妻候補達の試練とブルーデーモンの怒りの進攻
俺は授与式の後頑張ったメイドさん達全員にメイドソードを手渡した、
デザインは統一だが柄の部分に自分の名前が刻印できるようにした、
裏方で頑張るメイドさん達に感謝の気持ちを伝えるために頑張った。
が・・・
「名前よりキスしてほしかったのですけど・・」
・・・
それは・・今は勘弁してくれ!
まだ君達とは挙式を挙げていないのだから・・
「いつになるのですか?」
・・・
それは天使族達に訴えてくれ!
ここで豆知識!
俺とデーヴィドがこの異世界に召喚され支配魔法をかけられた、
これは俺達の魂を最上位として関連する人物たちの魂を導く特殊魔法、
祖父母の戦争時代まで遡り多種多様な経験者の魂を広範囲に招いた。
それらの魂の召喚には成功したが・・ある重大な問題が出てきた、
それは俺とデーヴィドが死んだ場合それらの魂の維持が出来なくなる、
10万を超える豊富な知識と経験を持つ魂が全て消えるそうだ。
そうなると・・
艦や作物の維持等・・豊かさを支える知識や経験が全て消えてしまう、
最悪俺達の世界に関連する事すべてが消える可能性も否定できない、
そうなると・・この異世界は再び混沌とした世界に逆戻りとなる。
残念ながら俺達は普通の人間、魔力で寿命は延びてはいるが永遠ではない、
いつかは死ぬので・・そのため皆は他の方法で魂を維持することを考えた、
それが一夫多妻制、大勢の子孫を残し俺達に変わり魂を維持させる。
確定ではないが・・現時点これしか方法が思いつかなかった。
そこで俺とデーヴィドに関心・恋心がある女性を妻として子孫を増やす、
どの組み合わせが魂を維持できるのかは不明なので行き当たりばったり、
そのためこの考えに同意・子孫を産める女性ならどの種族でも可とした。
このことは既に全種族に説明は済ませてある、それに同意した女性が妻候補。
ただデーヴィドはクリスティーナ等未婚者に好まれ他の女性も狙っている、
本人も未婚の若い女性が好きなので気軽に話をしたり一緒に食事をしたりする、
そのためか未婚女性達の憧れの的となっていて相手には困っていない状態だ。
これもあり・・デーヴィドに関しては成り行きに任せている。
だが俺に関しては・・別問題らしい。
日米のハーフの俺は魂の繋がりが多く・・
8割以上の魂の存亡がかかっているので人選は徹底されている、
これに関してはエリーナ達が関与していて極秘に審査を行っている。
例えば・・
責任重大の総司令官の妻、各種族の存亡がかかった重圧に耐えられるか?
その見極めもしている、もちろん子孫は1人でも多く欲しいが・・
大事な仲間が・・極度の重圧に耐えきれず苦しむ姿は見たくないからだ。
それとサユミのように自分の本心に気付かず求婚を求める者もいる、
その対策として・・あえて結婚式を遅らせ考える時間を与え考えさせる、
そのため天使族達はわざと衣装選びを繰り返し結婚式を引き伸ばしている。
そのせいか・・一般女性全員が本心と重圧に気付きリタイアしている。
天使族とメイドさん達は気持ちは揺るがない、純粋に俺に惚れてるようだ、
まあ俺が扱いやすいことが大きな要因ではあるが・・あとはレイミの事、
深く考えずに行動するタイプなのでソニアが心配して式を引き延ばしている。
当然ながら・・俺とデーヴィドはこのことは一切知らない。
豆知識はここまで!
