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救いようのない各地の首謀者と特殊部隊の猛特訓



祝!連載200回目となりました。



たくさん閲覧いただきありがとうございます。



今後も頑張ってまいりますのでぜひとも評価とブックマーク登録、

評価などの応援などをよろしくお願いします。





権力者は・・・大概多くの妻を持ち数多くの子孫を残そうとする、

もちろん性欲などもあるが・・一昔前の日本・・江戸時代以前かな?

この当時は医療が進んでいない事もあり寿命は今と比べて極端に短い。



どうかしたら10代以下で死ぬこともあるので世継ぎ問題は深刻、

お家が傾くと・・そこで働く様々な人が路頭に迷うこともあり得る、

そのため何としても多くの世継ぎを・・の考えは当然だと思える。



この異世界、裏世界も似たようなものだが・・別の目的もある、

人間と違い寿命が長いのでそれを維持する食糧問題を最優先に考える、

当然ながら食糧の確保は死活問題なので信用の高い者を要所に置く。



デーモンに限らずほとんどの種族は重要地点に身内を置くことが多い、

血縁がない者は欲が先行するので裏切る可能性が極めて高いからだ、

ただ血縁だからと言って裏切らない・・こともない。



そのため権力者は優先順位をつけ信用度が高い者に要所を任せている、

反面血縁だからと言っても信用度が低い・・例えば浪費が激しい者、

こういう輩は僻地等に送り込んで厄介払いをするらしい。



ブルーデーモンの王も妾が多く、その女性達が多くの子供を出産していた、

ただ優秀なのはアレスを含め数名、他は自己中心で卑劣な輩が多かった、

これには訳がある、昔内乱が多発していて各地で紛争が絶えなかった。



そこで王は内乱の首謀者の娘や姉妹などを妾にして親戚関係を結ぶ、

そうして首謀者にその地域を任せ地位を与えることで内乱を収めていた、

その結果内乱は終息したと同時に・・首謀者の力を得て地位を保っていた。



首謀者たちも王との親戚関係を得たので・・その領地では我が物顔だった、

その姿を見た子供達も・・ほとんどが親と同じになり我侭や贅の限りを尽す、

その結果産業が育たず貧冨が激しくなり民衆は明日の食事も事欠く始末。



当然ながら産業が育たないのでその地域はどんどん貧しくなり・・

気がつけば首謀者たちも食事に事欠く状況にまで追い込まれていく、

さらに民衆は飢えと諦めで働けなくなり・・首謀者たちは焦り出した。



このままだと自分達も含め全滅・・その焦りからか愚かな行為に出る、

先般アレス達が俺達に惨敗を喫したことで艦船に大損害が出た、

それを口実に各地の首謀者たちは全責任を王に押し付け幽閉したのだ。



そうして・・



王の持つ財産や食料を全て没収、呆れたことに自分達だけで独占した、

当然ながら民衆は飢えて・・悲しいことに餓死者が多発していた、

そんな状況にも関わらず首謀者たちは王の財産を食い潰していく・・



先般アレスが戻らせた部下は運悪くクーデターに巻き込まれ幽閉されていた、

帰った一人だけは運がいいのか悪いのか途中大型の鳥に追いかけられていた、

それをなんとかかわして・・島の森林に隠れて何とか逃げ延びた。



そのため他の部下とは時間差が出来たのでクーデターから逃げることに成功、

逃げる最中街を見たが・・



大勢の同胞が各地の道端で倒れ・・



そのほとんどが動かなかった。



既に死んでいたらしい。



寿命が長いデーモンでも・・飲まず食わずでは限度がある。



部下は1人国を離れ・・泣きながら俺達の元に帰ってきた、

そして悔し涙を流しながらアレス達に報告していた。



これを聞いたアレス達は・・・



悲しみと・・猛烈な怒りが込み上げていた。



それを聞いていた俺達も同じ、徹底的に叩きのめそうと心に決めた、

俺は殺戮は好まないが・・こういう卑劣な輩には同情する気にはなれない、

自分の手を汚してでも・・首謀者たちを許すわけにはいかなかった。



ここでアレス達が・・



イエロー達から聞いたみたいで俺達との同盟を求めてきた、そして懇願!



「卑劣な輩たちから王や仲間、民衆を救出したい!ご援助を願う!」



俺が返事・・エリーナが俺の頭を押し付けアレス達に返答!



「もちろんよ!私達に出来ることは協力するわ!」



「ありがたい!感謝する」



アレスとエリーナは・・固い握手を交わしていた。



・・・



いつもエリーナは・・いい所を横取りする・・



・・・



いじける俺を皆は完全無視して王の救出作戦を思案し始めた、

ただ王を救出して首謀者たちを蹴散らしても大きな問題が残る、

それは飢えた民衆たち、餓死者が出ているのだから時間に余裕は無い。



エリーナはフェニックスの島に緊急連絡、輸送重巡の製造状況を尋ねた、

返事は・・半日ほど前に3隻進水して荷物満載で島から出ているそうだ、

その行き先はホワイトデーモンの領地、追加注文の食料を満載していた。



それを聞いたホワイトデーモン王が叫ぶ!



