12本のゴールドソードとアルテミスの誘惑
俺の部屋の隅に飾っていた12本の聖剣、その名はゴールドソード!
これは以前聖闘●星矢の鎧・・それは風船だったのですごく落ち込んだ、
それ以降俺に未練が残り・・何とか12星座に関連する品が欲しい・・
そう考えながら・・
暇見ては俺は部屋に籠り・・様々な品を光の原核の力を使い造ってきた、
出来ればアニメのような鎧が欲しかったのだが需要が無いと言われ断念、
だが俺の未練は消えないので暇見ては代替品を模索しながら作成していた。
アニメのような鎧も挑戦したが・・これに関してはなぜか造れなかった、
そのため他を模索しまくった・・その中で気に入ったのがこのソード、
基本的な造りや性能は他の聖剣・聖刀や聖槍と代わりはない。
だがこのソードに関しては黄金色に輝き各星座の紋章が刻んである、
ちなみにエンジェルソードは白銀色に輝きエンジェルの紋章がある、
俺の頭の中では・・この2つは姉妹剣として造ったつもりだ。
しかし・・
当初エンジェルソードは7本しか造れなかったが天聖族と天使族、
この2種族が仲良しになった後天聖族達もエンジェルソードを求めた、
俺が再チャレンジしたらエンジェルソードは人数分造れたので渡した。
だがゴールドソードに関しては色々試したが12本以上は無理だった、
そのため誰にも言わず急ぎ奥の部屋に隠して専用の場所に飾っていた。
・・・
なんでこのゴールドソードの存在を知ったのだろう?
これに関しては大和などの超精密模型と共に部屋に隠していた、
誰にも口外してないからわかるはずはないのだが・・
・・・
不思議がる俺にリィブラが呆れた顔をして説明してくれた。
「コウさん!あなたが私達にこの聖剣を託したのですよ!」
はい?
「全然覚えていないんですね!あなたが昨夜私達の寝室に来たのですよ、
どアップでこの聖剣を新たに託す!その力を持って破壊神に立ち向かえと!
そう言ったではありませんか!もう思い出したでしょ?」
???
俺が天聖族の・・それも12天聖の個々の部屋に行った?
・・・
ありえね~~~!
大体天聖族最強の12人の部屋に入るどころか聖域にも近づけないよ、
それどころか・・俺は1人の時は部屋に籠り趣味に没頭してたんだ!
それに最近エマとソニアからの夜の営みが激しくて夜も動いていない。
・・・
俺は無罪だ!
すると・・なぜか半分泣きながらリィブラが俺に訴えてきた!
「コウさんひどすぎます!あなたは私達の夢の中に出てきたんですよ!
その時私に・・私に・・あんな激しい口づけをしたではありませんか!」
なんじゃそれ?
なんでリィブラに口づけを・・まあそれは特に嬉しい話ではあるが・・
そんな嬉しい話なら俺は絶対に覚えてる・・ってあれ?
・・・
!
そういえば似たような事はあった、以前聖剣を造った翌日の事だ、
なぜか呼んでないレイナ達が俺の部屋に集まり同じことを言ってきた、
その時彼女達が言ったこと・・俺が聖剣を託しこの地を守れと・・
・・・
ということは・・
天聖族達も同じ夢を見たと言うのか?
「そうですよ!それなのにこの聖剣を隠すなんてひどすぎます!」
・・・
いやこれらは俺のコレクションだから・・
君達には既にエンジェルソードを渡しているから・・
これらは自分の観賞用に造った自己満足品だから・・
見せたら皆が欲しがるので隠さずを得なかったから・・
それに・・
あくまでも俺個人の趣味の品だ!譲渡品ではない!
・・・
なぜか12天聖に思いっきり睨まれる俺、くどいが俺は何もしていない、
あくまでもこれは俺のコレクション!戦闘用には造っていない、
そう12天聖に訴えると・・怒りながらカンセェが聖剣を抜いて外に出る。
そして・・
スパ~~~~~~~~ン!!!!!
3m位の庭石に向かって軽く聖剣を一振り、石はあっさり斬れた。
「これのどこが観賞用ですか?思いっきり斬れるじゃないですか!」
・・・
いやリアルを求めたらそうなるから・・
あくまでも観賞用!俺のコレクションにかわりはない!
実際日本刀などは観賞用でも斬れる、名剣だとなおさらだ!
とにかく!俺の大事なコレクションを奪うのはやめてほしい!
