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留守の間の出来事と希望の魔法の玉




俺とエリーナは王達との話し合いの後一旦大和と武蔵に戻った、

エリーナは武蔵で部下から何やら聞いていた、その後大和に来た、

手に持っていたのは一枚のDVD、デーヴィドが大至急送ってきた。



それは・・



俺達が留守の間の天聖族との一部始終、エリーナとタケシが一緒に来た、

なにやらヒソヒソ話をしていて・・その後サユミが急いで大和に来た。



まず・・・



俺達はそのDVDを見ようと・・・



・・・



なぜかエリーナがタケシに膝枕をしている・・



・・・



俺はサユミに押し倒され彼女の膝の上に頭を乗せる・・



・・・



この配置おかしくないか?



俺とエリーナ、タケシとサユミはそれぞれ夫婦・・気にするな?

まあそう言うのなら・・



・・・



やっぱり落ち着かない。



俺の心境を皆は無視してDVDを閲覧、他のクルーもモニターで見ている、

まずは先般航空母艦蒼龍・飛龍の艦載機と天聖族のヘミニが対戦した様子、

後方にいた戦闘機のカメラがその姿を撮影したものだった。



蒼龍と飛龍の艦載機のパイロットはベテランが多く百戦錬磨の強者たち、

特級クラスでも彼らが10機揃うと苦戦するほどの腕なんだが・・



・・・



それらがヘミニに次々と撃ち落とされていた。



・・・



機体は破壊されたがパイロットは1人を除き全員転移魔法で脱出、

ヘミニもパイロットには・・一人を除き攻撃することは無かったが・・



うん????



なんだあのパイロットは?



自分から機体を出て・・拳銃と量産聖剣でヘミニに攻撃を仕掛けている?

その後パイロットはヘミニに抱きつき手榴弾で自爆、まさに特攻だった、

その光景を見て青ざめる俺達・・



だがヘミニが一瞬の合間にパイロットを抱え脱出していた。



その横にはレイミが血だらけで魔法の球に閉じ込められ号泣していた。



「れ・・レイミ?なんて姿に・・ゆ・・許さないわ!!!」



それを見たサユミが激怒、俺の髪を掴み思いっきり引っ張った!!



「ぎゃあああああああああ・・・・」



「あっ・・ごめんなさい!」



サユミはすぐに俺の髪から手を放したが・・



俺の頭からは・・かなりの髪の毛が抜けていた。



・・・



タケシ君!それとエリーナ君!



君達は事前にこの事を知っていたんだろう?



そのため俺にイタズラしようと考えたな?



でないとわざわざ人妻に膝枕をさせる必要は無いはずだが?



・・・



・・・



エリーナとタケシは・・俺から目を逸らして知らん顔をしている、

サユミはすぐさま治癒魔法で元通りにしてくれたが・・めちゃ痛かった、

その後ろでメイドさんがイタズラ成功とばかりに隠れて笑っていた。



・・・



なんなんだろうか?



・・・



サユミの怒りの矛先にされたのか?



