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裏の世界の状況と東の大陸の高速列車駅新設




裏の世界への入り口が最低3つあることに皆が驚いていた、

もしかしたら・・北東の大陸に向かえば新たな世界が・・、

あちらは俺達の知らない素晴らしい世界かもしれない・・



俺は・・いや俺達は秘かに期待を胸に説明を聞くことにした。



まず・・



一つ目、北東の大陸の北にある門は馬車1台が通れる大きさらしい、

2つ目のフェニックスの島に関しては・・誰も知らなかった。



あとひとつ・・



漆黒の大陸にある門が気になるので・・・



今回お留守番のエマツーとサーラ達初級エニウェア達に緊急連絡、

モニターにエマツー達が映し出され・・なぜパジャマ姿なんだ?




「今日は休みだから昨夜飲みすぎて・・さっきまで寝てたのです」




それは申し訳ない・・



「裏世界への門のことですか?確かに漆黒の大陸にはありましたが・・、

正直興味が無いので皆無視していました」



「えっ?それはどうしてだ?」



「まず門そのものが狭くて小型の馬車程度しか通れません、それと・・

そこから出てきた人間達が私達を見て逃げ出し門から離れたのです」



「人間姿なら通れるんだろう?追いかけたりしなかったのか?」



「中級以上のエニウェアは人間姿になるのを嫌いますから・・

ウザったい格下相手に嫌いな姿になる必要はなかったので・・」



・・・



まあドラゴンから見れは人間は格下なんだろうけど・・



「一応首領の命で私達初級エニウェアが偵察に行ったことがあります、

あちらの世界は・・白の大陸の首都のような雰囲気で人間だらけでした、

私達は人間姿でそれらに紛れ状況を大雑把に調べてそれを報告すると・・」



「どうなったんだ?」



「超格下相手に我々が出向く必要はない!ほっとけ!



