聖刀・聖剣の誕生と中二心が招いた膨大な趣味の品々
ブラックエンジェル達の領地は新たな取引先が出来たことで大忙し、
デーモンとは輸送重巡、商人と海賊達とは輸送軽巡と駆逐艦、簡易駆逐艦、
これらを駆使しての取引は好調で増産を検討しているほどだ。
デーモンは主に資源、例えば銀や魔宝玉、ミスリルなどの金属類を輸送、
対価として現金や果物、スマホなどの通信機器を求めている。
商人と海賊達は産地の野菜などを輸送、こちらも主に現金を求めてきた、
他にも保存がきくカップラーメン等を求め遠方に運び保存食にして・・
現地の各種族は非常食の方が美味しいので先に食べて怒られていた。
俺はデーモン達から進呈された物品の中にあったアイテムに夢中!
彼ら彼女達がブラックの港に入港する際の手数料を俺が先払い、
その対価として様々な趣味の品や金属類等を送ってくれた。
なぜか・・?
デーモンの子供達が描いた風景画等も入っていた。
・・・
これは子供達からのお礼なのだろうか?
・・・
これはこれで嬉しいので・・
これらは丁寧に額に入れ学校等に送り飾っておいた。
他には・・
俺はあることを思いつき・・
一見ガラクタ扱いされている金属類も頼んで送ってもらった、例えば・・
オリハルコンやミスリル、聞いた事のない金属類や宝玉等も入っていた、
これらは自分達では加工できないそうで放置されていた物も多い。
だが俺にとっては宝の山、これだけ様々な金属類や宝玉類が欲しかった、
本来の目的はこれらを使いおもちゃ等を造り売ろうとしていたが・・
ふと思いついた、これらで武器が造れるんじゃないか?と・・
オリハルコンやミスリル、天然石などもあるので材料は事欠かない。
これなら・・俺が考えている聖剣等の未知なる武器が出来るかもしれない、
デーモンとの出会いで自分自身をパワーアップする必要があると考えたからだ。
というのも・・・
戦艦や空母など艦隊類は改装を繰り返しどんどんパワーアップしている、
さらに輸送重巡・軽巡・駆逐艦と簡易駆逐艦も複数完成、早速活躍中、
これらに搭載されている戦闘機類も改装を繰り返し大幅にパワーアップ。
それに加え各種族との同盟、多種多様な魔獣や海洋類などとも仲良しこよし、
頼もしい仲間が増えて戦力は申し分ない位に拡大しているが・・
・・・
俺やデーヴィド・エリーナとクリスティーナといった人間類・・
細かく考えるとアズミやリシャール達や商人達も入るわけだが・・
これらは他の種族に比べ貧弱、肉弾戦ともなれば吹き飛ばされる。
さらに厄介なのがデーモン、当然イエローデーモンではないが・・
他のデーモンがもしネズミなどに取りつき突然俺の目の前に出てきたら・・
さらに封印魔法をかけられたら万事休す!命を落とす可能性が非常に高い。
銃などの武器は携帯しているが・・ただこれは実体のある相手に対して、
デーモンのように気体に変化できる相手や幽体には効果がないからだ、
そのため原核が造り出す剣等で戦うが・・封じられたらお終いだ。
そのため・・
原核に頼らない戦闘力も必要だと深く考えるようになった。
手っ取り早いのが聖剣などの武器、鎧や盾等の防具類が思い浮かんだ、
集めたこれらの金属類を使えば未知なる武器や防具が出来るかもしれない、
いざと言う時は自分で自分の身を守らないといけない・・
俺はそう思い様々な金属類などを集めた、早速試してみよう!
まず光の原核が輝き・・
金属類を照らし出した・・
後から知ったのだが・・俺の光の原核はある特殊能力が備わっていた、
それは様々な素材の・・原子核の分離と結合が意のままに出来るそうだ、
例えば錆びた鉄に光の原核が照らすと・・鉄と錆びた部分を分離できる。
これを使えば・・
異なる物質を分離分解して・・結合すると新たな素材が出来るそうだ。
ただしそれは金属類など非生命体に限る、生き物や植物などは出来ない、
数は造れるが艦など巨大なものは無理、剣や槍の大きさ程度が限界らしい、
だが今回はそれで十分なので問題ない、まずは武器を考えてみよう・・
俺は目を閉じて・・
頭の中で思いつく武器を考えた。
なぜか大和・武蔵・信濃・紀伊が頭に思い浮かんだ・・
すると・・光の原核が輝き素材に光を照射した!
ピッカ~~~~~~ン!!!!!!!
俺はゆっくり目を開くと・・
・・・
目の前に・・
昔TVで見た日本刀・・名刀備前長船の様な刀が4本ある、
4本の刀は異様な存在を放ち・・見ているだけでも圧倒的な力を感じる刀だ、
試しに一本持ってみる・・一振りで大岩でも両断できそうな気がした。
俺は部屋からこっそり出る・・メイドさんが部屋のドアの前にいるからだ、
窓から裏庭に出て・・50cm位の石があったので試しに斬る・・
・・・
石は綺麗に2つに割れた、刀を置いた程度の力なのにすごい切れ味だ、
驚いている俺に子猫が足元に・・・あっ・・刀に体当たりしてきた!
