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炎と化したベアトリスと竜巻で獲物を襲うレティシア




ブラックエンジェルのカレンは痙攣を起こしながら気を失ってる、

のっぺらぼうの顔から出る物は全部出ていて下半身は濡れている、

となると・・間違いなくサマンヌはアレを繰り出したのだろう。




「勝者!サマンヌ!」




審判の雄叫びが闘技場に響く、サマンヌは右手を挙げて勝利宣言!

ゆっくりと闘技場から降りてくるサマンヌを皆が出迎える!



「お疲れ!見事だったよ!」



「ええありがとう、実戦では初めてだけど上手くいったわ!」


 

「さすが1級を首位通過しただけの事はあるわね」



「う~ん・・もう少し改良の余地があるかな?」



「そうね、この決闘が終わったら試してみるわ」


 


誰に試す気なんだろう?


 


一方・・



「カレンどうしたのよ?しっかりしなさい!」



「あっ・・・あああ・・」



カレンは喋れないほど痙攣していたが・・



シャーロット達はこのあと戦いがあるのでカレンに治癒魔法はかけなかった、

カレンは急ぎ俺達が用意した救護室に連れて行ったが、これにより・・

シャーロット達は決定的なミスをしてしまう・・



「続いて次鋒戦です!代表者は闘技場に上がってください!」



「じゃ行ってくるわね」



「油断しちゃダメよ!」



「わかってるって!」



ベアトリスとホリーが闘技場に上がる、お互い向き合い軽く礼、

ホリーは槍のような長い武器を持っていた、対するベアトリスは・・

こちらはサマンヌと同じような太めの縄を持っている。


 


「第2試合はじめ!」




接近戦は危険と感じたホリーは距離を取り上級魔法で威嚇する、

対するベアトリスも攻撃魔法が得意なので同じく上級魔法で反撃、

お互いの魔法が相殺されるのをみると・・魔法力はほぼ互角らしい。



「そんなことありませんよ?」



俺の心を読んだかのようにベアトリスが微笑みながら俺を見る、

余所見の隙を逃さずホリーが走り加速して槍の乱射攻撃をしてきた、

ベアトリスは・・驚くことに紙一重の所で魔法で槍を防いでいた。



「まだまだ~~~!」



ホリーの槍乱射は続く、流石にベアトリスも後ずさりをしていた、

ホリーは魔法はベアトリスの方が上と見切って物理攻撃に切り替えた、

徐々に追いつめられるベアトリス、すると左手から火の玉を出した。



ボォォォォォ~~~~~!!



闘技場は火の海と化し炎に囲まれた2人は見えなくなった、

アリエノール達はワクワク、シャーロット達は警戒の眼差しで見つめる、

炎の中のホリーは・・槍を回転させ炎を吹き飛ばそうとするが・・



「アツっ!」



いつのまにか槍も炎に焼かれていてホリーはたまらず槍を捨てた、

そして腰の剣を抜こうと・・対するベアトリスはどこにもいない?

警戒しながら闘技場の中央に歩くホリー、すると・・



「うふふふふ・・久しぶりの獲物だわ・・」



炎と一体化したベアトリスがホリーの後ろで舌打ちをしている、

殺気を感じ後ろを振り向くホリー・・もう遅かった。




「アァァァァァァァァァァ・・・!!!」




闘技場の中で・・ホリーの悶絶の声にも似た悲鳴が響いていた。



しばらくしたら炎が晴れた、そこには・・




「あっ・・あああ・・」




痙攣を起こし出るものは全て出して倒れているホリーと・・




「うふふ・・ごちそうさま!」




満足そうな笑顔でホリーを見つめているベアトリスがいた。




「勝者ベアトリス!」




余裕の顔を見せ右手を挙げて勝利宣言するベアトリス!



対するホリーは痙攣起こしてるので急ぎ救護班が駆けつけタンカで運ぶ、

この時もシャーロット達は呆然としていて仲間の治療を忘れていた、

ここで・・どんな技で負けたのかを聞いておくべきだったのに・・



ゆっくりと闘技場を降りるベアトリス、他の6天王が出迎える。



「意外と楽勝だったんじゃない?」



「そうでもないわよ、あの槍攻撃にはかなりビビったもの・・」



「でもあの技は見事だったわ、相手は手も足も出なかったもの」



「ほんとにね~~あの技に名前でも付けたら?」



「そうね、この戦いが終わったら考えるわ」




どんな名前つける気なんだ?




