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焦るコウと聖刀が導く驚愕の必殺技への期待




俺は新たに出来たログハウスの台所で・・その日のごはんの準備、

月曜は牛丼、火曜は鉄火丼、水曜はステーキ丼、木曜はうどんとそば、

金曜はカレー、土曜はハンバーグとから揚げ、日曜は回転すし・・・



・・・



ちなみに俺と同じ扱いのデーヴィドはクリスティーナに呼ばれ急ぎ向かった、

それとショウも・・なぜかレイミが呼んだので喜んで訓練に走っていった、

そのためログハウスで食事の支度をしているのは俺と3頭のドラゴン・・



「主よ!なぜ我が野菜の皮むきをしないといけないのか?」



「主よ!今日はカレーなのはわかるが・・なぜ我の火炎で炒め物を?」



「主よ!なぜ我が大釜でご飯を炊かないといけないのか?」



・・・



3頭のブルーアイズグリームドラゴンが俺にくどくど文句を言ってくる、

その理由は簡単、俺しかいないので人手が足りず彼らを呼び出した、

光の原核から発する生命の光を与えているので対価としてのお手伝い。



3頭は文句を言いながらもお手伝い、大量のカレーが出来上がった、

すると・・それを待っていたかのように全員戻り一目散に食べている、

相当な量のカレーを作っていたのだが・・30分後全部が消えた。



「ご馳走様でした~~」



「・・うんごちそう・・美味しかった・・」



「なかなかの味だったわよ、夕食もお願いね」



・・・



一応皆はお皿とコップ類を台所まで運んでくれるが・・すぐ逃げた、

俺は・・今度は皿洗いとお片付け、さらに夕食の準備を始める、

毎日こんなことばっかりしているので俺だけ一度も訓練していない。




「わ・・我らは戦いは手伝うが・・片づけまでさせられるのか?」




当然3頭もお手伝い、拒否したら生命の光を止めると脅している、

3頭は泣きながらもお手伝い、意外と器用なのでものすごく助かる、

3時間後片付けと夕食の支度が出来たので・・俺達はベットで一休み。



・・・




俺は・・このままでいいのだろうか?




各種族は俺が戦いに出ることを望んでいない、それは理解できる、

もし俺になにかあったらライアン達が消える恐怖の方が強いのだろう、

それはわかるが・・だが異世界ハンターが来たら俺も戦う事になる。



この3頭・・俺の横で涙目で寝ている、かなりこき使ったからな、

彼らの力があるので今の俺は聖級・・いやそれ以上の力は得ている、

だが正直不安だ、このままでは破壊神には勝てないだろう。



・・・



なにか必殺技が欲しいな・・



リ●グにかけろ・・魁・●塾・・聖●士聖矢・・ド●ゴンボール・・

その他の漫画でも主人公が放つ強大な技が相手を蹴散らしている、

俺にもそんな技があれば万一の時でも自分と仲間を救えるだろう・・




ここで豆知識!



俺やデーヴィドが・・



昔のアニメや漫画等の内容を幅広く知っているのは親の影響が大きい、

俺達の親の趣味は広範囲で・・特にアニメや漫画本が大好きで山ほどあった、

それらは大切に部屋に飾って・・俺達が入らないように鍵をかけていた。



だが・・



当時学生で金が無かった俺達はそれらを買えなかったので・・



親父たちが買ってきた流行の漫画が見たくて見たくて・・



秘かに合鍵を作り親の部屋に忍び込みそれらを隠れて読んでいた。



そのため・・



夢中になりすぎて勉強が疎かになり大学受験に落ちてしまう、

それに呆れた親達は再教育が必要と心に決め俺達を軍隊に入れた、

軍隊に入れば訓練や任務が忙しくなりアニメどころではないと・・



親達はその考えもあったようだ。



だが・・



軍隊の厳しさがあっても懲りずに俺はアニメや漫画等に夢中になっていた、

デーヴィドは友人が増えガールフレンドも出来て俺と距離を置いたが・・

俺は給料をやりくりして漫画を買ったりサイトで閲覧してたりしていた。



そのためか・・



人と接する事に興味が薄かったこともあり・・



俺はこの異世界に来るまでは恋人は無し、紹介はあったが続かなかった。



豆知識はここまで!




・・・



さてどうするか?




思いつくのが魁・●塾に出てきた強烈な技!




