子供達の名前と貨幣価値と新たに決まった妻たち
レティシア達天使族は満面の笑みで様々な遊びを楽しんでいる、
さらに舞台に上がりブラック達と歌と踊りを披露するなど遊び上手だ、
今は楽しんでいるから・・俺は当面距離を置くことにした。
翌日・・・
子供達の寝顔を見ながら食事をする俺の前に白黒天使族が現れた、
彼女達は真剣な目で・・・
・・・
「きゃ~~かわいい~~」
俺を弾き飛ばし目を輝かせながら子供達を見つめている。
・・・
何なんだよ!
弾き飛ばされた俺はしぶしぶ子供達と離れ残った食事を食べる、
その間天使族達は子供を抱いていたが・・なぜか子供は泣かない、
それどころか・・
「だぁだぁ・・アハハハア~~」
3人の子供達はむしろ喜んでいた。
「ねえねえ・・この子達の名前なんていうの?」
名前?
そういえばまだ名前は決めてなかったな・・
「もう決まってるわよ!」
エリーナ達が現れ・・俺の意見を完全無視した名前を言ってきた。
● 俺とエリーナの息子!
ルーカス・ルア・ウィリアムズ。
● 俺とエマの娘。
ルーカス・エターナル・ウィリアムズ。
● 俺とソニアの娘。
ルーカス・ソアラ・ウィリアムズ。
「ルア」とはポルトガル語で「月」、暗闇の中でも輝く存在にと・・
エリーナが好んでいた言葉でぜひつけたいと俺に言うので認めた。
「エターナル」とはエマが俺達の書いた漫画の中で見つけた言葉だ、
「永久」という意味でに俺達が永久にこの世界で生き抜く希望・・、
そうエマが言うので俺は認めた、ちなみに普段は「エナ」と呼ぶそうだ。
「ソアラ」とは・・ソニアが自分の名前の響きに似ているからと決めた、
深く考えずに決めたそうで・・子供のように懇願するので俺は認めた。
「ルアく~ん!エナちゃ~ん!ソアラちゃ~んはじめまして!
天使族のお姉さまたちですよ~~」
いや君達はオバサンの位置になるんじゃないか?
次の瞬間・・俺の顔面に無数のおむつが飛んできた。
おむつに埋まる俺を無視して天使族達は子供に夢中だった。
30分ほどしたら子供達は疲れ、すやすや眠る、天使族達はベットに戻す、
そして皆真剣な顔になりエリーナ達と別室で話し合うそうだ、ちなみに・・
おむつに埋もれた俺は全員に無視され・・なんとか自力で脱出した。
俺も別室に入ろうとしたが女性だけだとメイド達が拒むのでやむなく外に、
気分転換にカジノに行きスロットを・・なんと大当たりして次々と出てくる、
その勢いは止まらず・・気が付けば100万円相当儲かっていた。
ちなみにこの異世界での貨幣単位は・・
相談の結果・・
「ギル」
と呼ぶようになった。
理由は簡単、ギルドが貨幣を発行したのでギルと言ってたのをそのまま応用、
既に裏世界はじめ各地で馴染んでいるのでそのまま採用することとなった、
単位は1ギル1円相当とアズミが決めていたので合わせた。
ちなみに偽造防止の為俺達や各種族の代表の特殊印を押した紙幣が本物となる、
各代表が厳選した部下を北東の大陸に送り紙幣を確認した後代表の印を押す、
今迄のは順次両替して天使族の羽根を使った紙幣に切り替えている。
ちなみにブラック達の羽根も同じ紙幣に加工出来たので採用している。
金貨・銀貨・銅貨・大銭貨・銭貨には特殊な刻印を追加して刻み本物とした、
こちらも両替後貨幣を確認した後追加で刻印を刻み本物とした。
ただスマホを持つ俺達はアプリを使えば電子チャージできるようにした、
上限額はあるが金銭のやり取りを減らせるので各種族とも頻繁に使っている。
俺のスマホチャージ額は上限に達していたので今回は現金で換金した。
思わぬ儲けを手にした俺はご満悦・・
俺を探しに来たメイドさんに・・手に持つ札束を見られた。
・・・
まあこれは俺のポケットマネーだからな!
君達には関係ない・・
次の瞬間メイドさん達が一斉に飛びかかり俺を束縛、別室に連れて行く、
そして・・カジノの儲けをおむつ代等にするから全額出せと要求する、
だが俺は拒否、おむつ代等は支給額から引かれているのを知ってるからだ。
すると・・
「もう~~しょうがないですね~~」
メイドさんたちは・・ゆっくりと上着を脱ぎ始めた!
