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ブラックエンジェルとの同盟と新たな各駅と町の名前




白の大陸の西側・・ブラックエンジェル達の領地に俺達はいる、

前に制圧した港はブラック達に返還、他の重要施設も全部返還している、

既に修繕と決闘は終わりブラック達はいつも通りの生活をしている。



いまブラックの港に停泊しているのは戦艦大和と航空母艦信濃だけ、

デーヴィドが指揮する戦艦モンタナをはじめ各戦艦は帰っている、

各艦は一度東の大陸に寄港し補給をしてから各地に帰るそうだ。



その際・・



各艦の食糧などは大和と信濃に移したので・・この2隻の倉庫は満杯、

当面この2隻は白の大陸の西側に配備となりエニウェアの奇襲に備えた、

その大和の会議室には・・6天王をはじめ白黒天使族幹部が集結していた。



当初は大和の艦橋でブラック達との話をしようとしたが・・



思ったより大人数となったので場所変更、会議室に集まり皆が席に座る、

俺の横には6天王とサユミ達・・その対面にはシャーロット達が座る、

そして話し合い・・の前におやつが用意され皆が喜んで食べている。



おやつを完食したあと・・



進行役に立候補したアリーゼが気合い入れて・・、まずは挨拶。



「みなさまお疲れ様です、これより今後の話し合いをしたいと思います」



皆が軽く一礼して・・俺がブラック達に尋ねる。



「俺・・いや私達は君達ブラックエンジェルとの同盟を希望する」



この言葉にシャーロット達は驚いた。



「奴隷・・ではなく同盟ですか?」



「もちろん、対等な立場での同盟を強く希望する」



シャーロット達が驚くのも無理はない、彼女達は完全敗北を喫している、

すでに親交を深めた部下や配下はともかく自分達は牙を向けた立場だ、

決闘の約束通り配下や部下の謝罪はしたが・・内心不安で一杯だった。



「こんな・・私達でもいいのですか?」



「もちろんです!これからは共に発展していきましょう!」



この言葉で安心したのか・・シャーロット達は涙を流し喜んでいた、

そしてホワイトエンジェル達と抱擁、ホワイト達も涙を流し喜んでいた。



そして同盟締結!



ブラックエンジェル達も新たな仲間となり皆が歓喜していた。



しばらくしたら皆が落ち着いたので・・今後の話をする。



白の大陸の西側は・・広さは東側とほぼ同じだが重要拠点は5つのみ、

一番の要は俺達が今いる東側に一番近い港町、その次が北東にある、

前にゴブリンがいた村の近くに結界があったが・・その裏に町がある。



他に西側の大陸のほぼ中心、それと港町と北東の町の反対側の大陸の隅、

例えるならサイコロの5の目のような配置と言った方がわかりやすいかな?

この5か所をシャーロット達がそれぞれ統括している。



俺達がいる港町から西側端の町は軍事拠点でエニウェアに備えている、

大陸のほぼ中心の町では地下資源が豊富なため一番栄えているそうだ、

これらを北東側の両端の町に送り商人や海賊を通じギルドと取引していた。



ブラック達の希望は・・



白の大陸と同じようにこれらの町を高速鉄道で結んでほしいと懇願、

出来れば白の大陸からの列車をそのまま環状してほしいと熱望している、

これが実現すれば輸送時間の大幅短縮になるので是非ともお願いされた。



俺は鉄道担当のライアン達を呼び・・それが実現できるか尋ねた、

ちなみにヘイゾウお兄さまとナターシャお姉さまは・・



親である俺を差し置いて・・



俺にすべてを押し付けひ孫の顔見たさに急ぎ武蔵で帰島していた。




「高速鉄道の実現は可能です、2週間程度で出来ますよ」




頼もしいライアン達だった。



それとスマホを使えるようにとの希望が出た。



それに関しては・・すでにルーム国で追加の人工衛星が製造されていた、

2週間ほどで用意できるそうなのでブラック達はとても喜んでいた、

端末に関しても同じ頃に製造出来るようでまとめて持ってくるらしい。



その対価として・・



中心の町で獲れる地下資源を好きなだけ使っていいとの了解が出た、

ここでは金銀銅をはじめレアメタル等珍しい金属が取れるそうだ、

この話を聞いて・・研究熱心なライアン達がとても喜んでいた。



他にも通貨に関しての事や他の大陸とギルドとの貿易の関連等を話す、

これらに関しては白の大陸と同じにしてほしいと懇願されたので了承、

レティシア達もそれでいいと頷いていた。



ギルドのアズミ達も・・



貿易相手が増えるのは大歓迎と・・



ブラック達との貿易を希望したので話はすぐに纏まった。



2週間後・・



線路工事は急ピッチで進み・・各地試運転が出来るまで開通した、

高速列車は予備と点検用にルーム国に残していた3車両を追加輸送、

東の大陸の技術者スライムが全部管理したいというので丸投げした。



人工衛星に関しては各部隊の空母が交代で部品を東の大陸まで運ぶ、

そこから列車に乗せられる部品を先行して送り現地で組み立てる、

同時にスマホ端末も先行で送り住民たちに使い方の説明をしていた。



後日4基の人工衛星が打ち上げられ・・5つの町で圏外が圏内となる、

4基で済んだのは北東側の大部分は手付かずの自然地で野生動物だけ、

一応圏内にはしてはいるが・・使う回線が少ないので4基で十分だった。



ここで豆知識!



