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エリーナの機転とガルーダとの同盟

エリーナの言葉を聞いたガルーダたちは驚いていた。



「君たちは異世界人なのか?」



エリーナがなぜか自信たっぷりに答える。



「ええそうよ、私と今ここにいる彼コウが別世界から召喚されたのよ」



デーヴィド達のことは今は伏せろとばかりエリーナの目線が俺に訴える。



「信じられないな・・」



「この軍艦見ればわかるでしょ?こんなのこの世界にある?」



武蔵をこんなのって・・



なぜかガルーダたちはこの言葉で納得したようだ。



「君たちが異世界人なのはわかった、で?どうするのだ?」



「私たちがまずルーム王国の天然石を発掘し国から買い取ります、

それを他の場所であなた達ガルーダに販売します、これでどう?」



仲介業者みたいだな。



「その対価は?」



「ある程度の金銭等との物々交換。それと戦力、具体的には同盟関係ね」



「同盟?」



「どちらかが攻められた時共同で相手を倒すのよ」



「それは?ドラゴン対策と考えていいのか?」



「そういう事よ、ドラゴンが理不尽な理屈こねるなら対抗しないとね、

聞いた所あなた達も被害者でしょ?なら私たちと手を組むべきよ」



「それは構わないが・・ルーム王国の立場はどうなんだ?」



「我らとしては・・結界を維持できればそれでいい」



「なら決まりね、コウさん・・あっと司令官様それでいい?」



「いい話だと思う、だが条件がある」



「条件とは?」



「まずガルーダたちはルーム王国の被害者に向け謝罪してほしい、

ルーム王国もガルーダたちの苦しかった立場を尊重し怒りを静めること、

どちらも賠償は求めず今後はお互い仲良く手を繋ぐこと」



「わかった!」


「受け入れよう!」



「それと今後は俺たちも含めルーム王国とガルーダで共に復興協力、

お互いの弱さを補い発展する行動を約束すること」


「そうだな、賛成する」


「その案に感謝する」


特級ガルーダたちは翔鶴から離れ同胞を連れて一度巣に戻った、

ガルーダたちは話し合い同胞が救助された事を評価、翌日謝罪に来た、

ルーム王国の国民たちも国王から詳細を聞かされその謝罪を受け入れた。



「これで一段落かしら?」



エリーナが明るい笑顔で俺に問いかける。



「とりあえずはな、だが油断は出来ない」


「そうね、ドラゴンたちがどう見るか・・」



その時祖父木人形が足どり軽く近くに来て・・言葉を発した!!


「孫よ、これからどうすればいい?」


「お祖父ちゃん話せるの??」


「嘘!木人形は喋れないはずよ?」


「お前たちが貸してくれたスマホあったろ?あの翻訳機能の応用だ、

これで会話が出来るぞ!いゃ~楽しいな~~そうそう実はな・・」


祖父木人形がこれでもかと・・どうでもいい話を繰り返し話す、

しつこく喋るので板で文字書いてくれた方が良かった気がする。



あれ?



「お祖父ちゃん、他の木人形も話せるのか?」


「ああ、全員話せるぞ?」


俺たちはなんとなく嫌な予感がした。


「もしかして・・」


俺たちは急ぎ裏山の鍾乳洞に走った、案の定お喋りでうるさい、

それだけならいいが・・目覚めた少女たちにナンパするのはやめてくれ。


「お嬢さん、年いくつ?」


「今度お茶しませんか?」


「年上は嫌いかな?」


少女たちは困惑した様子でエリーナに助けを求めて駆け寄る、

エリーナが彼女たちを抱きしめ呆れた眼つきで俺に問いかける。


「なに?このスケベ軍団?」


・・・


そういえば!


この時代の多くの男性は女性と付き合う事も無く戦死していた、

それが余程未練だったのだろう、エリーナにも多数声かけてきた!


「お姉さん、彼氏いますか?」


「素敵なプロポーションですね」


「木人形だが夜の活動は満足させる自信あるぞ」



エリーナは怒り狂って命令を出した!



「これ以上セクハラ言ったら全員焼き殺すわよ!!」


エリーナが怒りながら火炎魔法を乱発し木人形たちを攻撃した

その姿に木人形たちは恐怖を覚え一目散に逃げていった。


・・・


・・・


エリーナはガルーダよりも怖いと確信したコウだった。










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