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危険な怪鳥たちとリン救出に動くアレス達




エニウェアのリリトの治療が終わり・・レイナが重巡羽黒に来た、

レイナはリリトに経緯の説明を求めた、リリトは快諾してベットに座る・・



・・・



なぜかリリトはベットの上に座りあぐらをかいてリラックスしている、

彼女のスカートはめくれ・・黒い下着がもろ見え!ライアン達は大興奮、

その視線を感じたリリトは調子に乗り誘惑の目線でゆっくり開脚・・



・・・



「ピコ!!!!」



次の瞬間レイナの黄金ピコピコハンマーで叩かれるリリトがいた。



「男性陣は全員出てって!!!!!!!!!」



レイナに追い出されたライアン達、彼らはしぶしぶ・・夜のオカズが出来た。

急ぎ各部屋に戻り自家発電!しばらく羽黒は揺れていた。



「ちぇ・・つまんないの~~~」



リリトはカラミティが最近相手にしないらしく欲求不満だったらしい。



それはさておき・・



レイナはリリトになぜ大怪我を負ったのか尋ねた、彼女の返事はこうだ。



「南の大陸の先に何かが召喚された事は話したよね?あれが攻めてきたのよ、

まあ大概はブレスで蹴散らしたけど・・あいつら数がめちゃくちゃ多いのよ、

それと学習能力が高いみたい、変則的に攻めてきたので不覚をとったのよ」



さらに・・



「あれに加えて茶色の巨大な鳥が攻めてきたのよ、あれは危険な鳥みたいね、

旋回能力も高いし速いから手間取ってね、まあ大半は落としたけど・・」



この言葉を聞いた動物に詳しいジェニーが絵本を見せた。



「これこれ!こいつに間違いないわ!えっ?どうしてあなた達知っているの?」



絵本に書いていたのは・・鷲や鷹、コンドルやフクロウなどの猛禽類だった、

ジェニーがリリトに大きさを尋ねた所・・さっきのカラスより大きいらしい、

これにはジェニーが震えた、驚異の能力の持つこれらが攻めてきたら一大事。



「えっ?これらはあなた達の世界にもいたの?」



「はい、私が済んでいた世界ではこれらが空を飛んでました、ただ・・

大きさはせいぜいこの程度なので人間を襲う事はあまり聞きません、

ただ強さは確かで・・小動物はこれらの餌食になることが多いです」



「となると・・」



「そうですね、これらが巨大化したら相当厄介な敵になるでしょう、

この鳥たちは賢さもあり素早いので巨大化したらドラゴンでも苦戦します」



「なるほどね、で・・これらは魔法は使えるの?」



「私のいた世界では聞いたことがありません、でもここは異世界です、

突然変異で何かしらの魔法を使えるかもしれません、現時点では未知数です」



「そう・・調べる必要がありそうね・・」




ここからは遡り・・処刑日の前日。



戦艦大和の会議室でアレス達は術者リンの処刑に関しての相談をしていたが・・

通常このような場合術者は末端の兵士や乞食を用いるので使い捨てが多い、

末端の雑魚の為に・・王族が揺らぐ賠償問題には関わらないのが定石だ。



実際ブルーデーモンの王もリンたち孤児や乞食を招集して鍛え最前線に送る、

リンたちは心身とも弄ばれ使い捨てにされても・・他に生きる術がない、

捕まっても見捨てられ殺されるとわかっていても・・従うしかなかった。



だが・・・



1時間後アレス達が会議室から出てきた、そして俺やタケシ達を呼ぶ、

食堂に皆が集まり・・お茶やサイダーなどを飲んだ後・・



アレスが語る!




「リンたち特殊部隊の命を救いたい!ご協力を頼みます!」




これはアレスと共にいる部下達全員の総意だった。



俺やタケシ達は・・ゆっくり頷いた。



ここでエリーナが念の質問、なぜ末端の為にそこまでするのか尋ねた、

するとアレスが語る、リンたちの過酷な生い立ちを・・



親を失い乞食生活を送っていたこと、強制的に特殊部隊に招集し育てた事、

他の王子からの性の暴力や差別・・アレスはこれらを涙を流しながら語った、

これを聞いたサユミやセーラーたち女性陣も涙を流していた。



そして死魔法を使ってまで自分達を助けようとした・・・




「大切な同胞を見捨てられない!」




と叫んだ。



さらにアレスが語る。



「彼女達は我が国の為に身を犠牲にして尽してくれた大切な仲間だ、

それを損得勘定で見捨てることは私の誇りが許さない、だから助けたい、

全て我アレスが責任を持ち・・同胞に死刑撤回させると宣言する!」



ここでエリーナがさらに質問。



「この場はそれで凌げても・・先はどうするの?彼女達はそれで帰れるの?

