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メインメンバーの集合と神族アルテミスとの密約





異世界の各地に住む各種族の代表が急ぎ聖域に招集された、

ルーム国から俺とエリーナ、デーヴィド、クリスティーナ、

ルーム国王とリシャール、アイザックとマテオが呼ばれた。



マテオは幹部ではないがヘミニの婚約者として呼ばれている、

他にも俺の祖父ヘイゾウお兄さまとナターシャお姉さま、

ルーム国に住むワイバーンのアデールとマイラも呼ばれていた。



西の大陸からはガルーダのカオスとシルヴィ、ソフィア、ジセル、

グリフォンのレイナとルミナ、エルフのエマとリリーとララー、

ドワーフの村長、ミノタウルス・ケンタウルスの村長たち。



さらに魔族のアミーと人間のサクラ、ラミア、アルラウネ、

サキュバス・ドライアドと・・サーベルタイガーとクラーケン、

これらの代表も呼ばれていた。




続いて北の大陸、こちらはスノードラゴンのソニア、ショウ、タケシ、

サユミとレイミ、セイアとセーラ、それとエニウェアドラゴンのサーラ、

エマツーと代表の初級エニウェアも呼ばれていた。



続いて東の大陸、スカイドラゴンのアトラスとモカとココ、

フレイムドラゴンのアグニ、アースドラゴンのシュメール、

フォレストドラゴンのディアーナとヤマダさんとメディが呼ばれた。



次に白の大陸、こちらは天使族14天王が呼ばれた、それと・・

ゴブリンの村長と羊の魔物の代表、海賊と商人の代表も呼ばれた。



次に北東の大陸、こちらはギルドのリオ、ラム、シェーヴル、ケイジ、

ティーグルとアズミ、事務員のジュリア、アイリス、エミリアもいた。



次にフェニックスの島より女王・・いやユイ、デーモンのアレス、

それとリン含め一緒に来たデーモン達全員が呼ばれる、さらに・・

地底人親子と空母・重巡・軽巡・駆逐艦の艦長も全員集められていた。



・・・



メインメンバー全員集められたようだな・・



ちなみに俺の子供達やメイドさん、副長等は招集されていない、

さすがにこの辺りまで集めると留守の防衛が疎かになってしまう、

そのためか天聖族の部下達が各地の防衛にまわってくれていた。



俺達は聖域に到着、リィブラ達に案内されて聖堂らしき所に入る、

聖域は空に浮いているせいか周りの景色は空と雲だけとシンプル、

ここでの気温は25度位、湿気が少ないせいか少し乾いている。



久しぶりに会うメンバーも大勢いるせいか・・皆再会に喜んでいた、

なんか卒業生の同窓会のような雰囲気となりあちこちでお喋り、

聖堂に入ってもお喋りが続き天聖族達が呆れ目をしていた。



聖堂の中はコンサートホールのような雰囲気で席が200席ほど、

隣との間隔は少し広く・・例えると新幹線のグリーン車の雰囲気だ、

俺は一番前の中央の席に座りその左右にエリーナ達が座る。



なぜか天聖族の部下が俺達のメイド服を着て山盛りのお茶菓子を配る、

これは俺達が送ったものではなく聖域で作ったお茶菓子だそうだ、

試しに食べてみたが・・煎餅の塩砂糖無しのような感じで・・



・・・



正直・・味が無いので美味しくない。




それは皆も同じのようだが・・顔には出さず笑顔で食べていた、

さらに残したら無礼と思い皆はお茶で流し込むように食べている、

なんとか全員完食!なぜか天聖族達はホッとした顔をしていた。



ちなみに俺達が送ったお茶菓子は神族たちが喜んで食べていた、

大量に余った自分達のお菓子を腐る前に俺達に振る舞ったらしい、

俺達が完食したので天聖族達は倉庫が片付いたと安堵の表情。



・・・



もしかして・・在庫処分じゃないよね?




俺達は一斉にリィブラを見たが・・



・・・



リィブラは察したのか・・目線を合わせようとはしなかった。



・・・



もしかして俺達はお菓子の在庫処分の為に呼ばれたのか?



今度はその目線で12天聖を見たが・・



・・・



12天聖は・・全員必死で首を横に振っていた、尚・・

なぜかリィブラ達は皆頭にコブ、裏で何かあったらしい。



・・・



俺達はこれ以上この問題を追及するのはやめることにした。




ごほん!



リィブラが空気を一新しようと壇上に立ち俺達に御挨拶!




