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怒りの艦砲射撃と輩たちの愚かな同士討ち




ブルーデーモンの軍事拠点は反乱軍の王子達の部下が占拠している、

ここはブルーデーモン最強の軍事拠点で数多くの武器も製造していた、

さらに工場も数多く様々な薬品や燃料等も保管している。



王の兵士や生き残った民間人は全員城の牢獄や広場に集められていた、

アレスが北の裏大陸に戻り城を攻撃した時に備え人質として利用するためだ。



しかしアレス人形が軍事拠点に向かったので一部を除き反乱軍は移動した、

王子達がアレスに懸賞をかけたので部下達は目の色を変えて追いかけた、

そのため城には王子達と捕らえた兵や民衆を見張る部下が2割程残っている。



想像以上にアレス人形の効果は絶大、ほとんどの部下が軍事拠点に集まる。



王子達やその部下にしてみれば・・



アレスには武器や資金を押さえられた恨みがある、王よりも憎い存在らしい、

そのため八つ裂きにする姿を一目見ようと各地から部下が押しかけ拠点は満杯、

皆興奮して小舟に乗るアレス人形を睨んでいる、今にも攻撃しそうな雰囲気だ。



そのため邪魔だからと拠点に閉じ込めていた王の兵士や民間人は追い出される、

それらは城に移動し広場や牢獄に閉じ込められたとリン達から連絡が入った。



それを聞いた俺達は・・行動を開始する。



俺の乗る大和、エリーナが指揮する武蔵、タケシの指揮する紀伊、

それぞれの46センチ主砲が動き出す。



グィィィィィンンン・・・・ガコ~~~ン!!!



3隻の主砲計24門が横向きになり角度調整、発射するのは徹甲弾だ、

ちなみに紀伊の主砲は3連装ではなく2連装、大和武蔵より少し長い、

これは狙撃用に砲身を長めにしている、そのため射程距離も長い。



狙う軍事拠点は・・俺達の世界で例えると神奈川県横須賀基地のような感じ、

多数の軍船が配備されそれらを整備・製造する工場等の施設が立ち並ぶ、

付近に島はほとんどないので水平線も見える見晴らしのいい拠点だ。



そのため俺達は拠点から見えない沖合いから艦砲射撃を開始する、

光の原核で造ったアレス人形が拠点から見える位置まで小舟で移動した、

そして拠点に近くで停止、王子達やその部下達に拡散テレパシーで訴える!



「クーデターに関わった全員に忠告する、投降するなら今のうちだ、

3分待つ!速やかに投降すれば命は助ける、繰り返す、直ちに投降せよ!」



このテレパシーを聞いた王子達やその部下は・・



「ギャハハハハハハハハハ!!!!!」



腹を抱えて笑っている、そしてアレス人形に暴言を吐く!



「ふざけるな!お前一人に何が出来る、むしろお前が投降しろ~~!

まあ投降しても・・命は貰うけどな」



「ハハハハハハハ・・・!!!!!」



「ほんと目障りな奴だ!これでも食らえ!!!!」



王子の部下達は3分待たずに魔法攻撃でアレス人形を総攻撃してきた、

そして無数の魔法が直撃!アレス人形がゴナゴナに・・



「ざまあみろ!もうお前は用無しなんだよ・・ってあれ??」



アレス人形は蜃気楼のように漂い拠点に近づき一言!」




「お前たちの返事はよくわかった、これより攻撃を開始する!」




アレス人形はそう言い残して・・光に戻り消えていった。



目の前のアレスが人形だとやっと気づいた部下達、緊張が辺りを覆う、

大和に乗る本物のアレスがため息、もう救いようがないと判断したようだ、

彼は俺を見て頷く、通信官が旗艦武蔵に攻撃止む無しと報告した。



この戦闘に関しての旗艦は戦艦武蔵、その艦長・・



総司令官ルーカス・エリーナ・ウィリアムズが号令を発する!



「目標ブルーデーモン軍事拠点!全艦砲撃開始せよ!」



「撃ち方はじめ~~!」



ズガーン!!!!!



ドガドガドガ!!!!!



ドドーン・ドーン!!!!



武蔵・大和・紀伊の全主砲が火を噴いた、徹甲弾が次々と飛んでいく、

そして着弾!最強3艦の主砲弾は施設を次々と破壊していく!

突然の攻撃に驚く部下達、拠点はパニックとなるが攻撃は止まらない。



ズガーン!!!!!



ドガドガドガ!!!!!



ドドーン・ドーン!!!!