貴方が責任取るということは・・王族に賠償させると言う事でしょ?

そんな大参事を招いた彼女達を王や他が許すとは思えないわ」



「その辺は考えている、私の将来の「妾」として全員傍に置くつもりだ」



アレスが語った「妾」とは俺達の世界で例えると江戸時代の大奥の感じ、

ただアレスは身体目的ではなく自分の傍に置くことで危険から遠ざける、

自分の目の届く所ならリンたちに普通の生活をさせることが可能だからだ。



今は王の直属なので自分は関与できない、だが先で自分が国王になれば・・

表面上は自分の妾にして保護し相手が見つかればその時点で開放するそうだ。



「でもあなた次期国王なんでしょ?今出来ないの?」



「今は難しい、お恥ずかしい話だが我が領地も深刻な食糧不足なのだ、

その状況で末端の彼女達を優遇すると他が不満を持ち治安が不安定になる、

最悪暴動にも発展しかねない、そこで君達に相談なのだが・・」



「貴方が国王になるまで・・私達が彼女達を預かり保護しろというのね?」



「そうだ、ぜひお願いしたい・・」



アレスの言う通りブルーデーモンの領地も深刻な食糧不足で悩んでいる、

次期国王の彼がイエロー領地まで出向き密漁していたから余程なのだろう、

そのため賠償も含め俺達に援助を求めてきた。



それを理解したエリーナが語る。



「わかったわ、彼女達は責任もって私達が預かるわ、それと賠償もね、

イエローとホワイトには私から話をしておくから安心していいわよ」



「すまない、感謝する」



これで死刑撤回に必要な2つのうち一つは解決した。



● その王族が非を認め被害を受けた同胞に術者の死刑を撤回させること。




だが・・もう一つの問題が残っていた。




● 被害者がその術者を公式に許す事。




これに関してはセイアが猛反発、その気持ちはよくわかるのだが・・



セイアが拒否していることをアレスに伝えると・・



「その方に会わせてほしい、我が謝罪したい!」



アレスは焦っていた、翌日にリンは処刑される、時間はもう限られている、

セイアは夫の介護の為フェニックスの島にいるので探す必要はないのだが・・

おそらくアレスが出向いてもセイアはリンを許さないだろう・・



「俺が一緒に行きます、許可をお願いします」



タケシがエリーナと俺に懇願する、俺達に拒否する理由は無い。



「わかったわ、タケシ急いでセイアの所に向かって!とにかく急ぐのよ!」



「わかりました!」



タケシとアレスは急ぎ大和の艦首に移動、タケシは本体を異空間から召喚、

その背中にアレスが乗り急ぎ出発、サユミとセーラーもそれに続いた、

エリーナが彼女達にタケシの護衛として同行しろと命じていたからだ。



タケシは猛スピードでフェニックスの島に向かう、深夜に島に到着、

すぐさまセイアのいるフェニックスの夫の屋敷に急いだ、だが・・

セイアは面会を拒否、するとアレスがその場で土下座謝罪をしてきた。



「貴方の怒りはわかります!ですが・・私の同胞を助けてください!」



セイアは窓越しにその姿を見る、セーラーが今までの経緯を詳細に説明する、

それを聞いたセイアは驚く、王族が末端の兵士の為に頭を深々と下げている、

さらに・・その横でタケシやサユミまで土下座してセイアに懇願していた。



その姿を見たセイアは・・



かつて自分達が幼いタケシやサユミ達を見捨てて逃げたことを思い出した。



・・・



セイアはため息の後・・



急ぎ着替え、そして外に出てアレスの前で語る。



「あなたの気持ちはわかりました、術者を私は許します」



「あっ・・ありがとうございます」



アレスは涙を流しながらセイアに感謝を伝えていた。



「セイアお姉さま・・ありがとうございます!!」



涙を浮かべながら感謝を伝えるサユミとタケシ、なぜかセイアはデコピン!



「あなた達が礼を言う必要はないわ!私とアレス様との問題よ!」



サユミとタケシは・・顔を赤くして照れていた。



「さあ急ぐわよ!早く処刑場に案内して!」



「わかりました!」



セイア達は急ぎ飛び立ち処刑場に向かう、もうすぐ夜が明ける、

処刑場ではイエローとホワイトの兵士が処刑台の準備、絞首刑のようだ、

今回の処刑に関しては・・2人の王が命じ一般公開は避け極秘で行う。



夜が明け・・



リンが両手を縛られた姿で牢から出てきて処刑台に上がる。



そして・・



彼女の首にロープがかけられた。











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