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各大陸の貿易の活性化とブラックエンジェル達の戦闘準備




ルーム国から第1艦隊が俺を迎えにきた、今回も大きな荷物が運ばれてきた、

それは人工衛星の部品、アリーゼの領地に運びそこで組立て打ち上げるらしい、

艦隊の編成は前と同じ、3隻の空母には人工衛星の部品が満載していた。



俺は戦艦モンタナに乗り・・艦隊はそのまま結界の方面に向かって巡航、

特に問題もないまま白の大陸に入りアリーゼの領地に艦隊を進めた、

途中の湧水がある無人島にはクインシ―とルーズが寄港し補給している。



そうして・・



艦隊はアリーゼの領地に到着、アリーゼ達は簡易ながらも港を造っていた、

3隻の空母から人工衛星の部品が降ろされ近くの空き地に運び組立てる、

人工衛星は瞬く間に組み上がりすぐに発射するそうだ!



「ファイブ・・」



「フォー・・」



「スリー・・・」



「ツー・・」



「ワン・・」



・・・



「ゼロ!」



ドドドドドドドドドドドドドド・・・



5基の人工衛星ロケットが一斉に上空に打ち上げられた!



人工衛星は全基上空に上がり軌道上に乗ったようだ、すぐにスマホテスト、

今迄圏外だった白の大陸の各地が圏内となり通信が出来るようになった、

それと北東の大陸にいるアズミに連絡、こちらも感度良好と返信が来た。



早速白の大陸にいる各種族はスマホを使用、東の大陸とも連絡していた、

そして商談や商品の発注、アニメのイラストなどを頼んでいる種族もいた、

東の大陸でも新たな取引先が出来たことで皆の気合いが半端なかった。



西の大陸のドワーフ達も通貨が本格的に導入されたことを喜び貿易を加速、

ミノタウルスやケンタウルスも自分達の作物をラミア達に販売していた、

ラミア達はそれらを加工してお菓子や缶詰等にして各地に送っていた。



さらに北東の大陸でも商談が活性化、特に砂糖など甘い物が大人気だ、

それらを使ったお菓子や飲み物等が飛ぶように売れている、売り子も笑顔だ、

相当儲かったらしく事務員たちに臨時ボーナスを支給したほどだ。



他の大陸でも通信が容易になったことで様々な取引が行われていた、

驚くことにサーベルタイガーも獲物の毛皮等をエルフを通じて販売してる、

それらは北東の大陸の住民たちの暖房服として人気になっていた。



サーベルタイガーはそれらで得た現金を使いワインなどを買っていた、

狩りで得た肉をワインに漬けておくと生臭さが消えてまろやかになるそうだ、

それと・・味のバリエーションを増やすため複数のワインを買っている。



どこで覚えたのか・・



各地のクラーケンが負けじと深海に眠る真珠やサンゴなどを獲っていた、

そしてルーム国の住民に販売、住民たちは加工しネックレス等を造っている、

それらは東の大陸や白の大陸、さらには北東の大陸で大人気だそうだ。



さらに海草等を使ったドリンクを作成し販売している、中には夜用も・・

海底に詳しいクラーケンが厳選したこともあり効果は抜群だそうだ、

その取引はルーム国の港で・・普通に行われているらしい。



ちなみにクラーケン達は取引で得た現金でマグロなどを買っている、

前に俺が養殖している極上本マグロを与えたのが相当美味かったらしい、

そのため現金を使って無人島で養殖している本マグロを買っていた。



・・・



まあ・・各地の貿易が盛んになった事を喜ぼう。




そのころ・・・



秘かにギルドの事務員と連絡を取っていたブラックエンジェル達、

彼女達は既にホワイト達が俺達と同盟を組んだことを知っていた、

しかし・・その経緯を事務員の資料を見て知った彼女達は・・



「う・・嘘でしょう?あの6天王が全敗したと言うの?」



「それも・・誰も殺していないなんて・・あり得るの?」



「この異世界から来た軍艦の強さは・・脅威を超えてるわ」



「ねえどうするのよ?このまま侵略されるのを待つの?」



ブラックエンジェルには最高幹部一人と・・それと同格の4人がいた、

彼女達の個々の強さは6天王とほぼ互角で・・戦術も優れていた、

