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異世界ガールズコレクションの開催と減るコウの支給額




フェニックスの島騒動から一か月が過ぎたが島には大きな変化はない、

監視衛星で見る限りフェニックス達は慣れない畑作業で戸惑っていた、

特に応援が来る様子もないので当面は自分達の分だけ栽培するようだ。



俺達に関しては経済活動が盛んになり各地に各種族が行ったり来たりしている、

例えば西の大陸に住むドワーフ達がマスカットの町まで旅行に来ていたりする、

反対にマスカットの住民が北の大陸でカジノを楽しいでたりと賑やかだった。



移民達も各地に旅行に行っては各種族と交流して・・仲良くなっていた。



俺はセーラーたちと一度ルーム王国に戻った、結婚式の準備があるからだ。



と言っても・・



花嫁たちは相変わらずドレスを着ては写真を撮り自分の美貌を確認ばかり、

他の花嫁が着るドレスを見る度に心変わりしては組み合わせを変えている、

それを延々と繰り返すので誰もまだウェディングドレスを決められずにいた。



・・・



この調子だと式まで一年位かかるかもしれない・・



まあ俺としては急がない、天使族はともかくサユミとレイミの心変わり・・

これを秘かに期待している、というのも・・




「うっう・・コウさんばかりずるいよ~~」




「まさか・・まさか・・あの人が叔母さんだったなんて・・」




妹2人に自分の想いを玉砕されたショウと初恋の人が身内だったタケシ、

どちらも相当なショックを受けて部屋で籠っているんだが・・



・・・



どうして2人とも俺の部屋にベットを持ちこんで籠っているのかな?



俺が落ち着かないんだけど?



・・・



このままだといずれ結婚式が始まり俺は妻が増えショウ達はさらにひがむだろう、

そうなると彼らは俺の部屋で延々と籠る日が続き俺はさらに落ち着かない、

特にタケシが籠ると忍びが止まるので戦場の情報収集に困ることになる。



なんとかしなければ・・



・・・



俺は起死回生の案を必死で考えた・・



・・・



!!!



