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新型戦闘攻撃機「橘隼」と航空砲撃機「轟雷」




時はちょっと遡り・・



航空母艦加賀・赤城の甲板では新型航空機の試験飛行の準備をしていた、

これは現場からの要請に応じ2種類の試作機が完成、テスト飛行を行う、

試作機の一つは加賀、もう一つは赤城に搭載されている。



この2種類の機体は日本人技術者ライアンが設計・組立まで担当している、

技術者たちは試作機のテストを第6艦隊に依頼、赤城と加賀を使う事にした、

第6艦隊は洋上でテスト・・なぜか第1艦隊までついてきた。



というのも・・



第1艦隊はアメリカ人技術者ライアンが多数乗っている、彼らは・・

日本人技術者が造った新型機に興味津々、無理やりついてきて観察、

なぜかライバル心むき出しにして・・カメラを多数備え撮影していた。



・・・



このことに関しては・・深く関わらないことにした。



ちなみにヘミニも自分が苦戦した戦闘機の新型が気になるらしく同行、

本気を出さないと自分も危なかったらしく・・その眼は真剣だった、

その横には案内役としてマテオが付き添っていた。



そのマテオは・・



当初はヘミニにあまり興味が無さそうだったが・・



・・・



今ではヘミニの傍に寄り添い・・すごく嬉しそうな顔をしている。





いったいどうしたんだろう?




マテオの事は一旦置いといて・・




まず加賀に搭載されている試作機、名前は・・・




新型戦闘攻撃機「橘隼きっしゅん




これは大日本帝国が製造した純国産ジェット戦闘機「橘花きっか

それと名機一式戦闘機の愛称「はやぶさ」の名をあわせたもの、

デザインはF14トムキャットに似てはいるが・・大きな違いがある。



それは・・



翼がデルタに加えガナード(前翼)状態にもなれる可動式の翼を備える、

これにより高度な姿勢制御が可能となり機動性能が大幅に向上した、

例えるならF14とX-29が合体したような機体である。



機体はF14よりかは少し小さい、これは航空母艦に多数載せる前提、

機体が大きいと搭載数が限られるため可能な限り小型化を目指したが・・

翼の強度を保つのが超困難、何とか完成したが・・そこそこの大きさとなる。



他にも背中に天使族達が乗る前提としてライフル・ランチャ―2丁を備える、

コクピットのパイロットも撃つことが可能、専用スイッチを押すと発射できる、

天使族等が使う場合は機体から取り外しライフルとして使用する。



橘隼の武装・装備等は以下の通り。



● 20mm機関砲×2(各300発)


● 自動追尾機能付き空対空ミサイル・空対地ミサイル。


● ライフルランチャー×2


● 外装式ガンポット(または魔力蓄積タンク等)×1


● アイスシールド・魔法の盾(収納魔法にて自動展開)


● 試作小型レールガン×1(単発式、装弾数20発)



状況に応じて様々なミサイルやガンポットなどを装備または換装する、

最高速度は計算上マッハ1・8、コクピット搭乗員は1名となる、

人間サイズの敵と交戦する前提もあり旋回能力等を重視している。



それと小型化したレールガンを備える,装弾数は20発と少ないが・・

レールガンは射程距離が長いので(この試作品の射程距離は約50km)

後方にいる指揮官や隊長等を撃ち命令系統を混乱されることが狙いだ。



ちなみにアイスシールドは聖級クラス相手だと砕かれる、そこで対策、

魔法の盾を前に出しアイスシールドと2重展開、防御力が向上した、

直撃だと耐えられないが拡散攻撃はなんとか抑えられるようになった。



様々な戦況に対応するべく誕生した橘隼は・・



航空母艦加賀の甲板に5機が待機中、うち3機が試験飛行に入る!

既に量産体制には入っていて・・最終テストで問題なければ量産する、

当面は航空母艦専用機として使用、他の大陸の要望に応じて増産する。



まあ・・



この異世界の各種族は新しい物大好きだから・・既に注文が来ているらしい、

テストが終わってから生産すると言ってはいるが駄々こねるので頭が痛い、

特に東の大陸の技術者スライムが催促を繰り返すので口をマスクで塞いだ。



・・・



スライムって口はあるけど・・



マスクをつける耳はあるのかな?



・・・



深く考えるのはやめることにした。




続いて航空母艦赤城の甲板で離陸準備に入るもう一つの試作機!




