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決闘に向けての準備とタウロの恐るべき突進攻撃




天聖族と天使族の睨み合いが続く、今にも衝突しそうな雰囲気だ、

1人冷静のリィブラが俺・・は部屋に天使族に縛られ場にはいない、

そこでエリーナに提案、親善格闘大会を伝えた所・・




「面白そうですね、その提案受けます」




エリーナは了承、各種族も頷き急きょ親善格闘大会を開催決定!

さすがに会議室は狭すぎるので野球場かサッカー場での開催を提案、

これをリィブラに進言したところ・・




「こちらでお願いします」




リィブラが選んだのはサッカー場、長方形の方が戦いやすいそうだ、

すぐさまサッカー場を臨時の格闘大会の会場として準備を始めた。



ちなみに他の天聖族は輸送重巡の荷物を聖域に運んでいた、

丁度運び終えたようで・・聖域の神族にこの事を報告した、

意外にも神族は了承、上空から監視すると俺達に通告があった。



一応部下の天聖族達も聖域からサッカー場の様子は見れるが・・

天使族の新たな強さも知りたいので現地に移動しての観戦を要望、

神族も各地の監視役を除き了承、部下達も聖域から降りてきた。




「よろしければこちらをお使い下さい、試合詳細がわかりますよ!」




ジェニー達が100インチ位のモニターを複数用意していた、

これと中継器などを部下の天聖族に説明、部下は聖域に持ち帰る、

すぐさま聖域の各地にモニターを設置、神族の部屋にも備えられた。



そしてテスト映像を流す、なぜかプロモーシュンビデオが流れた、

監視役の天聖族はこれらを閲覧しながら手土産のおやつを食べていた、

神族もおやつを食べながらモニターを注視していた。



準備は着々と進み・・



天聖族と天使族はそれぞれサッカー場の控室に移動している、

さすがに全員が戦うと長いので今回は代表5人ずつを選び個人戦、

お互いこの案を了承、代表5人を選び一対一で戦うことになった。



他にも下記のルールを定める、これもお互い了承した。



● 戦いの場はピッチ内だけ、外に出ると反則となる。


● 上空はピッチから100m以内、それ以上は反則。


● ピッチ下(地下)に潜ることは反則とする。


● 外に出た場合5秒以内に戻らなければ反則負けとする。


● 相手を殺した場合は反則負け、さらに厳罰を科せる。


● 戦闘不能の場合は審判が勝敗を決する。


● 武器は各自一つだけ、ただし剣や槍などに限る。


● 銃や砲などの飛び道具は禁止、ただし魔法は可とする。


● 他が介入した場合反則負け、但し憑依や分身等は可とする。


● 試合時間はそれぞれ10分、決着がつかない場合は引き分け。


● 選手選定・対戦相手は別途用意したクジで決める。


● その他の問題が出た場合お互いが話し合い妥協点を決める。



他にも観客席を攻撃した場合は反則負け、観客は歓声以外発言禁止、

念の為観客席は結界を設け選手はそれらの声は聞こえないようにする、

但し審判の声だけは聞こえるようにしている。



まずは選手選定、天聖族は下記の選手が選ばれた。



● おうし座 「タウロ」



● しし座 「リィヨン」



● おとめ座  「ビィルゴ」



● やぎ座 「カプリコルニォ」



● うお座 「ピィシィズ」




続いて天使族、こちらもくじの結果下記の選手が選ばれる。



● ゴーレムマスター 「アヤカ」



● ブラック幹部 「ミア」



● 聖天騎士 「アリエノール」



● 最高幹部 「シャーロット」



● 教皇 「ベアトリス」



偶然なのか・・天使族はほぼ最強のメンバーが揃っていた、

続いて対戦相手を決めるクジ、その結果以下の組み合わせとなる。



● 第一試合!


タウロ 対 アヤカ



● 第二試合!


リィヨン 対 ミア



● 第三試合!


ピィシィズ 対 シャーロット



● 第四試合!


カプリコルニォ 対 アリエノール



● 第五試合!


ビィルゴ 対 ベアトリス



ちなみにサユミやタケシ達も参戦を希望したが天使族が懇願、

今回は私達天使族に任せてほしいと号泣するので辞退していた、

同じように他の種族も天使族に配慮して辞退していた。



俺はエマたちに助けられ・・やっと外に出られた。



既に準備は進んでいて・・俺は完全に蚊帳の外だった、

と思ったが・・サッカー場中央の貴賓室に席が用意されていた、

そこにはエリーナやデーヴィド達も席を用意されていた。



他の12天聖族と14天使族には別室を用意、こちらは左右の貴賓室だ、

天使族が駄々こねるので同じ部屋を用意、満足そうな顔をしていた、

ちなみに天聖族にこのことを伝えると・・全然気にしないそうだ。



・・・



天聖族の方が格上なのがわかる気がした。



ちなみに貴賓室は中央が広く70畳程、左右の貴賓室は30畳程、

中央の貴賓室は団体向けに造ってあるので広くなっている、

左右の貴賓室は小人数が落ち着いて観戦できるようになっていた。



観客席は超満員!いつの間にか出店まで出て一大イベントとなっていた、

ルーム国に観光に来ていた各種族に加え部下の天聖族達も席に座る、

もちろん地元のルーム国民も集まり・・入りきらないのである工夫。



野球場やバスケ会場などを開放、パブリックビューを行う事にした、

各艦のモニターも活用、皆が画面に集まり決闘を今か今かと待つ、

なぜかスカイドラゴンのモカとココがいて司会をするそうだ。



・・・



君達・・伊吹はどうしたんだ?