と訴えたら・・
・・・
12天聖は・・なにやら円陣を組みヒソヒソ話を始めた。
「もう・・こうなれば強行するしかないわ!」
「そうね・・このままだとコウさんは拒むばかりよ!」
「・・うん、分かったわ!あれを使いましょう!」
・・・
俺は嫌な予感がしたので・・
急ぎその場から走り逃げる・・即座にアリエス達に捕獲され縛られる、
そしてリィブラがあるアイテムを出して俺の額に近づける。
「仕方ありませんね、これを使わせて頂きます!」
それは・・
「アルテミスの誘惑」
という直径5センチ位の宝石アイテムを俺の額に近づけた。
これを額に当てられた男性は意識を失い・・術者のいいなりとなる、
男性にしか効果がないらしく約半日は術者の言いなりになるそうだ、
俺はあっさりと意識を失い・・リィブラの言いなりとなる。
後から聞いた話だが・・
リィブラ達は事前に妻のエリーナ達と相談。夢での出来事を話していた、
エリーナ達は俺の性格からして・・その聖剣の譲渡は絶対に拒むと断言、
何かしら準備をしておく必要があると進言していた。
それを聞いたリィブラ・・あるアイテムを思い出しエリーナ達に話す、
どうしてもその聖剣が欲しいので・・12天聖は必死に使用を懇願した、
その熱意に負けたエリーナ達は・・そのアイテムの使用を許可していた。
その後俺は隠れていたメイドさん達に連れられ聖堂に移動する、
聖堂に着いたら着替えさせられ神官姿となり壇上に立つ、
その横には12本のゴールドソードと・・なぜか巫女姿の12天聖がいる。
他にも・・
無数のカメラと見物客、14天王も席に座り譲渡式を楽しみにしている、
他にも各大陸に向けて生放送!この映像は聖域にも配信された、
俺が後で駄々こねないように・・皆の目の前で譲渡させるつもりだ。
そうして・・
聖剣譲渡の式の準備は整った!
「コウさん!始めなさい!」
リィブラが俺にテレパシー!聖剣譲渡の式を始めるよう命じる、
操られてる俺はそれに従い・・聖剣譲渡の式を宣言する!
「12天聖は前へ!」
「ははっ!!!!!!!!!!!!」
12天聖が壇上の前に横並び、そして片膝をつく!
俺はその前に立ち・・メイドさんから聖剣を受け取り各12天聖に渡す。
「アリエスよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「ははっ!仰せのままに!」
「タウロよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「ははっ!必ずや!」
「ヘミニよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「ははっ!私が必ず倒してみせます!」
「カンセェよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「わかりました!」
「リィヨンよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「ははっ!お預かりいたします!」
「ビィルゴよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「ははっ!お任せください!」
「リィブラよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「・・はい!貴方と私のためにも・・」
「エスコルピォよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「ははっ!私が斬り倒します!」
「サギタァリオよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「御意!」
「カプリコルニォよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「はい!私がこの世界を守ります!」
「アクワリオよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「はい!ご期待に必ず応えます!」
「ピィシィズよこの剣を託す!破壊神を撃破せよ!」
「はい!私の全力で倒してみせます!」
リィブラの言葉が気になるが・・操られてる俺には分からない、
12天聖はそれぞれの聖剣を握り構える、すると・・・
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ・・
・・・
キィーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!
聖剣が輝き・・
それぞれの星座の紋章が光る、それは12天聖を包み込む、
すると・・・
「う・・嘘?自分でもわかるわ、この強大な力が・・」
「ええ・・これは聖級を超えましたね」
「こ・・これなら相手が神族クラスでも戦えるわ!」
俺も正直驚いた、他の聖剣や聖刀と同じように造ったのに・・
真の主を見つけたゴールドソードは神々しく光を放ち輝いている、
その光は12天聖に注がれ・・神級に匹敵する力と化していた。
スゥ・・・・・
光が消えていく、これでゴールドソードは12天聖を主と認めた、
驚くほどのレベルアップに驚きを隠せない12天聖、天使族も喜ぶ、
彼女達は歓喜に沸き・・涙を流して俺にお辞儀、聖域に帰っていく。
数時間後アルテミスの誘惑の効果が切れた俺は・・愕然としていた、
苦労して造ったゴールドソードは全部12天聖に奪われてしまった。
「人聞きの悪いこと言わないでください!貴方が譲渡したのですよ!」
なぜか留守録再生モードとなっている俺のスマホからリィブラの声、
俺はスマホを切り・・部屋に戻り落ち込んでいた。
そのころ・・
エニウェアの首領に報告するカラミティ、首領は・・
「面白そうだな・・その新装備とやらも見て見たい!待つとしよう」
一週間後に漆黒の大陸に伺うと約束した俺達、首領も了解した、
だがカラミティは・・
・・・
「冗談じゃない・・一週間も待てるか!」
外に出てドラゴン姿となり・・
ルーム国方向に向かって飛んでいった。