第2弾!第3弾と徹甲弾を撃つ、施設の燃料に引火し大火災を起こす、

だが部下達に死傷者はいない、即座に防御魔法を展開して身を守る、

しかし・・徹甲弾の威力は凄まじく部下達は次々と吹き飛ばされた。



「お・・俺の腕が~~~」



「あ・・足が吹き飛ばされた~~助けてくれ~~!」



「痛てえ!!痛てえよ~~!」



結界を展開していても主砲弾は防ぎきれず部下達は重傷者で溢れた。



それらが・・



ふと空を見ると・・



キィィィィィ~~~~ン!!!



信濃から発射されたイージスミサイルが光りながら落下してきた!



ズガガガガガガガガガ!!!!!



ドカカカカカーーン!!!!



イージスミサイルは拠点施設に次々と命中、施設は次々と破壊された、

さらにミサイルは拠点出入り口を破壊、拠点は火の海に包まれた、

部下達は氷魔法で火を消そう・・あざ笑うかのように炎がかき消した。



「全艦前進!艦砲射撃を継続するのよ!」



大和・武蔵・紀伊の主砲が前面を向き前進、拠点に向かって砲撃を繰り返す、

輸送重巡・軽巡も前進して主砲を撃ちまくる、拠点はさらに炎に包まれた、

信濃からもロケットランチャーが放たれる、炎はさらに激しさを増した。



「お・・おいどうするんだ?このままでは焼け死ぬぞ!」



「と・・とにかく逃げるんだ、転移魔法でここから抜け出すぞ!」



「わ・・わかった、皆にそう伝える!」



部下達は急ぎ転移魔法を・・重傷を負った仲間が群がり抱きついてきた。



「た・・助けてくれ~~」



「み・・見捨てないでくれ~~~!」



「お・・俺も連れて行ってくれ~~!」



何とか動ける部下に群がる仲間たち、皆生きたいと必死だが・・



「え~~い邪魔だ!お前たちは自力で脱出しろ!!」



巻き添えは御免とばかりに仲間を蹴り飛ばす、そして転移魔法で逃げ・・、

だが・・転移できない?傷ついた仲間が封印魔法を展開していたからだ。



「お・・お前ら~~~なんてことをするんだよ~~?」



「ひ・・一人で逃げるなよ~~!」



「・・お・・俺達も連れて行けよ~~!」



瀕死の仲間が逃がさないとばかりに・・次々と封印魔法を展開、

そのため転移魔法は使えなくなり・・後ろから炎が近づいてくる。



焦った輩たちは・・



・・・



最悪の行動・・愚かな行為を繰り返した。



ナイフを取り出し・・瀕死の仲間を次々と刺していく!!



「ギャア!!!」



「グェ・・!!」



「な・・仲間を刺すのか?・・や・・やめてくれ~~!」



「うるせえぞ!さっさと封印魔法を解きやがれ!」



焦る輩たちは仲間を次々と刺していく、仲間は次々と息絶え倒れていく、

すると封印魔法が次々と消えて転移魔法が使えるようになった、

そして転移魔法で拠点を離れ山奥に逃げ込んだ。



山奥に逃げたのは・・



俺達の砲撃が届かないからと見たのだろう、確かにその通りだった。



が・・



輩たちの前には・・数多くの凶暴な魔獣達が次々と集まってきた。



反乱軍たちは食料確保と毛皮などを狙い魔獣たちを乱獲していた、

さらに山や森を焼いて魔獣の子供達を焼き殺し食糧としていた、

生き残った魔獣たちは・・妻や子、仲間を殺され怒りに満ちていた。



山や森は焼かれ・・魔獣たちの食糧も焼かれた。



そのため魔物達も飢えていた、血の臭いがさらに魔物を刺激する、

輩たちが逃げようとするが・・魔物達に囲まれた。



転移魔法で逃げようと・・既に魔力が尽き魔法が展開できない。



「う・・うわわわ・・・」



「や・・やめろ・・近づくな・・」



「グワァァァァァァァァァァ~~~~!!!」



魔獣たちが襲い掛かり・・



山奥では悲鳴と断末魔が絶えなかった。



そのころ・・



城の屋上で軍事拠点を見ていた王子達は・・青ざめていた。



ブルーデーモン最強の軍事拠点が手も足も出ず炎に包まれている、

部下達の8割を失った王子達は・・



「お・・おいどうするんだ?部下が炎に包まれているぞ?」



「ど・・どうすることもできないよ・・あれじゃ助けようがない」



「と・・とにかく逃げよう!アレス達が攻めてきたらひとたまりもないぞ!」



王子達は一目散に城を出て逃げようとするが・・



「逃がしませんよ!」



王子達の目の前には・・



リン達特殊部隊と・・・



俺達が誇る・・



頼もしい各種族の女性戦士が立ちはだかっていた。











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