・・・



深く考えるのはやめることにした。



画像は変わり・・戦艦モンタナの艦橋での話に変わる。



その後クリスティーナ達がヘミニに謝罪、レイミも駆け付け謝罪している、

発端はレイミが腕試しのつもりでヘミニたちに喧嘩売ったとここで知る、

ヘミニも突然部下がボコボコにされたので立場上レイミを圧倒したと・・



・・・



どう考えても今回はレイミが原因としか見えないんだが・・



・・・



俺はふとサユミを見るが・・



・・・



サユミは顔を真っ赤にして・・。



「妹は・・レイミはそんなところがありますから・・」



・・・



俺達も・・それ以上は言わなかった。




その後天聖族同士の衝突や神族の介入等の映像が流れ注視していた、

現時点ではヘミニたちを最重要VIPとして歓迎しているそうだ。



これらをデーヴィドはじめ各種族の代表が見解を説明、皆に焦りが見える、

そうして天聖族達と同盟を結び未知の敵に備えるべきと皆が訴えていた。



さらに・・



俺達の見解と考えがあれば大至急連絡してほしいと言われ・・



映像はここで切れた。



・・・



俺達の留守の間に・・とんでもないことが起きていたんだな。



俺達4人はテーブルを囲み対策を話し合う。



「タケシ、サユミ質問がある、君達2人ならヘミニを倒せるか?」



「正直勝てないと思います、レイミが全く歯が立たない所を見ると・・」



「私達2人がかりでフルパワー攻撃でも互角が御の字だと思います、

単独だとヘミニさんに勝てる自信はありません」



「えっ?あなた達最強のスノードラゴンでしょ?」



「そう自慢したいのですが・・ヘミニさんは別次元です」



この2人からマジで・・



「勝てない」



と聞いたのは・・これが初めてだ。



あのレイミが圧倒される姿を見てすっかり意気消沈している。



・・・



これはまずいな・・



俺は現状を打開するため個々のレベルアップの案を皆に話した、

先般パーブルデーモンの王からある装置を聞いたからだ、

それは・・




「人口重力・・いやデーモン重力装置」




と言った方が正しいかな。




これは真夏に備えるため冬に降る雪を圧縮して固形にする装置だ、

3m四方位の部屋にその装置を仕掛けると天井から重力が発生、

部屋の中は20G位まで調整できて人間も入れるそうだ。



ただ相当な魔力が必要なのでこれ以上部屋は広くは出来ない、

そのため動き回るには狭いので身体を鍛える動きしか出来ない、

基礎体力は向上できるが実戦に向けての訓練は難しいそうだ。



これをレベルアップに使えないか3人に話してみると・・



「それは中途半端ね、いい案だと思うけどレベルを上げるのには・・」



「そうですね、合間なら便利ですが動けないとなると・・」



「それがもっと広ければ応用が利きますが・・」



確かに3m四方だと少し動くだけでもう行き止まりだ、狭すぎる、

まあ本来は雪を圧縮するためのもの、レベルアップのものじゃない。



だがこれはこれで使えるので・・



大和・武蔵・信濃・紀伊の空き部屋に備え筋力アップに使う。



それと・・



俺はガラスのような・・



50cm位の大きさの玉を棚から出し机に置いた。



「これは何ですか?」



「パープルデーモンの王からもらったんだ、調味料のお礼と言われてな、

なんでもこれはある空間と繋がっていて、そこでは幻獣等を展開できる、

本来は絶滅した動植物を展開させて生態系を調べる魔法の玉と聞いたんだ」



「これを・・どうするというの?」



「なんでもこの中でその幻・・まあ動植物の絵柄などを玉に収める、

そうすると魔法の玉が反応してその幻をその中で展開するそうだ、

それらは本当に・・、まるで生きているようにその中で動くらしい」



「それはすごいですね・・でもこれをどうするお考えですか?」



「この中で具現化した幻を・・例えば魔物を倒したらその能力が手に入る、

同時にその戦いは経験値となり自分の力を向上させることが出来るそうだ、

だがパープルデーモン達はこの中で・・単独で戦う事は避けたそうだ」



「えっ?どうしてですか?」



「負けた場合逆に自分の能力を半分取られる、2回負けたら即死と聞いた、

そのため調査には複数のデーモンが入り幻の的を絞らせないようにしている、

万一戦闘になった場合は単独で戦わずに複数で攻撃してから逃げるそうだ」



「ちょっと怖いわね・・」



「ああ・・かなり危険だ、だがレベルアップに使えそうなのはもう無い、

現時点で個々の能力をアップさせるには地道に自分を鍛え続けるか・・

この中に入って幻と戦い・・その能力を奪って強くなる以外無いと思う」



「この中に入って・・複数で勝った場合どうなるのですか?」 



「最後にとどめを刺した者に能力が手に入る、他には何も入らない、

万一負けた場合は・・最後に攻撃を仕掛けた者がその能力を奪われる、

この場合も他には影響はないそうだ、王からそう聞いている」



「危険はあるけど・・一番手っ取り早い方法というわけね」



「ああそうだ、俺としてはこれは封印しておこうと思っていたんだが・・

だがドラゴンよりもはるかに強い天聖族や神族・・それらが戦う未知の敵、

これらに対抗するためには・・今はこれしかないと思う」



「これは何人まで入れるのですか?」



「最大6人までと聞いている、それ以下だと特に制限は無いらしい、

入る方法はこの玉に手を当て魔力を注ぐと中に入れるそうだ、そして・・

出る時は光り輝く壁面に手を当て魔力を注げば出れるらしい」



「大体はわかったけど・・ところで何と戦う気なの?」



俺はポケットの中から・・




「これと戦おうと思うんだ」




以前造った光のモンスターカードを取り出した。















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