昔TVで見た東京ガールズコレクションを思い出した、あれを応用しよう、

女性達に気に入った衣装を着て舞台に上がってもらい各種族に採点させる、

そうすればさらに天使族達がそちらに専念し式を遅らせる事が出来るだろう。



そうして・・



男性陣も出演させてエスコートさせればほぼ全種族が参加できるはずだ、

サユミやレイミをエスコートする男性はショウやタケシに任せ密着度を上げる、

そうすれば・・新たな恋が芽生えるかもしれない。



苦肉の策だが・・なにもしないよりはいいだろう。



俺はすぐに衣装担当のジェニー達を呼びこの企画を開催できるか尋ねた、

ジェニー達は好反応、控室で着替えばかりしてたのでうんざりしていた、

皆が注目するガールズコレクションなら張り合いがあると逆に熱望された。



ジェニー達はすぐに企画を立ち上げスマホで全種族に参加希望者を募集、

基本女性がモデルで男性はエスコート、2人一組で見せたい衣装を着て参加する、

これは夫婦・恋人や友人知人に限らず別にパートナーを選んでもOKとした。



特に相手がいない女性にも考慮して女性2人でも参加OKとした。



ただ俺やデーヴィド、各地の国王や代表者は影響が大きいので参加不可、

俺達は皆が楽しめ中立の立場で審査するために審査員に徹することにした。



そう配信したんだが・・



レイナたち女性陣から猛反発、自分達も参加したいと言うので妥協した、

代表者の参加は条件付きで自分や身内・部下等には投票できないようにした、

代表者は身内や部下が多すぎるので公平な審査が出来ないと判断したからだ。



これに関しては各種族も了承、楽しむことに専念すると笑っていた。



ちなみに北東の大陸や海賊・移民達も参加したいと言うので了承した、

なぜかサーベルタイガーやクラーケンなど友好的な魔物も参加を希望、

衣装に関してはエルフたちが用意すると言うので参加OKとした。



その衣装だが・・・



基本普段着でも参加できるが子供たちも参加することもあり・・

過激な水着など非常識な服装に関してはNGとした。



審査はスマホからのアプリで気に入った衣装のペアに投票する仕組みだ、

ただサーベルタイガーなどはスマホが無いので各地にモニターを設置、

気に入った衣装のペアの画像をタッチすれば投票出来る。



参加者は他の参加者にも投票出来る、自分にも投票できるが一回だけ、

一度投票したら次の予選まで自分と一度投票した相手には投票できない、

ちなみに投票するたびに10ギル貰えるので皆複数の参加者に投票していた。



賞品に関しては参加者全員に一律2000ギルの商品券を進呈する、

予選を勝ち抜くたびに倍額を加算され賞金をアップする仕組みだ、

そうしてルーム国の聖堂で最終審査、上位10組を優勝者として表彰する。



優勝者10組には一人に付き賞金50万ギル、それと優勝カップを進呈、

特典としてライアンに造らせた高級時計と高速列車の模型をプレゼントする、

時計は高級ダイヤが組み込んだ完全防水で腕時計かペンダントかを選択できる。



3日後・・・



参加希望者があまりにも多すぎるので各地で予選大会を開くことになった、

各地で予選会を行い代表1000組を厳選し本大会に出場できるようにした、

その後東・西・北・白の大陸で本予選を行い代表100組を決める。




こうして異世界ガールズコレクションは開催された!




参加者は様々な衣装で舞台に立ち挨拶と1分間のPR,時間が来たら即交代、

交代したら次の組が舞台に立ち挨拶する、これを繰り返して大会は進んでいく、

各地で賑やかに開催していて出店まで出てる一大イベントと化している。



俺は審査員席に座って状況を身守るが・・・



一度席を立ち自分の部屋に戻る、部屋にはショウとタケシが籠っていた、

俺は2人に指示・・いや命を出す!




「君達いつまで籠る気なんだ?命を出すからそれに従え!」



「えっ?は・・はい!!」



これを聞いたショウとタケシは驚いてベットから出てくる。



「総司令官として命ずる、ショウはレイミ、タケシはサユミをエスコートしろ!

皆が注目してるイベントだ、急ぎ参加してエニウェアの万一の奇襲に備えるんだ、

君達は彼女達のエスコートをしながら周辺を監視することを怠るな!」




「わ・・わかりました!!」



2人は総司令官の命と言うこともあり急ぎサユミ達のエスコートに向かう、

サユミ達には事前に電話してタケシ達と共に万一の奇襲に備えろと言ってある、

4人は新たな使命を受け万一に備えて気合いを入れていた。




これで進展があればいいんだが・・



俺は部屋で一休み・・



「失礼します!」



事務担当のメイドさんが現れ俺の給与明細と通帳を持ってきた。




「コウ様お疲れ様です!今月の明細額です!」




支給額は・・・





なんと3000万ギル!各地の代表者の中でも最高額らしい、

ちなみにデーヴィド達は2000万ギルらしくほぼ全員同じ、

俺だけは現地で総指揮することも多いので特別額だそうだ!



だが・・



こんなに差があって彼らは納得するのだろうか?



なぜかデーヴィド達もそれで納得しているらしい。



俺は喜び・・通帳の振込額を見る、すると・・??



???



振込額は1・・10・・100・・1000・・50万ギル?

明細は3000万なのに・・・振込額がなんで50万ギルなんだ?

俺は怒りながら事務メイドさんに訴えた!すると・・



「あっ忘れてました、こちらが支出明細です!」



そこには・・



びっしりと書かれた支払明細があった、一例として・・



● 工場のローン!


● エリーナ達への慰労金!


● 直属メイドさんへの慰労金!


● 紙おむつなど子供達の消耗品!


● 天使族達への慰労金!


● イベントの開催費用!


● 高速列車でのデザート代等々・・



・・・



なんでエリーナ達への慰労金も俺が出すんだ?



彼女達にも給与支給されてるだろう?



これに対して事務メイドさんは冷たい視線で一言!



「夫が妻たちに慰労金を支払うのは当然だと思いますが?」



・・・



「ちなみに結婚後私達への慰労金は加算されますので宜しくお願いします、

それと今回のイベントの一部もコウさんからの給与から天引きしています、

企画者はコウさんなのでそれ相応の負担額を引かせて頂きました」



・・・



事務メイドさんはそう言い残して部屋から出て行った。



残された俺は・・




「はあ・・・」




ため息しか出なかった。











いつも御閲覧頂きありがとうございます。


おかげさまでユニーク累計が1万を超えました!ほんと感謝です!


これからも魅力ある小説を書いていきますので応援宜しくお願いします。

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