俺は青ざめ・・子猫は何事も無かったかのように走り去っていく。
???
おかしいな?
あの子猫に思いっきり刃先が当たったのに・・
・・・
斬る必要のない場合は・・斬れないのかな?
俺は試しにメイドさんが大切にしている花壇に行き花に刃を当てる・・
・・・
妙だ!
全然斬れない。
だが横にあるソフトボール位の大きさの石に刃を当て・・
あら斬れた?
・・・
俺は台所に走り・・鍋でお湯を沸かして水蒸気を発生させた、そして・・
その水蒸気に向けて刀を軽く振る・・水蒸気が見事に斬れた。
・・・
どうやらこの刀は俺の大切な物や怒られそうな場合は斬れないらしい、
特に問題が無い石や水蒸気はあっさり斬れたから・・不思議な刀だ。
俺は部屋に戻り・・
改めて4本の刀を眺める。
・・・
なぜかこの4本の刀から・・
戦艦大和・戦艦武蔵・航空母艦信濃・戦艦紀伊の雰囲気を感じた。
俺はなぜかわからないが・・この4本の刀にはこう名付けた。
聖刀 「大和」
聖刀 「武蔵」
聖刀 「信濃」
聖刀 「紀伊」
と命名、すると4本の刀は喜んだかのように光り輝いている。
・・・
!
もしかしたら・・
俺は戦艦モンタナを頭に思い浮かべながら・・
すると・・光の原核が輝き素材に光を照射した!
ピッカ~~~~~~ン!!!!!!!
俺はゆっくり目を開くと・・
あれ?
まるで神話に出てくるような・・聖剣が一本俺の目の前に現れた、
さっきは日本刀だったのに?なんで聖剣そのまんまが出てくるんだ?
俺は疑問に思いながら・・ビスマルクとティルピッツを思い浮かべる。
ピッカ~~~~~~ン!!!!!!!
俺はゆっくり目を開くと・・
・・・
また聖剣が出てきた、デザインこそ違うがさっきの聖剣と雰囲気変わらず、
どうやら日本艦は刀、アメリカ等外国の艦を思い浮かべると聖剣になるらしい、
この後アリゾナや長門等を思い浮かべ・・それらの聖刀や聖剣が次々と出来上がる。
空母や駆逐艦なども同様で日本製は聖刀、アメリカなどは聖剣になるらしい、
ただ艦に関しては同じものは出来ず1艦に付き1本限定のようだ。
調子に乗った俺は天使族を思い浮かべた、すると白い聖剣が7本現れた、
さらに黒い槍・・聖槍と言うのかな?これもなぜか7本その姿を現した、
俺は聖剣をエンジェルソード、黒い槍をブラックスピアと名付けた。
他にも・・
カオス達ガルーダを思い浮かべると・・ガルーダが刻印してある聖剣が出来た、
グリフォンやワイバーン等も同様でその種族の姿形が刻印してある、
これらの聖剣は妙にかっこよく・・切れ味もとてもすごかった。
さらにドワーフやメディ達、ヤマダさんを思い浮かべるとなぜか杖が出てきた、
どー見てもセー●ームーン系の女の子が持つ武器なんだが・・なぜこれが?
不思議に思ったが・・深く考えるとヤバい気がしたので放置した。
さらにメイドさんを考えると・・
かわいい聖剣が出来たのでメイドソードと名付けた。
あとはドラゴン達、なぜかサユミ達は出来なかったのでアトラス達を考える、
すると次々と聖剣が出てきた、これらも各ドラゴンの刻印がしてあった、
そしてフェニックス、なぜかデーモン系も7本出てきて光り輝いていた。
無数の聖刀と聖剣が所狭しと並ぶ、俺は倉庫に移動して完全シャットアウト、
メイドさんからおにぎりとお茶を貰い・・俺は3日間倉庫に籠っていた、
聖剣を仕舞う鞘をつくる・・これに鎧や盾・兜機能をつけて身を守らせる。
あっ!
すっかり忘れていた!
俺は収入アップのためにおもちゃ等を造るはずだった!
俺は気持ちを切り替え様々なおもちゃを造る、さらに調子に乗り・・
艦や戦闘機や戦車などに加え各大陸のそのもののミニチュアを完成させる、
倉庫はそれらでいっぱいとなり・・まるで異世界を縮小した世界となる。
俺はこれらを見て・・この世界を制圧したかのような気分になる。
ふっふっふ・・・
フハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!
俺は独裁者のような気分になり高笑いが止まらない!
・・・
ふぅ・・
俺は落ち着き・・外を見るとすっかり日が暮れていた、
倉庫には厳重な鍵をかけ・・部屋に戻り食事と風呂を済ませ爆睡、
これだけあれば・・各種族に売れば相当儲かるはず・・・
俺は心身ともに充実、これらが高く売れることに期待して寝た。
その夜・・・
「ルーム国で・・俺を待ってる」
「私を呼んでいるわ・・急いでルーム国に行くのよ」
「早く・・早くルーム国へ・・」
各種族の幹部達は・・
まるでなにかにとりつかれたように・・
ルーム国に向かっていた。