そうして・・
「パフパフパフ・・パフパフパフ・・」
Cカップ位の大きさの胸を俺の顔に押し付けパフパフを繰り返す、
あまりにも刺激的なので俺は降参・・いやいやまだまだ粘るぞ!
ただでさえ小遣いが減っているのにこれまで奪われたら悲しいからだ。
すると・・・
「イャァァァァァァァァァァ・・・」
メイドさんの悲鳴が辺りに響く、驚いたエリーナ達が別室から出てきた、
そして現場を目撃、縛られた俺は助けを求めるが・・
「あなたなにしてるのよ!メイドさんを襲うなんて最低よ!!!」
おいちょっと待て!
俺は縛られているんだぞ!俺の方が被害者だ・・
「最低ね!」
「最低よ!」
「最低にも程があるわ!」
・・・
エリーナはじめ天使族達も冷ややかな目で俺を見つめている・・
俺の主張は無視されカジノの儲けは全額メイドさんへの慰謝料となる、
メイドさん達は・・陰で舌を出し臨時収入を喜んでいた。
・・・
俺が何をしたと言うんだ?
納得できない俺に対してシャーロットが一言!
「前にメイドさんが裸で部屋で待ってたのに・・無視したからですよ」
・・・
俺は納得はしていないが・・
ドロ沼になりそうなので割り切った。
縛られた俺はそのまま別室に連れて行かれ中央の席に座らされる、
一応縄は解かれたが・・不機嫌な俺にソネットが慰めの言葉・・
「コウさん喜んでください、あなたの新たな妻が決まったのですよ!」
・・・
それに関しては覚悟は出来ている!
詳しく話を聞くと・・
エリーナ達の相談の結果以下の女性達が俺の新たな妻になるそうだ。
● ホワイトエンジェル!
レティシア・アヤカ・サマンヌ・アリーゼ・ベアトリス・アリエノール、
ソネットとショウコと他希望者5名。
● ブラックエンジェル!
シャーロット・ミア・リサ・カレン・ホリー・ランと他希望者5名。
● スノードラゴン!
サユミ・レイミ。
● その他!
メイドさん20人と一般の女性10名。
・・・
「ち・・ちょっと待ってくれ・・」
「どうしたのですか?」
「一部問題だらけの女性がいるんだが・・」
「全員エリーナさん達の了承は得ていますけど?」
「サユミとレイミはまずいだろう・・・」
「お二人ともコウさんの妻になることを強く希望していますが?」
2人が希望していても・・ソニアの孫のこの2人は俺にとっても孫になる、
姻族とはいえ祖父の俺が孫の2人を女性として抱くことは決して許されない!
何とかしてサユミとレイミだけは外さなければ・・
なにか方法は・・・
・・・
!
そういえばタケシがいた!彼に押し付けよう!
翌日・・
俺はタケシとサユミ・レイミを部屋に呼んだ。
「コウさん何かあったんですか?」
「ああ重要な話だ!タケシ!君は横のサユミとレイミをどう思っている?」
「・・・単なる幼馴染ですけど?なにか?」
もう少し意識しろよ!
「タケシこれはお願い・・いや命令だ!君はサユミとレイミと結婚しろ!」
「どうしてですか?」
いい加減悟れよ・・
「いいか!君たち純粋なスノードラゴンは貴重な存在だ、俺達の要でもある、
今後も君達の力を各種族の平和のために使わないといけない、これはわかるな?」
「・・ええなんとなく・・」
タケシはともかく・・サユミとレイミもポカンと他人事のように聞いている、
どうやら本当にこの3人はお互いを異性としては見ていなかったようだ・・
「あの~~コウさん、私達純粋のスノードラゴンではありませんが・・」
あれ?
「お忘れですか?純粋なスノードラゴンはソニアお祖母さんだけです、
私達は絶滅を避けるため異世界人を強制召喚して出来た子供達です、
そのため種族の事は深く考える必要はないのですけど・・」
・・・
すっかり忘れていた。
「それよりコウさん!私達いつ挙式を挙げます?」
「・・うん・・コウとの結婚楽しみ・・」
「本当におめでとうございます!心から祝福します!」
俺は・・
何も・・・
言葉が浮かばなかった。