表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/804

事務員たちの救出と変貌したシルヴィとソフィア




戦艦伊勢と日向が北東の海に着いた頃大きな帆船が待機していた、

それはストロベリーステーション近くの港でアズミ達を待っていた、

しばらくしたらアズミ達と俺達はストロベリーステーションに到着。



ギルドからはアズミとラム、それと事務員数人が同行している、

俺達は・・俺と6天王とソネット達、それと伊勢と日向の乗組員、

俺達は帆船に乗り込み出港、途中伊勢と日向と合流した。



帆船は・・俺達を伊勢と日向に乗り換えた後港に引き返させた。



俺達は戦艦日向の会議室に集合、今後の対策を話し合う。



まず誘拐犯が指定した場所はブラックエンジェルの結界が近くにある、

船でのやりとりかと思ったが・・指定場所はゴブリンがいる小さな村だ、

海から約1km程内陸に入った所にあり・・小さな道があるそうだ。



誘拐犯は・・人数は7人程度で漁港から歩いて村に来るように指示、

魔物がいるので武器の携帯は許可してるが天使族の同伴はNGとした、

そうして・・ゴブリンの村で身代金を確認したら人質を返すそうだ。



・・・



う~~~~~ん!



天使族同伴はNGと言うのは想定外だった。



俺としては逆に6天王を縛って連れて来いと言うと思っていたからな、

そう考えていたら・・ソネットが俺の腕を掴み舌打ちながら一言!



「そんなに・・私達を過激に縛りたいのですか?」



・・・



俺は呆れながらソネットをピコピコハンマーで叩いた。




さてどうするか?




と皆と話し合い・・村に行くのはこのメンバーとなった。



俺・アズミ・ラム・シルヴィ・ソフィア・荷物持ちのライアン2人。



天使族達は伊勢と日向に残る、万一に備えて戦闘態勢で待機するそうだ、

万一の時は伊勢に乗せてあるヘリと垂直戦闘機も発艦して俺達を迎えに来る、

そのため俺達は全員発信機と通信機を携帯し居場所をわかるようにした。



通信機は常時ONにして会話のすべてを録音するように指示している、

これは相手方の言動などを後日調べる必要があるかもしれないからだ、

そのためスマホとは別に通信機を隠し持つこととした。



ちなみにデーヴィド達はモンタナに残り首都側の警護を担当している、

ブラックエンジェル達が攻めてきた時に備え全艦戦闘態勢のまま待機、

有事があれば出撃して敵を蹴散らすと意気込んでいた。



翌日・・



誘拐犯の指示に従い俺達は帆船から小型船に乗り移り漁港に向かう、

伊勢と日向は漁港から5km程度離れ艦砲射撃体勢のまま待機、

戦闘機も全機発艦準備していていつでも離陸できるそうだ。



戦闘機を分散配備しようとも考えたが・・これは日向のライアンが反対、

戦闘機の音で敵に刺激を与えるのは得策でないと言うのでそれに従った、

このライアンはソフィアが全面信頼してるので彼に艦の総指揮を任せた。



俺達は漁港に上陸、縦並びとなりゴブリンの道を歩き村に向かう、

先頭はなぜかシルヴィとソフィアが先導して俺とアズミ達は真ん中、

後ろはライアンの1人が完全武装の姿で警護していた。



金庫に入れた身代金はもう一人のライアンが抱えてアズミの後ろを歩く、

途中蛇の魔物が複数出たが・・シルヴィとソフィアを見て一目散に逃げ出した、

彼女達は見た目ちんちくりんだが・・特級クラスなので雑魚は近づけなかった。



1時間ほど歩いたら村が見えてきた、すると子供のゴブリンが傍に来た。



「こっちだよ!」



俺達は子供が案内するままついていく、すると少し大きめの家に入った、

そこには縛られた事務員3人が・・黒ずくめの男?数人に囲まれていた、

そして中央には・・幹部らしき黒ずくめの男?が座っていた。



それを見たアズミは・・怒りながら幹部を睨みつけていた。



「よく来たな・・身代金は持ってきたのか?」



「ここにあるわよ!さあ事務員たちを返して!」



「焦るな!まずは身代金を確認してからだ」



ライアンが金庫を敵方に渡す、その中には札束が詰まっていた、だが・・

それはギルドが以前造っていた紙幣で天使族が造った紙幣は一枚もない。



「確かに・・では事務員たちを返そう」



事務員たちは縄を解かれ・・ゆっくり俺達の方へ歩き出す、すると・・

アズミが泣きながら彼女達を抱きしめる・・



「大丈夫?大丈夫だったの?」



なぜか事務員たちは無言で・・暗い顔をしていた。



「アズミさん!!事務員から離れて!」



ソフィアがアズミを突き飛ばす、事務員たちの手には電撃魔法、

それを事務員たちはソフィアに叩きつけた!




