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事務員3人衆の危惧と地底人からの要望




地底人の親子は俺達が用意した味噌煮込みうどん定食をあっさり完食、

大盛りにしていたんだが・・女の子もおかわりをねだる大食漢ぶりに驚く、

そういえば・・地底人は凄くスリム・・というかほとんどガリガリだった。



尋ねてみると・・



「物質から出る養分は僅かなので・・何とか飢えを凌ぐ程度なのです」



なるほど!



その間に特盛おかわりも完食、やっと落ち着き・・おはぎを喜んで食べている、

艦のコックがなぜか地底人は味噌やおはぎのような色が濃い物を好むだろう・・

見た目の思いつきで上記の料理を出したらしいが・・しっかり完食している。



ちなみにフェニックスの女王も同じメニューを出し綺麗に完食していた。



女王は完食後すぐにタケシのいる艦長室にむかって走り出した。



・・・



タケシの気持ちはどうなんだろう?



女王がタケシのベットを占領して爆睡、タケシは紀伊の艦尾から俺に電話、

フェニックスの女王は自分が面倒見るから任せてほしいと言ってきた。



それは構わないが・・



俺が心境を尋ねると・・



女王は自分が幼少から思い描いていた女性・・そのまんまの姿だそうだ、

実際は自分の叔母だったので落ち込んでいたが・・女王を見て心が揺らぐ、

何故か自分に懐いてきたので出来ればこのまま付き合いたいと・・



・・・



ふっふっふ・・



タケシの好みは・・ナターシャお姉さまのような女性なんだな?

ナターシャお姉さまは宇●戦艦ヤ●トに出てくるス●ーシャのような感じ、

フェニックスの女王もとても似ているから・・と尋ねてみた。


  


「そうです、ナターシャさんは俺の好みの女性です!」




あっさり認めるところは・・ドラゴンだからかな?



ふふふふふ・・・



それなら・・そうと言ってくれればいいのに・・



ナターシャお姉さまを紹介しようか?と尋ねてみたがこれは断られた、

ナターシャお姉さまは美しすぎるが子供が出来ないので対象外だと・・



・・・



これ以上は尋ねないことにした。



フェニックスの女王はタケシに任せると伝え・・電話はここで終了となる、

スマホの通話を切った途端・・着信音が鳴り俺は驚いた、相手はショウだ、

確かショウは戦艦霧島の艦長室にいるはずだが?と思いながら電話に出る。



「コウさん!僕どうしたらいいんですか?」



???



どうしたらいいかと聞かれても・・まずは詳細を説明してくれ!



ショウの話によると・・



アズミが事務員・・



ジュリアとアイリスとエミリアと大喧嘩しているそうだ。



「あんた達なんでついてきたの?私とショウの恋路を邪魔しないで!」



「何言ってるんですか!自分だけ抜け駆けは許しませんよ!」



「そうですよ!私達約束したでしょ?いつも一緒だと!!」



「自分だけショウさんを独占する気でしょ?それはズルいですよ!」



・・・



要するに・・



事務員3人衆も特定の相手はおらず相手を探していたらしいが・・

そんな矢先アズミがショウと付き合うと聞いておったまげたそうだ、

さらに結婚話にまで発展して・・3人は黙っていられなかった。



というのも・・



ショウの人間姿は少女漫画に出てくる美形男子そのものですごくカッコいい、

ただ身内愛が激しすぎるので皆は怯み距離を置いていたが・・状況が急変した、

今のショウは戦艦霧島を巧みに操る名艦長となるべく日々鍛錬をしていた。



爽やかな笑顔で黙々と艦の指揮全般を行う姿は頼もしく・・マジカッコいい、

事務員3人も瞬く間に恋に落ちて・・なんとかお近づきになれないかと・・

しかしアズミから結婚話を自慢され・・3人は怒り霧島に乗り込んできたと。



・・・



単純な嫉妬じゃないのか?