今は休暇中?



伊吹は部下に任せてある?



・・・



深く考えるのはやめることにした。




「みなさまお待たせしました!選手入場です!」




なぜかシャーレが入口にありそれを審判が手に持つ、

審判は・・・



・・・



なんでワイバーンのアデールが審判をするのかな?




「私の出番が少なすぎるからよ!」




失礼しました。



続いて天聖族5人と天使族5人が縦並びでピッチに入ってきた、

そして中央に並びお辞儀、サッカーの演出そのまんまだった、

記念撮影の後・・なぜか円陣、肩を組み気合いを入れる。




「じゃ行ってくるわね!」




先鋒のアヤカが中央のピッチに向かう、他は専用席に座った、

対する天聖族は・・



「タウロ油断したらダメよ、今までの天使族とは違うわ」



「そうね・・気をつけるわ」



タウロが真剣モードとなり中央のピッチに向かい歩いていく。



審判のアデールが注意事項を説明、どちらも頷き握手を交わす、

その後お互い距離を置く、それを見たアデールが・・




「第一試合始め!」




これと同時にアヤカがリファイアとホーリーエンジェルを同時展開、

そしてアヤカと融合!アヤカは光り輝き驚異のパワーアップ!

聖剣エンジェルソードを展開して・・・構える!



「行きます!」



「来なさい」



対するタウロも戦闘モード、身体に似合わない巨大な斧を展開、

それを軽々と扱い・・こちらも構え・・前に出る!



「ハァァァァァァァァァァ~~~~!!!」



「ハアアアアアアアアアア~~~~!!!」



タウロが巨大な斧を振り下ろす、これを聖剣で受け止めるアヤカ、

すぐさまアヤカが反撃、聖剣を横振りしてタウロの腹を狙う、

すぐさまタウロが斧でこの攻撃を跳ね返す。



「リファイア!ホーリー!」



「了解!行くわよ!!」



リファイアとホーリーがアヤカに向けて・・




「  増幅アンプリフィケイション!!」




アヤカがさらに光り輝く、これにはタウロも驚きを隠せない、

全能力が2倍に膨れ上がったアヤカが剣を構え突っ込んできた、

対するタウロは・・・




「・・うふふ・・楽しいわ」




斧を高速回転させアヤカに向かって突っ込む!そして激突!




バァァァァァァァァァァ~~~ン!!!!!




エンジェルソードが吹っ飛び地面に突き刺さる、驚くアヤカ、

タウロは斧を投げ捨て撹乱、素手でアヤカに挑むようだ!




「超高速攻撃!!!」




タウロの超高速についていけないアヤカ、魔法で迎撃を試みる、

だがタウロはそれらを跳ね飛ばしアヤカにむかって突進してくる、

そして正拳・・アヤカはそれをかわし一本背負いでタウロを投げる。



すぐさまタウロは回転して着地、そして再びアヤカに突っ込む!

まるで猛牛が攻めてくるような圧倒的なパワーで攻撃するタウロ、

アヤカはゴーレムを展開し身を守る・・ゴーレムはあっさり砕かれた。



「それを待っていました!」



アヤカはゴーレムの破片を突進してくるタウロに向けて操る、

だがタウロはそれらをものともせず突進、アヤカの懐に飛び込む!




「もらった!ブルアタック!!!」




グァアアアアアアアアアア・・・!!!!!




アヤカを守ろうとしたホーリーエンジェルが身代わり、意識を失う、

そのためアヤカの光が3分の一ほど減る、タウロは一旦離れて・・、




「驚くほど強くなりましたね、でもこれで終わりですよ!」




タウロは再び突っ込んでくる、危機を感じたアヤカとリファイア、

このままではまずい・・2人は以前読んだ合気道を思い出した、

そして・・タウロを紙一重でかわし腕を掴み投げ抑えようと・・




「同じ手は二度と受けませんよ?」




タウロは身体ごと反転、瞬時に離れアヤカの背中を取る、

そして正拳攻撃、リファイアが盾となりその攻撃を受け止める。




グワアアアアアアアアアア~~~!!!




リファイアは気絶、光が消えたアヤカは一気にパワーダウン、

すぐさまエンジェルソードを地面から抜き構える・・




「遅いですよ?」




既に懐に飛び込んでいたタウロがアヤカに向けて正拳・・



・・・



アヤカは意識を失いその場に倒れ・・タウロが優しく受け止める。




「し・・勝者タウロ!」




ワアアアアアアアアアアア~~~~~~~~!!!!!




アデールがタウロに勝利宣言!それを見ていた観客席から大歓声、

タウロはアヤカを優しく抱え・・タンカにゆっくりとアヤカを乗せる、

タウロは観客席に向かって手は降っているが・・笑顔は無かった。



これを見ていたミアは・・




「仇は討ちますよ!」




リィヨンを思いっきり睨んでいた。









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