聖刀・聖剣・聖槍の授与式と14天王の誕生
俺は専用に用意された神官姿に着替えさせられ聖堂の壇上に立つ、
ある意味これは聖刀・聖剣・聖槍とその所有者との結婚式になるらしい、
そのせいか・・皆緊張した顔つきで壇上にいる俺を見上げている。
それはいいんだが・・
・・・
この神官姿のデザイン何とかならないか?
・・・
今の俺の姿は・・僧侶のような恰好で背中には光り輝くマント、
右腰には専用のレプリカ拳銃、左腰には装飾たっぷりのレプリカソード、
そして・・なぜか黄金の靴を履き頭には王冠が乗っている。
・・・
王冠はまずくないのか?
目の前にはルーム国王たちがいるんだけど?
「問題ないぞ!!!!!!!!!」
俺の気持ちを察知したルーム国王たちがジェスチャーで訴えてきた。
・・・
深く考えないことにした。
「これより聖刀・聖剣・聖槍の授与式を行います!」
これらの聖刀・聖剣・聖槍等は・・
気体・幽体など実体のない敵でも斬ることが出来る特殊な武器だ。
普段は異空間に収納され使うことは出来ない、理由は護身用だからだ、
そのため決闘など個人的事情で使えないよう普段は封印されているが・・
持ち主が危機になった時には自動展開され持ち主を守るようになっている。
なぜかウェディングドレス姿のメイドさんが聖剣を一本持ってきた、
それは・・・
「聖剣モンタナ」
それを見た瞬間デーヴィドが壇上に上がり・・早くよこせと目で訴える。
・・・
あまりにも偉そうな態度なので・・
・・・
俺は聖剣モンタナを一旦メイドさんに預け・・
腰にさしてる装飾たっぷりのレプリカソードをデーヴィドに渡した、
そして労いの言葉・・
「アッカンベー!」
次の瞬間俺とデーヴィドの醜い喧嘩が始まった。
すぐさま俺の妻のエリーナとエマが俺を止める、デーヴィドは・・
こちらも妻のルミナとジセルに止められ・・何度も頭を叩かれていた、
ざまあみろ・・エリーナの特強ゲンコツが俺の脳天を直撃した。
王冠の間をすり抜けた特強ゲンコツは見事な破壊力で俺は意識もうろう、
すぐさまエマが魔法で治してくれた、デーヴィドもサクラが治していた、
俺達は妻たちに睨まれながら・・お互い笑顔で授与式を行った。
続いてエリーナが壇上に立つ、メイドさんが聖刀と聖剣を持ってきた、
クリスティーナは出産間近なのでエリーナがその代理も兼ねていた、
俺は労いの言葉・・余計なことは言うなと睨まれたので黙って渡した。
エリーナに渡したのは・・・
聖刀 「武蔵」
と・・
聖剣 「クリスタルソード」
の2本だ。
戦艦武蔵の艦長のエリーナと戦艦モンタナの副艦長クリスティーナ、
聖刀に関してはそのまんまだがクリスタルソードはリクエストの聖剣、
「水」の原核を持つクリスティーナがリクエストしたので新たに造った。
続いてエマたちエルフ族の代表達が壇上に立つ、エマたちに渡した聖剣、
エルフソードと名付けたこの聖剣は羽根のように軽く切れ味がとても鋭い、
そのスピードから2段、3段攻撃が可能、エマたちは喜んで受け取っていた。
続いてルーム国王、リシャールやアイザック等ルーム国の重鎮が壇上に立つ、
国王には新たに造った聖剣「ルーム」、リシャールには聖剣「長門」を渡した、
アイザックには聖剣「陸奥」第6艦隊の艦長たちに各艦の聖剣を手渡した。
次にソニアたちスノードラゴン一族、ここには特別にサーラとセーラもいる、
ソニアには新たに造った聖剣「スノー」、タケシには聖刀「紀伊」を渡す、
サユミには聖刀「信濃」ショウには聖刀「霧島」レイミには聖刀「榛名」。
セーラーとサーラには新たに造った聖剣「ドラゴンソード」を渡した、
サユミとタケシは感激の涙、ショウとレイミは笑顔で剣を眺めている、
セーラーとサーラは緊張した顔で聖剣を握りしめていた。
ここで俺はエマツーと初級エニウェア達もドラゴン繋がりとして壇上に呼ぶ、
彼女達には黒の聖剣「ブラックソード」を別途用意してそれぞれに手渡した、
自分達は対象外だと思っていたらしく・・号泣して受け取っていた。