だが4人の口論は止まらないそうでショウはとても不安がっていた、

なんとかけんかは止められないものかと・・俺に急ぎ相談の電話、

状況を把握した俺はショウに・・こう進言する!



「お前の本音を話せ!順番はわかっているな?」



この言葉を聞いたショウは・・



「わかりました!」



俺の言った意味を理解したようだ。



ショウは大喧嘩をしているアズミ達の所に戻る、そして間に入る、

アズミは半泣き状態、事務員3人衆も半泣き状態で口論が止まらない、

アズミは割り込むなと泣き喚き・・3人衆は共に過ごそうと泣き喚く・・



・・・



端から見ると単なる痴話げんかに見えるが本人たちは極めて真面目、

アズミは一夫多妻制は理解しているが・・まだ婚約段階の為早いと見ている、

自分が結婚・出産してから次の妻を娶るべきだと考えていた。



対する事務員達は・・他が参入する前に自分達もショウの妻となりたい、

現時点ではかなり緩和されたとはいえ・・この異世界は魔物が多い弱肉強食、

このため独身の女性は強い男性を求め、早く婚約して自分の安泰を求めていた。



そのため事務員達も焦っていた、今のショウなら幹部が声かけてもおかしくない、

特に天使族は白黒とも人数が多いので・・皆上級以上の男性を射止めたいと躍起、

立場の弱い事務員はそれを危惧してアズミに訴えていたが聞き入れなかった。



ショウは・・



泣き喚くアズミに寄り添い・・そっと唇にキス!そして呟く・・




「僕の一番最初の妻はアズミさん・・これは永久に変わらないよ!」




この言葉を聞いたアズミは・・嬉し涙に変わりショウに抱きついた、

アズミを抱きかかえるショウは事務員3人衆にこう伝える。



「君達は2番目の妻になるけど・・それでもよければ5人で暮らそう!」



これを聞いた事務員3人衆は・・



「そ・・それでも構いません!ぜひお願いします!!!」



ショウはアズミにも尋ねる。



「5人で仲良く暮らしたいけど・・いいかな?」



アズミは照れながらこう答える。



「し・・しょうがないわね~~5人で暮らしましょ!」



これを聞いた事務員3人衆は・・アズミに抱きついた!



「アズミさん大好き~~~!!!」



戦艦霧島の艦橋からは・・・



泣き声が消え笑い声が響いていた。




翌日・・・



地底人の親子が俺に相談したいことがあると言うので電話に出る、

親子たちはプロモーションビデオを見て俺達の状況を把握したそうだ、

相談の内容は・・一度俺達の世界に伺いたいと熱望してきた。



それは構わないが・・



ただ地底人は長時間地上にいると干からびるそうなので対策を考える、

その結果部屋の中の時は加湿器フルパワーで外に出る時はウェットスーツ、

サーフィン等で着るウェットスーツを改良し普段着のように加工した。



ちなみに・・・



ライアンやジェニー達の土魔法はこの裏世界だと全て弾かれ無効化となる、

地底人と例の物質の制御が強すぎるので俺達の土魔法は全部無効化された、

ただ他の魔法・・例えば火や氷魔法などは普通に使える。



地底人は俺達の話やプロモーションビデオを見て・・



自分達もライアン達の土魔法を使えるのではないかと考えたらしい、

ただ俺達の世界にあった植物はこの世界には無いので実物を見たいそうだ、

そのために俺達の世界に案内してほしいという相談だった。



俺はすぐさまフェニックスの女王に連絡、地底人の移動が可能か尋ねた、

返事は・・自分が同行すれば可能だと言うので地底人にもそれを伝える、

地底人が是非にと言うので・・俺達の世界に案内することとなった。



ただ・・



このことを他の地底人に伝えると・・自分達も同行したいと言ってきた!



・・・・



何人来るのだろう?



現地にいる艦隊が各地に向かえにいくそうだが・・



俺は至急同盟仲間に詳細を連絡して備えるよう伝えた。












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