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謎の天聖族と秘かにイライラするレイミ




俺達第7艦隊はブルーデーモン領地の軍事拠点の再編のため奮闘中、

彼らは今迄石を原材料とした艦を造り隊を構築していたが・・・



大和をはじめ鋼鉄で出来た軍艦を見て驚愕、そして技術者の血が騒ぐ、

ブルーとグリーンデーモンは技術系と聞いていたが・・その通りだった、

大和の説明を一通り聞いた後・・自分達も艦を造りたいと言ってきた。



ただブルーデーモンは暑さに弱く溶鉱炉など超高熱の設備は扱えないらしい、

そのため技術者ライアンがアーク溶接や板金用の鉄板等を倉庫から持ってきた、

本来は座礁などで船体が壊れた時に備えた応急用の修理道具だ。



これに防護服やマスクなどをブルーの技術者に着せて試しに溶接させてみる、

初めてなのに鉄板は綺麗に溶接されていた、これなら出来ると興奮している、

後日原材料や設備などを輸送重巡で運びそれで艦を造ってもらうことにした。



今回軍事拠点は俺達が破壊したので新たに造船所などの工場を跡地に建設する、

広島や長崎のような平和公園を造る案も伝えたが・・ブルーの王はそれを拒否、

その様な公園は別に空き地があるのでそこに造るそうだ。



俺達とアレス達は軍事拠点の再編を最優先に行動、一週間ほど時間を要した、

その後輸送重巡・軽巡の護衛をしながらイエローとブルーの領地を何度か往復、

ブルーが求めている鋼板や溶接機、食糧などを運ぶためだ。



他にも戦艦の設計図コピーを用意、それは東の大陸にあったメディの両親、

彼らが召喚したドイツ人技術者が持っていた戦艦ビスマルクの設計図だ、

これを参考に・・試しに一艦製造するそうだ。



2週間ほどしたら・・ある程度落ち着いたのでブルーの王と改めて会談、

俺達の考えを伝え共存を求めていると伝えたら・・涙を流して喜んでいた、

そして王と改めて同盟締結、今後の事を話し合うこととなる。



時は少し遡り・・・



第4艦隊のもう一人の王将軍・・戦艦比叡の艦長特級ガルーダのカオス、

それに続く航空母艦天城と葛城、それらを護衛する重巡摩耶・鳥海、

軽巡矢矧と酒匂、駆逐艦浜風・陽炎・初月が急ぎレイナ達の元に向かう。



ちなみに特級グリフォンのレイナとカオスは「王将軍」という扱いだが・・

なぜか艦に乗る時は「総司令官」と呼ばれたいらしく気分次第で混合している、

部下が尋ねた所・・王将軍はなんか陸軍みたいで気が乗らないらしい。



・・・



前に決めた階級は以下の通り。



まず一番上のファーストクラスは以下の3つとした、基本同じ扱い、

王将軍とエンペラーが委託した時のみ総司令官が全体の指揮をとる。




● 総司令官(俺やデーヴィド・エリーナ・クリスティーナ等)



● 王将軍(カオス・レイナ・アトラス・ソニア・6天王等各種族の代表)



● エンペラー(ルーム国王やメディ・アグニ等その地に住む代表者)