俺はふとソニアを見ると・・
「うふふふふふ・・すごく斬れそうな聖剣ね・・」
・・・
遠くに子猫たちが遊んでいたから・・それを見て興奮したらしい。
・・・
俺はソニアをピコピコハンマーで叩いた。
続いて壇上に立つガルーダ達、カオスには聖刀「比叡」その横にいる双子、
ソフィアとシルヴィには聖刀「伊勢」と「日向」を手渡し感激していた、
他のガルーダ達には聖剣「ガルーダ」を幹部全員に手渡した。
ちなみにデーヴィドの妻たちであるガルーダのジセル、グリフォンのルミナ、
魔族のアミーと人間のサクラたちは交代で第1艦隊の艦を指揮していた、
そのため聖剣「アリゾナ」「オクラホマ」等の聖剣をまとめて渡しておいた。
その次にはグリフォンのレイナ、彼女には聖刀「金剛」を手渡した、
他の幹部グリフォン達には聖剣「グリフォン」を皆が喜んで受け取った、
レイナは聖刀を見て・・なぜか知らないが無気味な笑いをしていた。
次にワイバーン、アデールとマイラには聖刀「扶桑」と「山城」を渡す、
他の幹部ワイバーンには聖剣「ワイバーン」を渡しとても喜んでいた、
なぜかアデールも聖刀を見て無気味に微笑んでいる・・・
・・・
この2人には注意しておこう。
続いて・・・
西の大陸のドライアド、アルラウネ、ラミアやドワーフやミノタウルス、
ケンタウルスや・・しっかりとサーベルタイガーまで壇上に上がる、
気になるクラーケンも・・子供が代理で壇上に立ち緊張していた。
・・・
彼ら彼女達には様々な大きさの聖剣「ウエスト」を手渡した、
サーベルタイガー等には口にもくわえられるように柄を加工してある、
クラーケンには触手でも掴めるように特殊な加工をしておいた。
次に東の大陸のメンバーたち、メディには聖剣「ビスマルク」を渡す、
フレイムドラゴンのアグニには聖剣「ティルピッツ」を渡し感激していた、
他のドラゴン達にはそれぞれの名を付けた聖剣を渡しとても喜んでいた。
ここからは天使族の登場、白黒天使族の代表14人が壇上に上がった、
実は・・事前に相談があり天使族6天王を解体したいと申し出があったのだ、
その代わりシャーロット達を加えた14天王を新たに結成したいらしい。
この授与式を発表の場にしたいと言うので俺が許可した。
ちなみに・・新たに14天王を名乗るのは以下の天使族となる。
レティシア・ベアトリス・アリエノール・サマンヌ・アリーゼ・アヤカ、
ショウコ・シャーロット・ミア・ホリー・リサ・カレン・ソネット、
そしてランを加えた新14天王が新たに誕生し皆が祝福の拍手を送った。
ちなみに14天王になるには「亀甲縛り検定1級以上」が絶対条件らしい、
彼女達は皆1級を上位で獲得したので・・晴れて14天王を名のることになる、
衣装選びの陰で相当努力してたようで・・皆歓喜の涙を流していた。
・・・
俺は何も見てない、関わらないと・・心に決めることにした。
彼女達には・・白の天使族には聖剣「エンジェルソード」を渡した、
黒の天使族は剣より槍を好んだので聖槍「ブラックスピア」を渡した、
他は要望に応じて聖剣「エンジェル」聖槍「スピア」をそれぞれに渡した。
以降フェニックスには聖剣「フェニックス」地底人には聖剣「ソイル」
他海賊や商人・各地域の住民や北東の大陸などには共通聖剣「ワールド」、
気体など形のない敵に備えるために開発した量産タイプの聖剣を渡した。
そのため莫大な費用と材料を要したが・・用心に越したこことはない。
さすがに全員には配りきれないので今回は代表を選び授与式を行った、
各地域の住民などには後日量産聖剣を渡し異空間に収納させることにした、
一部聖刀や聖槍を求める者もいたので同じように量産品を造って渡した。
最後に・・デーモンの王2人に黄色と白色の聖剣を手渡した。
デーモンの王はとても喜び・・
改めて俺達との同盟を締結!
これでイエローとホワイトは友好種族となり皆が拍手を送っていた。
その陰で・・
ネズミにとりついたブルーデーモンのスパイが・・
この授与式を注視していた。