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白の大陸の鉄道開通と銃に敏感な天使族




祖父木人・・いやヘイゾウお兄さまとライアンたちの線路作業は超順調、

あっという間に首都まで高架橋を開通してそのまま環状させるようだ、

ここまでに新たに建設・開通した駅名は以下のとおりとなる。



● スズランステーション (アヤカの拠点)



● ハナミズキステーション (サマンヌの拠点)



● コスモスステーション (アリーゼの拠点)



● マーガレットステーション (アリエノールの拠点)



● ローズステーション (首都・ベアトリスの拠点)



● ヒマワリステーション (レティシアの拠点)



ここから北東に向かって進路変更、貿易で使っていた各地の港に向かう、

ちなみにレティシア達はギルドとの貿易は首都経由だったので港は無い、

途中首都から北東方面に流れる大きな川に並行して高架橋が建設された。



北東方面の港付近に新たに出来た各駅名は以下の通りとなった。



● ストロベリーステーション(首都の経由港付近)



● オレンジステーション(アリエノールの拠点港付近)



● ピーチステーション(アリーゼの拠点港付近)



● チェリーステーション(サマンヌの拠点港付近)



● メロンステーション(アヤカの拠点港付近)



メロンステーションからスズランステーションに繋がり環状線になる、

スズランステーションが東の大陸へと向かう中継駅となるのだが・・

東の大陸から来た列車は基本首都方面に向かい環状するそうだ。



そのため北東の大陸に急いで向かう時だけ乗り換となる、ただし・・

貿易の荷物に関しては専用輸送便を走らせ直接貿易港方面に向かう、

これには乗客も乗れるが人数は限られる。



ちなみに駅内外に6天王の名前は入れてない、配下達に配慮したからだ、

6天王の本名を聞くと・・過去の惨劇を思い出すからと敬遠された、

6天王達もそれを理解し本名を封印、各駅名は花や果物の名前にした。



レティシアの所だけ1駅なのはブラックエンジェル達の結界が近くにあるから、

拠点近くは賑やかだが北東側は手つかずの自然状態らしく警備の目が届きにくい、

そのため危険と判断しこの区域に列車を通すことはやめることにした。



一か月後・・・



全線開通したので早速試運転、特に問題なく運行出来たので一安心、

意外にも首都はじめ各地の配下達は高速列車を違和感なく使っている、

事前に天使族とギルドが各地で講習したらしく鼻高々に自慢していた。



北東の大陸へは一番近いアヤカの拠点港に船を集中させて貿易を行う、

他の港は・・今後近郊で漁や養殖等を行いそれらを高速列車で搬送する、

そこから船に乗せ換えても今迄と比べ半日以上の時間短縮になるそうだ。



俺は・・



6天王を護衛として北東の大陸に向かう事となった。



早速東の大陸の拠点城から専用便で出発したのだが・・



・・・



6天王の希望で白の大陸を環状してからメロンステーションに向かう、

各駅に停車しては現地視察したので三日ほど日程を要した、ちなみに・・

エリーナはそろそろ出産の兆しが見えるので出発前にルーム国に戻った。



本人の希望で・・ルーム国で出産したいそうだ。



デーヴィドやクリスティーナ達もエリーナを連れて一旦帰島するそうだ。



なら俺も帰ろうと・・



・・・



エリーナはじめ各種族から・・





「あなたは深く考えず・・ひたすら皆の為に仕事してね!」





と言われ・・荷物満載の北東の大陸に向かう列車に乗せられた。



・・・



俺は・・一応エリーナの亭主なんだけど・・



・・・



深く考えるのはやめることにした。




メロンステーションに着いた列車はそのまま環状線を離れ格納庫に移動、

格納庫は大きな倉庫も兼ねていて・・すぐ横には大きな帆船が入港していた、

ここで荷物を船に乗せ換えて北東の大陸に向かうそうだ。



ちなみに軍艦は一度首都まで行って川を渡らないと北東の大陸には行けない、

このルートだと速くても6日はかかるので現時点東と白の大陸を横断していた、

俺は天使族の護衛があるので今回は帆船で移動することにした。



アヤカの港から北東の大陸までは帆船で大体1日位の距離らしい、

そのため何隻かの帆船を改造して新たに冷凍・冷蔵機能を備えた、

