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ホワイトデーモンの挨拶と来たるべき敵




俺はしばらくの間休暇扱いとなりのんびり過ごす日々が続いた、

今はルーム国にある俺専用の敷地にある自宅兼倉庫の中で趣味に没頭中、

思えば白の大陸や裏世界など行って戦って交渉したり配給したり・・



・・・



忙しい日々だったな~~~



その分しっかり楽しもうと寝る間も惜しんで様々な玩具を作成、

聖刀と聖剣に関しては鎧兼盾兼兜の鞘が出来たので倉庫に飾ってある、

今は高速鉄道などの模型を複数造り倉庫の中で定刻通りに走らせ遊ぶ。



ここは俺だけの世界、妻たちもシャットアウトして完全に俺一人、

というか・・妻たちは子育てと天使族達とお喋りに夢中の状態、

結婚の流れや衣装の選択、引き出物など入念に相談、俺は蚊帳の外。



・・・



天使族の彼女達・・本当に俺と結婚する気あるのかな?



もう一か月過ぎたけど?



それなのに誰もまだ衣装すら決められないって・・



・・・



まあ急がない、彼女達は俺と違い長寿だから先は長いのだろう、

1年程度結婚式が伸びても大したことは無いのだと思う。



てなわけで・・



俺は深く考えずに趣味に没頭、ライアン達に頼み別の倉庫を新たに造る、

そちらには極秘に大和はじめ現存している全艦隊と全戦闘機と戦車等、

これらの超精密に作成した模型を倉庫に並べて飾ってある。



ちなみにある程度の完成度の模型艦隊は既に出来ていて前の倉庫にある、

俺はこれらを簡略版と呼びお土産品として販売することにしている、

ただ簡略版は3つ、超精密版は聖刀や聖剣同様一つしか出来なかった。



現在考えているのは・・簡略版1つを型枠にしてプラモ用にしている、

これを量産販売して俺のローンを少しでも減らそうと検討している、

上手くいけば・・ローンの残高も一括払いできるかもしれない!



そう思いながら・・試行錯誤している。



一通り制作が終わったので・・



倉庫には厳重な鍵をかけて部屋に帰る、そして仮眠・・・



・・・



2時間位寝ただろうか・・?



・・・



俺の目に前にはカオスやレイナ、アデールにアトラス・アグニまでいる、

その後ろにはイエローデーモンの王、隣にいるデーモンは・・誰だろう?



気になるデーモンは前に来て俺に挨拶してきた。



「はじめまして!私はホワイトデーモンの王です、お見知りおきを・・」



それはそれはご丁寧に・・・



・・・



それで?



ホワイトデーモン達はわかるけど・・



他の方々は・・・なんのために来たんだ?



別に会議などの予定は無いはずだよね?





心当たりが全然無いんだが・・




キョトンとしている俺を見て・・レイナがため息交じりに訴える!



「コウ何キョトンとしてるのよ!あなたが私達を呼んだんじゃない!」



はあ?



「あなたが神官姿で夢に出てきたのよ!この武器を持って異世界を守れ!

どアップでこう言うから私の唇が触れたじゃないのよ!もうセクハラよ!

お詫びにその武器を私達に渡しなさい!そのために皆集まったのよ!」



なんだよそれ・・



それを言うなら・・俺の気持ちも察しろよ!



レイナやアデールなら嬉しいよ、だがアグニ達は・・・



・・・



考えるだけでもゾッとする!




「何言ってるんだ?俺にもどアップで訴えたんだぞ?」




それ以上は言わないでください。




「とにかく・・早くその武器を渡してちょうだい!私達忙しいのよ!」




・・・



「それに関しては別料金となります!」




エェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!




レイナたちは驚愕しているが・・



当然だろう!なんで苦労して造った武器をタダで渡さないといけないんだ?

原材料だけでも相当の費用を払っている、それに加えて俺の手間もある、

ただでさえ大赤字なのに・・商売品まで無償で渡してたら俺が破産する!



俺の言葉を聞いたレイナが・・呆れながらどアップで訴える!



「なに馬鹿な事言ってるのよ!これは儀式級の出来事なのよ!わかってるの?

お金なんかで取引したら罰が当たるわよ!それだと聖剣の意味が無いじゃない、

あなたが私達に託して・・この異世界を守れと宣言しないと意味が無いわ!」



えっ?



そんな大げさなものなの?



「当り前よ!聖剣は売り物じゃないわ!、しっかり考えればわかる事よ!

何で離れている私達が同じ夢を見て一同に集まったと思っているの?