「私達は急ぎません、その食料を急ぎブルーたちに送ってください!」



そしてイエローデーモン王も叫ぶ!



「先日我らに送って頂いた食料もまわします、これも送ってください」



その量は・・輸送軽巡2隻分だそうだ。



これだけあれば飢えた民衆の命を救うことは可能だろう。



そして・・俺を差し置いてエリーナが叫ぶ!



「第7艦隊は北の裏大陸に向かい王達を救出!首謀者たちを駆逐します!

そして飢えた民衆を助けるのよ!総員急ぎ準備しなさい!」



「わかりました!!!!」



俺を完全無視した幹部達は急ぎ自分の持ち場に戻り出港準備に入った、

輸送重巡と軽巡は3時間後に俺達と合流、魔力などを補給し全艦出港した、

武蔵を先頭に左に大和、右に紀伊、後を信濃が囲み輸送重・軽巡を護衛する。



「私達も連れて行ってください!」



と懇願したのはリン達特殊部隊、アレスが頷いたので信濃に乗せている、

彼女達は各地はもちろん・・城の隠し通路等も把握していたので連れてきた、

その際アレスがサユミに懇願、彼女達を鍛えてほしいと頼んでいた。



出港前・・・



イエローとホワイトの王が彼女達の体内にある死魔法の原核、これを取り除く、

死魔法の原核を取り除く事は王のみが可能、アレスもこれは出来ないそうだ、

これにより・・



リン達は死魔法は二度と使えない。



だが戦闘力も大幅に落ちた。



現時点・・



彼女達の攻撃力は中の中、首謀者たちの部下は上級に近く太刀打ちできない、

そのためアレスは俺達の武器や防具、道具などを使わせれば勝てると考えた、

それをリン達にも説明、彼女達も今のままではまずいと考えていたようだ。



アレスは女性達をサユミに任せ自分達男性は紀伊にいるタケシに特訓を懇願、

北の裏大陸まで約2日、その間信濃と紀伊で猛特訓に励むと意気込んでいた、

特にアレスは・・なんでもタケシお得意の忍びが気に入ったようで・・



・・・



深く考えないようにしよう。



早速タケシとサユミはアレス達に訓練開始!まずは銃の扱いから!



ズキューン!



ドキューン!!



時間が無いので構造等の説明は後回し、これはリン達もすぐにマスターした。



続いて格闘技、柔道や合気道、空手やキックボクシング等武術を教える、

これはアレス達はすぐマスターしたが・・リン達はかなり戸惑い苦戦した、

体力が乏しい彼女達は足払いも出来ず・・嘆いていた。



そこでサユミはある武器を用意、自分の魔力で発動するスタンガン、

これはスマホにスタンガン機能を持たせた製品だ。



現時点この裏世界には人工衛星は打ち上げていないので電話は出来ない、

その代わりトランシーバー機能があり半径2km以内なら通話可能、

同じスマホを持っている仲間とのグループ通話も出来る。



最初に登録した自分以外の魔力には反応しないので奪われても問題ない、

もし敵に奪われても・・その時点で電源が切れるようになっている。



さらに・・



ある言葉を唱えたらスタンガンは自爆、その爆風等は自分には効果なし、

例えるならば電気ウナギのように自分の電気は受け付けないのと同じだ、

元々はエルフが希望した武器だが・・非常用武器として皆が携帯している。



サユミはこれをリン達に渡す、リン達はこれは便利だと喜んでいた、

彼女達は力は弱いが俊敏さがあるので広範囲に動ける、今までは・・

拡散テレパシーを使い仲間と情報交換していたそうだ。



だがこれは盗聴される恐れがあるので非常時以外は使えなかった、

スタンガン機能があるこのスマホなら戦闘力を補える、さらに・・

仲間との情報交換が可能なので行動範囲がさらに広げる事が可能だそうだ。



早速リン達はこれを使い訓練、信濃の艦内で巧みに動きサユミ達を翻弄、

これにはサユミ達も驚いた、リン達は気体にもなれるので隙間も移動できる、

さすが特殊部隊と言われるだけある・・サユミ達は秘かに関心していた。



訓練は続き・・



リン達は機関銃や手裏剣、煙幕や罠なども教わり格段にパワーアップした、

これにより上級に匹敵するまでに強くなっていた。



2日後・・



第7艦隊の目線の先には・・



北の裏大陸が・・



かすかに見えてきた。








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