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初級エニウェア達の願いと決闘の流れ




エニウェアドラゴンのカラミティが漆黒の大陸から飛び立った、

それをある程度予測していた妹・・いや妻候補のリリスとリリト、

急ぎカラミティの後を追い・・3人は途中の島に降り人間姿となる。



ここでリリスが簡易スマホでレイナに連絡、話がしたいと言っている、

だがレイナは西の大陸に戻っていたのでアデールが代理で対応した、

彼女が率いる第2艦隊が近くにいたのでカラミティ達は移動した。



しばらくしたら・・



エニウェアドラゴン3体が飛んできた、航空母艦鳳翔が誘導灯を点灯、

エニウェア達は誘導に従い鳳翔に降りる、すぐに人間姿になり移動、

アデールが待つ戦艦扶桑に・・駆け込むように艦橋室に入っていく。



「あらどうしたの?そんなに急いで?」



「ああ火急の用事だ、急ぎ俺達をパワーアップしてほしい」



「パワーアップって・・あなたたちもう十分強いじゃない?」



「誤魔化すのはやめてほしい、今の俺達だと未知の敵どころか・・

君達の足元にも及ばないだろう、だから強くなりたいんだ!」



「う~ん・・そう言われると・・そうかもしれないね」



「わかっているなら・・何とかしてほしい」



「そう言われてもね~~あなた達とはまだ同盟関係じゃないし~」



「なら俺達3人だけ先行して同盟を結びたい、それならいいだろう?」



「ちょっと待って!そういう話なら皆と相談するわ!」



アデールは緊急メールを作成、皆にカラミティ達の考えを伝える、

そして擁護の言葉、未知の敵に備えるためカラミティの力も必要、

今はこの3人だけ同盟締結して備えるべきだと付け加えて送信!



だが・・



これには反対も多かった、特にルーム国の住民が猛反発、

エニウェアのせいで多数の仲間を失ったこともあり同盟には大反対、

他にもガルーダなども反対するのでアデールも言葉を詰まらせた。



アデールは・・顔を曇らせながらこの結果をカラミティに報告、

カラミティは・・肩を落として机に手を置いて・・悔しがる、

まあ無理もない、今までの行いの結果だからな、俺達も黙るしかない。



その時!!




「みなさまお願いします!カラミティ様に力をお与えください!」




これは驚いた!



カラミティを庇ったのは・・・




「みなさまどうか・・どうかお願いします・・カラミティ様の願いを・・」




必死に懇願するのは・・以前盾にされた初級エニウェア達だった、

彼ら彼女達は漆黒の大陸で奴隷のような扱いをされていたのに・・

なぜカラミティを庇うのか?皆が疑問に思い質問の嵐が飛び交う。



その返事は・・




「確かに我らはひどい扱いをされました、だがカラミティ様だけは・・

理不尽な命令や叱咤をされたことは一度もありません、それは断言できます!」




さらに・・




「もしカラミティ様が裏切ることがあれば・・我らは責任を取り自害します!

一度だけ・・一度だけカラミティ様を信じてください!お願いします」




この言葉は各種族の心に響いた。初級エニウェア達は勤勉で働き者ばかり、

自分達が弱いことを自覚しているので各種族と争うことは・・一度もない、

さらにルーム国の国民たちに謝罪もして墓参りも定期的に欠かさず行っている。



そのため各種族・・特にルーム国民からの信頼は特に高かった。



その初級エニウェア達が懇願している・・無視するわけにはいかなかった、

各種族は・・一度の条件付きではあるがカラミティを信じることにした、

あとは総司令官コウ・・つまり俺に決定を委ねることにした。



カラミティは・・・




「すまない・・恩に着る」




初級エニウェア達に感謝の意、初級エニウェア達は感激していた。




その頃俺は・・




12天聖にゴールドソードを取られ意気消沈、苦労して造ったからだ、

しばらくは力が抜けて悔し涙も出ていたが・・



・・・



しか~~し!




この程度でくじける俺では・・な~い!




確かに剣を取られたのは悔しいが・・また別を造ればいいだけの話だ、

今の俺は様々な理想品を造れる能力がある!光の原核も応援してくれる!

材料は山ほどあるんだから!気持ちを切り替えて新たな品を造るんだ!



そう気持ちを切り替えた俺は・・



再び作業台に向かい新たな品を造る、猫達も応援してくれていた。



そうして・・



俺は思いつく品を次々作成、名前は後回しにしてとにかく造りまくる、

その結果多数のカードや剣や刀等に加え様々なアイデア商品が完成した、

特に・・



12本のダイヤモンドプラチナゴールドピコピコハンマーは傑作品だ!

