タマタマを蹴られた王子達と処刑された反乱軍
城から逃げようとする王子達とその親衛隊20名ほどが外に走るが・・
それを遮るようにリンとエルフ、ガルーダと天使族が道を遮っている、
だが数的不利、こちらは5人だが相手は王子を含め30人ほどいる。
他の突入部隊は王達を救出のため他と交戦中、数的不利だがほぼ蹴散らした、
というのも・・死魔法は恐ろしいが射程距離は10m程、そのため・・
突入部隊たちは距離を置き機関銃を乱射して相手を蹴散らせていた。
・・・
まあ普通に考えて・・30m離れても効果絶大な機関銃には勝てないよな、
それに相手は機関銃を知らない、魔法だけ気をつけて・・ほぼ正面から来る、
機関銃を持った突入部隊にしてみたら・・的以外の何物でもない。
さらに手榴弾を投げる、相手は・・
・・・
パイナップルのような果物だと勘違いしたのか?
ピンを抜いた手榴弾を受け止めて喜んだ、その後当然手榴弾は爆発
敵は大怪我を負い動けなくなる、これには突入部隊も呆れ顔・・
普通敵が食糧を投げるなんて考えないと・・・思うよな?
よほど食糧難なのか・・
まるで疑似餌に集まる魚のように・・
手榴弾に群がる敵を見て悲しくなる、そこまで食糧難だったとは・・
爆発で重傷を負う王子達の部下を見て・・
突入部隊は開き直って攻撃再開!
散々民衆を苦しめておいて・・今さら同情できるか!
とツッコミながら機関銃を撃ちまくる。
そのため王子達の部下は突入部隊の手によってほぼ全滅となった。
・・・
警戒しすぎたかな?
場所が変わり・・
リン達と王子達が睨みあう、王子の親衛隊たちが反射魔法を展開した、
まるで魔法の盾のように展開された反射魔法は全ての魔法を跳ね返す、
死魔法を使えるリンがいるので即座に反射魔法で対策したようだ!
それを見て・・王子達が大笑いする!
「あはははは!リンこれで死魔法は使えないぞ!どうだ?戻ってこいよ!
これからも可愛がってやるから・・そうそうお前の身体最高だったぞ、
あの時のようにしっかり抱いて・・楽しんでやるからこっちに来いよ!」
「アハハハハハハ!!!!!」
「ギャハハハハハハハ!!!!!」
リンをあざ笑うかのように王子達がリンを挑発、リンは・・
・・・
「言いたいことはそれだけですか?さっさと降伏した方がいいですよ!」
王子達をあざ笑うかのように鼻で笑っていた、後のエルフたちも大笑い!
ガルーダと天使族が王子達をあざ笑う、ちなみにこのメンバーは全員女性だ。
「アハハハ!だっさい王子達ね~~!馬鹿じゃないの?」
「ほんとにね~~どうせ弱い者しか苛められない哀れな王子よ!」
「ほんと情けないわね、これだからこの国は廃れたのよ!」
そしてリンが・・上から目線でこう語る!
「その程度の挑発しか出来ないのですか?ほんと最低ですね~~!」
それを聞いた王子達は・・カチンとキレて怒り出す!
「いい気になるなよこの乞食女が!お前たちあいつを八つ裂きにしろ!」
「わかりました!」
親衛隊たちがリンに向かって魔法攻撃を仕掛け・・
「ズガガガガガガガガガガ!!!!!!」
「ギャアァァァアアアアアアア!!!!!」
リン達5人は機関銃を乱射!20人を超える親衛隊は一瞬のうちに蜂の巣、
反射魔法は魔法は跳ね返すが機関銃のような実弾には何の役にも立たない、
それを知らない親衛隊は・・あっさりと撃退されその場に倒れ息絶えた。
それを見た王子達は・・
「う・・嘘だろ?親衛隊が全滅だと?」
「な・・何をしたんだ?」
「こ・・こんなはずは・・」
親衛隊を失いうろたえる王子達、リン達は機関銃を向けて近づく。
「どうしました?さっきまでの威勢はどこ行ったのですか?」
リンは上から目線で語る、王子達は内心立腹してるが手も足も出せない、
下手に動くと親衛隊と同じになる・・そこで王子達は地に付き頭を下げる。
「わ・・わかりました!降伏するから助けてください!」
プライドもなにも無い王子達に・・リンは呆れ顔。
「そうですか・・では縛らせてもらいますね」
リンは縄を出して王子達を縛ろうと近づく、王子達は頭を下げたまま、
だが・・秘かに死魔法を右手に展開していた。
「バカめ~~!!リンよ死ね~~!!!!!!」
「喰らえ!「マジックデット!」!!」
王子達がリン目がけて死魔法を放つ・・
「せーの!!!」
即座にエルフが睡眠障壁魔法を展開、残りの3人がリンの光の糸を引っ張る!