と・・



首領から言われました」



・・・



「要するに・・価値が乏しく関わるのが面倒だから放置したと?」




「はい、その通りです」



・・・



「ちなみに・・その門がうっとおしいからと首領たちがブレス攻撃、

他に魔法攻撃など仕掛けましたが・・門はびくともしませんでした、

それもあり首領たちは無視することにしたのです」



「なに?ドラゴンのブレス攻撃でもびくともしないのか?」



「はい、傷一つつきません、おそらく艦砲射撃でも壊れないと思います」



・・・



まあ・・



とりあえずエニウェア達に悪意で使われることはなさそうだ。



エマツー達が眠たそうにしてたので通信はここで終了となった。



俺はアズミに尋ねる。



「あちらの世界とは・・どんな流通をしてるんだ?」



「そうね、まず大根などの野菜、牛みたいな魔獣の肉、中古の洋服、

武器に関しては鉄や銅等の剣や槍、あと鍋などの道具類が多いかな~、

ほとんどが生活用品だからそれほどの儲けは無いのよ」



「えっ?魔道具や魔石など貴重品の取引は無いのか?」



「たまにあるけど量はわずかよ、それらは各地の王族が握っているからね、

私が担当してる王国は魔石を使った武器を生産してるらしいわ、でも・・

正直あなた達の装備と比較したら・・子供騙しのようなものだわ」



これを聞いたデーヴィドが驚く。



「はあ?王族なんだろう?山を斬るような強大な武器とかはないのか?」



「そんなもの無いわよ、ほとんどが初級レベルだから大したことないわ、

仮にあの駆逐艦ルース一隻と私の担当する王族が戦ったら・・」



「どっちが勝つんだ?」



「駆逐艦の圧勝だと思う」



・・・



「そんなにレベルが低いのか?」



「ドラゴンはじめ強大な力を持つ魔物はこっちに集中してるからね、

あっちは強くても中の上レベルかな?威勢だけは一人前なんだけど・・

たぶんアヤカさん一人で全王国制圧できると思うわ」



・・・



要するに・・



あっちの世界は強くても中レベル、こちらは特級レベルということか・・

俺達で言う中世の世界だと・・特に目立った産業もなかったはずだ、

おまけに門は軍艦では通れない、わざわざ行く理由もなさそうだ・・



・・・



アズミの説明で・・



俺達の裏の世界への期待は・・一気に冷めた。



・・・



「裏の世界に関しては・・今は放置しておこう!」



皆が同時に頷いた。



裏の世界に関しては当面放置することにした、ただし・・

アズミ達ギルドはそのまま取引を続けるそうだが・・



アズミ達が俺達にある要求をしてきた。



「変化があったら教えるからスマホ支給してくれない?」



・・・



「いくらなら買う?」



「え~~~私達にも支給してよ~~!」



「君達は同盟仲間ではない、それに北東の大陸では使えないぞ」



「えっ?どうして?」



「人工衛星は東の大陸までしか電波中継していないからだ」



「それじゃ白の大陸はどうなるのよ?」



「新たに人工衛星を打ち上げる、それと各拠点に中継基地を置く、

あと各地の線路にも中継器を置くから東の大陸とも繋がる予定だ」



「それなら北東の大陸も人工衛星で中継してよ~~!」



「それに関しては別料金となります!」



「ぷぅ~~~~~!」



フグのように顔を膨らましはぶてるアズミが・・なんか可愛い。



だが意外にも・・



ベアトリス達6天王がギルド達にも支給してほしいと俺に頼む。



「私達からもお願い、北東の大陸でもスマホを使えるようにして!」



「えっ?どうしてだ?」



「彼ら彼女達の情報網はスゴイのよ、先で必ず役に立つわ、

スマホを支給する代わりに重要な情報を私達に提供してもらうのよ、

そうすればすぐに対応できるでしょ?情報は速ければ速いほどいいのよ」



それもそうだな・・



俺はライアンたちに北東の大陸でもスマホを使えるか尋ねた。



「予備の人工衛星で大丈夫です、周辺の海もある程度対応できますよ」



これを聞いたギルド達はスマホ支給を懇願、皆が了承したので認めた、

とりあえず代表の6人と重要部下30人分のスマホを支給した、

その対価として重要情報は包み隠さず提供するとアズミ達は約束した。



ルーム国から出港して3日後・・



ようやく東の大陸が見えてきた、ティルピッツと伊吹が迎えに来た、

東の大陸の港に空母3隻を入港させて新型列車の積み下ろしをはじめる、

同時にライアンとジェニー達がヤマダさん部隊のヘリで各地に飛んだ。



各地のドラゴンもライアンたちのお手伝い、土魔法で高架橋を次々造る、

あっという間に結界から経由地の東の大陸軍港と空港駅まで高架橋が開通した、

これで拠点城から結界まで一気に・・各ドラゴンと魔物達から苦情が出た!



「どうして経由地しか新駅が無いんだ?俺の地は素通りか?」



「ひどいわよ!私達の地にも新駅を追加してよ!」



「素通りは許さないわよ!絶対私の駅にも止まりなさい!」



「私たちの駅も~~!!!」



「絶対終着駅にも高速列車を走らせてください!」



・・・



いや高速列車だから・・



速さが取り柄なんだから・・



各地の駅に止まったら遅くて意味ないだろう?



それに在来線はそのままなんだから問題は無いだろう?



俺の説得に・・各地のドラゴンと魔物は怒ってこう訴える!




「それはそれ!これはこれだ!!!!!!」




・・・



以下記載の各地の駅の上に新たに新駅が設けられた、

なお名称はそのままで2階が高速列車の駅となる。



⇔ アグニのフレイムドラゴン駅。


⇔ 各種族が使う山脈空港駅。


⇔ アースドラゴンのシュメール駅。


⇔ 森林開拓産業団地駅。


⇔ フォレストドラゴンディアーナの駅。


⇔ 楽しい魔物たちの集い駅。


⇔ スカイドラゴンのモカとココ駅、


⇔ 東の大陸軍港と空港駅(経由地)


⇔ 東の人間の村と陸軍駅


⇔ メディとその仲間たちの拠点駅


⇔ ハイゴブリンと魔法使いの住処駅


⇔ 魔物が管理する空港駅


⇔ サイクロプスなど巨人関連駅



長距離区間(約200km)



⇔ メデューサの両親平和公園駅(発終着駅)



・・・



高速列車要らないんじゃないかな?



これならアグニのフレイムドラゴン駅まででよかったような・・


 

「どちらも使うんだから問題ありません!」



・・・



そういうことになった。












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