来たるべき敵と戦うための聖剣でしょ?他になんの使い道があるのよ?」



そう言われてみれば・・・



・・・



確かに聖剣は自分の身を守るため・・強大な敵を倒すための武器だ、

平和な世の中では必要ない武器・・そう言えば前の世界のゲームでも・・

平常時には何らかの洞窟などに封印されていることが多いよな・・



・・・



「わかったでしよ?早く着替えて儀式をしてちょうだい!」



・・・



レイナの言いたいことはわかるが・・



俺の懐はどうすればいいんだろう?



もう隙間だらけなんだけど・・



・・・



行動を渋る俺に・・イエローデーモン王が助け舟。



「コウさん、私達も夢を見たんです、あなたが私達にも聖剣を託す夢を、

これはあなた達とデーモンが共同で未知なる敵に備えろと言ってるようなもの、

そのためにホワイトと伺ったのです!あなた達と同盟を結ぶために!」



さらに・・・



「コウさんが身銭を切って聖剣を造ったことはとても意義があることです、

ならば私達もそれに応えるだけの対応をしていく所存にございます、なので・・

聖剣を提供して頂けるのならば・・今後の取引の2%をコウさんにお渡しします」



えっ?それって・・



「はい、もちろん別枠での扱いです、これならコウさんも納得できると思います」



「そうね・・コウだけに負担を押し付けるわけにはいかないものね・・」



「その程度ならいいぞ、俺達も渡してやる!」




この言葉を聞いた俺は・・



金銭面の心配が無くなったので・・・



・・・



断る理由が無くなった。




「わかった!聖剣を君達に託す!この異世界を守ってくれ!」




これを聞いたレイナ達は大歓声!いつのまにか他も集まっていた、

俺は急ぎ準備、場所は・・なぜか聖堂を希望されたので準備を進める、

大切な儀式と言うこともあり準備は大掛かり、明日授与式をするそうだ。



俺はイエローとホワイトデーモンと改めて挨拶、ホワイトはとても友好的だ、

当初は俺達を警戒していたそうだが・・イエローがお菓子類を進呈した、

それを食べたホワイト達は・・即座に俺達との同盟を希望したそうだ。



・・・



あっさりしすぎているような・・



イエローデーモンの妻たちの危機感はなんだったのだろう?



頭を傾げる俺にホワイトデーモンが補足を語り出す。



「コウさん、私達ホワイトとイエローは昔から友好関係を築いています、

そのため疑うこともなくあなた達を受け入れることができたのです、

ですが・・他のデーモンとはそうはいかないでしょう・・」



「そうなんですか?」



「はい・・残念ながら他のデーモンは好戦的なので衝突は避けられません、

今は私達の領地が貧しいので攻める価値なしと考え無視している状態です、

ですが・・あなた達との取引を知ると間違いなく攻めてきます」



「それを知りながら・・私達と同盟を希望するのはなぜですか?」



「ご存じの通り私達の領地は荒れ果てて日々の食料も事欠く毎日です、

このままでは自滅しかありませんので・・背に腹は代えられないのです、

危険は十分承知しています、ですが自滅を待つ位なら戦う方を選びます」



この言葉を聞いた俺はホワイト達との同盟を決意、念の為各種族に緊急メール、

ホワイトデーモン達との同盟に異議がある者は進言してほしいと送信した、

各種族の返答は・・どれも異議なしだったので同盟締結となった。



その後雑談を交え・・



俺がどうしても気になる・・・




「来たるべき敵」



について尋ねてみた。



ホワイトとイエローデーモンの話によると・・



俺達が召喚される遙か前にも召喚ブームがあって多数の種族が召喚された、

その中には得体のしれない魔物も多数いて・・各地で大暴れしたらしい、

今は状況が似ているそうだ、俺達を含む異世界の生き物が多数召喚されている。



先般天使族のサマンヌが屈強な戦士を呼んだつもりがゾンビの無敵艦隊を召喚、

さらにアイオワ級といった予想もしてないものを召喚して驚いていたそうだ、

特級クラスのサマンヌでも予想外の召喚を繰り返したので封印してはいるが・・



俺達の目の届かない所で・・



新たな力欲しさに召喚を繰り返す輩が後を絶たないそうだ。



現時点ではまだそれらは召喚されてはいないが・・時間の問題らしい、

それは止めようがないので・・ならば備えようと考えていたらしい。



「具体的には・・どんな敵なのですか?」



「ゾンビ系が多いですね、例えばドラゴンゾンビやサラマンダーなど、

特にこの世界の魔物が多く未練や執着があるものが召喚されるそうです、

はるか昔の時はそれらが幽体となり各地に現れ甚大な被害を出しました」



この言葉を聞いた俺は・・



・・・



とても嫌な予感がした。






































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