・・・



王将軍でもいいと思うのだが・・



・・・



深く考える事はやめることにした。



レイナ達はエニウェアドラゴンのリリトと一緒にある島の近くにいた、

そこは極秘の取引場所である島から10km程離れた比較的大きな島、

ここでエニウェアのリリスと合流するため島の沖合いで待っていた。



現在レイナ率いる戦艦金剛、航空母艦瑞鶴・翔鶴を重巡羽黒・高雄・愛宕、

軽巡阿賀野・五十鈴、駆逐艦霜月・秋月・雪風・磯風・島風が周りを囲む、

第4艦隊は警備地域が広いので所属する艦は艦隊の中で一番多い。



これに加え第5艦隊の戦艦榛名・霧島、航空母艦 蒼龍・飛龍、重巡最上、

筑摩・熊野、軽巡由良・鬼怒・川内・那珂、駆逐艦睦月・如月・弥生・卯月、

そして14天王が戦艦榛名に乗ってレイナの所に向かっている。



というのも・・



アリエノール達は先般レイナがカラミティから聞いた・・



「特殊種族」



が気になるようだ。



彼女達はこの言葉を聞いた後・・すぐに衣装選びを中止、レイミに緊急連絡、

レイナと一緒にいるエニウェアのリリトと話をしたいから乗せてと頼んでいた、

レイミはルーム国に一旦戻り榛名に14天王を乗せ急ぎ向かっていた。



レイミが・・珍しく自分から14天王に質問する。



「・・特殊種族って・・何?」



「末端が特級クラスと聞いてピンと感じたの、おそらく・・あいつらよ」



「・・あいつら?」



ベアトリスがレイミに詳細を語る。



「私達が子供の頃に聞いた話なんだけどね、その名は「天聖族」と言うの、

その姿は人間と同じで顔を髪で隠していると聞いたことがあるのよ」



「・・女性なの?」



「姿形はね、ただ私達も見たことが無いからわからないわ、でも・・

彼女達の逆鱗に触れたら天使族も危険だから関わるなって聞いたのよ、

それ以降忘れていたんだけど・・もしかしたらと思い出したのよ」



「・・戦うの?」



「それはわからないわ、天聖族次第だけどね・・」



「・・勝てるの?」



「単独では絶対勝てないわ、最低でも2人以上で攻めないと無理だと思う、

あなたは相当強いと思うけど・・単独では絶対戦わないで!殺されるわ!」



これを聞いたレイミは・・



表面には出さないが・・



内心すごくムカッとしていた、自分の強さに絶対的な自信があるからだ、

確かにレイミは特級でも上位のクラス、サユミやタケシとも互角に戦える、

その自分が・・天聖族には歯が立たないと言われイライラしていた。



ベアトリスは・・



レイミが自分の言葉に立腹してると瞬時に悟り・・急ぎ他の14天王を呼ぶ、

一行は戦艦霧島に移動、艦長のショウとアズミ達に今迄の経緯を話した。



「そうか~~レイミは怒ると怖いんだよな~~」



「気持ちはわかるの・・でも相当危険なのは間違いないわ」



「それで・・私達はどうしたらいいの?」



「出来ればショウさんに止めてほしいのですが・・」



「その時は何とかするよ!」



「ありがとうございます!」



その時エニウェアのリリスがドラゴン姿で飛んできた、彼女は驚く、

第4・5艦隊の軍艦の多さを見て青ざめていた、もしかして自分を攻撃・・

その心配を他所に・・翔鶴が誘導灯を点灯、ほっとしたリリスが着艦する。



リリスが人間姿となり・・



「リリスおねえさ~ん!お疲れ~~」



リリトが爽やかな顔でリリスに抱き着く・・



「おりゃ!!!!」



どこで覚えたのか・・リリスは一本背負いでリリトを投げ飛ばす、

思いっきり翔鶴の甲板叩きつけらえたリリト、当然怒る!



「なにするんだよ!このすぐキレ姉貴が~~!」



「それはこっちのセリフよ!なに油売ってるのよ!早く帰りなさい!」



「しょうがないじゃんか!怪我したから治療してたんだよ!」



「そんなの唾つけとけば治るわよ!」



「そんなわけないだろ~~が!!」



リリスとリリトは醜い喧嘩を始めた、それをレイナの配下が止める、

美女2人の服はボロボロ、下着が丸見えでそれを見たライアン達は大興奮、

その目線を感じたのか・・なぜかリリスまで誘惑の眼差しで脱衣・・・



・・・



「ピコピコ!!!!」



「ピコ~~!!」



次の瞬間レイナが右手に黄金のハンマー、左手に銀のハンマーで2人を叩く!

キョトンとしているリリス、その後2人は金剛の会議室に放り込まれた!



「ライアン達を誘惑するのはやめなさい!」



「いいじゃん減るもんじゃないし~~」



リリスも最近カラミティが相手しないので欲求不満だったらしい。



それはさておき・・



怒るレイナを宥めようとカオスが金剛に来た、レイナはまだ不機嫌顔、

するとカオスは隠していたキャンディをレイナの口の中に放り込む、

上機嫌になったレイナ、皆が呆れながらも集まり席に着く。



すると通信室から緊急連絡、通信衛星がある人物?を捉えたようだ、

皆は急ぎ通信室のモニターを見る、リリスとリリトも画面に釘付け、

そして驚く!あれが特殊種族だと大興奮で叫んでいた。



モニターの先には・・



巨大なカラスと鷲・鷹を相手に・・



圧倒的な強さで蹴散らす・・



・・・



1人の女性がいた。
















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