これでアイスクリームも運べるのでアズミが眼を輝かせていた。



今回アズミの希望で試作品の魔力で動く冷凍冷蔵庫も運んでいる、

北東の大陸には電気が無いので魔力で動く冷蔵庫を新たに開発した、

一回の魔力充電で大体3日使えるので部下に交代で充電させるそうだ。



翌日・・



帆船は北東の大陸の港に到着、どんより曇っていて少し肌寒い風が吹く、

木々は所々にあるがほとんどが溶岩で覆われていて全体が岩島のようだ、

到着した港はかなり栄えていて民宿や食堂・雑貨屋等が所狭しと並ぶ。



俺達は馬車で移動し裏口からギルドの建物に入る、階段を登って上の階、

下の階では・・銀行のような大きな受付があって事務員が対応している、

鎧姿の戦士や商人・探検者等が様々な荷物を抱え手続きや取引をしていた。



その後俺達は幹部専用会議室に招かれ円形のテーブルに座る、

すると・・中高生位の大勢の男女が俺達に挨拶に訪れた。




「ようこそ北東の大陸へ!皆さまを大歓迎いたしま~す!」




彼女達は様々な異世界から召喚され・・天使族が売った子供たちだ、

ギルドは買い取ったあと彼女達を鍛え事務員として雇用していた、

今は雑用メインだが将来の幹部候補として期待されている。



男の子達はギルドの情報員として鍛えられ簡単な仕事を任されている、

彼らも将来幹部候補として日々奮闘しているそうだ。



俺と6天王達はその姿を見て・・すごく安心した。



ただ俺コウが住んでいた異世界の人間はアズミだけらしい。



その後俺と天使族6天王とギルド代表6人が机に座り会議を始める、

別の事務員がお茶と・・なにやらいろいろと書類を配り始めた、

それには裏世界との取引されている品や周辺の地図等が書かれていた。



それと各地に洞窟があり・・その奥には様々な種族の宝があるそうだ。



問題の裏世界への門は北東の大陸の北側奥にあり地図にマークがある、

ここが裏世界の出入り口らしく小型の馬車が往来を繰り返しているそうだ、

そのため北東の大陸には各地の人間が集まり一大拠点となっていた。



俺達はそれらの情報の説明を聞き3時間ほど質疑応答を繰り返していた、

その中でギルドから俺達の持つ武器、特に拳銃を提供してほしいと頼まれた、

ギルドは女性が多く頻繁に冒険者に絡まれるので護身用に欲しいらしい。



それと戦艦モンタナ等に装備している艦体電撃防御の試作品も求められた、

各種族からの要望で・・蛇に似た魔物等に絡まれた時の護身用電撃装備だ、

それはスタンガンの応用品で危険を感じたら電流を流し敵を振り払う。



その試作品は・・西の大陸のエルフたちが既に実戦配備をしている、

何人かが蛇の魔物に絡まれたがこの試作品のおかげで命拾いをしたそうだ、

ただ少し大きいので現在スマホ位の大きさにしようと改良を重ねている。



これに関しては天使族も快諾したので後日引き渡されることとなった。



さて・・



銃等の兵器に関してだが・・



俺はレティシア達を見て・・



彼女達は条件付きで拳銃の提供を了承した。



所有はギルドの人間だけに限定し紛失などが出たら即座に対応する事、

天使族の許可なく銃を譲渡・販売したらその職員には厳罰・追放する、

銃にはシリアルナンバーを刻印するなど管理の徹底を求めた。



アズミ達はその条件を了承したうえで・・拳銃の提供を強く求めた。




天使族が銃など俺達の兵器を・・




ギルドに渡すことに慎重なのは訳がある。



それはブラックエンジェルの存在、彼女達には特殊な能力があるらしい、

弓などの飛び武器に自分達の魔力を注いで撃つと結界も貫通出来るそうだ、

そのためアリエノール達は結界を複数重ねて対抗していた。



しかし・・



結界を複数展開すると魔力消耗が激しいので緊急時にしか使えない、

その間に攻撃されたらかなり厄介なので接近戦で対処していた、

ただ弓よりも速く接近戦でも使える拳銃を持たれると相当危険らしい。



だが・・ギルド達の護身も考えないといけないので条件付きで了承した。



それを聞いたアズミ達は・・安堵の表情を浮かべていた。



その中で・・



そのやりとりを聞いていた一人の事務員が・・



秘かに眼を光らせていた。































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