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異世界の勢力



襟を正したガルーダたちは話の前に砂糖たっぷりの紅茶を一気飲み、

先ほどまでの口喧嘩はどこへやら?一同大満足な笑顔で和んでる、

まったく!この3人は・・いや三羽かな?



「3人でお願いしたい!!!」



気持ちを読まれたようだ。



「長く待たせてすまなかった、では話をしよう、

君たち異世界の方々はこの世界の勢力をご存じかな?」



「大体はルーム王国の使者から聞いている、だがどれが危険で・・

どれが友好的なのかを詳しく教えて頂けると助かる」



「わかった、まず我らガルーダは昔は敵だったが今は同盟仲間だ、

我らはルーム王国から見て西の大陸の半分を掌握している」



「半分?もう半分は?」



「グリフォンたちが実質支配している」



「実質?」



「グリフォン達のいる所には人間と魔族も共存しているが・・

まあ実質グリフォンがトップでその次が魔族、末端に人間だ」



「人間が住んでいるの?」



「はい、私たちガルーダの住んでいる所は高山ばかりで人はいません、

グリフォン達は川の近くの森の中、魔族と人間は平地に住んでいます」



「喧嘩はしないのか?例えば領地を獲りあうとか」



「喧嘩することもある、例えば天然石を獲りあったりとかな、

領地に関しては喧嘩する理由が無い、生態系が異なるからな」



「ところで・・天然石は君たちにどんな効用をもたらすんだ?」



「魔力を蓄積するために食べるんだ、新しいうちは魔力が十分溜まる、

だが何年も同じ天然石だと徐々に蓄積量が少なくなり魔力が足りなくなる、

魔力が足りないと狩りが不便でな、定期的に吐き出して新しいのを食べるんだ」



乾電池みたいだな・・




「狩りって・・あなたたち普段どんなものを食べてるの?」


「ガルーダの姿の時は猪や熊、狼とかの動物だ」



・・・



「だが君たちの食事の味を知ったら本体で食事したいとは思わん、

今後は人の姿だけで食事をするから提供よろしく頼む」



「それは構わないが・・人の姿の食事だと少なくないか?」



「私たちは本体の時の食事は1週間に1度、人間の時は朝昼晩と・・

1日3回決まった時間にある程度食べれば十分足りるんです」



なんて規律正しい生活してるんだ・・



「ところで・・グリフォンは危険な相手なのか?」



「我らほどではないが、あいつらも天然石を欲しがっていてな、

それと一番ドラゴンに攻撃され蹴散らされたんだ、それゆえ親しい・・

ルーム王国の人間たちを見ると憎しみで攻撃するのは確実だ」



「俺たちも脅かされてるけど」



「あいつらはそれを知らない、今ルーム王国にとって一番危険な存在だ、

我が現状を伝えようと使者を出し説得しようとしたが門前払いされた、

それ以降は近づくだけで攻撃されそうになる、役に立たずすまない。



「その気遣いは嬉しいよ、ありがとう」



「グリフォンに関してはすぐに攻めてくることは無いと思うが・・

念のため情報通の部下を君たちに預ける、細かいことは部下に聞いてくれ」



「わかった、他には?」



「ルーム王国から見て南、この大陸にはワイバーン達が住んでる、

他にもガーゴイルやヒドラ・バハムートにバジリスク等危険生物だらけだ、

奴らは戦闘を好み弱い物には容赦が無い、だがすぐには来ないだろう」



「恐ろしい大陸だな、でもどうしてだ?」



「好戦的かゆえに頻繁に大陸内で戦闘している、それゆえに・・

それぞれ疲弊してるから他の大陸を攻める余裕は無いだろう、

特にここまでは相当距離もあるしな」



「距離?どの位あるんだ?」



「我らが飛んで約2日だ。まあ途中何度か休憩するが」



距離を聞きたかったんだが・・



「我らは距離に関しては日数を目安にしている」



ここでエリーナがある質問をした、魔物の飛ぶ速さの目安だ、

窓の外を見ると約300m離れた所に戦艦日向がいる。

エリーナは日向を指さしてカオスに質問する。



「ねえ、あなた達はあの船まで飛ぶのに何秒かかるの?」



「飛んでいたら約1秒だ、地面からだと10秒位かな」



ほぼ音速だな、となると・・



一秒が約340m進んで一日が8万6千400秒、

約3万キロ弱でこれが2日、大体6万キロ?

休憩を入れるとして・・約5万キロ位だな。



「休憩は1日につき半日位取るぞ」



・・・



約2万キロと割り切ろう。



「あと東の大陸だがな、ここは各種ドラゴンが集結している、

その先には別の大陸があるらしいが見た者はいない、

我らでもドラゴンの守りを破るのは・・ほぼ不可能だ」



「その距離は?」



「南の大陸とほぼ同じだ、あと北は氷の世界としか知らない、

なにせ飛んでいたらすぐ羽根が凍るからな、近寄れないんだ」



「わかった、ありがとう」



「あと一つ、君たちの木人形から我が山脈にある資源を尋ねられてな、

いくつか見本を持ってきたから見てくれ、欲しいのがあれば用意する」



「わかった」



俺たちは長門に戻り陸奥と共にルーム王国に帰る、

伊勢と日向は念の為大鳳の護衛として置いてきた。



で・・・



ガルーダから預かった見本を祖父木人形に見せた。



俺たちにはよくわからない金属だらけだったが?



見本を見た祖父木人形は・・飛び上がって喜んでいた!



「これはスゴイ!これらがあればあらゆることが出来るぞ!」



・・・



すごいことになりそうだ。





















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