「アァァァァァァァァァァァ!!!」




それと同時に黒ずくめたちが攻めてきた、武装ライアンが反撃するが・・

黒ずくめたちは素早く動きラムとアズミを捕らえようとする、俺は・・

幹部らしき黒づくめが攻めてきたのでそれの応戦で手いっぱいだった。



どうやらゴブリン達は黒づくめたちに協力してるようで外を囲んでいる、

だが子供のゴブリンも多いためか相手は弓などを持っていても使わない、

俺達も流れ弾が当たることを恐れ銃など飛び道具は使えなかった。



ラムとアズミを守ろうとシルヴィが黒づくめの前に立ち塞がる、だが・・

シルヴィの足元にゴブリンの子供達が抱きつきシルヴィの動きを止める、

そして黒づくめ達はシルヴィにも電撃魔法を叩きつけた!




「ウァァァァァァァァァァァァ!!!」




2人は電撃攻撃を受け苦しんでいる、もう一人のライアンがアズミ達を守る、

だが多勢に無勢の俺達は部屋の隅に追い詰められ・・囲まれてしまった、

絶対絶命の俺達を見て・・黒づくめ達と事務員がゆっくり歩いてくる。




「やっぱり・・事務員もグルだったんですね」




この声に・・驚きながら後ろを振り向く黒づくめと事務員たち、そこには・・



「もう手加減は不要ね!」



「そうね、久々に暴れるわよ!」



そこには・・まるで超●女明日香のように容姿を変えたシルヴィとソフィア、

さっきまでのちんちくりん姿が嘘のような・・美しい姿の女性が立っていた、

俺は・・その容姿に心惹かれ・・アズミにお尻をつねられていた。




「行くわよ!!」



シルヴィとソフィアは超高速モードで次々と黒づくめたちを倒していく、

その姿を見て怯んだ幹部らしき黒づくめを俺は攻撃、思いっきり蹴り倒す、

倒れた幹部は気絶、その顔を包んでいた黒布が取れ・・黒髪ののっぺらぼう?



すぐにライアンたちがのっぺらぼうを縛る、他もシルヴィ達が気絶させた、

外のゴブリンはソフィアの一睨みで退散、事務員3人も気絶させ縛った、

一通り普通に縛った後・・アズミが意味深な言葉を発する。



「レティシアさん達を連れてこなくて良かったわ~~」



・・・



確かに彼女達を連れてきていたら・・あの過激な縛りをするだろう、

アズミはその経験があるからな・・安堵の表情をしていた。



黒づくめたちの顔を見てみると・・全員黒髪ののっぺらぼうだった、

事務員も似たような黒髪なので仲間なのは間違いなさそうだ、すると・・

アズミが事務員たちに質問の嵐、だが事務員は何一つ答えなかった。



「この娘たちは上級クラスね、だとしたら上からの命で動いているのよ、

おそらく先鋒隊と言ったところかしら?早く逃げないと援軍が来るわ」



シルヴィの言葉に皆が頷き急いで外に出る、だが・・



「逃がさないわよ!」



既に村の周りは・・



俺達はのっぺらぼうのブラックエンジェル達に囲まれていた、

だが・・すぐに聞き慣れた・・ある大きな音が近づいてきた。



その数分前・・



「ヘリ及び全戦闘機出撃!ソフィアさん達の救出に向かえ!」



ソフィアの危機を直感的に感じた副艦長ライアンが緊急指令を出す、

戦艦伊勢と日向の戦闘機隊は緊急指令に応じ次々と甲板から離陸する。




キィィィィィィィ~~ン・・・




離陸した垂直戦闘機の上に天使族達が乗る、そしてヘリも離陸した、

戦闘機隊は全速でゴブリンの村に急行、わずか3分で到着した。



のっぺらぼうのブラックエンジェル達は・・



予想を遙かに超える俺達の援軍の到着に・・



驚きを隠せなかった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