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ブラック領地への攻撃としたたかなその地の住民たち




戦闘機隊は事務員たちの処刑場の上空を旋回して戦闘態勢、

もし事務員達を処刑したら・・総攻撃するよう俺が命じた、

長年働いてきた部下の忠告を無視して処刑するのは許せないからだ。



今迄ホワイト達に虐待されていた苦しみは理解できるが・・

だからと言って自分達も弱い立場の者に虐待するのは筋が違う、

そういう相手なら・・同情する必要は無いと俺は考えている。



各戦艦は砲身を重要施設に向けて発射体制、各ミサイルも発射準備、

ブラック達は頼りの結界があっさり俺達に砕かれた事がショックらしい、

大半は戦闘態勢だが・・恐怖で震えている者も多い。



「3分待つ、貴殿たちの常識ある返事を期待する」



戦闘機隊は処刑場の上空を旋回して威嚇、垂直戦闘機隊は静止状態、

戦闘機隊がブラック達の気を引いている間忍びの部隊が駆け付ける、

返答次第では攫ってくるようにとクリスティーナが指示をしていた。



一方・・



ブラックの最高幹部たちは皆迷っていた。



「ねえどうするの?一戦交えるの?」



「馬鹿言わないで、囲まれた状態で戦えば全滅するだけよ!」



「じゃあどうするのよ?降伏するの?」



「それは嫌よ、話し合いに持っていくべきよ!」



ブラックの最高幹部達が考えてる間・・海沿いの部下たちは・・



「いい気になるなよ!下等異世界人が~~!」



一部の部下たちが怒り狂い黒いワイバーンゴーレムを次々造り出す、

その数は・・500はいるだろう、だが各艦に焦りは全然ない、

以前のアヤカ達のゴーレムの方が・・何倍も迫力があったからだ。



それをアヤカ達に伝えると・・




「もう~~~!照れるじゃないの~~」




顔を真っ赤にして・・思いっきり照れていた。




「ゴーレムたちよ!あの艦隊を蹴散らせ!」




上級ブラック達が次々とワイバーンゴーレムを突撃させてきた、

そして自分達は空に舞い上空から上級魔法を次々繰り出してきた!



「アイスシールド展開!ゴーレムたちの攻撃を防げ!」



氷の盾が次々展開されブラック達の攻撃を全部弾き飛ばした!



「えぇ・・私達の攻撃が全然効かないなんて・・」




「貴殿たちの返事は了解した、これより総攻撃に入る!」




この言葉を聞いた最高幹部たちは・・青ざめ急ぎ言い訳・・



「ま・・待って!これは部下が勝手に・・」



正式な返答ではないので・・俺達は無視した!



「各艦砲撃準備。各地域へ戦艦隊の艦砲射撃を開始する!」



各艦の主砲と副砲に偽造装甲弾を装填、そして各砲が陸地に向けられる。



「いいか・・一人も殺すなよ!」



「了解、お任せください!」



既にサユミ達「くの一部隊」がブラック達の領地に忍び込んでいた。



「敵の攻撃がくるぞ~~!皆あっちに逃げろ~~」



彼女達は変装し民衆を誘導し砲撃の対象外地域に誘導していた、

子供や猫などには自分達が自ら運び安全地帯に移動させていた、

そうして・・無人となった地域に各艦の砲が向けられた!



「各艦砲撃開始!」



「撃ち方~~はじめ!」



ドコーン!!



ドドドドドドド・・・・



ズガーン!!!