「続いて第3試合・・の前に30分休憩です!」




会場やスマホで閲覧している各種族(子供は除く)たちは一目散にトイレ、

選手や観客に果物や飲み物などをメイドさんたちが爽やかな笑顔で配っていた、

それを見たアリーゼは・・・



「私の出番ないんだ・・暇だからあの娘たちにあの技かけようかな・・」




絶対にやめろ!




俺の睨みに気がついたのか・・



アリーゼはなぜか赤面しながらフルーツを食べていた。



ちなみにシャーロット達も仲間の事は忘れフルーツに夢中だった。



15分後・・・



なぜかサッカー観戦のハーフタイム来場者プレゼントのようなお知らせ、

スマホに書いてある製造番号下3桁を書いた板をメイドさんが掲げる、

当選番号は374、何人かが当選してご褒美の特級ジャムをもらっていた。



これを見たシャーロット達が怒る!




「ずるいわよ!私達スマホもっていないのに~~」




いや・・あんたら選手だろ?



選手にはハーフタイムプレゼントなんかないぞ!




「私達も外れたわ~~~!」




スマホを持っているレティシア達も抽選に外れたらしい。



・・・



当たっていても・・特級ジャムは・・やるもんか!




「私達もスマホ持っていませ~ん!」



悲痛な叫びの主は・・



ブラック達の領地に住む・・よい子の住民さんたちだった。



・・・



同盟締結したら・・スマホ支給考えます!



30分後・・・



「お待たせしました、これより中堅戦を始めます!」



「よっしゃ~~私の出番よ~~」



ふざけてるのか真面目なのかよくわからんレティシアが闘技場に上がる、

対するリサは・・かなり警戒しているようでレティシアに対する睨みがすごい、

お互い軽く礼、リサはヌンチャクのような武器を構えている。



対するレティシアは・・



恒例の太めの縄を持っていた。




「第3試合はじめ!」




リサは魔法は使わず格闘家のように接近・肉弾戦を仕掛けてきた、

前の2試合が・・相手と距離を取ったためにやられたと見てるようだ、

これにはレティシアも防戦一方、彼女は肉弾戦は苦手のようだ。



どんどん加速して蹴りや正拳、ヌンチャク攻撃を仕掛けるリサだが・・



なぜかレティシアには当たらない。



「なぜ?どうして私の攻撃が当たらないの?」



首をかしげ・・戸惑うリサにレティシアが一言!



「これが私とコウとの愛の力なのよ~~」



意味わからん!



ちなみにレティシアは逃げ足だけなら6天王ナンバー1だそうだ。



・・・



一応天使族・・現代表なんだろ?



もう少し別の能力・・・まともな能力で一番になれないのかな?



しかし・・



逃げ足ナンバー1というだけあってリサの波状攻撃が全く当たらない、

疲れが出てきたリサと・・あれだけ動いてるレティシアに疲れは見えない、

むしろレティシアは・・今頃エンジン全開のような顔をしていた!



「今度は私が攻撃するわよ~~!」



レティシアは風魔法を唱え・・巨大な竜巻をつくり闘技場を覆った、

強烈な風で視界が遮られた観客とリサ、リサは翼を広げ飛ぶ・・



「逃がさないわよ~~!」



ロープでリサの足を捕まえ・・そのままリサを竜巻の中に引きこんだ、

そしてロープで引っ張られたリサはそのまま竜巻に飲みこまれた!




「アァァァァァァァァァァ・・・!!!」




竜巻の中で・・リサの悶絶の声にも似た悲鳴が響いていた。




しばらくしたら竜巻が消え視界が戻る、そこには・・




・・・




痙攣を起こし気を失って倒れているリサと・・




「うふふ・・ごちそうさま~~!」




不気味な笑顔で舌を打つレティシアがいた。




「そこまで!リサ戦闘不能につき勝者レティシア!」




観客席から大きな歓声、レティシアは大きく右手を振って応える。



これで俺達の勝ち越しが決まったが・・




「試合の続きしましょ?あなた達が一人でも勝てば私達の負けでいいわ」



と・・



シャーロットとミアを挑発しているアヤカとアリエノール。



シャーロットとミアは・・



「望むところよ!」



この挑発を受け入れたのだった。









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