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モンスターたちの切なる願いと超焦りまくる天使族




空中に浮かんでいる3体のブルーアイズグリームドラゴン・・



その3体のブルーアイズグリームドラゴンは俺をじっと睨んでいる、

3対1か~~どう見ても俺には不利な状況にしかないのだが・・



・・・



ブルーアイズグリームドラゴンはなぜか動かない。




「貴殿が我らを誕生させたのか?」




これは驚いた!ブルーアイズグリームドラゴン・・長いな、

これからは・・まあ覚えていたらグリームドラゴンと語ろう、

俺はグリームドラゴン達への返事を語る。



「ああそうだ、俺が前にいた世界で君達と似たモンスターがいた、

それらは架空の存在でカードという薄い板のような物に書かれている、

俺はそれらを参考に君達を思い浮かべ具現化したんだ」



「なるほど・・となると貴殿は我らの創造主と言う事か?」



「結果としてはそうなると思う、今はこの魔法の玉の中限定だけどな」



「なるほどな、・・で?貴殿は我らと戦うのか?」



「俺は・・いや俺達は強くなりたいんだ、守るものがたくさんある、

君・・いやお前たちを倒せば力が入るんだ、悪いが倒させてもらうぞ!」



「その必要は無い!」



「えっ?どうしてだ?」



「戦う必要はないと言っている、というか戦うとこちらが困る」



「??・・よくわからないな・・詳しく説明してくれないか?」



「簡単な事だ、もし我らと貴殿が戦えば我らは死ぬ、それはわかるな」



「ああ・・なんとなく」



「逆を考えてくれ!貴殿が我らの立場なら殺されるのを受け入れるか?」



・・・



「・・まあ・・嫌だな」



「そういうことだ、我らはこの魔法の玉限定とはいえ今は生きている、

それに加え創造主の貴殿には絶対勝てない、戦っても負けて死ぬだけだ、

我が仮に勝っても・・光の原核からの生命力が途絶え死んでしまう」



「えっ?そうなのか?」



「当然だろう、我らが今魔法の玉の中で生きてるのは貴殿が居るから、

貴殿からの生命力を貰っているのだから貴殿が死ぬとそれが途絶える、

となると・・今の我は勝っても負けても死ぬだけだ」



「そうなのか・・・」



「なので・・提案がある!是非とも聞いてほしい」



「よかろう!聞きましょう!」



「形はどうであれ・・我は今生きている、これからも生き続けたい、

だが今の我は貴殿の生命力を貰いながら今この魔法の玉の中にいる、

見方を変えれば・・貴殿に生命力を貰えれば・・外でも生きれるはずだ」



「まあ・・多分だが・・そうなると思う」



「そこで提案だ、貴殿が戦う力を欲しい時には・・我らも一緒に戦う、

その代わり貴殿には生命力・・まあ正確には身体の中の光の原核なのだが・・

これから発する生命の光を我らに与え続けてほしいんだ」



「なに?そうなると俺達は合体すると言う事か?」



「正確には融合になる、だが我の身体は光で出来ている、なので・・

実体のように合体のままではなく・・分離も容易に出来るはずだ」



なるほど・・光は実体のように形は固定されていない・・



「貴殿にとっても損は無い、我らが力を合わせれば驚異の力を得る、

それに加え我らはそれぞれ意志を持っている、複数の敵の対応も容易だ、

さらに単独で戦うよりも複数で戦った方が有利なのは言うまでもない」



それは確かに魅力的だ・・



「どうだろう?我らは純粋に生きたい、貴殿の持つ光の原核の生命力、

これさえあれば外の世界でも生きられる、貴殿は我らの力を得る、

お互いに益があると思うが・・どうだろう?」



・・・



「質問が3つある、答えてもらえるかな?」



「わかる範囲なら・・」



「では一つ目の質問・・実はお前たちに騙され融合後に吸収され死ぬとか?」



「そ・・それは絶対ない!先ほども言っただろう!貴殿が死ぬと我らも死ぬ」



思いっきり赤面してるから・・危険は無さそうだ。



「では2つ目の質問」



「どうぞ!」



「お前意外に出てきたモンスターたちはどうなるんだ?」



「彼ら彼女達は基本的には我と同じだ、だが貴殿に入るには無理、

単純に我が貴殿に入ると満杯となり他は入れない、そのため・・」



「どうするんだ?」



「似たような能力者やドラゴン等生命力が膨大にある者と交渉する、

生命力を分けてもらう代わりに・・敵に対しては共に戦うとな、尚・・

現時点さっき出た3体以外のモンスターは自己意識を獲得していない」



なるほど・・



「ある程度時間が経てば他のモンスターも自己意識を習得するだろう、

それ以降は我と同じだ、宿主を探し交渉して生命力を分けてもらう、

その代わり宿主の力となり敵には共に戦う・・という流れになる」



となると・・エリーナ達は・・




「お察しの通りよ!彼女達と交渉は成立したわ!




エリーナ達がさっき出てきたモンスターたちと一緒にいた。



「話は聞きました、お互いに益があるので受け入れました」



「とても頼れるモンスター・・いえ最高の相棒を得た気分です」



サユミ達は笑顔で俺に微笑む、どうやら本当のようだ。



だが・・



「最後の質問だ!」



「どうぞ!」



「生命力は・・膨大に必要なのか?」



「日々僅かづつ頂きそれを蓄積して今の姿になる、なので・・

我らは宿主の無理のない範囲で行動する、そのため出れない時もある、

だが貴殿たちの生命力は膨大だ、2,3日戦いが続いても問題ない」



「普段はどうなるんだ?」



「基本我らは寝ている、気が向いたら外に出て運動する程度かな?

あと貴殿たちが望めば・・我らはすぐに背後から出て指示を仰ぐ、

それ以降は貴殿たちの命に従う」



背中から出てくるのか・・なんか背後霊のような感じだな。



「どうだろう?受け入れてもらえるかな?」



「ああもちろん!こちらからもお願いしたい」



「ありがとう!では早速!!!」



キィィィィィィィィィィィィ・・・・ン!!!



グリームドラゴン達は光の球となり俺の背中に入っていく、

重さは感じないが・・ものすごい力を得たような気がした、

エリーナ達のモンスターも同じように背中に入っていく・・



・・・



そのころ・・



天使族のベアトリス達14天王は白の大陸まで戻っていた、

ルーム国では天聖族が続々集結してるので居心地が悪いようだ、

まあ当然だろう、実力では勝てないし・・美貌や態度も・・・



・・・



これに関しては深く追求しないことにした。



すっかり意気消沈している天使族、焦りばかりが頭をよぎる、

何とかしなければ・・このままでは自分達の立ち位置が・・



・・・



天聖族達に全部奪われてしまう・・



派手で目立つことが大好きな彼女達には・・それが耐えられない、

実際他の種族は・・今までは自分達に注目してくれていたが・・



・・・



今は天聖族達に夢中、挨拶はしてくれるが前ほどの熱気は無い。



・・・



涙が出そうなほど落ち込む天使族、すると緊急メールが来た、

送信元は俺コウ、魔法の玉の事で各種族と相談するためのメールだ、

その詳細を見た14天王は・・・



・・・



「これしかないわね・・」




「ええそうね・・私達が強くなるためには・・」




「そうね・・これに賭けましょう!」



14天王は目の色を変えて・・



急ぎブルーデーモンの領地行きの重巡に乗り込む!



「全速前進!コウのいる裏世界に急ぐのよ!



輸送重巡は・・



天使族の雄叫びに押され・・



全速力で裏世界に向かい巡航していた。






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