるから・・ある意味汚れを知らない純粋な存在、

俺達の世界で例えるなら彼女達は・・宝塚などに入る前の新入生かもな、

なにかの番組で見たけど・・



上級生が乗ってるかもしれない列車に頭を下げたりひたすら謝る、

上が黒と言えば・・白でも黒と言ったり反抗するとキツイお仕置き、

早朝から掃除と謝りばかりをさせられていたと・・見たことがある。



リィブラの態度からして・・



おそらく彼女達も似ていて純粋無垢な心を持っているに違いない、

確かヘミニもマテオの気迫に押され恋に堕ちたと聞いているからな、

俺がなにかしたことで・・リィブラの心を動かしたのかもしれない。



だが・・



目の前のリィブラは爆発寸前!俺の対応次第では逆ギレ爆発は確実だ、

そうなると間違いなくこの部屋は吹き飛ばされ俺は困ることになる、

ここは・・不本意ではあるが俺が妥協するしかなさそうだ。



・・・



「リィブラ・・俺が何をしたのかは覚えていないが・・君を・・

何らかの形で君に傷をつけたのなら・・申し訳ないと思う、

せめてものお詫びだ、これを君にあげるから許してほしい」



俺は収納魔法を展開、ちなみに俺が収納魔法を使えるのは光の原核のおかげ、

上級以上の原核は収納魔法などが展開できると後からレイナから聞いたのだ、

すっかり忘れていたようで・・彼女はしばらく笑って誤魔化していた。



俺は収納魔法の中から・・干支を参考にしたマル可愛いぬいぐるみを取り出す、

本来は北の大陸のリゾート地にあるUFOキャッチャーの景品として開発、

気分転換で作ったのだが・・調子に乗りすぎて山ほど作っていた。




自画自賛ではないが・・我ながらかなりいい出来だと思う。




干支はねずみ、うし、とら、うさぎ、たつ、へび、うま、ひつじ、さる、

とり、いぬ、いのししの12種類、俺のお気に入りの星座も12ある、

リィブラは順番で言うと7番目なので・・うまのぬいぐるみを取り出す。




ドサドサドサ~~~~!!!!!!!!!!!!




勢い余って他も落ちてきた、とりあえずこれらはベットに置いておく、

俺はうまのぬいぐるみをリィブラに手渡す、彼女は受け取ったが・・



・・・




「これだけですか?」




えっ?




「私の心と身体を傷つけておいて・・お詫びはこれだけですか?」




・・・



彼女の目線はベットの上に置いてある他のぬいぐるみをロックオン!

全部よこせとばかりに俺を睨む・・睨む・・睨む・・・



・・・



断ると間違いなく爆発するので・・



・・・



俺は超不本意ながら・・12のぬいぐるみを全部リィブラに渡した。




「やった~~ありがとうございます~~~!!!」




さっきまでの涙目はどこへやら・・リィブラは喜びながら部屋に帰る、

なんとか理不尽な爆発は避けられたので俺は休む・・・



・・・



・・・



タウロとカプリコルニォが俺を睨んでいる・・




「コウさん、私達の心をもて遊んでおいて・・お詫びは無しですか?」




リィブラの真似はやめてくれないかな?



君達には何もしていない・・



2人は涙目となって俺を睨む・・睨む・・



・・・



断ると間違いなく爆発しそうなので・・超超不本意ながら俺は・・

再び収納魔法を展開、2人にそれぞれ12のぬいぐるみを渡した。




「やった~~ありがとうございます~~~!!!」




俺は2人に念入りに・・他には絶対に言うなと念押し!




「もちろんですよ!ありがとうございます!」




2人は満面の笑みでぬいぐるみを持ち帰る、俺はやっと休める・・



・・・



すぐさま他の面々が全員俺の部屋に押しかけてきた、ちなみに・・

タウロ達は喋ってはいないが・・ぬいぐるみを持って満面の笑顔、

俺からの贈り物だと瞬時に察知した他の面々が押しかけてきた。




「コウさんずるいですよ!私達にはないのですか?」



「女性だけにはズルいぞ!俺達にもよこせ!」



「・・コウ・・私も欲しい・・」



「あなた!妻の私にはなにもないの?」



「コウよ、俺達義兄弟だろう?なら俺にもくれよ」



「コウ義兄さん!私もお願いします!」



「コウさん!私達可愛い孫ですよね?そうですよね?」



・・・



改めて思うが・・なんでこの異世界の住民は俺の持ち物を・・

こんなにも無我夢中で欲しがるのだろう?



・・・



断ると間違いなく爆発するので・・俺はそれぞれにぬいぐるみを渡した、

皆は満面の笑みで部屋に帰る、ちなみにカラミティも受け取っていた、

山ほど作ったぬいぐるみが・・7組だけになってしまった。




「コウ!私達にも・・ね!」



・・・



いつのまにかアルテミスとアフロディーテが俺の後ろに立っていた、

断るとログハウスごと吹き飛ばされそうなので2組を渡す・・




「他の神族の分も欲しいな~~」




・・・



俺は残りのぬいぐるみを全部アルテミスに渡した。




「ありがとう~~それじゃまたね~!!」




アルテミスとアフロディーテは満面の笑みで・・消えた。



・・・



その夜・・



他の面々は12のぬいぐるみに囲まれ・・幸せな顔で寝ている。



俺は・・



ふて寝するしかなかった。


















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