普段は光は放たないが・・使う瞬間眩いばかりに輝き持ち手を華やかにする、

さらに12星座の紋章も刻印してある、そうして・・




ピ~~~~~~コ!ピコピコ!!!




・・・



う~ん最高の響きだ!これは俺の会心の作品と言えるだろう!



勢いに乗った俺はその後も様々な品を造り出すが・・



・・・



なんか神がかりと言うか・・神秘的なカードや武器等が複数出来た、

これらはメイドさん達に見つかるとまずいので急ぎ奥の部屋に隠す、

名前をつける暇など無かった、とにかく隠すことを最優先とした。



なので・・



これらは厳重に封印、鍵を何重にもかけて俺でも入れないようにした、

未知の敵の襲来が無くなったら取り出し命名、部屋に飾ろうと思う。



まずは・・・



先に造ったダイヤモンドプラチナゴールドピコピコハンマーを飾る準備、

以前ゴールドソードを飾っていた所にピコピコハンマーを飾った、

すると・・12本のピコピコハンマーはなぜか眩しく輝いた。



それは・・部屋を突き抜け屋根を超えて雲の上まで光が届く、

その光は聖域にも見えたようだ、そして12の光が瞬時に飛び立つ!



5分後・・・



・・・



12天聖が俺の部屋に現れ・・ピコピコハンマーを見て眼を輝かす。



「こ・・これは素晴らしいハンマーだわ!」



「ええすごいわ!このゴールドソードと同じ位価値があるわ!」



「これこそ理想のハンマーよ!これなら部下を遠慮なく叱咤できるわ!」



・・・




「や・・・やめてくれ~~~~~!!!」




ハンマー前に立ち塞がる俺をタウロ達が抑え込む、そして怪しい笑み・・



「うふふ・・このハンマーは頂きますわ!」



「そうね、コウさんの部屋に置いとくなんて宝の持ち腐れよ!」



「このハンマーは私達が頂きますわ!それが一番活用できるから・・」



・・・




君達は皆の模範じゃないのか?



俺のこの哀れな姿を見たら・・子供達が失望するぞ!!



嫌がる俺からハンマーを奪うんじゃない!!!




俺の言葉を完全無視した12天聖はそれぞれのハンマーを掴む、

怪しく笑みを浮かべながら・・彼女達は飛び立ち聖域へ帰っていく、

またコレクションを奪われた俺は・・悔し涙を流すしかなかった。



その時・・



俺のスマホが鳴る・・相手はアデールだ、彼女は今までの経緯を話す、

そしてカラミティ達に新たなモンスターカードを渡してほしいと懇願する、

それを聞いた俺は・・先ほど造ったカードを模索していた。



カラミティ達に合いそうなカードは・・



・・・



何枚かあったのでこれらを持って飛行場に移動、ヘリに乗り込んだ、

第2艦隊はちょうどルーム国と漆黒の大陸の真ん中・・直線上にいた、

大体20分位で着くそうで・・なぜかユイも一緒についてきた。



その第2艦隊では・・



カラミティがアデールに親善試合を申し込む、まあある意味決闘だ、

アデールがどの位強くなったのかを見極めたいらしい、アデールは・・




「いいわよ!その親善試合受けるわ!」




これによりカラミティ対アデールの親善試合が開催されることとなる。



場所は近くの島、海岸沿いに平地があったのでそこで戦うそうだ、

ただこの島は遠浅の為軍艦は沖合いで待つことになった。



急ぎヘリが島に向かい・・カメラを設置し撮影準備をしていた。



ちなみにリリスとリリトに関しては初級エニウェアは無言を貫く、

何度も彼女達にボコボコにされたらしく庇う気は全くないそうだ、

当然リリスとリリトは激怒!それに呆れたアデールがある提案。




「どうあなたたちはマイラと戦ったら?勝てばパワーアップするけど?」




この提案に関しては各種族も面白そうと考え早々と了承した。




「や・・やるわよ!」



「当然よ!先に戦わせてもらうわ!」




カラミティを押しのけてリリスとリリトが先に島に向かう、

カラミティは少し呆れていたが・・ここはあえて静観している、

先を考えると彼女達もパワーアップしてもらわないと困るからだ。



カラミティは食堂に移動、コックがサービスで天ぷらそばを提供、

初めてなのに箸を上手に使い・・モニターを見ながら食べていた。



そうして・・



アデールからの命を受けた戦艦山城の艦長マイラ・アナ・ヴィクトリア、

彼女は頷き・・ヘリに乗り山城から発艦、島に向かっていた。




「やっと私の出番のようですね!」




眼を光らせ・・



メイド姿のまま決闘場に上陸・・



・・・



大きく深呼吸をしていた。
























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