航空砲撃機 「轟雷ごうらい




この機体は・・例えるならA-10サンダーボルトIIを改良した機体、

名前の由来は・・雷が鳴り響くように敵に攻撃を仕掛け続けること、

橘隼とは対照的に圧倒的な火力で敵を蹴散らすことを前提としている。



その目的は・・先般交戦した無数のヒドラ、数で攻めてくる相手の対処だ、

戦闘機だとミサイル搭載数に限りがあるので敵が多すぎると対応しきれない、

そのため高火力の戦闘機を求める声が多かったので製造に踏み切った。



轟雷は無数の敵を迎撃する事を前提としており様々なガンポットを装着可能、

一斉砲撃した後母艦や基地に戻りそれらを交換、1分以内に再離陸出来る、

空飛ぶ砲台として戦場を飛び一斉砲撃を繰り返して敵を迎撃する機体だ。



そのためガンポットを多数備えるので固定武装は抑え目になっている、

ガンポットは重量が嵩むので浮力を得るため本体は軽量化を徹底している、

機関砲も30mmではなく20mm機銃、自己防衛の装備となっている。



搭乗人数は1人、計算上の速度はフル装備マッハ0.8.空だと1.0、

轟雷の武装・装備等は以下の通りとなる。



● 20mm機関砲×1(200発)


● 自動追尾機能付き空対空ミサイル・空対地ミサイル。


● 外装式ガンポット(または魔力蓄積タンク等)×6


● アイスシールド・魔法の盾(収納魔法にて自動展開)



橘隼と異なり轟雷は天使族が背中には乗らない、天使族の方が速いからだ、

ライフルランチャーも無し、その分ガンポットを複数備え多数の敵を攻撃する、

後方から数を叩くための機体なので単発式のレールガンも今回見送った。



ただ・・



現在レールガン式のガンポットを開発中、完成すれば轟雷に装備する予定だ、

先では魔法弾などの試作品を轟雷に搭載し効果があれば順次搭載する、

轟雷も現時点航空母艦専用機・・橘隼よりも注文が殺到していた。



その理由として・・



轟雷を使った取引を新たに設けたいそうだ。



具体的には・・



水に浮く輸送ポットを造り食糧等を詰め山岳地帯の魔物の巣の傍に落とす、

対価として薬草等を詰めて川に流してもらい各地の拠点が回収する、

この方法ならわざわざ魔物が苦労して下山しなくても取引が可能となる。



それなら・・ヘリの方が便利じゃないのか?



わざわざ轟雷を使わなくても・・



魔物の拠点は規模が小さく無数にあって・・そのほとんどが家族単位、

さらに子連れも多いので長時間留守にすると天敵が子供を狙いに来る、

そのため親達は子育て中は巣から半径2km以上離れられない。



だが育ちざかりの子供を養うために俺達との取引を希望しているそうだ

しかし山岳は乱気流が起こりやすくヘリだと流されてしまう、そのため・・

数を運べる轟雷で雲の上からポットを投下すれば問題は解決するらしい。



・・・



雲の上から落とすだけでいいのか?



「それ以降は魔物が何とかしますので心配ありません!」



何とかするって・・



「落下した物体を引き寄せる魔法があります」



それならいいが・・



回収するポットが川の石などに引っかかったらどうするんだ?



「川に住む魔物が対応します、お礼として魔物が川上から餌を蒔きます」



それなら安心だな。



これらはさておき・・



橘隼3機が始動開始、加賀の甲板から離陸開始!



「計器類問題無し!橘隼1号機出るぞ!」



「了解!幸運を祈る」



「ありがとう!1号機離陸する!」



キィィィィィィ~~~~ン!!



キュ~~~ン!!!



橘隼1号機が離陸、2号機3号機も続けて離陸、問題は無さそうだ、

早速可変翼を使い高度な旋回を繰り返す、旋回性能は驚くほど優秀だ、

これを見ていたヘミニとマテオ、2人して目を輝かせている。



続けて赤城より轟雷が2機離陸、こちらはフル装備で用意した的を狙う、

海から浮上したクラーケンが合図、魔物達を避難させたとジェスチャー、

それを見た轟雷2機は・・的めがけて集中砲火!



ドガガガガガガ!!!!!!!!



スジュ~~~ン!!



ドゴゴゴゴコゴ・・・



50発を超えるミサイルやロケットランチャーが的に命中、大爆発!



ズガガガガガガ~~~ン!!!



的は跡形もなく消し飛んだ、これには皆が驚いていた。



その後もテストを繰り返し・・



すると・・その上空から・・



「お~~い!また美女が空から落ちてきたぞ~~!」



皆が上空を見ると・・・




「ヘミニ~~~!見つけたわよ~~!」



怒りながらエスコルピォが空から落ちてくる。



それを見ていたヘミニは・・



・・・



とても嫌な顔をしていた。



するとエスコルピォは上空で停止!強烈な拡散テレパシーを放つ!



「ヘミニ出てらっしゃい!迎えに来たから早く聖域に帰りなさい!」



そのテレパシーはすざましく・・皆が耳を塞ぐほど強烈なものだった。



「早く出てきなさい!出てこないなら攻撃するわよ!」



するとヘミニも拡散テレパシーで返答!



「嫌よ!私は・・私は・・」



このあとのヘミニの発言は・・



エスコルピォはじめ皆が驚く内容だった。





























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