各地の町にも当然名前があるが俺達には理解できない言葉で呼ばれている、

各種族の名前と同様長く訳がわからないので俺達は別の名前を考えてきた、

各種族も読みが面倒だったらしく今では俺達の考えた名を使っている。



今迄は種族が異なると言語も異なるので翻訳魔法を使っていたそうだ。



だが・・



俺達が召喚され日本語と英語を知ったことで状況は一変した。



翻訳魔法は・・当然魔法なので使うたびかなりの魔力を消耗していた、

だが日本語と英語を共通言語としたことで翻訳魔法の必要が無くなった、

各種族は魔力を使うことなく意思疎通が出来るので自然と切り替えていた。



あと・・スマホやカラオケ、書籍なども当然日本語と英語を使っている、

各種族にしてみればそれらが読めて魔力を抑えられ様々な悩みも相談できる、

今迄の複雑さに比べれば日本語と英語はシンプルでわかりやすいそうだ。



そのため・・



各種族は日本語と英語をあっさりと覚え、便利よく使っている。



それは・・予期せぬ形で応用されていた。



例えば当初は駅名のつもりだったが・・なぜか町の名に変更されている、

例えばスズランステーションのある町は・・スズランの町となっていた、

現地の各種族も呼びやすいからと次々名前を変更している。



こんな感じで各町の名が突然変更されているので・・複雑な気分になる、

俺は気になり・・今迄の名の伝統や歴史を簡単に捨ててもいいのか?



それを各種族に尋ねてみたが・・




「今までが不便すぎたのです!!」




・・・



深く考えるのはやめることにした。




豆知識はここまで!




現在白の大陸の東の海側には以下の駅が開通・運営している。



● スズラン(の町)ステーション (アヤカの拠点)



● ハナミズキ(の町)ステーション (サマンヌの拠点)



● コスモス(の町)ステーション (アリーゼの拠点)



● マーガレット(の町)ステーション (アリエノールの拠点)



● ローズ(の町)ステーション (首都・ベアトリスの拠点)



● ヒマワリ(の町)ステーション (レティシアの拠点)



そして北東方面は以下の駅が開通している。



● ストロベリー(の町)ステーション(首都の経由港付近)



● オレンジ(の町)ステーション(アリエノールの拠点港付近)



● ピーチ(の町)ステーション(アリーゼの拠点港付近)



● チェリー(の町)ステーション(サマンヌの拠点港付近)



● メロン(の町)ステーション(アヤカの拠点港付近)



これらを参考に・・



ブラック達の要望を聞きながら・・新たな駅と町名は以下の通りとなった。



● パンジー(の町)ステーション(東側の港町シャーロットの拠点)



● チューリップ(の町)ステーション(東側の西端の町ミアの拠点)



● マンゴー(の町)ステーション(西大陸中心町リサの拠点)



● マスカット(の町)ステーション(北東の西端町ホリーの拠点)



● スイカ(の町)ステーション(北東の東端町カレンの拠点)



運行に関してだが・・



まずレティシアのヒマワリステーションからパンジーステーションへ、

それとストロベリーステーションからスイカステーションに線路を延長、

それ以降は各地へ高架線路をほぼ直線で結び状況に応じてルートを変える。



マンゴーの町は資源が豊富なのでここを経由地として運行することを提案、

環状運行にするとマンゴーステーションに行くまで時間がかかるからだ。



例えばパンジーからマンゴーに行きマスカットの町に動けば最短距離、

逆にチューリップからマンゴー経由でスイカに行けば北東大陸へ最短、

荷物の状況に応じて直通便や環状運航したらどうかと提案したが・・



「いいですね!それで行きましょう!」



あっさり採用となった。



これらの運行ルートに関しては2日前までに決めスマホで確認できる、

状況に応じて乗り換えできるようにしたので各地最短ルートで移動できる、

もちろん旅を楽しみたい時は乗り放題切符を発行して対応することにした。



翌日・・



列車が運行を始まりブラック達が我先にと列車に乗りこんでいた!

東の大陸からも観光客が訪れブラック達が作ったパンなどを食べている、

ブラック達も東の大陸や北東の大陸に旅行や仕事で移動していた。



さて・・



列車の運行も順調で・・



皆スマホを便利よく使っているし~~



出来ることは・・終わったはず!



ならば・・



俺もう子供に会いにルーム国に帰ってもいいよね?



・・・



よし帰ろう!



東の大陸行の列車に秘かに乗り込もうとする俺を・・



メイドさんたちが総出で俺を捜索・捕獲し大和に連れて帰る!




「そうはいきませんよ!次は駅の売店等やることは山ほどあります!」




・・・



早く子供に会いたい俺だった。














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