「 真空殲風衝 (しんくうせんぷうしょう)」




あれはカマイタチを発生させ殲風を放ち敵を切り刻む技だ、

あのような距離を置いた位置から放つ強烈な技があれば心強い・・




そう思っていたら・・




なぜか聖刀「大和」が展開!何かを訴えるような光を放っている、

それを感じた3頭のグリームドラゴン達、聖刀の光を見て頷いている、

なぜか3頭は俺を咥えて外に出る、俺は猫の子ではないぞ!



俺の気持ちを無視した3頭は・・ある案を言い出した。



「主よ!」



「コウでいいよ!」



「ではコウよ、貴殿・・君でいいかな?」



「言い易いのでいいよ、拘らず思いついた言葉で言ってくれ」



「わかった!!!」



ごほん!



「コウよ、君がさっき考えていたある漫画の必殺技だが・・

君の持つあの聖刀・・大和なら似たのが出来ると言っているぞ!」



「なんだと?どうやるんだ?」



「あの聖刀・・大和はある意味戦艦大和の分身だ、それはわかるか?」



「ああ・・名前を考えていた時戦艦大和が浮かんだ、そこから命名した」



「その大和の武器・・主砲弾の攻撃力を聖刀に転送できるそうだ」



「なに?それは本当なのか?」



「ああそう言っている、それも主砲3基の攻撃力そのままだそうだ、

例えば1番2番主砲の6門の攻撃力を聖刀に集約・放つことが出来る、

望めば3基9門の主砲の威力もまとめて放つことも可能と言っている」



「それは・・1門からでも出来るのか?」



「ああ可能だ、だが使えるのは主砲と副砲弾のみ、機銃などは使えない」



「レールガンやイージスミサイルはどうなんだ?」



「あれも無理だ、使えるのは主副砲弾のみ、射程距離はそのままだそうだ」




「他に条件は無いのか?」




「当然ながら弾切れの時は使えない、砲弾を光に変えて聖刀に転送するからだ、

現時点これが使えるのは君コウだけ、他の方々は使えない」




「武蔵や紀伊でも無理なのか?」




「原核を持つ者なら可能らしい、だがその属性によって異なるそうだ、

例えば武蔵・・君の妻の場合は「炎」火に関連する技なら可能性はある、

それに加え聖刀と所有者、憑依モンスターとの相性でも変化する」




「ということは・・他はやってみないとわからない・・と言う事か?」




「現時点ではそうだ、君は我らがいるので聖刀の能力を引き出せる、

我らも光なので聖刀との連携は容易い、主副砲弾の転送も可能だ、

我らが砲弾を光に変えて聖刀に転送、君が放てば驚愕の必殺技となる」



これを聞いた俺は・・



とてつもない力を手に入れたと・・



武者震いが止まらなかった。




「す・・すぐ試したいな、出来るか?」



「今は難しいな、まず・・もうすぐ夕食の時間だ、皆が帰ってくるぞ?

それとここには大和がいない、実弾が無いと我らも転送できない」



「そ・・そうか、なら今は保留だ、夕食のい手伝いを頼む」



「そ・・それは・・」



「手伝ってくれる・・よな?」



「う・・うむ・・」



俺達は一旦聖刀を収納魔法で戻し夕食の準備を急ぎ皆に配る、

皆は喜んで食べている、今更だが皆すごい食欲だと呆れてしまう、

30分後カレーは空となり後片付け、皆は自分の部屋に戻った。



俺は新たな必殺技の目途が立ったので・・




「フンフンフフンフ~ン・・」




気分が楽になり茶碗を洗いながら・・少し鼻歌を歌っていた。



その時たまたま洗面所から出てきたタウロが俺の鼻歌を聞いていた、

彼女は・・前に俺が不満を言っていたのになぜ上機嫌で鼻歌を?



と・・



俺の心変わりを疑問に思っていた。



部屋に戻り・・考えていたあとリィブラを部屋に呼ぶ。



「どうしたのタウロ?なにかあったの?」



「ええ・・コウさんのことなんだけど・・」



タウロは俺が鼻歌を歌っていたことへの疑問をリィブラに伝えた。



「それはおかしいわね、あれだけ戦いたがっていたのに・・」



「そうなのよ、なにか思いついたようにも見えるの」



「私もそう思うわ、何か閃いたかもしれないわね」



「どうする?気になるから無理やりにでも聞いてみる?」



「そうね、でも今日は無理だわ、明日問い詰めましょう!」



「わかったわ」



その頃俺は・・




「おやすみなさ~い!」




ベットの中で主人公らしく・・・



かっこよく大活躍をする夢を・・



・・・



満面の笑みで見ていた。






































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