戦艦隊から砲撃された偽造装甲弾が無人の地域に放たれる、

この偽造弾は煙こそ激しいが爆発は中級程度の威力しかない、

だが迫力は満点なので・・ブラック達はその光景に青ざめていた。



住居は壊れたが・・後に修繕する気持ちなので許してほしい、

だが貴重な施設は結界を設け・・それを煙で隠して守っている、

一見ボコボコにされてるように見えるが・・ちゃんと配慮している。



そしてブラックワイバーンゴーレムだが・・



これは生き物ではないので各艦容赦なく砲撃し粉々にしている、

それを操る上級ブラック達には麻酔弾を使い狙撃で落としていく、

落ちたブラック達は艦の中にいる天使族が転移魔法で回収している。



そして処刑場では・・最高幹部達はまだ迷っているようだ。



既に砲撃は開始され・・各地域の被害状況が幹部達に頻繁に報告が入る、

だが各地域とも上記のように配慮しているので死傷者はゼロだ、だが・・

それを知らない部下のブラック達は青ざめ大事おおごとのように報告していた。



このままでは全滅・・



隙が出来た最高幹部達、それを待っていたタケシ達が動いた、

戦闘機の背中にしがみついていた忍びの部隊が一斉降下してきた、

そして処刑場を制圧、無事事務員3人を保護した。



最高幹部達は慌ててその場から飛び立ち逃げだすが・・



戦闘機隊は・・あえて追わずに事務員たちの安全を最優先とした、

そしてヘリが来た、忍びと事務員は急ぎその場を離れ各艦に戻る、

そうして・・傷だらけの事務員3人とアズミが再会を果たす。



4人は・・・



「ウァァァァァァァァァァァァ~~~~ン!!」



大号泣しながら抱き合い喜びを爆発させていた。



さて・・ここからどうするか?



既に港など重要施設は制圧し大半のブラック達は山脈方面に逃げている、

逃げ遅れた者は一度麻酔で眠らせとりあえず縛り各艦で保護している、

民衆など非戦闘員は公民館らしき大きな建物にまとめ食事を提供している。



警戒して食べないかと思ったが・・



「おかわり!」



「おかわり!」



「おかわり!」



・・・



俺達の情報はある程度知ってたみたいで・・むしろ待っていたようだ、

カレーや牛丼などを提供したが・・すぐに空になるので各艦再調理、

戦闘よりも・・むしろこっちの方が忙しかった位だ。



目覚めたブラックエンジェルの戦闘員たちは・・



「グゥゥゥゥゥ~~~」



民衆が食べている食事を羨ましそうに見ている・・



見ている・・・



・・・



もしかして君達・・あえて捕まったの?



戦闘員たちは眼を背けるが・・腹の虫は正直で艦の中で響いていた。



仕方がないので・・



反抗した場合・・食事の提供は無しと言う条件で食事を提供した、

戦闘員たちは目の色を輝かせながら頷き一目散に食べ始める、

一息用のプリンを出したら・・奪い合いになったので制圧した。



プリンは没収・・



涙を流して謝る戦闘員たちに負けたので・・プリンを再び提供、

今度は仲良く食べていたので・・ただ各艦の食糧庫は半分以下に減った。



2時間後・・・



民衆たちには寝袋を提供して休んでもらう、簡易エアコンも設置、

一応プライバシー保護のために段ボールで仕切ったが・・迷路になった、

それを子供達が楽しそうに遊んでいる・・なぜ大人たちも遊ぶのかな?



なにかおかしいので・・



戦闘員の隊長に尋ねた、彼女は一度は眼を背け首を横に振るが・・

チョコレートを渡したら喜んで事情を説明してくれた。



最高幹部達は別として・・



戦闘隊長クラス以下になると・・すでにホワイト達の怒りは薄れていた、

かなり昔の話なので世代交代が進み言い伝えのレベルになっていたらしい、

それに加えて・・俺達がホワイト達を倒したので怒りはほぼ消えたそうだ。



他にも・・



白の大陸で次々開通している高速列車や駅のイラスト等を見て感激したらしい、

これらの情報は商人や一部の海賊などから入手しお土産ももらったそうだ、

その味に感激して・・こちらにも来てほしいと願望を募らせていた。



そうして・・



最高幹部達が北東の大陸に潜む事務員たちの言動に怒り処刑しようとした、

これはチャンスだと悟り・・結界を壊されたら皆一旦逃げる準備をしていた、

おそらく俺達が最大限の配慮するはずだからそれに従おうと・・



ただ最高幹部達が決闘等条件を提示して俺達の進攻を阻む恐れがある、

そのため上級戦闘員たちがわざと攻撃を仕掛け・・俺達に攻撃をさせた、

そうして俺達に制圧されて・・色々保護してもらおうと思ったらしい。



・・・



何?この用意周到な展開は?



・・・



外を見ると・・各地の住宅が俺達の手によって壊されている。



・・・



当然・・直さないといけないよな・・




民衆や下の戦闘員たちは関係ないし迷惑かけたんだから・・



・・・



俺達は観念して・・・



各地から一番近いヒマワリステーションへ必要な材料を運ばせ・・



ブラック達の住居の修繕を急いだ。










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