リンは一気に引き戻され睡眠障壁魔法の中に入る、そして死魔法が飛んできた、
だが死魔法は全部睡眠障壁魔法に弾き返され・・王子達はアンパン口。
「な・・なんだあの魔法は?」
「し・・死魔法が弾き返されただと?」
信じられないという表情でうろたえる王子達、そしてリン達は反撃に出る!
「ズガガガガガガガガガガ!!!!!!」
「ギャアァァァアアアアアアア!!!!!」
天使族とガルーダが機関銃で狙い撃ち、王子達は腕と足に弾丸を受ける、
「ギャアアアアアアアアアア!!!!」
腕と足に銃弾を受け・・倒れて痛がる王子達、それを見たエルフがリンに一言!
「リンさん!今こそ恨みを晴らす時です!」
「わかりました!」
リンは結界の外に出て走る、当然光の糸はそのままで万一に備えている、
訓練の時エルフたちはリンの生い立ちを知り恨みを晴らさせようと考える、
卑劣な王子達に一泡吹かせようと・・安全靴を履かせある事を進言していた。
そうして・・・
リンは倒れた王子達に向かって走り・・
安全靴をはいた状態で・・
ドカァアアアアアアア!!!
王子達のあの場所に向かって・・次から次へと思いっきり蹴りを入れた、
それは王子達のタマタマ!言葉では言い表せない痛みが王子達を襲う。
「ギャアアアアアアアアアア!!!!!!」
蹴られた王子達は・・
全員泡を吹いて倒れ気絶していた。
それを見たエルフは睡眠障壁魔法を解除、急ぎリンの元に走る!
「大丈夫?ケガは無い?」
心配するエルフたちに・・リンは涙を流しこう答える!
「気持ちがさっぱりしました!ありがとうございます~~!」
これを聞いたエルフたちは・・笑いながらこう返事!
「いえいえ・・どういたしまして!」
「私達もさっぱりしたわ~~!」
「女性の敵は私達の敵だからね!」
大笑いするリン達、心配で駆け付けた他の突入部隊も合流した、
そして王子達を縛り牢獄に入れる、一応止血だけはしておいたそうだ、
救出した王が反乱者たちを裁判にかけるからと言うので生かしておいた。
クーデターを起こした王子達の親・・首謀者たちも全員捕らえていた、
全員王城の地下室に幽閉され・・その場で裁判が始まった。
判決は・・全員極刑となる。
下を守る立場にありながら・・私利私欲に溺れ餓死者まで出す有様、
さらに責任を王に押し付け・・それに加えアレスに懸賞をかける始末、
全然同情する余地がないとして・・王は全員に即刻極刑を言い渡した。
即座に刑は執行されたが・・
王やアレス達は・・
これはブルーデーモンの問題なので・・・
俺達に関わるなと言われ・・全員そこから追い出された。
彼らなりのけじめなんだろう・・・
処刑は王自ら立ち合い悲しみの涙を流していた、
その姿を見た反乱軍は・・なにも言わずに刑に服した。
逃げた部下達を捜索していた兵たちは・・衝撃の事実を知ることとなる、
山奥に逃げた王子達の部下達は・・一人残らず魔獣の餌食となっていた、
それを聞いたアレスに・・笑顔はなかった。
全ての刑が終った後・・
王やアレス達は合同慰霊碑の前で号泣、しばらくその場を動かなかった、
俺達は炎が落ち着いた軍事拠点に入港、輸送重・軽巡から食料を降ろす、
それを民衆に配る、皆涙を流しながら食料を食べていたが・・
・・・
笑顔の者は1人もいなかった。
俺達も・・誰も笑えなかった。
2千人を超える餓死者と1万を超える反乱軍の命が失われた。
俺達は・・なにも言えずに全員艦の甲板に並び慰霊碑に敬礼した。
そのころ・・
他のデーモン・・
各地のデーモンのスパイがそれぞれの王に報告していた。
レッド・ブラック・パープル・グリーンの王はこの事実を知る、
新たに現れた俺達が・・ブルーデーモン最強の軍事拠点を総攻撃、
拠点が全く歯が立たなかったことを知り・・驚きを隠せない。
「そ・・それは本当なのか?」
「は・・はい間違いありません、ブルーの軍事拠点は瞬く間に壊滅しました」
ブルーデーモンの軍事拠点は他の王達も一目置く強大な要塞とも言えた、
それが俺達の艦隊には全く通用せず陥落したことは大ショック・・
もし自分達の領地に俺達が攻めてきたら・・冷や汗が止まらなかった。
そうして・・
パープルデーモンの王が動く!
「船を用意しろ!私がブルー領地に出向く!」
「わかりました」
パープルデーモンの王は・・
俺達のいる北の裏大陸に向かうため準備を進めていた。