「本日はお集まりいただきありがとうございます」




続いて・・



「これよりわが主たち・・を紹介させて頂きたいのですが・・」



・・・





なぜかリィブラが黙り込む、他の12天聖が俺達に近づき耳打ち、

なんでも起きていた神族の7人達が暴走したそうで・・

当初は全員が挨拶する予定だったが俺達の贈り物に心惹かれた。



親善試合の時に食べたおやつがあまりにも美味しかったそうで・・



そのためか・・



他も美味いだろうと考え俺達が集まる前に食事を始めた。



・・・



輸送重巡からの贈り物・・各地の産物を一気に半分食べたらしい、

至高の顔で食べ満腹となりそのまま再び深い眠りについたそうだ、

そのため今回紹介するのは1人だけらしい。



・・・



輸送重巡の荷半分?



あれ相当な量なんだけど?



7人で5隻分の荷を半分食べたのか?



・・・



リィブラは神族を全員紹介する・・その前に神族が各地の産物を食べた、

あまりに美味いからと神族がおかわりを繰り返しどんどん食べてしまう、

途中部下が止めたが神族は無視して食べまくり満腹となる。



神族は満腹になると爆睡するそうで次々と部屋に戻り爆睡、6人が寝た、

残る1人も満腹・・その前にリィブラ達が飛びかかり何とか阻止した、

そのため超不機嫌なので質問に関しては最小限にしてほしいと・・



・・・



俺達は・・頷くしかなかった。




「それでは神族の登場です!」




やっと出てきた神族の1人・・とても美しい女性アルテミスが現れる、

だが相当不機嫌なのはすぐわかった、12天聖を思いっきり睨んでいる、

12天聖は・・全員アルテミスから目を逸らしていた。



そのアルテミスは・・俺達の目線に気付き襟を正す。



ごほん!




「ようこそ異世界の方々とそのお仲間たち、私が神族のアルテミスです」




アルテミスは微笑み・・俺含む男性陣は釘付け、そしてお尻をつねられる、

だがモカやココなど特定の相手がいない女性陣も微笑みにうっとりしていた、

どうやらアルテミスは皆を誘惑する能力があるようだ。




「貴方達の行いは見させて頂きました、各地の飢餓を救い感謝しています」




この言葉は素直に嬉しかった、俺達の行いを認めてくれたことだからな。




「つきましては・・今後私達の飢餓も救ってもらうとありがたいです!」




はい?




「あなた達の味を知った私達はもう聖域の食事を食べることは出来ません、

今後私達はあなた達の食料が無ければ飢餓に陥るでしょう、なので・・

今後も食糧提供をお願いします!いえ絶対に行ってください!」




・・・



え~っと・・



満面の笑顔で脅されるとは思わなかった。



だが俺達は冷静に受け止める、事前にリィブラから聞いていたからだ、

食糧提供の代わりに12天聖が俺達を鍛えてくれると密約を交わしていた、

と言っても・・アルテミスが事前にそのように指示していたそうだ。



なぜこのような手間なことをするのか・・それは一部の天聖族対策の為、

口では言わないが一部の部下達は地上の俺達を格下と見下しているからだ、

まあ当然だろう、聖域という特別な環境で育っているからな。



この疑念が晴れないうちは同盟話は持ちかけない事にしている、

俺達が下手に同等扱いにされると不満を持ち内乱を起こすかもしれない、

先般カラスの巨大版が出たことから今は内乱は避けたいという考えだ。



それを聞いていた俺達は密約を了承、当分はあえて客人扱いとなる、

部下達に俺達の力を十分把握させてから同盟話に進展させるそうだ。



アルテミスの要求に対して俺が代表して返答する、尚・・

このやりとりは親善試合の終了後に聞いていた内容だ。




「食糧提供は喜んでさせて頂きます、それでお願いがあるのですが・・」



「何でしょう?」



「余った聖域の食料を分けて頂けるとありがたいのですが・・」



「それは構いませんよ!欲しいだけ差し上げます」



「恐れ入ります」



このやりとりを聞いた一部の天聖族達は秘かに微笑む、理由は・・

俺達の食料の方が圧倒的に美味しいのでそれを貢がせたと思っている、

それと・・廃棄しようとした食料を押し付けることが出来たからだ。



このやりとりで・・



自分達が俺達より格上だと考えたようだ、満面の笑みで席を外す。



めんどくさいやりとりだが・・



俺達も天聖族の内乱は避けたいのは同じ、この場はアルテミスが・・

上から目線で言う事で天聖族に上下関係を植え付けた形となった、

当面はこれで凌げるだろう・・



「これから質疑応答に移りたいと思います、質問はありますか?」



俺達は・・



当たり障りのない質問でその場を過ごしていた。


















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