それもあり俺達の強さを瞬時に理解して・・対策を練っていた。



・・・



代表らしき最高幹部が口を開く。



「この資料を見る限り・・彼らは自分達から戦闘を仕掛けることは無いわ、

ただ隣にこれだけの驚異がいたら私達も危ないわ、エニウェアもいるからね、

あり得ないと思うけど・・先で同時に攻められたら勝ち目は無いわ」



「じゃあ・・どうするのよ?」



「幸いエニウェアも彼らの驚異はわかっているみたいね、今は避けてるわ、

私達がエニウェアを挑発しない限り・・今はエニウェアも攻められない、

まずは私達の部隊をエニウェアの領地から離れるよう指示しなさい」



「それは容易いけど・・本当に大丈夫なの?」



「今は下手に戦いを広げるべきではないわ・・」



「そうね・・わかったわ」



「それじゃ・・これからはどうするのよ?」



「まずは彼らとの関係をどうするか?を考えましょう」



「なにか案はあるの?」



「彼らとは話が通じるみたいだけどホワイトエンジェル達がいるからね、

今迄を考えたら・・彼らも私達が彼女達とは関わりたくないのは知ってるはず、

そのため民衆まで巻き込む総攻撃はしないと私は見るわ」



「なるほどね、なら決闘でも申し込むの?」



「それが一番賢明だと思うわ」



「具体的には・・どう考えてるの?」



「そうね、例えば5対5の個人戦を布告するのはどうかしら?」



「私達に合わせる訳?でもそう上手くいくかしら?」



「条件を出せば受け入れるかもね・・」



「それは?」



「そうね・・例えば・・お互いの領地は関係なしの個人戦かしら?

例え負けても民衆に被害が無い戦いなら彼らも考えるとは思うわ、

あとは私達の気持ちを示せば・・隙が出来るかもね」



「私達がホワイトエンジェル達に虐待されてた事?」



「そうよ、彼女達が謝意を示さなければ話には応じられないと言うのよ、

資料を見る限り・・彼らは筋が通らなければ無理には動かないようね、

それを逆手に取れば・・最低でもこちらへの進攻は阻止できるわ」



「ホワイトエンジェル達の謝意が決闘の条件ってわけね」



「そういうこと、彼女達が私達に謝意を示すなんて考えられないわ、

それを理由に・・泣きながら訴えれば彼らは絶対に攻めてこない・・

決闘も避けることが出来るし・・私達は安泰だわ」



「エニウェアとも戦いを避けられるから?」



「そういうこと、エニウェアも背中から彼らの猛攻は避けたいはずよ、

今は三角関係と言ったところかな?バランスを崩さなければ戦いは無いわ、

その間に力を蓄えるのよ、この拳銃のような新たな武器を造るのよ」



「そうね、この拳銃は・・私達には大きな力だわ、それとスマホもね、

これがあれば白の大陸の欲しい情報は容易に入るわ」



「じゃあ・・彼らに決闘布告する?」



「もう少し待ちましょう、拳銃が大量生産出来てからでも遅くは無いわ、

これがあればホワイトエンジェル達に勝てるけど・・ある程度の数は必要だわ」



「わかったわ」



その後・・



ブラックエンジェル達は簡易的ではあるが拳銃の大量生産に成功した、

そして事務員から横流しされたスマホを見て・・薄ら笑いをしていた、

貿易に夢中になって戦力強化を怠ってる白の天使族を侮っていたからだ。



着々と・・



あらゆる想定を練って準備しているブラックエンジェル達・・



だが・・



アヤカ達6天王も万一に備え・・ある準備をしていた。



それは防弾チョッキの改良版、万一拳銃が横流しされた時の対策だ、

防弾チョッキで要所を守れば結界の複数展開は最小限で済む、なので・・

東の大陸にいる技術者スライムたちに試作品の製造依頼をしていた。



それと・・



艦体電撃防御の小型化に成功、これを防弾チョッキと組み合わせる、

相手が素手や身体、剣などで攻めた時触れると猛烈な電気を相手に流す、

さらに防弾チョッキには魔力保存も可能で・・棘のように展開もできる。



こうして・・・



ブラックエンジェル達との交戦は・・



日に日に近づいていった。








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