この後・・俺は何とかメイドさん達から逃げ切った。
彼女達はしびれを切らしたように・・俺に誘惑してきたからだ、
服を脱いだり抱きついてきたりと色気で攻めてきたので俺は逃げた、
式を挙げていない女性に手を出すことは俺の良識が許さないからだ。
やれやれ・・
俺は倉庫に引き籠り・・
思いつく玩具を造り始めた。
その頃・・・
ブルーデーモンのスパイが拠点に帰っていて俺達の事を詳細に報告、
これを聞いたブルーデーモンの王は・・イエローの領地に進攻命令を出す、
その際一人の息子が王に進言!自分に指揮を任せてほしいという懇願だ。
この息子・・・
容姿も良く頭はいいんだが・・なぜか不運の持ち主でもある。
というのも・・・
先般俺達がイエローデーモンの妻たちと交戦中に近くまで来ていた、
この時は単なる密漁で・・イエロー領海の魚目当てに船で忍び込んでいた、
イエロー達は俺達との交戦に夢中、ブルーたちの存在に気付かなかった。
妻たちがゴーレムを出したとき・・武蔵が主砲で上半身を吹き飛ばした、
その先に・・ブルーたちがいてゴーレムの上半身が直撃、船は轟沈した、
なぜか部下の船にも次々とゴーレムの上半身が直撃、部下の船も轟沈した。
後方の2隻だけが無事で・・皆はそれに必死で乗り辛くも命拾いをした、
息子はゴーレムの腕が直撃、パンチのように飛んできて顔面モロに食らう、
息子は即気絶、海に落ちて漂ってる所を部下に助けられ九死に一生を得た。
それ以降・・
この息子は俺達を異様に憎むようになり日々鍛錬を積んでいた、
王、父親がイエローの領地に攻めることを聞き急ぎ指揮官に立候補、
王は息子の異様な不運を知っていたが・・却下は出来なかった。
それは・・
息子は超真面目で勤勉、民衆にも慕われていて頭もよく部下にも人気、
自分の一番の後釜でもあるので・・何とか手柄を取らせたいと考えていた、
王はこの時点では俺達の強さを甘く見てたので息子でも大丈夫だと判断した。
ブルーデーモン達は急ぎ軍船を大量に準備、50m位ある石で出来た帆船、
これは俺達の世界で言う発砲スチロールのような石で軽く水にも浮く素材、
石と言うだけあってかなり固く・・柔軟性もある便利な素材となっている。
王はこの軍船を100隻ほど用意、武装は魔法砲と岩や石を飛ばすパチンコ、
なぜかこの裏世界では石が弾丸の役割を果たしていて幅広く利用している、
魔法砲は中級・上級魔法を封印した玉を飛ばす昔の大砲のような武器だ。
ブルーデーモンは技術系ということもあり・・・
動力源は魔力でスクリューのような形の石を動かす工夫がなされている、
ただ大きいため軍船のような大きな船でないとこの装備は装着出来ない、
小型の船は手漕ぎ、これは配下の力自慢の魔物が漕ぐのでメチャ速い。
他にも石槍、弓の巨大版など様々な武器が軍船に装備されてる、
ただ鉄などの金属の加工技術は無いようで石を使った武器が多い、
これはブルーデーモンが熱に弱いこともあり溶炉が造れないからだ。
息子はこれらの武器を詰め込んだ軍船を率いて港を出る・・
・・・
・・・
息子が港を出たのは3週間後のことだった。
なぜかはわからないが・・出港時突然謎の竜巻が発生し港を直撃、
軍船は次々と壊され・・3割を超える軍船が航行不能になった、
王は頭を抱えながら延期を指示、急ぎ軍船を修復させたが3週間かかった。
3週間後・・・
俺は第7艦隊を率いてホワイトデーモンの待つ大陸に向かっていた、
ホワイトデーモンの王が・・俺の造った列車の模型を見て大興奮、
これを皆に見せたいと言うのでレプリカを複数新たに造った。
それと・・ジオラマと言うのかな?
各地の大陸のジオラマを造り・・各地の種族が欲しいと言ってきた、
これは子供達が学校で地理を習うのに適しているからとリクエストされた、
俺はこれらを造っていたので3週間ほど倉庫に籠って作成していた。
ちなみに・・・
これらの作成料は無料扱い、子供から金取るのかと言われたからだ、
まあ各種族が取引の2%をくれたので・・俺は資金の心配が無くなった、
ちなみに・・3週間後に振り込まれた額は8千万ギルだった。
俺は大歓喜!!!!!!
の陰で・・
・・・
この金額を知った俺の妻と・・その候補たちは・・
・・・
どうやって全額巻き上げようかと・・
・・・
目を光らせながら極秘に話し合いをしていた。