初めての過激な団体技と融合を拒否るリファイア
ほぼ他と同時刻・・・
第3チームのベアトリス、リサ、サマンヌ、ホリー、ショウコ、
この5人はすぐさまカードをセット、リファイアが5体現れた、
そしてジャンケンで勝ったリーダーのベアトリスが語る。
「どう?この勝負5対5のバトルロイヤルってのはどう?」
ベアトリス達は今後来るであろう未知の敵に備え団体戦を希望した、
今回のレベルアップに加え連携を強化したい考えもあったのだろう、
この案には他のメンバーも同意、これに対してリファイア達は・・
「いいでしょう!その申し出受けます!」
リファイア達も単独では勝ち目は無いと見たようで・・了承した、
すぐさまリファイアが周りを囲む、どうやらショウコを狙っている、
5人の中で一番格下・・まあ彼女は基本事務員、戦闘要員ではない。
だが・・
いざ戦闘になったら事務員も当然戦う、敵は選り好みするはずもない、
そのことはショウコ自身が一番わかっている、なので戦いに参加した、
暇を見てはしっかり鍛えていたので彼女もパワーアップしていた。
「行きますよ!」
ベアトリスが声を出す!それと同時に戦闘が開始!
「ハァァァァァァァァァ~~~」
リファイア2体がショウコに襲いかかる、すぐさま・・
「こっちは私が引き受けるわ!」
「あっちは私に任せて!」
ホリーとサマンヌがそれぞれのリファイアの前に立ち塞がる、
すぐさまリファイアは散開、ホリーとサマンヌがその後を追う、
ベアトリスとリサはその横でそれぞれリファイアと対峙していた。
「私がお相手します!」
残るリファイアがショウコに狙いを定めた、ショウコは聖剣を構える・・
だが目の前のリファイアは素手なので・・ショウコも剣を鞘に納めた、
そうして2人は・・柔道の試合のように組手の応戦でお互い隙を狙う。
「隙あり!」
リファイアがショウコの隙を突き寝技に持ち込み腕挫十字固めが決まる、
リファイアは勝利を確信したような顔、だがショウコは平然としている。
「これを待っていました!」
ショウコは何とリファイアをそのまま持ち上げる、驚くリファイア
そのまま地面・・いや回転をはじめ土煙が辺りを覆う、そして・・
「うふふ・・いただきます」
「アァァァァァァァァァァァァァァァァ~~~~!!!」
土煙が収まる、そこには不敵な笑みのショウコと倒れているリファイア、
その身体は痙攣を起こし下半身はしっかり濡れている、間違いなくあの技だ、
仲間の悲惨さを見た他のリファイア、すると・・・
「あらあら・・よそ見していてもいいのですか?うふふ・・」
「隙だらけね・・うふふ・・」
「よそ見していたら・・うふふ・・」
「こうなりますよ?うふふふ・・」
ベアトリスはリファイアの背中を取り関節技を決める!
リサはリファイアの武器を蹴り飛ばしリファイアを上空に放り投げる!
ホリーは即座に足払い!リファイアは勢いよく倒れる!
サマンヌはリファイアの腕を取り・・光の縄を出す!
身動きが取れないリファイア達、何とか逃れようと暴れるが無駄だった。
「では始めましょうか・・うふふ・・」
「そうね・・初めての団体技だもの・・うふふ・・」
「写真撮りたかったけど・・うふふ・・今回は我慢するわ」
「いっせーので・・うふふ・・」
ショウコも倒れたリファイアを抱え・・不気味な笑いをしていた。
「いっせ~~~~~~~の!!!!!!」
「うわわわわ????」
リファイア達はさらに上空に投げられ・・5人はそれぞれジャンプした!
それぞれの獲物を狙い・・光の縄を展開する・・そして!
「究極!5角形回転亀甲縛り!!!!!」
「アァァァァァァァァァァァァァァァァ~~~~!!!」
リファイア達は瞬時に上空で5角形の形となり亀甲縛りを受けている、
そして回転、複雑に絡みあった縄はそれそれの恥ずかしい所を通っている、
その縄は・・・
「 高速回転(マッハローリング!!!!!」
グリグリグリグリ~~~~~~~~!!!!!
イャアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・
リファイアが悶絶しながら大悲鳴!回転はさらに勢いを増す、
回転の遠心力が縄を引っ張りリファイアの恥ずかしい所を刺激する、
ちなみにこの時は土煙等は無い、対戦相手を全員捕らえているからだ。
3分後回転は収まりリファイア達を静かに降ろす、皆気絶しているようだ、
目は白目で身体は痙攣を起こし下半身は思いっきり濡れている・・
・・・
「うふふ・・ごちそうさま!!!!!!」
ベアトリス達が・・
不敵な笑いをしながらリファイア達を見下ろしていた。
30分後・・・
意識を取り戻したリファイア達、濡れてた下半身はホリー達がお手入れ、
一応綺麗にはしているようだが・・なぜか不敵な笑みが止まらない、
どうやら着替えと同時に・・何らかのイタズラをしたらしい。
「わ・・私達に何をしたの?」
「う~~ん別に~~~!!!!!」
リファイア達は不安を感じ急ぎ自分の足を見る・・
・・・
えっ?名前?
リファイアの足には・・
なぜか一人一人それぞれにベアトリス達の名前が書いてあった。
「あなた達全員同じ顔でしょ?わからなくなるから名前書いたのよ」
これに対して・・リファイア達はマジギレ!
これだけ辱められて・・さらに見下すように名前を身体に書かれた、
リファイア達の怒りは頂点に達し・・
「さあ融合しましょう!私達急ぐのよ!」
ベアトリスがリファイア達に語るが・・
・・・
「嫌よ!」
「えっ?何ですって?」
「嫌と言ったら嫌!誰があなた達なんかと融合するもんですか!
これだけ馬鹿にされて辱められて黙って従うほど私達愚かじゃないわ!
あなた達に従う位なら・・私達消滅した方がましよ!」
怒り狂ったリファイア達、ちなみにアリエノール達も拒否された、
まあ当然だろう、あれだけ辱められたら俺でも融合は拒否する。
「そ・・それじゃ困るのよ!私達あなた達が必要なの!」
「そんなこと知ったこっちゃないわ!勝手に困ればいいのよ、
大体私達負けたら融合するなんて一言も言ってないわ!
あなた達が勝手に考えた事でしょ?なら自分で何とかすれば?」
怒りを宥めようとするレティシア達だがリファイアは譲らない、
それもそのはず、リファイア達は天使族を謝らすことが目的だからだ、
被害者ぶっているが・・内心天使族をあざ笑っていた。
これにはショウコ達もなんとなく感じてはいたが・・
魔法の玉に入る前に俺達の説明を思い出す、俺達は・・
自己意識のあるモンスターとは戦っていない、話し合いのみ、
だがベアトリス達はすぐさま交戦、相手を極度に辱めている。
逆の立場なら・・
自分達も当然そんな相手とは融合を拒否するだろう。
さてどうするか・・
このままでは魔法の玉からは出れない、収穫がなにも無いからだ、
それに一旦出ると他の種族が交代で入るだろう、かなり後回しになる、
そうなると天聖族どころか・・下位の種族にも追い抜かれてしまう。
何とかしなければ・・・
だがリファイア達は目線を合わせず話し合いに応じようとはしない、
本心はなんとなくわかるので・・下手に謝るとこちらが敗北となる、
その場合自分達の力を半分獲られる可能性も否定できない。
・・・
10分程考えたが対策が浮かばない、リファイア達は内心笑っている、
この時ホリーが気晴らしにポケットに手を入れる・・・
「あれ?何かある?・・これはカード?」
そのカードは・・俺が予備に預けたもう一つのモンスターカードだ、
これを見たホリーは・・あることを思いつく。
「ベアトリスさん・・ちょっとこちらへ・・」
ホリーがベアトリスに耳打ち、他のメンバーも手招きで呼んだ、
そして耳打ち・・・
「それならいいんじゃない?」
「いいわね、やってみましょう!」
皆が快諾しホリーがリファイア達にあることを語る。
それを聞いたリファイア達は・・
「それ本当なの?」
「ええ約束するわ!」
リファイア達は・・
なぜか目を輝かせていた。




